ロードバイクの軽量化を考えている人必見!
ロードバイクの楽しさと言えば、自分仕様にカスタマイズしていくことでもあります。特にロードバイクを軽量化することで疲労感を少なくしたり、長距離が走りやすくなるといった魅力も手に入れることができます。
今回は、ロードバイクの軽量化について、詳しくご説明していきましょう。そもそもロードバイクを軽量化することにどんな意義があるのか、メリットとデメリットについてレクチャーしていきましょう。
ロードバイクを購入して完成車に飽きてきたなら、必見です。ロードバイクを自分仕様にカスタマイズしていきましょう。そのためには、まずは軽量化がメリットの多い部分です。
ロードバイクの軽量化のメリット
ロードバイクを軽くすることで、どんなメリットが生まれるのでしょうか?実際にロードバイクを軽量化した人達が感じるメリットについて、詳しくご説明していきます。ロードバイクの軽量化をしようか迷っている方はチェックしてみてください。
上り坂が楽
ロードバイクを軽量化することで、上り坂がまったく違ってきます。ヒルクライムでは、重量が大きく影響してきます。ヒルクライムは、自分のロードバイクにかかる重量に落ち勝ちながら、漕ぐ必要があります。ロードバイクの重量が少ないのであれば、そのぶん重力も抵抗も少なくなります。
軽量化したロードバイクが圧倒的に有利になります。ロードバイクの軽量化することで、実際どれだけ上り坂が楽になるのか、ご紹介していきましょう。
コースは、障子山のストラバ区間をロードバイクで走ります。距離は、6.08km、高度差は328m、平均勾配5%です。ロードバイクは、「TREK EMONDA SLR」と「TREK MADONE 7」の重量差が2kgです。
タイムの差を見ていると、「TREK EMONDA SLR」」は、19.26で「TREK MADONE 7」が19.49というタイムで23秒の差がありました。これを大きい差ととるか、そこまで差はないと感じるかは人にもよりますが、6kmで23秒の差はかなり大きくなります。
ヒルクライムであれば、順位も変わってきますし、24kmのヒルクライムであれば、90秒近く変わってきます。このようにロードバイクを軽量化することで、上り坂をより有利に走ることができるようになります。
楽に漕ぎ始められる
軽量化したロードバイクと、普通の完成車とを比べてみると実感できる部分として「漕ぎ出しの軽さ」があります。同じようなペダルを踏み込んでも、明らかに軽量化した方が楽に進む感覚があります。物理的に考えても、軽い物体の方が動かしやすいのでロードバイクの場合も同じです。
実際に軽量化させたロードバイクの方が進みやすくなります。軽量化することで得られるメリットとして、ロードバイクの慣性が少ないので、漕ぎ出しが軽いことがあります。このメリットから、信号などで止まった場合も、すぐに出発できるのが助かります。
ロードバイクの疲れる原因としても、街なかで走っていて止まったり走ったりを繰り返す場面が多いことでもあります。ロードバイクを軽量化して、漕ぎ出しを軽くするメリットは十分あります。
コントロール性も増す
ロードバイクをただ、軽量化するだけではいけませんが、バランスよく軽量化することが出来れば、コーナリングといったコントロール性が高くなります。ロードバイクを長くこいでいる場合や、平坦な路面でもこのメリットによって、かなりのエネルギー消費を節約することができます。
長く走っても疲れにくい
漕ぎ出しと、登り坂での軽量化の恩恵を考えると、長くロードバイクで走る場合も非常に楽になります。長い距離を走るとなると、信号待ちも多くなります。その都度、力のロスを少なくできるわけです。
さらに、長距離の場合は、登り坂での疲労感もまったく違ってきます。ロードバイクを軽量化することで、長距離の疲労感をぐっと減らしてくれるメリットがあります。
ロードバイクの軽量化のデメリット
ロードバイクを軽量化するメリットについてご紹介してきました。ロードバイク初心者の方や、これから軽量化してみようかと思っている人にとって、デメリットはありません。軽量化することで、楽に走行することができるようになります。
ただ、軽量化を突き詰めていくとデメリットが生まれています。この場合5kg台くらいの軽量化のことをいいます。それでは、ロードバイクを軽量化するデメリットについてみていきましょう。
やりすぎは安全性に関わる
あまりにも軽量化を進めてしまうと、安定性が減ってしまうことになりデメリットになります。やはり重たいロードバイクの方が、パーツの耐久性、整備性、剛性は高くなります。ですので、安全面で考えると軽量化しすぎるのも考え物でデメリットになることは頭に入れておきましょう。
下りのスピードが遅くなる
下りや平坦の道が多い場合であれば、軽量化することで遅いというデメリットにもつながります。平坦な道や下り坂ではスピードに乗らない場合もあるのです。物体は重たいと速度の維持がしやすくなります。
ですので、軽量化されたロードバイクは、速度を維持していくためにペダルをしっかりと踏み込む必要があります。また、下りの場合も重量が重いとスピードに乗りやすくなり、軽量化すると最高速度が低くなるのです。
ロードバイクのレースに出る場合であれば、いくら軽量化しても、重たいギアを外してしまうと平坦区間でついていけずに、タイムが遅くなるというデメリットがでてきてしまいます。どういったコースを走るのか、戦略をしっかりと立てて軽量化するか考える必要があります。
コストがかかる
コスト面を考えると、ロードバイクの軽量化はデメリットになります。ただ、このコストのデメリットを打開する方法はあります。ロードバイクの軽量化をするに当たって、無料で軽量化できる方法を試してみましょう。それは「不要なパーツを外すこと」です。
不要なパーツを外すだけなので、コストをかけずに軽量化することができます。不要なパーツとは、反射板」「バルブキャップ」「スタンド」「かぎ」「ライト」「ベル」なども不要になります。ただ、「ライト」「ベル」は公道では必須なので、ご注意ください。
コストをかけずに軽量化するのであれば、ここまででもいいのですが、次は、パーツの交換をして軽量化してみましょう。真っ先に軽量化するために交換すべきパーツは「ホイール」「タイヤ」です。
この2つのパーツは、走り心地を左右する大事なパーツでもあり、回転部分を遠心力がつくので、実際の重さ以上の軽さを実感することができます。ちなみに、15万円前後のロードバイクの完成車についている、「ホイール」の重量は2,000gです。
5万円くらいの「ホイール(ゾンダなど)」であれば、1,500g台で超軽量カーボンホイールであれば、1,100g台に軽量化することができます。たった500gかという感じはありますが、ロードバイクの車体重量7,000gの内の500gなので、必ず実感できる軽さです。
「タイヤ」は重いものであれば300g台になるので、200gを切るくらいのタイヤがおすすめす。極端に軽量化させてしまうとパンクしやすくなるので、おすすめできません。ただ、コストがかかってきます。
最初のうちであれば100gで1万円くらいの単位でも軽量化することで効果を実感することができます。軽量化を進めていくうちに、50gが1万円とコストがかかってきます。予算や目標の設定の仕方でコストは変わってくるので、効果を実感しやすいパーツから交換をしてみてください。
ただ、軽量化マニアの方によれば「軽量化は1gずつの積み重ね。パーツ交換の時に、少しでも軽いものを選ぶことで楽に走れるようになる」という考えもいます。
コストを考えると軽量化は、デメリットになってしまいますが、そのデメリットさえも惜しくないくらいロードバイクを軽量化することには意味があります。
乗り心地が悪くなる
軽量化を突き詰めていった場合、いろいろなデメリットも出てきますが、その1つに乗り心地が悪くなることががあります。例えば「カーボン製」のパーツに交換すると振動吸収性が高まって、乗り心地がよくなることがあります。
けれども、サドルと肌が直接触れる部分がフルカーボン製のものに交換してしまうと、振動吸収でおしりで行うことになって乗り心地が悪くなってしまうことがあります。
競技用のロードバイクは6.8kgまで
ロードバイクの軽量化は、おすすめのパーツを使うことでいくらでも行うことができます。しかし、協議用のロードバイクの場合は、安全性がかけてしまうのでおすすめできません。
安全性を犠牲にして、過度の軽量化を規制する目的としてルールでは協議用のロードバイクの最低重量が6.8kgと決まっています。この重量よりも軽いロードバイクは競技にでることができなくなっています。
競技用のロードバイクは、最低重量が決まっていますが、競技には出場しないのであれば、ルールは関係ありません。軽量化の進んだロードバイクを各メーカーが販売しているのですが、なかには完成車で4.0kgという軽量のロードバイクもあります。
普通の完成車と比較すると半分くらいの重量になるので、かなり軽いロードバイクになります。4kgのロードバイクに乗ると、まさに別物といった感じを受けることになるでしょう。
ただ、ロードバイクを軽量化することには、メリットもデメリットもしっかりと把握しておくことをおすすめします。あまりにも軽量化を突き詰めすぎて安全性が犠牲になってしまわないようにしましょう。
ロードバイクの軽量化の方法
それでは、具体的にロードバイクの軽量化の方法についてレクチャーしていきましょう。ロードバイクをカスタマイズして、軽量化する場合パーツによって効果の違いがあります。せっかく軽量化するのであれば、より高い効果を実感できるパーツにしていきましょう。
パーツを交換する
ロードバイクは、パーツの交換などのカスタマイズ性が非常に高いものです。ロードバイクに使われているパーツのほとんどが、交換できるパーツばかりになっています。鉄製のパーツをアルミ製やカーボン製に交換することでもかなりの軽量化を進めることができます。
ロードバイクのファンのなかには、こうしたカスタマイズを行っていき軽量化を楽しみたいという人もいます。軽量化を突き詰めたロードバイク乗りの方も少なくないのです。
軽いフレームを使う
ロードバイクで軽量化をするのであれば、パーツ交換が行われますが、そのなかでもフレームは非常に重要なパーツでもあります。クロモリなどの鉄製のフレームは、フレームのみであってもかなりの重量があります。最近販売されているフレームを見てみるとフレームの重量が1.0kgを下回るものも珍しくありません。
ロードバイクの軽量化効果がわかりやすいパーツ
ロードバイクの軽量化をするに当たって、パーツによって効果をより実感できるものが違ってきます。コストをかけて軽量化するのですから、より効果を実感できるパーツを交換する方がいいでしょう。ここでは、ロードバイクの軽量化に効果を実感しやすいパーツをご紹介していきます。
フレーム
ロードバイクの軽量化するに当たって、フレーム部分のパーツの交換が最優先です。フレームは、ロードバイクでも格となる部分でもあるので、同じ重量のフレームでも形が違うので乗り心地も違ってきます。
同じように軽いフレームを使うことで効果を実感することができます。場合によっては、ロードバイクの軽量化にもっともコストのかかる部分になることがあります。コスト面ではデメリットではありますが、1番効果を感じやすいパーツになります。
タイヤ
「タイヤ」も軽量化するのにおすすめのパーツです。「タイヤ」には、いろいろな特徴があるものが豊富に販売されています。なかでもレース用の「タイヤ」は軽く作られているので、軽さを実感できるパーツでもあります。
「ホイール」は円運動を行っていますが、外周部分を軽くすることで1.5倍くらいの効果を実感することができるでしょう。「ホイール」のコストよりも「タイヤ」のコストの方がかからないので、コストパフォーマンスがいいパーツでもあります。
ホイール
ロードバイクの軽量化を、実感しやすいパーツとして「ホイール」があります。効果をフレームの次に実感しやすいパーツです。ロードバイクは、ホイールが回転することで前に進みます。このホイールのパーツが軽量化することで、漕ぎ出しの軽さを感じることができます。
ペダルを漕ぐときも、軽さを実感できるパーツです。「フレーム」はコスト面でもデメリットに感じるのであれば、「ホイール」だけでも交換するのもおすすめです。
ロードバイクで効果がでにくいパーツ
反対にロードバイクで軽量化してみても効果のでにくいパーツがあります。せっかくお金をかけて軽量化するのですから、ここにお金をかけるのはおすすめできません。より効果を実感できるものからカスタマイズしてみてください。
例えば、サドルです。サドルは完成車についているものから、レールがカーボン製のものに交換することで、軽量化することができます。100kg以上重量が軽くなる場合もありますが、実際に走ってみると、漕ぎ出しや上り坂が楽になるといった効果は感じにくい部分です。
それでも、ダンシングした時にロードバイクを左右に振りやすいという効果を実感できるパーツではあります。
次に「ハンドル」です。「ハンドル」も「サドル」と同じように「カーボン製」のものにカスタマイズすることで軽量化することができます。けれども、ハンドルが軽いものにしてしまうと、ハンドル操作の軽さを実感できますが、そこまで大きな変化を実感できるものでもありません。
ですので、お金に余裕がない場合は、そこまで「ハンドル」の軽量化を考える必要はないでしょう。次に、軽量化するのにおすすめでないパーツは「コンポーネント」です。「コンポーネント」は、グレードの高いものにカスタマイズすると、全体的に重量が軽くなります。
例えば、「シマノのティアグラ」といったデュエースにカスタマイズすると、軽くできる重量は大きくなります。ロードバイクを持った場合にも、重量が軽くなったと感じるパーツでもあります。
ただ、実際に走ってみると、ハンドルと同じであまり軽量化したことを実感しずらいパーツでもあります。それよりも、変速性能をアップさせた方が、おすすめです。
次に、軽量化するのにおすすめできないパーツは「ステム」です。「ステム」とは、ハンドルを繋ぎとめている部分のパーツをいいます。もともとの重量がそこまで重たくないというのが理由です。鉄製の「ステム」から「カーボン製」にカスタマイズしても数g程度の変化しかありません。
ですので、そこまで軽くなったと実感できるようなパーツではありません。それよりも、「フレーム」「ホイール」「タイヤ」といった効果を実感しやすいパーツを交換してみることをおすすめします。
ロードバイクの軽量化におすすめのパーツ
それでは、具体的にロードバイクの軽量化におすすめのパーツをご紹介していきましょう。もしもどんなパーツを選んでいいのか迷っているのであれば、ここでご紹介するパーツがおすすめです。それぞれのパーツの特徴とおすすめポイントについてチェックしていきましょう。
Gelu Carbon Creation K.3サドル
超軽量で人間工学に基づいてつくられたゲルサドルです。カーボンと強化プラスチック製で軽量なのに、高品質、快適性を兼ね備えています。サイズは、242x122mm、重量は38g、体重制限は85kgです。サドルを軽量化することもおすすめ。
Dixna/ARC シートポスト
【送料無料】DIXNA(ディズナ) アキレス、アーク、ベッセル(グランジ製)シートポスト用クランプのみ ブラック 30mm ブラック 30mm
参考価格: 2,642円
一般的な43mmレールクランプか、ナロウ30mmレール対応クランプを選ぶことができます。互換性はないので、注文するときには、レール幅とカラーの確認をするようにしてください。前後に2ボルトで締め付けや内部はオーバル加工されているので強靭です。
重量 | - |
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素材 | - |
サイズ | 30mm |
Dixna/ARC クランプ
Dixna ディズナ クランプ(アキレス・アーク・ベッセル シートポスト用) 43mm ブルー 自転車部品 サイクルパーツ シートクランプ
参考価格: 1,014円
クロモリにもマッチするシルバー色もあるコストパフォーマンスがいいモデルです。アークをイメージしてデザインされているので、同じシリーズのハンドルとのフィット感がいい感じです。
カラーバリエーションがあるクランプは、別売りでコーディネートを楽しむことができます。ロードバイクの軽量化に役立つことでしょう。
重量 | - |
---|---|
素材 | - |
サイズ | 30mm |
TEAM ISSUE ステム
KCNC ステム TEAM ISSUE チームイシュー 自転車
参考価格: 10,890円
素材は、7075アルミ合金で、最高級でありながら、最高強度のアルミでできています。内部やキャップの裏まで徹底的に削りだされています。31.8mmのクランプ、120mmで実測重量は、「113g」です。
軽量ステムには、剛性不足というデメリットを感じる製品もありますが、これは剛性的に不足感を感じることはありません。
重量 | 100g |
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素材 | アルミ合金 |
サイズ | 90mm |
SCフォース ハンドル
KCNC ケーシーエヌシー SC FORCE SCフォース [ロードバイク] [ドロップハンドル] [パーツ]
参考価格: 15,708円
金属加工技術の限界を常に追求して、世界最高水準の「CNC技術」を誇る軽量化のパーツブランドの1つの会社のハンドルです。スカンジウム合金製で、剛性も十分あります。
ただ、希少な素材を使っているので、コストがかかるのが難点です。それでも、1万円台ではありえないくらいの軽量化されたハンドルです。同じ位の軽量化されたハンドルでも、カーボンになってしまいますがが、コストは倍になってしまいます。
重量 | 210g |
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素材 | スカンジウム |
サイズ | リーチ85mmドロップ145mm |
FSE 23T Super Extralite 880g Tubular Road Wheels
アメリカのホイールブランドの商品です。自社工場があって、ダイレクト販売ができるので「Zippや」「ENVE」といったブランドよりもコストパフォーマンスがメリットのブランドです。最も軽量なホイールセットは、880gの「FSE 23T Super Extralite」です。
かなり軽いのですが、体重制限があって81kgです。価格は、2,095ドルになっているので日本円にするとだいたい22万円くらいになります。とにかく軽いものなので、ロードバイクの軽量化をするのであれば安い方ではあります。
ロードバイクの軽量化におすすめのパーツ一覧比較表
商品 | ||||
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商品名 | 【送料無料】DIXNA(ディズナ) アキレス、アーク、ベッセル(グランジ製)シートポスト用クランプのみ ブラック 30mm ブラック 30mm | Dixna ディズナ クランプ(アキレス・アーク・ベッセル シートポスト用) 43mm ブルー 自転車部品 サイクルパーツ シートクランプ | KCNC ステム TEAM ISSUE チームイシュー 自転車 | KCNC ケーシーエヌシー SC FORCE SCフォース [ロードバイク] [ドロップハンドル] [パーツ] |
価格 | 2,642円 | 1,014円 | 10,890円 | 15,708円 |
重量 | - | - | 100g | 210g |
素材 | - | - | アルミ合金 | スカンジウム |
サイズ | 30mm | 30mm | 90mm | リーチ85mmドロップ145mm |
商品リンク |
ロードバイクの軽量化に挑戦しよう
ロードバイクの軽量化について、詳しくご説明してきました。ロードバイクの軽量化を考えるのであれば、まずは「フレーム」「ホイール」「タイヤ」を交換してみましょう。効果を実感しやすいパーツでおすすめです。