表情筋を鍛える「あいうえお体操」を紹介!
IT化が進みリモートワークも主流となることで、知らず知らずのうちに顔がたるんできたという方も多いのではないでしょうか。そんな方に、人と会うときに恥ずかしくない小顔矯正として「あいうえお体操」をご紹介いたします。
「あいうえお体操」とは
あいうえお体操とは「あいうえお」と発声するだけの簡単な小顔体操です。特別な道具は必要ない上、どこでもできるのが魅力です。
テレビを見ながらや家事をしながらなどの「ながらエクササイズ」として気軽に生活に取り入れることもできるのもあいうえお体操の特徴です。
表情筋を鍛えて小顔にする体操
あいうえお体操は大きく口を開けて発声することで物を噛むときに特に使用する「咬筋」を集中的に鍛える運動です。咬筋は顔の表面にある表情筋のひとつで頬全体を覆う筋肉なので、鍛えて咬筋の上に乗る脂肪を燃焼させることが小顔効果へとつながります。
顔のたるみがあるとほうれい線が目立って老けて見えたり表情が暗い印象になったりしてしまいます。あいうえお体操は顔の輪郭をスッキリと見せてくれる、いわゆる「老け顔」を防ぐために効果的な体操です。
「あいうえお体操」の効果
簡単にいうと2重あごなどをスッキリさせる「老け顔予防」のあいうえお体操ですが、効果はそれだけではありません。予防だけではなく、若返りにも有効なのです。以下ではあいうえお体操の効果をより詳しく説明していきます。
2重あごの解消
普段の姿勢から2重あごの方もいれば、頷くと2重あごに見える方までいらっしゃることでしょう。程度の差はあれ、ダイエットをしてもなかなか解消できないのが2重あごです。特にPCでの作業が増えて前のめりの姿勢が長くなるとともに、2重あごで悩む人も急増しています。
あいうえお体操は、普段の生活だけでは大きく使うことのない舌骨上筋群、胸鎖乳突筋、広頸筋といったあごの筋肉をしっかり動かします。したがってあいうえお体操は2重あごを解消しスッキリした輪郭になるのに効果的なのです。
むくみやたるみの改善
あいうえお体操は大きく口を動かすので顔全体のたるみやむくみも改善できます。老けて見える大きな原因として挙げられるのは、ほうれい線などのしわです。しかし、そもそもしわができるのは顔の筋肉がたるんでしまっているからで、きちんと鍛えれば解決できます。
あいうえお体操は咬筋をはじめとする咀嚼4筋を大きく動かすので、たるみにも効果的なのです。また、しわの原因にはたるみの他にむくみもあります。
しかしむくみやすい人は血行が悪くなっている可能性が非常に高いのです。顔をしっかり動かすあいうえお体操で血行を良くすると改善していくでしょう。
肌のくすみの改善
あいうえお体操をすると顔全体の血行が良くなります。その結果として、くすみの改善につながります。一時期「あいうべ体操」という舌を出す体操も話題となりましたが、あいうえお体操はそれよりも表情筋に特化して作用します。したがってより表面となる肌のくすみにも効果的なのです。
肌がくすんでいると老け顔の原因となる上に、表情が暗く近寄りがたい印象にもなってしまいます。くすみを改善し肌のトーンをアップするだけで、格段に溌溂とした若々しい印象になります。
あいうえお体操は即効性があると評判であり、早い人だと朝晩に3分行っただけで効果を実感できるといわれています。くすみが気になって今すぐ解消したいという方はぜひあいうえお体操をしてみてください。
肌荒れの解消
あいうえお体操は肌荒れの改善、解消にも効果が期待できます。これは肌荒れの原因としてストレスやアレルギーが多いからです。肌荒れは血行不良によって起きることが多いですが、血行不良は根本的にストレスや免疫反応により引き起こされています。
これは自律神経が血管の収縮や弛緩を司っているためです。季節の変わり目に肌が荒れた経験をお持ちの方は多いでしょう。これも、季節の変わり目に自律神経が適応できていないことによります。昼夜で温度差があまりにも大きいときも同様です。
体温を調節するのも自律神経であるため、うまく機能できなければ血行不良が起きて肌荒れへと繋がってしまうのです。そのため、あいうえお体操をすると顔の血行が促進され、肌荒れの解消にも効果が期待できます。
表情が明るくなる
あいうえお体操で表情筋を大きく動かすことは、小顔効果だけでなく血行促進によるくすみ解消肌のトーンアップにつながり、表情を明るくする作用もあります。
実は、日本人は日常生活で表情筋全体のうち約20~30%しか使っていないといわれています。これは日本語自体が小声であればそれほど口を動かさなくても発音できてしまうことによります。
対してアメリカ人は表情筋を60%も使っているといわれています。これは英語が唇や頬、首の筋肉を多く使う言語だからでしょう。確かにアメリカ人には表情豊かな人が多いイメージがあるのではないでしょうか。
あいうえお体操は日常会話だと普段使いきれていない表情筋までをしっかりと使えるので、自然と血行がアップし表情が明るく見えるのです。
「あいうえお体操」で小顔にする方法
それではいよいよあいうえお体操の方法をご説明いたします。あいうえお体操を続けていると、1日3分という短さながらあごや首周りがじんわり筋肉痛のように痛くなってきます。休憩を挟みながら無理のない範囲で継続していきましょう。
血行不良を自覚されている方は、普段行われている体操やリンパマッサージなどとともにあいうえお体操も行うのがおすすめです。
最初に首のストレッチ
本格的にあいうえお体操を始める前に、まずは首のストレッチから行いましょう。首には太い血管があるため、首の血行を良くするとあいうえお体操の効果をより高めることができます。また2重あご解消の効果も増します。
ストレッチの方法は、まず左手を右耳に添えて頭を優しく左に倒して30秒ほどキープし、首の側面を伸ばしていきます。反対側も同様に伸ばしていきましょう。
側面を伸ばし終えたら、次は後ろです。両手を組んで後頭部に当て、前にゆっくり倒していきます。こちらも30秒ほどキープしてください。これが済んだら、いよいよ本格的なあいうえお体操です。
「あいうえお体操」のやり方
首のストレッチを終えたら、いよいよあいうえお体操に入ります。方法自体は「あ・い・う・え・お」と発音していくだけですが、このときに顔を限界まで大きく動かしていくのがポイントです。各発音により効果を出すためのチェックポイントも付けていますので、一緒にご覧ください。
発声の仕方
発声の仕方はとても簡単です。「あ・い・う・え・お」と発声するとき、1語につき10秒ほどかけて口周りやあごが疲れてくるくらいまで大げさに口を動かしていきます。最初はそれぞれ3秒ずつから始めてもかまいません。5音を1セットとして、1回3セットを行ってください。
1日3セットが慣れてきたら、キープ時間を10秒まで長くしたり、セット数を増やしたりして、徐々にトレーニングの強度を上げていきましょう。無理をする必要はありません。継続することが大切です。
ご近所の方が気になるという人は、実際に声を出さなくてもかまいません。あいうえお体操の形に口を動かすことが大切なのです。早い人で即日、通常は3日ほどで効果が現れるのがあいうえお体操の特徴でしょう。
「あ」
ではあいうえお体操を始めます。「あ」は口を縦横全体に大きく「あ」の形に開きます。このとき目を最大限に大きく見開き眉毛をできるだけ上に上げると、普段動かさない靭帯を動かすこともできるため眼瞼下垂や眉尻のしわなどの予防にも効果的です。
「い」
次に口を横に大きく「い」の形に開けます。顔全体を横に引っ張る意識で思い切り頬に力を入れましょう。上下の歯は合わせていてください。
「い」の形はあいうえお体操の中で最も自然な笑顔に近いので、「い」の表情がうまくできるときれいな笑顔が作れるようになります。
「う」
「う」はあいうえお体操の中で最もしわくちゃな顔です。口をできるだけすぼめて「う」の形を作ります。タコチューの口や、梅干しやレモンを食べたときを想像してください。
このときに目をギュッと閉じ、顔のすべてのパーツを中心に集めるつもりで力を入れると、表情筋全体を働かせることになりスッキリした輪郭へつながります。
「え」
口を横に大きく「え」の形に開けます。「い」のときの方法と異なるのは、上下の歯をくっつけていなくてもいいという点です。「え」のときは目を大きく見開いて、口角を引き上げた位置でキープしましょう。
「い」と同じく笑顔の練習にもなります。歯を見せてはいけない履歴書などの写真うつりでも非常に役立ってくれるでしょう。
「お」
口を縦に大きく「お」の形に開けます。「あ」の形は「縦横」ですが、「お」の方法は「縦」に特化しているのがポイントです。
目を大きく見開き、眉を上げる点は「あ」の形と同じですが、顔全体を「縦に引っ張る意識」を忘れないでください。あいうえお体操の中で最も縦長の表情です。
「あいうえお体操」でスッキリ小顔を目指そう!
あいうえお体操の効果や方法について述べてきましたが、いかがでしょうか。輪郭が気になって小顔になりたいみなさんも、肌のたるみやくすみをなくしたいみなさんも、簡単な方法なのでぜひあいうえお体操でスッキリ顔になってください。
食事をよく噛んで食べる、リンパマッサージをするなどの習慣も効果的です。あいうえお体操も習慣化して、スッキリきれいな小顔を目指しましょう。