初心者向け!レジンの材料から作り方まで紹介!
レジンは、ハンドメイドの中でも人気の高い素材の1つです。レジンは、さまざまな形状をした土台に流し込んで固めれば、ピアスや指輪、ネックレスなどのアクセサリーからバックチャーム、キーホルダーなどの小物まで簡単に作ることができます。
本記事では、初心者向けのレジンアクセサリーの簡単な作り方について解説します。その他、レジンアクセサリー作りに必要な道具や材料についてもまとめました。初心者の方でレジンアクセサリー作りに少しでも興味のある方は本記事を参考にしてみてください。
そもそもレジンとは
そもそもレジンとは、どのような素材かご存じでしょうか。レジンとは、 英語で“resin” 「樹脂」のことを言います。レジンは、樹木から取れる透明な液体で、LEDライトやUVライトに当てると固まって天然石のような光沢感が出る素材です。
レジン液を好みの色に着色したり、ドライフラワーやパールなどの装飾品を封入したり、アイデア次第で自在にアレンジが可能です。透明感のあるつややかな質感が人気で、季節を問わず身に付けることができるアイテムです。
レジンは初心者でも簡単でおすすめ
一見すると難しそうに感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、レジンは初心者でも気軽に始められるハンドメイドです。100均では、初心者向けにレジンキットが販売されており、一から自分で材料を揃える手間がかかりません。
オンラインショップでもさまざまな初心者向けのレジンキットが取り扱われており、誰でもオリジナルのアクセサリーや小物を作ることができます。数多くのレジンキットがある中、特におすすめのキットについては下記の項目で紹介しているので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
レジンの種類
前項目では、レジンの特徴について説明しました。実はレジンには、「UVレジン」と「エポキシレジン」の2種類があり、それぞれ性質が異なります。これら2種類のレジンの性質を把握した上でアクセサリーや小物を作れば、より理想や好みに近いものに仕上がります。
初心者の方は速乾性のある「UVレジン」がおすすめですが、熟練度が上がってきたら高級感のある仕上がりになる「エポキシレジン」を試してみてください。以下の項目で、これら2種類のレジンの性質について詳しく解説していきます。
初心者におすすめの「UVレジン」
「UVレジン」は、紫外線を放つUVライトを当てて硬化させるもので、ものの数分で固まる速乾性がある点が特徴の一つです。100均でも簡単に手に入れることができ、初めてレジンのハンドメイドに挑戦する方に適した素材です。
レジン液に専用の着色剤を混ぜて、色を付けることもできますし、小ぶりのものであれば一度に複数のアクセサリーや小物を作ることができます。「UVレジン」の中でもしっかり固まるハードタイプと若干柔らかさが残るソフトタイプがあるため、作るものによって使い分けが可能です。
一方、「UVレジン」は厚く固めることが困難で、作品は厚みが薄いものや小さめのサイズに限られます。またレジン液の中にドライフラワーやパール、ラメパウダーなどの装飾品を封入した場合、UVライトが当たらない部分が固まりにくいことがあります。
高級感のある仕上がりの「エポキシレジン」
「エポキシレジン」は、「主剤」、「硬化剤」と呼ばれる2種類の液体を混ぜることで硬化させるレジンです。透明度が高い上、質感や手触りが良く、高級感のある仕上がりになる点が特徴の一つです。
「UVレジン」と同様、専用の着色剤で色を付けることもでき、お気に入りのパーツを封入することも可能です。大きめのサイズで厚みのあるアクセサリーや小物に向いている素材で、硬化後は専用の道具を使用してカットや切削、穴あけ、研磨などの加工ができます。
ただし、化学反応を起こして固める素材のため200g~300gを超えるレジン液を一度に硬化させようとすると、組織内部で発熱して焦げてしまう恐れがあります。また、性質上約40℃で柔らかくなってしまうため、保管場所や使用目的に制限がある点も注意が必要です。
レジン初心者が揃えたい材料と道具
前項目では、レジンの種類とそれぞれの性質について解説しました。レジンアクセサリーや小物を作る上で、必要な材料と道具にはどのようなものがあるかについて紹介していきます。もちろん、レジンキットを購入すれば、基本的には以下の材料・道具は一つ一つ揃える必要はありません。
材料や道具にこだわりたいという方は、メーカーによる商品の価格や特徴などを十分リサーチした上で購入されることをおすすめします。今回は初心者の方向けにUVレジンを使用した場合の必要な材料と道具について説明していきます。
UVレジン液
レジンアクセサリー・小物作りに必要な材料・道具の1つ目に「UVレジン液」があります。さまざまな形状をした型にレジン液を流し込み、UVライトで硬化させてアクセサリーや小物を作ります。専用の着色剤で色を付けたり、パーツを封入したり、多種多様なデザインに仕上げることができます。
「レジンの種類」の項目で解説しましたが、UVレジン液にはしっかりと固まるハードタイプと、硬化後も柔らかさが残るソフトタイプがあります。
つやつやした質感を保ちながらもしっかりと固まるハードタイプの方が扱いやすいですが、硬化させたレジンにチェーンなどを通す穴を開ける場合はソフトタイプがおすすめです。
UVライト
レジンアクセサリー・小物作りに必要な材料・道具の2つ目に「UVライト」があります。UVレジンは、UVライトが放つ紫外線によって硬化します。レジンを短時間で固めることが可能で、ジェルネイルにも使用することができます。
レジン液はライトを照射することで多少収縮し、中には作品に「反り」ができてしまうことがあります。しかしUVライトは、レジンの収縮で「反り」ができにくく、専門店やネットショップなどで比較的安く手に入れることができます。
ただし、メーカーによって特徴や性質が異なる場合があるため、事前に口コミや商品の詳細についてリサーチした上で購入した方が無難でしょう。
ミール皿・シリコン型
レジンアクセサリー・小物作りに必要な材料・道具の3つ目に「ミール皿・シリコン型」があります。これらは、液体レジンを流し込む型で、多種多様の形状のものがあります。ミール皿は、底のある土台で比較的少量のレジン液で作品を作ることができます。
シリコン型は、シリコン製の型で球体や鉱石風など立体感のあるレジンアクセサリー、小物が作れます。別名シリコンモールドとも呼ばれており、100均や専門店、ネットショップで手に入れることができます。
その他にも底のない土台「空枠」や専門店オリジナルのレジンフレームなどがあり、お気に入りを探しながら材料集めを楽しむことができます。
パーツ
レジンアクセサリー・小物作りに必要な材料・道具の4つ目に「パーツ」があります。パーツとは、液体レジンの中に封入する、ドライフラワーやビーズ、ラメパウダー、ストーンなどの装飾品のことです。
メーカーや専門店によってさまざまなパーツが取り扱われており、パーツの組み合わせをアレンジしたり、配置を変えたりすることで、世界に一つだけのアクセサリーや小物を作ることができます。
爪楊枝
レジンアクセサリー・小物作りに必要な材料・道具の5つ目に「爪楊枝(つまようじ)」があります。爪楊枝は、レジン液を着色する際やミール皿やシリコン型などの土台にレジン液を伸ばす際に使用します。
その他にも、レジン液を型に流し込む際にできやすい気泡を潰したり、表面を整えたりする時に便利なアイテムです。
ピンセット
レジンアクセサリー・小物作りに必要な材料・道具の6つ目に「ピンセット」があります。ピンセットは、型に流し込んだレジン液の中に、ドライフラワーやホログラムなどのパーツを封入する際に使用します。
レジンアクセサリー、小物作りは素手で触れられない上細かな作業が多いため、ピンセットは欠かせない道具です。特に配置の決まったパーツを封入する場合は重宝します。
マスキングテープ
レジンアクセサリー・小物作りに必要な材料・道具の7つ目に「マスキングテープ」があります。マスキングテープは、「空枠」と呼ばれる底がない土台にレジン液を流し込む際に使用します。レジン液の漏れを防ぐため、土台とマスキングテープの間に隙間ができないようしっかりと貼り付けます。
なるべく太めのマスキングテープを用意すれば、レジン液の漏れの心配もありません。ただし、中にはUVライトを通しにくいものもあるため、硬化が不十分に感じた際は通常よりも長めにUVライトを照射することをおすすめします。
あるいは、マスキングテープと類似したアイテムで「シームレステープ」を代用することもできます。シームレステープは半透明の素材でできており、UVライトを通しやすいです。
粉なしビニール手袋
レジンアクセサリー・小物作りに必要な材料・道具の8つ目に「粉なしビニール手袋」があります。レジンは、直接肌に触れると皮膚に赤みや腫れなど、アレルギー反応が出る恐れがあります。もちろん個人差のあることではありますが、安全に作業するためにもビニール手袋は必要不可欠です。
粉なしビニール手袋は、素手作業に移る際もスムーズに取り外しができて便利です。万が一レジン液が直接肌に触れてしまった場合は、流水で十分に洗い流すようにしましょう。
初心者向け・レジンの作り方【基本】
前項目では、レジンアクセサリー、小物作りに必要な材料・道具について一つ一つ詳しく解説しました。この項目では、初心者の方向けのレジンの作り方の基本について説明していきます。
レジンの基本さえおさえていれば、次の項目で解説しているヘアゴムやピアス、ペンダントなども簡単に作ることができます。はじめは基本手順に従って作業の流れを体感し、慣れてきたら徐々にデザインや作り方をアレンジして色々なレジンクラフトに挑戦してみましょう。
作り方・手順
1. ミール皿やシリコン型などの土台を用意し、パーツをどのように配置するかレイアウトを決めます。2. UVレジン液を型に少量流し込みます。入れすぎるとパーツは配置しにくくなるため注意が必要です。3. ピンセットを使って、パーツを配置します。
4. UVライトを照射してレジンを硬化させます。目安時間は5分程度ですが、作品の厚みによって前後します。UVライトから作品を取り出す際は火傷に十分注意してください。5. 封入したパーツが固定されたら、上からさらにレジン液を流し入れます。6.再度、UVライトを当てて、固めたら完成です。
表面をぷっくりとさせたい場合は、レジン液の流し込み~UVライトの照射の工程を2~3回程度繰り返します。爪楊枝を使って表面のレジン液を均一に伸ばすと、滑らかな手触りに仕上がります。
初心者向け・レジンで簡単アクセサリーの作り方
前項目では、初心者向けのレジンの作り方の基本ついて解説しました。この基本さえ習得すれば誰でも簡単にアレンジが可能です。この項目では、レジンアクセサリーの作品例として、ヘアゴム・ピアス・ペンダントの作り方について説明していきます。
レジン液の着色剤や封入するパーツはお気に入りのものを用意して、あなた好みのレジンアクセサリーを作ってみましょう。
ヘアゴムの作り方
用意する材料・道具は次の通りです。UVレジン液、UVライト、平皿付きヘアゴム、シリコン型、お好みのパーツ、接着剤、ピンセット、つまようじ。1. シリコン型にUVレジン液を少量入れます。(レジン液を着色したい場合は、この工程で着色します。)
2. ドライフラワーなどの大きなパーツを優先して封入し、UVライトに当てて仮止めをします。3. さらにレジン液を少量流し込み、小さめのパーツを封入します。4. パーツの配置後、レジン液をシリコン型のギリギリまで流し入れ、UVライトで硬化させます。
レジン液に気泡ができた場合は、UVライトで硬化させる前に爪楊枝を使用して潰します。また、レジン液の表面をムラのないよう均一に伸ばすと滑らかな質感のレジンアクセサリーに仕上がります。5. シリコン型からレジンを取り出し、ヘアゴムと接着したら完成です。
ピアスの作り方
用意する材料・道具は次の通りです。UVレジン液、UVライト、マスキングテープ、空枠、お好みのパーツ、丸カン、ピアス金具、ペンチ、つまようじ、ピンセット。1. マスキングテープ(シームレステープ)で底を作った空枠にUVレジンを少量流し込みます。
UVレジンが均一に土台に入るように、爪楊枝でのばします。2.UVライトで硬化させ、上からレジン液を流し込んだところにピンセットを使って好みのパーツを配置していきます。3、パーツをすべて配置したら、UVレジンを空枠いっぱいまで流し入れます。気泡ができた際は爪楊枝で潰します。
4.UVライトを照射して硬化させ、ペンチを使ってピアスの金具を取り付けます。5. マスキングテープ(シームレステープ)から空枠を取り外して完成です。尚、レジン表面にマニキュアなどで色を付ける場合は、金具を付ける前の方が綺麗に仕上げることができます。
ペンダントの作り方
用意する材料・道具は次の通りです。UVレジン液、UVライト、マスキングテープ、空枠、お好みのパーツ、丸カン、チェーン、ペンチ、つまようじ、ピンセット。1. 型(空枠)にマスキングテープ(シームレステープ)を貼り、型にUVレジンを流し込みます。
2. 好みのパーツをピンセットで配置していき、UVライトで固定します。3.空枠いっぱいにレジン液を流し入れ、UVライトを照射し硬化させます。4.マスキングテープ(シームレステープ)を取り外し、ペンチを使ってチェーンを取り付けたら完成です。
レジン初心者におすすめのキットを紹介!
前項目では、初心者向けの簡単なレジンアクセサリーの作り方について解説しました。レジンアクセサリーの基本的な手順は、どのアクセサリーにおいてもほとんど同じであることを実感していただけたのではないでしょうか。
この項目では、初心者の方におすすめのレジンキットについていくつか紹介していきます。レジンキットを購入すれば、材料や道具を一から自分で揃える手間がかからず、気軽にハンドメイドを楽しめます。
商品のほとんどが複数人でアクセサリー作りができる程のボリュームがあるもののため、友人やお子さんと一緒にレジンクラフトを楽しむこともできます。
初心者レジンセット スターターセット
初心者レジンセット スターターセット
参考価格: 2,838円
レジン初心者におすすめのレジンキット1つ目は「初心者レジンセット スターターセット」です。土台となるミール皿や空枠、封入するパーツが種類豊富で、さまざまなデザインのレジンアクセサリー、小物が作れます。
商品の内容はレジン液、UV/LEDライト、ミール皿・チャーム、デザインシール・ラメパウダーです。UV/LEDライトはネイルアートにも使用できます。
尚、この商品は誰でも簡単にレジンアクセサリー、小物作りを楽しめる仕様になっているため、取り扱い説明書が添付されていません。
UVライトサイズ | 横13.1cm×縦6.7cm |
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アイテム数 | 計45個 |
ケラッタ 親子ではじめる UVレジン ドリーミーキット
ケラッタ 親子ではじめる UVレジン ドリーミーキット
参考価格: 5,980円
レジン初心者におすすめのレジンキット2つ目は「ケラッタ 親子ではじめる UVレジン ドリーミーキット」です。この商品は、初心者ばかりでなく、お子さんも楽しめる仕様のレジンキットです。
商品の内容は、アクセサリーパーツ、キラキラ素材、収納ボックス、着色剤、LEDライト、ガイドブックです。ネックレス、キーホルダー、デコレーションミラー、ヘアゴム2個の計7個のアクセサリーが作れるため、この商品1つで十二分にハンドメイドを楽しむことができます。
レジンの作り方の基本から上手に作るためのコツなどが書かれているガイドブック付きのため、初心者の方でも安心して作業が進められます。シリコンモールドはなんと58種類の型が用意されており、とりどりの形状のアクセサリーや小物が作れます。
UVライトサイズ | 横13cm×縦7cm |
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アイテム数 | 計81個 |
UVレジン パーフェクトセット
UVレジン パーフェクトセット
参考価格: 9,878円
レジン初心者におすすめのレジンキット3つ目は「UVレジン パーフェクトセット」です。この商品は3種類あり、「パーフェクトセット」の他に、「ベーシックセット」と「プレミアムセット」があります。
「UVレジン パーフェクトセット」の内容は、レジン液、UV/LEDライト、着色剤、封入素材、ミール皿・シリコンモールド、アクセサリーパーツが含まれています。
小さなパーツを整理して保管できる専用のケース付きで、ヘアーアクセサリー4個、ピアス(イヤリング)12組、キーホルダー7個、ネックレスなどが簡単に作れます。また、初心者の方でも簡単に作れる5種類のアクセサリーの説明書も添付されています。
UVライトサイズ | 横22.7cm x縦19.5cm |
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アイテム数 | 計288個 |
レジン初心者におすすめのキット一覧比較表
商品 | |||
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商品名 | 初心者レジンセット スターターセット | ケラッタ 親子ではじめる UVレジン ドリーミーキット | UVレジン パーフェクトセット |
価格 | 2,838円 | 5,980円 | 9,878円 |
UVライトサイズ | 横13.1cm×縦6.7cm | 横13cm×縦7cm | 横22.7cm x縦19.5cm |
アイテム数 | 計45個 | 計81個 | 計288個 |
商品リンク |
初心者でも簡単なレジンでオリジナルな作品作りを楽しもう!
本記事では、初心者向けのレジンアクセサリーの簡単な作り方について解説しました。その他、レジンアクセサリー作りに必要な道具や材料についてもまとめました。レジン一つの素材で無限のアクセサリーや小物を作れることを実感していただけたのではないでしょうか。
SNS上では、多種多様なハンドメイドのレジンアクセサリー、小物の画像を閲覧することができます。デザインに困ったらぜひ参考にしてみてください。この記事で紹介したレジンキットにあるようにレジンクラフトはお子さんでも簡単に作れるハンドメイドです。
お子さんの遊び時間に、または親子の共通の趣味としてレジンクラフトに挑戦してみてはいかがでしょうか。場所によって異なりますが、レジンクラフトの体験会やワークショップのイベントが開催されているところもあるので、興味のある方はぜひ調べてみてください。