哺乳瓶のサイズと種類の選び方をレクチャー！月齢に合わせたおすすめの容量は？

哺乳瓶はさまざまな種類がありますが、ボトルと乳首に大きな違いがあります。ボトルの違いはサイズと素材、乳首の違いはサイズと素材と穴の形状になります。

この記事では、哺乳瓶のサイズと種類の選び方、おすすめ商品などを紹介します。月齢に合わせて、赤ちゃんに適した哺乳瓶の選び方をしましょう。

まず、哺乳瓶の選び方として「ボトルのサイズ」について紹介します。哺乳瓶のボトルは、小さいサイズで120mlから160mlの容量、大きいサイズは200mlから300ml程度の容量と、幅広い商品があります。

哺乳瓶のボトルのサイズは、月齢に適した選び方が重要です。ここからは、哺乳瓶の選び方・ボトルのサイズと容量について月齢別に紹介します。

新生児におすすめの哺乳瓶のボトルのサイズは、容量が小さめの120mlから160mlです。ミルクを飲ませる時を考えても、容量が小さめサイズの方が腕に負担がかかりません。また、哺乳瓶のボトルのサイズが大きすぎると、赤ちゃんが空気を含んでしまう可能性が高くなるデメリットがあります。

容量が小さいサイズはかさばらないため、外出時にもおすすめです。近年では、買い替えにより出費がかかることから、金銭面を考えて始めから容量の大きいサイズを購入する選び方が増えているようです。

生後2ヶ月～3ヶ月になると、ミルクの飲む量が増えてきます。母乳をメインであげている場合は新生児と同じ扱いで問題ありませんが、ミルクのみの場合は200mlから240ml程度の容量が入る哺乳瓶のサイズを選びましょう。赤ちゃんの飲む量に合わせた選び方がおすすめです。

次に、哺乳瓶の選び方として「ボトルの素材・種類」について紹介します。哺乳瓶のボトルの素材は、大きく分けてガラス、プラスチック、シリコンの3種類があります。さらに、プラスチックはポリエーテルサルホンやトライタンなどいくつかの種類に分類されています。

哺乳瓶のボトルの素材にはそれぞれ特徴があるので、使用する場所や消毒方法などによる使いやすさを重視した選び方がおすすめです。ここからは、哺乳瓶の選び方・ボトルの素材・種類について紹介します。

ガラス素材の哺乳瓶は、プラスチック素材と比較して劣化しにくくミルクを冷ましやすいです。傷もつきにくく、においがつかないので、衛生面でも安心して長期間使うことができます。

ただし、落下による衝撃で割れやすく重たい素材なので、外出時には不向きです。そのため、自宅用として使うことをおすすめします。消毒方法は、煮沸、薬液、電子レンジが可能です。

プラスチック素材に共通する哺乳瓶の特徴は、軽くて割れにくいため外出時におすすめです。ただし、ミルクを冷ましにくく、ガラス素材と比較して劣化しやすいです。そのため、毎日使用する哺乳瓶には適していません。

ポリプロピレン(PP)素材の哺乳瓶は、価格の安さが魅力です。耐熱温度は120℃で煮沸と電子レンジで消毒することはできますが、薬液で消毒すると劣化しやすいという特徴もあります。

ポリエーテルサルホン(PES)もプラスチック素材のひとつで、共通する哺乳瓶の特徴は同じです。耐熱温度は180℃なので、煮沸と電子レンジ以外に薬液による消毒も可能な商品が多いです。ただし、ポリプロピレンより価格が高めという特徴があります。

ポリフェニルサルホン(PPSU)もプラスチック素材のひとつで、共通する哺乳瓶の特徴は同じです。ポリエーテルサルホン素材と同じく耐熱温度は180℃なので、煮沸と電子レンジ以外に薬液による消毒も可能な商品が多いです。

医療関係でも使用されているワンランク上のプラスチック素材なので、性能が優れている分安心感はありますが、価格は高めです。

トライタン(Tritan)素材の哺乳瓶は、環境ホルモンを含まないプラスチックの最新素材です。見た目はガラス素材のように透明度が高く、軽くて割れにくいというプラスチック素材のメリットも兼ね備えています。ただし、耐熱温度は110℃のため、電子レンジによる煮沸はできません。

シリコン素材の哺乳瓶は、耐熱温度が200℃以上と高いです。熱に強いため、消毒方法は煮沸、薬液、電子レンジといずれも可能です。やわらかい素材なので、落下により割れる心配がなく、劣化しにくいです。破れやすいので扱いには注意が必要で、においがつきやすいという特徴もあります。

最後に、哺乳瓶の選び方として「ボトルの形状」について紹介します。哺乳瓶のボトルの形状は、昔ながらのストレートタイプのほか、くびれのあるカーブタイプもあります。

哺乳瓶のボトルの形状も大切な選び方のひとつなので、特徴をしっかり把握しましょう。ここからは、哺乳瓶の選び方・ボトルの形状について紹介します。

哺乳瓶のボトルは、くびれのないストレートタイプが一般的です。収納に便利な形状なので、外出時におすすめです。赤ちゃんと外出する時は荷物が多くなるので、ストレートのスリムタイプを選ぶとよいでしょう。

哺乳瓶のボトルの形状は進化しており、赤ちゃんに飲ませやすいようにメーカーごとに研究されたカーブの特徴が見られます。

赤ちゃんの飲みやすさを重視するならカーブのある形状がおすすめですが、哺乳瓶の選び方としては特にこだわる必要はありません。洗浄のしやすさや外出時の持ち出しなどを考え、お母さん目線で選んだ方がストレスなく使用し続けることができるでしょう。

哺乳瓶の乳首(ニップル)にも、月齢別に適した選び方があります。この記事では、月齢別の乳首のサイズの選び方と乳首の穴の選び方に分けてまとめました。ここからは、哺乳瓶の乳首の選び方について月齢別に紹介します。

まず、月齢別の乳首のサイズの選び方について紹介します。一般的に、乳首のサイズはSサイズ、Mサイズ、Lサイズを用意しているメーカーが多いです。赤ちゃんのミルクの飲みやすさに関係してくるので、月齢に合わせたサイズの選び方をおすすめします。

哺乳瓶の乳首は消耗品のため、やわらかさをキープするためにも1～2ヶ月を目安に交換しましょう。敏感な赤ちゃんは、乳首を交換することでミルクを飲まなくなってしまうこともあります。日頃から最低でも2個用意して交互に使い、交換する時は1個ずつ慣れたことを確認しながら進めましょう。

新生児期は飲む力が弱く哺乳瓶に慣れていないため、おすすめの乳首のサイズの選び方は「SSサイズ」です。1回の授乳容量は80mlから160mlとされており、10分で50ml程度飲めるスピードが目安となります。上手に飲める赤ちゃんは、新生児期でもSサイズからスタートしてOKです。

生後1ヶ月頃には、哺乳瓶でミルクを飲むことに慣れてきます。そのため、おすすめの乳首のサイズの選び方は「Sサイズ」です。1回の授乳容量は120mlから160mlとされており、10分で100ml程度飲めるスピードが目安となります。

生後3ヶ月頃には、飲む力が強くなり量が多くなります。そのため、おすすめの乳首のサイズの選び方は「Mサイズ」です。1回の授乳容量は160mlから220mlとされており、10分で150ml程度飲めるスピードが目安となります。

生後6ヶ月頃には、噛み癖がついてきます。そのため、おすすめの乳首のサイズの選び方は、赤ちゃんが噛むことに対応して固めに作られた「Lサイズ」です。1回の授乳容量は200mlから220mlとされており、10分で200ml程度飲めるスピードが目安となります。

次に、月齢別の乳首の穴の選び方について紹介します。乳首の穴は、丸型、スリーカット(Y型)、クロスカット(X型)と3種類があります。

それぞれの特徴を把握し、月齢に合わせた選び方が重要です。また、乳首の穴は赤ちゃんの飲む力にも関係するので、使い始めは付属品で試してみましょう。

新生児期におすすめの乳首の穴の形は「丸穴」です。新生児期は哺乳瓶に慣れておらず、飲む力も弱いです。丸穴タイプは傾けただけで自然に中身が出てくるので、新生児期だけでなく飲む力が弱い赤ちゃんにもおすすめです。

中には、母乳をあげる練習用として、赤ちゃんの飲む力を鍛える目的で作られた丸穴乳首もあります。目的に合わせて選びましょう。

生後2～3ヶ月におすすめの乳首の穴の形も、新生児期と同じく「丸穴」です。赤ちゃんの飲む力が強くなってくると、1回の授乳容量の飲むスピードが速くなってきます。10分より速いスピードで飲むようになってきたら、スリーカットに変えましょう。

生後2～3ヶ月以降の赤ちゃんは飲む力も強くなり、容量も多くなります。そのため、赤ちゃんの吸う力でミルクの出る量が変わるスリーカットの形状がおすすめです。スリーカットは3つの切れ込みがあり、Yの文字に見えることからY型とも呼ばれています。

スリーカットでは飲むスピードが15分以上かかる赤ちゃんには、クロスカットの形状がおすすめです。クロスカットはバツの切れ込みがあり、Xの文字に見えることからX型とも呼ばれています。

赤ちゃんの吸う力でミルクの出る量が変わり、スリーカットより切れ込みが多い分出る量が多くなります。つまりやすい果汁もスムーズに飲ませることができます。

スリーカットとクロスカットは赤ちゃんの吸う力が強いほどミルクの出る量が多くなり、卒乳まで使用することができます。

おすすめのガラス製哺乳瓶として、この記事では5種類の商品をピックアップしました。ガラス素材の哺乳瓶は落下により割れる危険性があるため、自宅などで落ち着いてミルクをあげる時におすすめです。それぞれの哺乳瓶のボトルサイズや乳首の種類・穴の形などについて詳しく紹介します。

おすすめのプラスチック製哺乳瓶として、この記事では5種類の商品をピックアップしました。プラスチック製哺乳瓶は、ポリプロピレンやポリエーテルサルホンなど、素材により消毒方法が異なります。それぞれの哺乳瓶のサイズや乳首の種類などについても詳しく紹介します。

哺乳瓶はさまざまな種類があり、ボトルのサイズ・素材・形状、乳首のサイズ・穴の形状・素材と違いがあります。メーカーそれぞれが独自の考えで工夫した特徴があり、成長にも個人差があります。紹介した選び方はあくまで目安として参考にし、赤ちゃんにぴったりな哺乳瓶を選んであげてください。