DIYで張替えする前の壁紙(クロス)の簡単なはがし方を紹介!
DIYで壁紙(クロス)を張替えるときには、まず古い壁紙をはがす必要がありますが、壁紙(クロス)のはがし方がわからないという方も多いのではないでしょうか?実は壁紙(クロス)のはがし方は意外と簡単で、はがし方のコツを掴めば自分できれいに壁紙(クロス)をはがすことができます。
業者に壁紙(クロス)の張替えを依頼すると、高い費用がかかってしまいますが、DIYで壁紙(クロス)を張替えれば、費用をあまりかけることなく、部屋の雰囲気を自由に変えられます。壁紙(クロス)をはがすときには、まず必要な道具を揃えて準備を整え、それから作業に取り掛かりましょう。
この記事では、壁紙(クロス)の簡単なはがし方をご紹介します。壁紙(クロス)をはがすのに必要な準備や道具、はがし方の詳細、新しい壁紙(クロス)を張る前の、下地処理のやり方などをご紹介しますので、壁紙(クロス)のはがし方を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
壁紙(クロス)の簡単なはがし方①準備
壁紙(クロス)の簡単なはがし方として、最初に壁紙(クロス)をはがす前に必要な準備について説明していきましょう。DIYで壁紙(クロス)を張替えるときには、まず古い壁紙(クロス)をはがすことになりますが、壁紙(クロス)をはがす前にしっかりと準備を整えておく必要があります。
壁紙(クロス)をはがす前に必要な準備の1つ目は「家具を移動する」、2つ目は「床に保護シートを敷く」、3つ目は「コンセント・インターフォンのカバーを外す」です。それでは、順番に詳しく見ていきましょう。
家具を移動する
壁紙(クロス)をはがすときには、まず部屋をきれいにします。部屋をきれいにするといっても、部屋の掃除をするというわけでなく、壁の近くにあって壁紙(クロス)をはがすときに、邪魔になりそうなものをどかすということです。
棚やタンス、ベッド、テーブル、机、鏡などの家具を作業の邪魔にならないように移動しましょう。重い家具を移動するときには、床に傷がつかないように要注意です。
さらに、家具以外に、壁の近くにあるテレビなどの電化製品も移動します。カーテンやカーテンレール、照明器具なども、作業の邪魔になるようであれば取り外しましょう。ただし、エアコンに関しては、自分で取り外すと故障の原因にもなりますので、取り外すのはおすすめしません。
床に保護シートを敷く
壁紙(クロス)をはがすときには細かいゴミがたくさん出ますので、作業後にゴミをきれいに片付ける必要があります。特に壁紙(クロス)が古くて劣化していたり、強力な接着剤が使われていたりすると、ゴミがボロボロと落ちやすいです。
壁紙(クロス)をはがす前に、あらかじめブルーシートなどの保護シートを床に敷きつめておけば、作業後の後片付けが簡単になります。後片付けのことも想定して、準備をしておくと、DIYの時短につながるのです。ブルーシートがない場合には、新聞紙などでも大丈夫です。
コンセント・インターフォンのカバーを外す
壁紙(クロス)の張替えを行う場所によっては、壁にコンセントや照明のスイッチ、インターフォンなどが付いていることもあります。その場合は、配線を外す必要はありませんので、カバーだけ取り外しましょう。
カバーはネジで何ヶ所か固定されていますので、ドライバーを使って取り外します。取り外したカバーがなくならないように、作業が終了するまで大切に保管しておきましょう。
せっかくきれいな壁紙(クロス)に張替えるのですから、カバーも新しいものに交換するのもおすすめです。セリアなどの100均にもおしゃれなカバーが販売されています。新しい壁紙(クロス)の雰囲気に合わせて、DIYでリメイクするのもありです。
壁紙(クロス)の簡単なはがし方②必要な道具
壁紙(クロス)の簡単なはがし方として、次に壁紙(クロス)をはがすのに必要な道具について説明していきましょう。壁紙(クロス)をはがすときには、壁紙(クロス)をはがすのに必要な道具を前もって用意しておく必要があります。
必要な道具は、カッター・スクレイパー・霧吹きです。他に、保護シート・ほうき・チリトリ・ゴミ袋なども必要です。これらの道具はホームセンターなどで購入することができます。それでは、詳しく見ていきましょう。
カッター
壁紙(クロス)をはがすのに必要な道具の1つ目は、「カッター」です。カッターは、壁紙(クロス)に切り込みを入れるとき、めくり口を作るとき、入隅の処理を行うときなど、いろいろな用途で使います。スクレイパーがなくても、カッター1本で作業を進めることができます。
ただし、カッターの刃は薄いため、刃こぼれしやすく折れやすいです。カッターが刃こぼれしたり折れたりしたときのために、カッターの替え刃も用意しておくようにしましょう。
スクレイパー
壁紙(クロス)をはがすのに必要な道具の1つ目は、「スクレイパー」です。スクレイパーとはヘラ状の工具で、物質の表面についているものをはがしたり削ったりするのに使います。
ヘラの部分が細いものや幅広のもの、小型のもの、大型のものなど様々な種類があります。素材もステンレスや鋼、シリコン、プラスチックなど様々です。壁紙(クロス)をはがすとき以外に、コンロにこびりついた油汚れを落としたり、シールをはがしたり、幅広い用途で使えます。
壁紙(クロス)をはがす作業では、壁紙(クロス)がしっかりと張り付いていてはがしづらいときに、めくり口を作るためにカッターやスクレイパーを使います。幅広タイプのスクレイパーなら、壁紙(クロス)を効率よくはがせるでしょう。ホームセンター以外に、100均でも購入することができます。
霧吹き
壁紙(クロス)をはがすのに必要な道具の1つ目は、「霧吹き」です。壁紙(クロス)は2層構造になっていて、表面の部分と薄い裏紙でできています。通常の壁紙(クロス)の張替えの場合には、表面の部分だけはがして、裏紙の部分は残すことになりますので、霧吹きを用意する必要はありません。
壁紙(クロス)の裏紙をはがす場合には、霧吹きやスポンジを使います。裏紙のはがし方は、霧吹きか水を含ませたスポンジで裏紙を湿らせて、のりを溶かしてからスクレイパーできれいにはがします。ただし、壁の下地の素材によっては、濡らすと下地を傷めてしまうこともありますので注意しましょう。
壁紙(クロス)の簡単なはがし方③作業
壁紙(クロス)の簡単なはがし方として、次に作業の詳細について説明していきましょう。壁紙(クロス)をはがすのに必要な道具を用意して、すべての準備を整えたら、いよいよ壁紙(クロス)をはがす作業に入ります。壁紙(クロス)は、コツを掴めば簡単かつきれいにはがせます。
壁紙(クロス)のはがし方の手順は、最初に壁紙(クロス)の表紙をはがし、次に入隅を処理し、次に裏紙の浮きをチェックします。最後にはがした壁紙(クロス)の処分をしたら完了です。それでは、詳しいはがし方を見ていきましょう。
はがし方
壁紙(クロス)のはがし方は、継ぎ目部分からはがすのが基本です。壁紙(クロス)は2層構造になっていますが、はがすのは表層だけOKです。裏紙ははがさずに残しましょう。
はがし方の詳細は、壁に張られている壁紙(クロス)にはどこかに継ぎ目がありますので、まずは継ぎ目を見つけます。壁紙(クロス)が壁にしっかりと張りついていると、継ぎ目が見つからないこともありますが、そんなときにはカッターで、壁紙(クロス)の表面に切り込みを入れます。
そのときにカッターの刃を深く入れると、壁の下地まで傷つけてしまいますので、下地を傷めないように壁紙(クロス)の厚みの分だけ浅く切り込みを入れるのがポイントです。
切り込みを入れたら、カッターの刃先で継ぎ目を起こし、薄皮をはがすようにゆっくりとはがしていきます。細かくはがしていくと時間がかかりますので、大きく繋がった状態ではがしていきます。
もし壁紙(クロス)がはがれにくい場合には、スクレイパーを使いましょう。無理にはがそうとすると、下地まで一緒にはがれてしまいますので要注意です。スクレイパーはヘラ状になっていますので、ヘラの部分を下地と壁紙(クロス)の間に差し込んで壁紙(クロス)をはがします。
裏紙はできるだけ傷つけないように残します。裏紙がきれいに残れば、新しい壁紙(クロス)を張る前の下地処理は不要です。もし壁紙(クロス)をはがしたくない場所がある場合には、一緒にはがしてしまわないように、あらかじめその境目にカッターで切り込みを入れておきましょう。
入隅を処理
壁紙(クロス)をはがしたら、入隅(いりすみ)の処理を行います。入隅とは、壁の2つの面が出合ってできる、内側の角のことをいいます。凹んでいる角です。外側の角は、出隅(ですみ)といいます。
入隅の部分に、コーキングや壁紙(クロス)の細かいゴミが残っていることがありますが、そのままにしておくと、新しい壁紙(クロス)を張るときに入隅をきれいに仕上げることができません。コーキングや細かいゴミが残っていたら、カッターを使って、できるだけきれいに取り除いておきましょう。
裏紙の浮きをチェック
入隅の処理が終わったら、裏紙の浮きをチェックします。裏紙をきれいに残して壁紙(クロス)をはがしても、裏紙がしっかりと下地にくっついていなくて、ぺらぺらと浮いている場合があります。壁紙(クロス)を張ってから時間が経ったことで、糊付けが弱まり裏紙が下地からはがれてしまうのです。
裏紙が浮いたままの状態で、上に新しい壁紙(クロス)を張り付けると、新しい壁紙(クロス)も浮いてしまいます。裏紙が浮いている部分があったら、その部分をまとめてカッターではがしましょう。特に、下地のボードの継ぎ目あたりは、のりが付きにくいため要注意です。
はがした壁紙の処分
すべての作業が終わったら、最後にはがした壁紙(クロス)の処分をします。はがした壁紙(クロス)を適当にゴミ袋に入れるとかさばりますので、丸めて足で踏みつけるなどして圧縮してからゴミ袋に入れるとよいでしょう。
ただし、壁紙(クロス)は一般ゴミとして処分することはできません。大量の壁紙(クロス)をまとめて処分するときには、産業廃棄物として処分する必要があるのです。産業廃棄物を処分するときには、業者に有料で引き取ってもらうことになります。
もし一般ゴミとして普通にゴミ置き場に出すと、回収してもらえません。ゴミの処分の仕方は、自治体によっても異なりますので、住んでいる自治体のホームページなどで確認しましょう。壁紙(クロス)を細かくカットして数回に分けて出すという方法もありますが、かなりの手間がかかります。
新しい壁紙(クロス)を貼る前の下地処理
ここまで壁紙(クロス)の簡単なはがし方をご紹介してきましたが、最後に新しい壁紙(クロス)を張る前の下地処理についても説明しておきましょう。古い壁紙(クロス)をはがしたら新しい壁紙(クロス)を張りますが、壁の表面に凹凸があると、壁紙(クロス)をきれいに張ることができません。
そのため、壁紙(クロス)の表面に凹凸があったら、新しい壁紙(クロス)を張る前にパテでまっ平にしておく必要があります。それでは、必要な道具と下地処理のやり方を詳しく見ていきましょう。
必要な道具
まず壁の下地処理をするのに必要な道具についてですが、下地処理をするのに必要な道具は壁補修用パテ・パテベラ・紙やすりです。壁紙(クロス)をはがすのに必要な道具と同じく、これらの道具もホームセンターなどで購入することができます。
下地処理のやり方
次に下地処理のやり方についてですが、パテ材を練ったら、まずはパテベラで下地の凹んでいるところにパテをつけます。次に、パテを削ぐようにパテベラを動かして、パテを平らにします。
慣れていないとパテベラだけできれいに平らにするのは難しいですが、最後に表面にやすりをかければ大丈夫です。パテが乾いたらやすりがけをして、パテの表面の凸凹をなくします。天気によってはパテが乾くのに時間がかかりますので、時間を短縮したい場合は扇風機をあてましょう。
壁紙(クロス)のはがし方を試してきれいに張替えしよう!
壁紙(クロス)をはがすのに必要な準備や道具、はがし方の詳細など、壁紙(クロス)の簡単なはがし方をご紹介しました。
壁紙(クロス)のはがし方は、難しいイメージがあるかもしれませんが、はがし方のコツを掴めば、DIYでも簡単に壁紙(クロス)をはがすことができます。DIYで壁紙(クロス)の張替えを行えば、業者に依頼するよりも費用を安く抑えられます。
ただし、大量の壁紙(クロス)をまとめて処分するときは、産業廃棄物として処分する必要がありますので注意が必要です。今回ご紹介した壁紙(クロス)のはがし方を参考に、DIYできれいに壁紙(クロス)を張替えましょう。