リビングにベッドを置くのが流行中?
通常2LDK以上ある家の間取りを考えた時、ベッドを置いて寝室を用意するのが一般的ですが、最近注目されているのがホテルライクな生活を送れるリビングにベッドを置くというレイアウトです。
部屋が潤沢にある家であれば眠るだけのための部屋を作ることは良いですし、ベッドが生活する場と同じだと眠れないという方もいるかもしれません。しかし部屋をホテルのような空間にしたいと憧れる人も増えるのに伴い、リビングにベッドを配置したいと考える方も増えているのです。
そんな方のために、今回の記事ではリビングにベッドを置く場合のメリット・ポイント、お洒落な配置をご説明するとともに、具体的なレイアウト例やおすすめのベッドも併せてご紹介していきますのでリビングにベッドを置くことを考えている方は是非参考にしてみてください。
リビングにベッドを置くメリット
リビングにベッドを置くというレイアウトは難しく感じられ、どのようにベッドを配置したらよいか迷ってしまうかもしれません。
しかし、リビングにベッドを置くと様々なメリットも生まれるのです。こちらでは「スペースを有効活用できる」「ホテルライクなおしゃれな雰囲気になる」という点に注目して、リビングにベッドを置くメリットについて詳しくお伝えしていきます。
限られたスペースを活用できる
例えば夫婦二人暮らしで1LDKの部屋に住んでいる場合、LDK以外のもう一つの部屋を寝室にしてしまうとそれだけで居住空間は一杯になってしまいます。もしリビングにベッドを置くことができれば、もう一つの部屋は荷物を置くのに使ったり趣味の部屋にしたりと用途が広がります。
またワンルームの場合はリビング空間にベッドを置くしかありませんが、ベッドの配置や仕切りに工夫を凝らし、おしゃれなお部屋で広々と生活している方もたくさんいます。リビングにベッドを置くというレイアウトは、限られたスペースを有効活用できるというメリットがあるのです。
ホテル風のおしゃれな雰囲気になる
ホテルに宿泊した際に多くの人は、リラックス効果を感じるのではないでしょうか。それには非日常を味わっているからということもありますが、ホテルの部屋が「寛ぎ」を重視してレイアウトされているからかもしれません。
整えられた空間でベッドに横たわりながらテレビを見たり読書をしたりするのは至福の時であり、心から寛ぎを感じてリラックスできるものです。
自宅でもリビングにベッドを置いてみれば、ホテルのようにおしゃれな寛げる空間になるはずです。より素敵な空間にするためには、ベッドの配置・レイアウトや仕切りが重要になってきます。
リビングにベッドを置くときのポイント
上記の項ではリビングにベッドを配置するレイアウトのメリットについてお伝えしましたが、こちらではリビングにベッドを置く際に気を付けたいポイントについてご説明していきます。「ベッドのデザインの重要性」「仕切りに気を配る」という二つのポイントに絞って見ていきましょう。
ベッドのデザインが重要
リビングにベッドを配置する場合には、ベッドそのもののデザイン性が重要なポイントとなってきます。リビングにベッドを配置した場合、来客があればベッドは必ず目に入ってしまうので、ゲストが素敵だと思ってくれるようなリビングに合った違和感のないデザイン性の高いベッドが◎。
リビングに置いても違和感のないタイプの代表的な例としてはソファーベッドがあげられますが、他にもおしゃれなベッドが色々あるので後程詳しくご紹介します。リビングにぴったりと合うデザインのベッドを見つけて、リビングにベッドを配置するレイアウトのメリットを感じて下さい。
仕切りに気を配る
リビングにベッドを配置するレイアウトで次に重要になってくるポイントは、仕切りに気を配るということです。ベッドが主役になるようなレイアウトの場合は仕切りがなくても構いませんが、ワンルームの場合などは仕切りを上手に使うことがおしゃれに見せるポイントとなってきます。
大きなリビングルームに仕切りをレイアウトする場合は、ベッド回りにパーテーションを配置するとおしゃれになりつつベッドも程よく隠すことが出来るのでおすすめです。また、天蓋付きのベッドを配置すれば雰囲気も素敵になり、気になる時にはカーテンを閉めれば壁のようにもなります。
リビングにベッドを置くときのレイアウト例
スペースを有効活用したい・ホテルライクに憧れてとリビングにベッドを配置するメリットを感じて、いざレイアウトしたいと思っても具体的にどのようにして良いのか分からないという方も多いかもしれません。
そこで、こちらではリビングにベッドを置くときの具体的なレイアウト例をあげながら、「おすすめの配置」「おすすめの仕切り方」についてお話ししていきます。
おすすめの配置
リビングルームにベッドを配置する場合、一番気を付けなければならないのが動線を確保したレイアウトにするということです。大きさのあるベッドを壁際に配置しベランダ迄の動線が取れれば部屋が広く感じられます。
窓の横にテレビを置きテレビの向かい側にソファーを配置して、ベランダへの動線を確保したレイアウト例。ソファーの後ろ側がキッチンとなっているので、ソファーの背もたれがリビングとキッチンをさり気なく仕切ります。
次にご紹介するのは窓側にベッドを配置するレイアウト例です。ベッドのヘッド側を壁につければ足元側からベランダへ抜けることができます。ベッドのヘッド側の手前の壁に沿ってソファーを配置し、ソファー前にはローテブルも置く余裕があります。
家具は濃い色を配置してしまうと部屋全体が暗い印象となってしまうので、白い壁に馴染む明るくナチュラルな色で揃えるとおしゃれなレイアウトとなります。ベッドやソファーなどの大き目な家具を低めで揃えるのも、部屋が広く見えるポイントです。
はじめのレイアウト例と同じように窓に向かう壁際にベッドを配置したレイアウト例。ベッドと反対側の壁にソファーを置き、ベッドとの間にローテブルを配置したすっきりとおしゃれなレイアウト例です。
ソファー・ローテブルの脚・飾り棚を黒のアイアン素材で揃えれば、部屋全体が引き締まって見える効果もあります。同じく黒をポイントにしたラグも床全面にひかず床を見せるのがポイント。
おすすめの仕切り方
リビングにベッドを配置するレイアウト例で、次に気を付けたいポイントはおしゃれな仕切り方にするという点です。上記でもご説明したように、広めのリビングであればパーテーションや天蓋付きベッドを配置するというのも有効な仕切り方です。
しかし余り広くないリビングでスペースを活用できるメリットを感じたいならキャビネットを、ベッド脇に置くという仕切り方はいかがでしょう。キャビネットはデスク周りの必要な物を収納できるというメリットもあり、白で統一することで一見ベッドが置いてあるのも分かりません。
次にご紹介する仕切り方は、シンプルなハンガーラックをベッド脇に置くというアイデアです。ある程度高さがあっても圧迫感がなく、仕切りとしても収納としても使えるというメリットがあります。おしゃれな服をかけておけば、来客時にセンスの良さを褒められるかもしれません。
最後のおすすめの仕切り方は、ベッドのヘッドボードを利用したもの。ヘッドボードを高くするだけで、キッチン側との仕切りになってしまうのです。ソファーの背もたれの後ろに置いたカラーボックスも同じように仕切りとなっているため、キッチン側とハッキリとした区別がついています。
リビングに置けるおすすめのベッド
リビングには来客を通すことも多いので、人目に触れても構わないデザイン性の高いおしゃれなベッドを置きたいもの。最近ではリビングにも対応したセンスの良いベッドも数多くあり、また見た目だけではなく機能も充実した寝心地の良いベッドも豊富に販売されています。
そして人の目に触れることを考えて、ファブリックにも気を配ることをおすすめします。生活感の漂う素材より、シルクや麻などを取り入れると上品な雰囲気にまとまります。
ここからは、リビングにも置けるおすすめのベッドの中から「ソファーベッド」「ロータイプ大型モダン木製ベッド」「アジアン風ベッド」「リーブルベッド」「ミニュイベッド」を取り上げて、その特徴などを詳しくご紹介していきます。
おしゃれなソファーベッド
リビングに置けるおすすめのベッドとして、まず初めにご紹介したいのはおしゃれなソファーベッドです。コンパクトの形ながら背もたれだけでなくアームレストも三段階でリクライニングが可能な便利なソファーベッドで、リビングに置いても全く違和感がありません。
明るいグレーは白い壁とも相性が良く脚の部分はナチュラルウッドを使用しているので、他の家具も色味を揃えれば北欧風のリビングが完成します。シンプルなデザインのWリクライニング機能を備えたソファーベッドは、生活パターンに合わせて臨機応変に使えます。
少し大きなタイプのソファーベッドは高級感のあるデザインながら、座面部分には布団・シーツ等が収納できます。並べ方によって男性でも十分に寝ることができる大きさのベッドになるので、普段はリビングのソファーとして使用し、来客が宿泊するにはベッドへと早変わりする便利物。
一人のときは肘掛付きのソファーとしても使用できますし、足を伸ばした状態で読書を楽しんだりDVD鑑賞したりとゆったりと寛ぐことができるソファーベッドです。
ソファーベッドは種類が豊富なので他にも背の一部がテーブルとして使えるタイプもあります。飲み物を置くことができるので、テーブルを用意しないですむ多機能タイプな点がおすすめ。
ロータイプで大型サイズのモダンな木製ベッド
日本は元々畳に座っていたために、低い目線で生活すると落ち着いてリラックスできるようです。布団で眠りたいという方もいますし、ベッドもロータイプのモダンな木製タイプは根強い人気があります。
またロータイプのベッドなら大型サイズでも圧迫感がなく、部屋が広く見えるというメリットもあります。リビングの片隅にロータイプの大型木製ベッドを配置すれば、小さなお子さんが遊ぶにも丁度良い場所となるでしょう。
アバカを使ったアジアン家具 ベッド
アバカとはフィリピンに生育するバナナによく似た多年生植物です。アバカの繊維は丈夫なうえに水に浮くぐらい軽く耐久性に優れた上質な素材です。
そんなアバカを使用したベッドはアジアンなデザインのものが多く、リビングに配置すればリゾートホテルに泊まっているかのような気分になります。リビングに置く小物もアジアンテイストで揃えれば、素敵なリビング・ベッドルームになること間違いなしです。
リーブル ベッド
フランス語で「自由な」という意味を持つリーブルという名がついたベッドは、生活雑貨店のフランフランから税込48,000円で販売されており色はホワイト一色となります。
フランフランは可愛い雑貨が手頃なお値段で購入できると女性に人気のお店ですが、インテリア雑貨だけでなくソファーやベッドなどの家具も販売しているのです。どこかロマンティックでガーリーな雰囲気を持つフランフランのベッドとあって、リーブルも女性好みの可愛いベッドです。
パイプで囲われた中にソファーが収まっているようなタイプのベッドですが、棚の位置や背もたれが移動可能なので生活スタイルに合わせて自由自在にアレンジがきくベッドなのです。レースのカーテンなどをかければ、リビングに置くのにぴったりなベッドとなります。
ミニュイ ベッド
こちらもフランフランから販売されているフランス語で「真夜中」という意味のミニュイベッド。
お値段はシングルタイプが税込29,800円、ダブルサイズが税込39,800円でカラーはピンクとグレーの二色が用意されています。値段もお手頃なので新生活を始める方にもおすすめのベッドです。
ベッド本体はシンプルなパイプフレームですが、ヘッドボードは曲線を描いた柔らかいデザインでファブリック素材なのが特徴です。全体的に女性らしい雰囲気のベッドなので、クッション・ベッドカバーなどもフェミニンなラインで揃えれば統一感のあるリビング・ベッドとなります。
リビング・ベッドでおしゃれな空間を作ろう
リビングにベッドを置くという発想は大胆な発想ではありますが、その日の気分で楽しめるリビング・ベッドで自宅をおしゃれな空間に変えてみたいと思う方もいるはずです。
人とは違う個性的な部屋作りをしてみたい方のほか、自宅療養や介護が必要な場合にもリビング・ベッドは有効な手段です。限られたスペースを活用でき、ホテルのようなおしゃれな雰囲気も味わえるというメリットもあるので、興味のある方はリビング・ベッド空間作りをおすすめします。
今回の記事ではリビングにベッドを置くときのポイントから、おすすめの配置方法・仕切り方をご説明するとともに具体的なレイアウト例もご紹介しています。こちらの記事を参考に自分の生活スタイルにぴったりなベッドを選んで、素敵なリビング・ベッド空間を作ってみてください。