略歴とは【意味】
就活などの時に履歴書の他に略歴を求められたりすることがありますが、略歴とはいったいどういうものなのかがわからないという人も少なくありません。略歴と経歴の違いがわからないという人も多く、就活の時に検索して調べるという人もいますので、略歴とはいったいどういう意味を持つものなのかという所からご紹介します。
学歴と職歴をまとめたもの
略歴とはどういう意味なのかの一つ目は、学歴と職歴をまとめたものという意味です。学生の就活の場合は学歴はあっても職歴はない場合が多いですので、略歴を求められることはほぼありません。ですが、転職を何度も繰り返してきた人の場合は略歴を求められることもあります。
中学校から最終学歴までの学歴と、今までに勤めてきた会社に関する職歴をまとめたものが略歴です。
経歴を短くわかりやすくまとめたもの
略歴とはどういう意味なのかの二つ目は、経歴を短くわかりやすくまとめたものという意味です。学歴や職歴といった今までの経歴をわかりやすく簡潔にまとめるのが略歴です。職務経歴書の場合は職歴の他にスキルなどを記載する必要がありますが、略歴ではそのような細かいところまで書く必要はありません。
どこのどんな学校に入って卒業したのか、どんな会社に入社して退職したのかなどの経歴をできるだけ単純にわかりやすくまとめるのが略歴です。
略歴とは【書き方と例文】
略歴とはどういう意味なのかをご紹介しましたので、次は略歴の書き方を例文をまじえてご紹介していきます。略歴とは今までの学歴や職歴をわかりやすくまとめたものですが、その書き方には決まりがあります。略歴を書く場合には、その書き方の決まりにのっとってきちんと書く必要があります。
それでは、実際にどのような書き方をすれば良いのかの例文を挙げながら、略歴の書き方をご紹介しましょう。
略歴の書き方
略歴を書く場合、中学校からの学歴とその後の職歴をわかりやすく簡潔に書かなければなりません。中学校卒業は何年何月で、それ以降の学歴は入学の年と月と卒業の年と月を書く必要があります。その後の職歴も入社した年と月と退職した年と月を記入します。職歴における実績などは、提出先に応じて書いたり書かなかったりします。
提出先の会社が過去の実績などの記入も求めてきた場合には、職歴における実績も記入しましょう。
書き方のポイント
それでは次に、略歴の書き方のポイントについてご紹介します。学歴と職歴をわかりやすくまとめたものが略歴ですが、注意しなければならないポイントがいくつかあります。それらのポイントをしっかりと押さえれば、略歴は簡単に書くことができますので、略歴の書き方のポイントをいくつかご紹介しましょう。
和暦と西暦をそろえる
略歴の書き方のポイントの一つ目は、和暦と西暦をそろえるということです。日本の場合は和暦が優先されることも多いですが、略歴の場合は西暦を使っても構いません。ですが、学歴を西暦にして職歴を和暦にするなどということはしてはいけません。和暦なら和暦、西暦なら西暦にそろえて書くのが略歴の書き方の大切なポイントです。
正式名称を書く
略歴の書き方のポイントの二つ目は、正式名称を書くということです。高校という名称は略称であって正式名称ではありません。高校の正式名称は高等学校ですので、略歴では高等学校という書き方をします。会社名の(株)の場合は正式名称である場合もありますので、略称なのか正式名称なのかを確認してから書きましょう。
文字の大きさを統一する
略歴の書き方のポイントの三つ目は、文字の大きさを統一するということです。昨今では略歴もパソコンで作成することが多いので、パソコンの場合は文字の大きさは簡単に統一できますが、手書きの場合文字の大きさがまちまちになることがありますので注意が必要です。出来る限り文字の大きさを揃えて読みやすくしましょう。
略歴の例文
次に、略歴の例文をご紹介します。例文として「平成15年3月A県立A市立A中学校卒業」「平成15年4月A県立A高等学校入学」「平成18年A県立A高等学校卒業」「平成18年A大学A学部A学科入学」「平成22年A大学A学部A学科卒業」「平成22年株式会社A入社」「平成27年一身上の都合で退職」といった書き方が挙げられます。
実際に紙に書く場合には、経歴ひとつひとつを一行ずつ改行します。また、年と月の後ろはひとつスペースを開けてから学校や会社について書きましょう。スペースを開けないと読みにくくなりますので、必ず一文字分のスペースを開けてください。
略歴のテンプレート
略歴の書き方のテンプレートは、先に例文の所でご紹介したような書き方ですが、他にセミナーの講師など、ちょっと特殊な職業の人の略歴の書き方のテンプレートもありますので、例文を挙げてご紹介します。「氏名(ふりがな)」「肩書」「卒業した大学、職歴、講師としての実績、世間からの評価」といった順に書きます。
著書などがある場合には先の例文に続けて最後に著書を紹介します。略歴は就活用だけではなく、このような特殊な職業の人にも必要な場合もあるということを覚えておきましょう。
略歴とは【経歴との違い】
略歴とはどういう意味なのか、そしてどのような書き方なのかについてご紹介してきましたが、略歴と経歴の違いについてもご紹介します。略歴は学歴や職歴をわかりやすく短くまとめたものですが、経歴は略歴とは少し違います。略歴とは似て非なる、経歴とはどのようなものなのかについてご紹介しましょう。
経歴とは
経歴は略歴とは違い、今までの学歴や職歴をこと細かく書くものです。大学で勉強して身につけた資格や知識、就職してからどのような仕事をしてきてどのようなスキルを身につけたのかということなど、自分の持つ知識や資格などすべて書き出します。それによって自分にはどのようなことができるかをアピールすることができます。
略歴とは違い、学歴や職歴を簡単に書くだけのものではなく、自分の能力や実績などを書くのが経歴です。
英語ではCV・Curriculum Vitae
経歴のことを英語で「CV」「Curriculum Vitae」と言います。経歴を単純に英語にすると「carreer」になりますが、「経歴書」は「CV」「Curriculum Vitae」となります。英語で経歴を書く場合にはA4用紙二枚分の経歴を書く必要があります。履歴書のようなものなので、個人情報も記入するのが「CV」です。
略歴とは【英語での書き方】
次に略歴を英語で書く場合の書き方についてご紹介します。日本で就職する場合、英語で略歴を書くことはほとんどありません。ですが、外資系の企業などの場合英語での略歴や経歴の提出を求められることもあります。そういった場合には英語力ももちろん必要ですが、英語での略歴の書類の書き方に関する知識も必要です。
英語で略歴を書く場合、どのような書き方をしなければならないのかについてご紹介しましょう。
英語ではResume(レジュメ)
まず、略歴のことを英語では「Resume」と言います。日本語での略歴と同じように学歴や職歴をわかりやすくまとめますが、用紙のサイズや枚数が決まっています。英語で略歴を提出する場合には、A4サイズの用紙一枚に略歴を書きましょう。経歴や履歴書などとは違い、個人情報は入れません。
レジュメのポイント
レジュメには書き方のポイントがいくつかあります。日本語の略歴を書く場合には形式がありますが、英語のレジュメには形式はありません。自分の書きたいように書くことができますので、自分が一番アピールしたいことから書いていっても一向に構いません。学歴をアピールしたいなら、学校でどんな成果を上げたのかを先に書きましょう。
また、英語でレジュメを書く時に時系列順にする場合には、一番新しい職歴から書いていくという特徴があります。日本の場合は古い職歴から書いていくので、英語のレジュメは日本の逆になるというのも大きなポイントです。
英語でレジュメを書く時には自分の書きたいように書くことが出来るというのが大きなポイントですので、英語力や英語の文章力などの見せ所にもなります。
略歴とは経歴を簡単にまとめたもの
略歴とはどういうものなのかということや略歴と経歴の違いなどについてご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。略歴とは学歴や職歴など今までの経歴を簡単にまとめたものだということを覚えておきましょう。そして、転職する時などに書き方を間違ったりしないよう、しっかりと基本を押さえて正しい略歴を書きましょう。