唖然の意味とは?使い方・例文・類語や呆然・愕然との違いも紹介!

唖然の意味とは?使い方・例文・類語や呆然・愕然との違いも紹介!

びっくり仰天した時を表す表現に唖然という言葉がありますが、その正確な意味がわからない人のために詳しく解説します。また、唖然の意味だけでなく、正しい使い方、例文、類語なども示すとともに、同じような言葉である呆然や愕然との違いも見てみます。

記事の目次

  1. 1.「唖然」の意味とは?
  2. 2.「唖然」の対義語・類義語
  3. 3.「唖然」の使い方・例文
  4. 4.「唖然」と「呆然・愕然」の違い
  5. 5.「唖然」を使う際の注意点
  6. 6.「唖然」の英語表記
  7. 7.「唖然」は驚き言葉が出ないという意味

「唖然」の意味とは?

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「唖然とする」「唖然とした表情」などのような形で、普段「唖然」という言葉を使う機会もあるでしょうが、その正確な意味を考えてことがあるでしょうか。驚いた時に使う表現だとはわかっていても、意外に詳し意味を知らない場合も多いです。

驚き言葉が出ないという意味

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「唖然」という言葉を分解してみます。まず「唖然」の「唖」ですが、その意味は、「話すことに障害が生じている」、つまり「言葉を発することができない」ということです。

一方、「唖然」の「然」とは、副詞的用法で使われる文字で、その意味は「状態」ということです。「俄然」「愕然」「断然」などのように使います。

分解した「唖」と「然」を元に戻すと、「唖然」で、「驚きのあまり、言葉も出ない状態」という意味になります。「驚く」という意味はすでにご存じの人も多いでしょうが、「言葉が出ない」という意味も覚えておきましょう。

なお、「唖然」の「驚く」という意味ですが、その中には「呆れ果てる」という意味も加わっています。したがって、「唖然」で、「驚き、呆れ果て、言葉が発せられない」という状態を表します。

「唖然」の対義語・類義語

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「驚き、呆れて、言葉が出ない」という意味の「唖然」には、反対の意味の対義語と似たような意味の類義語(類語)がいくつかあります。それらについて勉強し、より「唖然」の意味を深く理解するようにしましょう。

ただし、「唖然」の対義語については、辞書を見てもいろいろなサイトを見ても載っていないことが多いです。「驚く」「呆れる」「言葉が発せられない」という複数の意味のちょうど反対になる言葉を探すのは意外に難しいです。

「唖然」の対義語①饒舌

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「唖然」の対義語を探す場合、それぞれの意味別に調べる必要があります。まず、「言葉を発せられない」という意味の対義語は「饒舌」としていいでしょう。よくしゃべるという意味の「饒舌」は、言葉が話せない状態の反対だからです。

「唖然」の対義語②納得

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「唖然」の意味のうち「驚き、呆れ果てる」という意味の対義語を探すのも容易ではありません。いろいろ調べてもなかなかぶつかりませんが、「納得」はどうでしょうか。

「納得」には、驚かずに素直に受け入れるというニュアンスがあるので、あえて「唖然」の対義語に挙げてみました。反対意見の人もいるかもしれませんが、あまりぴたりと合う対義語がありません。

「唖然」の意味上の類語①言葉を失う

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「言葉を失う」とは、「衝撃や感動で、言うべき言葉が見つからない」という意味ですから「唖然」の類語です。類語というよりも、ほぼ同じ意味と考えても差し支えないでしょう。それほど近い関係にある言葉です。

「唖然」の意味上の類語②絶句

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「絶句」にはいくつか意味がありますが、その中に「悲しみなどのあまり言葉を詰まらせる」という意味があります。「驚き、呆れて、言葉を発せられない」という意味の「唖然」とは完全な類語ではありませんが、似たような意味があることは確かです。

「唖然」の意味上の類語③呆気にとられる

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「呆気にとられる」とは、「予想外の出来事にあって驚く」という意味です。「唖然」の「驚き、呆れる」という意味とは類語となります。ただ、「言葉を発せられない」という意味はないので、正確な類語ではありませんが、ほぼ近い言葉です。

「唖然」の意味上の類語④開いた口が塞がらない

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呆れ果て、茫然となることをよく「開いた口が塞がらない」と表現します。「口が塞がらない」とは大げさな表現ですが、「驚き、呆れている」様子がよく出ていることから、「唖然」の類語と考えていいでしょう。

「唖然」の意味上の類語⑤呆れてものが言えない

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「呆れてものが言えない」は、「唖然」にぴったりの類語です。その意味は「驚き、呆れて、言葉を発せられない」ということですから、ほとんど同じです。したがって、どちらの表現を使っても構わないことになります。

「唖然」の意味上の類語⑥口をあんぐり

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「口をあんぐり」は、「開いた口が塞がらない」と似たような意味を持っているので、「唖然」の類語です。その意味は、「驚き、呆れて、大きく口が開いてしまう」ということであり、「唖然」とそっくりなニュアンスとなります。

「唖然」の意味上の類語⑦二の句が継げない

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驚いて、次の言葉が出ない時によく「二の句が継げない」と言います。これも「唖然」の類語と言えるでしょう。というのも、「二の句が継げない」=「言葉が発せられない」という意味なので、ほとんどか同義語です。

「唖然」の意味上の類語⑧驚愕

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「驚愕」の意味を辞書で調べると、「ひどく驚くこと」と出ています。「唖然」に含まれる「言葉が発せられない」という意味はありませんが、「驚き、呆れている」という点では類語に加えることができるでしょう。

「唖然」の意味上の類語⑨息を呑む

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驚いた時はっと息を吸うことがありますが、この状態をよく「息を呑む」と表現します。経験がある人もいるでしょうが、これも「唖然」に似た言葉です。息を呑めば、言葉も発せられないでしょうから、かなり近い意味のある類語です。

いくつもの「唖然」の類語を取り上げてみましたが、対義語に比べると、類語のほうが見つけやすいことがおわかりになったでしょう。「唖然」という言葉の意味に似た表現はたくさんあるのです。

「唖然」の使い方・例文

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「唖然」の意味や対義語、類語を勉強したところで、今度はその実際の使い方と例文を見てみましょう。せっかく「唖然」の正確な意味を知ったのですから、正しい使い方をしたいものですが、例文で確認してみましょう。

例文①

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最初の「唖然」の使い方の例文としては気になる内容ですが、「妻が不倫していると知って、唖然とした」という例文があります。この場合、夫が相当なショックを受けて、言葉も発せられないのでしょう。このような例文は誰しも使いたくないはずです。

例文②

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「それほど高級品とも思えないのに、10万円という値段を聞いて、唖然とした」という例文があります。この例文のような使い方をする機会もあるかもしれませんが、商品の外見と価格がマッチしない場合の驚き表現として役に立ちます。

例文③

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次の「唖然」の使い方の例文は、「あまりのことに唖然としてしまい、どうすることもできなかった」です。この使い方の場合は、よほどひどい目に遭ったのか、かなりの驚きで、それ以上手を施せなかったという感じでしょうか。

例文④

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「奇抜なメイクをしてきた木村さんの姿に唖然として、言葉もなかった」という例文もあります。普段は落ち着いた感じのメイクをしてきている木村さんが、打って変わって違う雰囲気なった様子に驚き、呆れている様子がよく表れた使い方の例文です。

例文⑤

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失恋に関する例文もあります。「急に彼女から嫌われた山田君は、唖然とした表情でぼーっと立っていた」。このような使い方はできればしたくないでしょうですが、失恋という衝撃的な出来事に言葉を失って立ち尽くしている様子がよくわかります。

例文⑥

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「唖然」というと、マイナスの意味で使われるケースが多いですが、プラスの意味で使っていけないということはありません。マイナスの意味の使い方に比べると、例は少ないですが、いくつか取り上げてみましょう。

まず、プラスの意味での「唖然」の使い方ですが、次のような例文があります。「素晴らしいコンサートに参加して、唖然として言葉もなかった」。この例文の場合、感動のあまり発する言葉が見つからないという意味になります。

同じような例文を紹介しましょう。「噂には聞いていたが、俳優の突出した演技に感動し、唖然としてしまった」。コンサート同様に心が大きく動かされた様子がよく感じられる例文です。このような「唖然」の使い方をしたいと思っている人も多いでしょう。

例文⑦

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こんな「唖然」の使い方もあります。「予想外のストーリの結末に唖然とさせられた」。この場合は、プラスの意味かマイナスの意味かはっきりしませんが、自分が思っていた展開とは違っていて、とても驚いた感じになっています。

例文⑧

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「唖然とする」のは一人だけとは限りません。そこにいた全員が「唖然とする」場合もありますが、その場合の例文はこうです。「スタントマンの華麗な演出を見て、一同唖然とした」。皆が皆格好のよいスタントマンの演出に驚き、言葉が出ない様子が表れています。

「唖然」と「呆然・愕然」の違い

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「唖然」に似た言葉に「呆然・愕然」があります。似ているというだけに同じような意味で使っている人がいるかもしれませんが、それぞれ意味は微妙に違います。そこで、「唖然」と「呆然・愕然」の違いを解説するので、使い方を間違わないようにしてください。

呆然は「驚きぼんやりする」という意味

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「唖然」と「呆然」の違いを明確にするために「呆然」の意味を確認しておきましょう。「呆然」とは「思いがけない出来事に呆気にとられぼんやりする」ということです。「ぼんやりする」ということは、心の働きがぼやけてしまっているのです。

「思いがけない出来事に驚く」というところまでは、「唖然」と「呆然」に違いはありません。ではどこに違いがあるのかというと、「言葉を失う」か「ぼんやりする」かです。

「言葉を失う」のも「ぼんやりする」のも相当なショックのなせる業ですが、「ぼんやりして何もできない」というほうが度合いの点では重いです。この辺が「唖然」と「呆然」の違いとも言えます。

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なお、「呆然」は「茫然」とも書きます。読み方に違いはなく、「ぼうぜん」ですが、意味にも違いがあるのでしょうか。

まず、「呆然」のほうですが、こちらは「驚き、呆れて、ぼんやりする」という意味であることはすでに解説した通りです。一方、「茫然」のほうは少し違い、「何をしたらいいかわからない」「何もする気持ちになれない」さまを表します。

ただ、辞書を見ると、「呆然」も「茫然」も同じだとしています。したがって、それほど違いを意識せずに使ってもいいのでしょう。

「茫然」には「呆然」にない意味もあります。それは、「広大なさま」「とりとめがない様子」「漠然としている様子」などの意味です。そういう点でいうと、「茫然」のほうが使用範囲が広いです。

「唖然」と「愕然」の違い

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「唖然」と「愕然」の違いを知るために、やはり「愕然」の意味を見ておきましょう。「愕然」とは、「ひどく驚く」という意味です。それでは、「唖然」と似ているのではと思う人もいるでしょうが、「愕然」のほうが驚きの程度がひどいです。

「愕然」は驚きの程度がひどいので、ショックが大きい時によく使われます。「彼の死を知って愕然とした」とか、「泥棒に盗まれた金額を知って、愕然とした」などのように相当ひどい目に遭った時に使用する言葉です。

もう一つ「唖然」と「愕然」の違いがあるとすると、「唖然」のほうは、驚くと同時に言葉が発せない状態を表します。それに対して、「愕然」は、状態というよりも驚きやショックそのものを意味します。

「唖然」を使う際の注意点

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「驚き、呆れて、言葉を発せない」という意味の「唖然」には使い方の注意点があります。その注意点を知っていないと、おかしな場面で使ってしまう場合もあります。そのようなことがあってはいけないので、よく注意点を覚えておきましょう。

少し驚いた程度では使えない

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「唖然」は、「言葉が発せないほど驚く」ということですから、少し驚いた程度では使えません。大げさな表現となってしまい、何事かと思われることでしょう。したがって、驚きの度合いが大きい場合にのみ使うのが正しい使い方です。

また、「唖然」という言葉はかなり強い表現になるので、頻繁に使い過ぎないようにしましょう。年中「唖然」としていたのでは、「唖然」の意味が薄れてしまいます。たまに使って初めて、その驚きの度合いのひどさをうまく表現できます。

それから、「唖然」は、一瞬の驚きに使うものです。ショックで言葉が出ない状態が続く場合は、「唖然」という表現では言い表せません。その場合は、何らかの病気になっているケースもあるので、お医者さんに診てもらう必要があるかもしれません。

「唖然」の英語表記

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「唖然」の英語表記を見ておきましょう。英会話をしている場合に、「唖然」と同じような英語を使いたくなることもあるでしょうから、覚えておけば非常に役に立ちます。

まず、一番簡単な英語表記は「surprised」です。意味はおわかりでしょうが、「驚いた」ということです。ただ、驚き自体が普通程度で、いまいち「唖然」とはマッチしません。

もう少し「唖然」のニュアンスを出そうと思ったら、「astounded」という言葉がいいでしょう。「astound」という言葉のほうが驚きの度合いが強いだけでなく、「呆れる」という意味が含まれるので、より「唖然」に近くなります。

「shocked」という言葉も「唖然」に合うかもしれません。「衝撃を受ける」という意味ですが、すでに日本語にもなっていて、違和感はないでしょう。

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「唖然」の「言葉が出ない」という意味にぴったりの英語があります。「speechless」です。この言葉は、「うれしさか驚きのあまり言葉にならない」という意味なので、「唖然」とほぼ同義語です。

「唖然」は驚き言葉が出ないという意味

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ここまで、「唖然」の意味、対義語、類語、使い方などについて解説しました。「唖然」とは、「驚き、呆れて、言葉にならない」という意味ですが、驚きの度合いが強い場合に使います。そのような場面に出くわし時には、ぴたりと合う表現です。

milky
ライター

milky

WEBライターを長年続けています。書くことと調べることはなによりも好きで、1日中パソコンにかじりついている私です。これからも皆さんのお役に立てる記事を書くべく、最大限の努力をします。パソコン以外では、コーヒーを淹れたり飲んだりするのが大好きです。好きなコーヒーを飲みながら楽しくWEBライティングをしています。

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