パプアニューギニアの治安情報【危険なエリア】
パプアニューギニアという国をご存じでしょうか。とてもきれいな海やサンゴ礁が楽しめる、多くの観光客が訪れる島です。日本人の移住者もいる、一度は行ってみたい国でもあります。ただパプアニューギニアで検索すると治安が悪いとよく引っ掛かります。
しかし実際のところパプアニューギニアの治安はどの程度危険なのでしょうか。危険だといいながらも現地に移住して住んでいる日本人もいます。安全対策をとる、危険なエリアに行かないなどすれば楽しく旅行もできます。日本にいてはできない体験ができるのがパプアニューギニアです。
危険なエリアでも対策を立てれば、安全に過ごすことができるかもしれません。そのためにも旅行に行く前に、しっかりとした知識を得ておくことが重要になります。今回はパプアニューギニアの治安情報や、危険なエリア、安全なエリアなどをご紹介していきます。
パプアニューギニアには危険なエリアと安全なエリアがある
パプアニューギニアは治安が悪いといわれていますが、すべての場所が治安が悪いわけではありません。比較的治安が良くないとされる地域と、治安が良いとされる地域を見極めることも海外旅行では大切なポイントです。まずは治安が悪いとされるエリアからみていきましょう。
都市部ではラスカルという窃盗集団が危険
パプアニューギニアで検索をした時に、ラスカルという単語がよく引っ掛かります。ラスカルと聞くと日本人としてはつい、アライグマを想像してしまう人も多いのではないでしょうか。
しかしパプアニューギニアのラスカルというのは、そのようなかわいらしいものではありません。パプアニューギニアでラスカルといえば、犯罪者のことです。とはいえそこまで重犯罪というわけではなく、ひったくりや強盗などのことを指します。
つまり物を盗むことをラスカルと呼んでいるのです。ラスカルにお金や物はとられてしまいますが、命まで取られるケースはほとんどありません。ナイフで切りつけるくらいのことをするかもしれませんが、基本的に彼らはお金さえ手に入ればいいからです。
ラスカルが現れた原因
ラスカルという窃盗集団はなぜ現れたのでしょうか。実はパプアニューギニアの平均月収は決して高くはありません。日本円に換算すると約3万円程度です。そのため、都会である首都ポートモレスビーなどで生活するにはお金が必要になります。
そのお金を「つい」「そこに取りやすいかばんがあったから」といったような、安易な気持ちで窃盗に手を出してしまうことがあります。日本とは違い法や警察などがそこまでしっかり機能していない、ということもあります。
スラム街がある
海が美しくさまざまな絶景が楽しめるパプアニューギニアの都市部にスラム街があります。特に都市部では仕事もないのに人口の増加が止まらず、物価は高くなるばかりです。そのために貧困にあえぐ人が多く、そういった人々が少年たちを中心に窃盗を繰り返すことになります。
首都・ポートモレスビーは危険
パプアニューギニアの首都であるポートモレスビーはどの程度危険なのでしょうか。ポートモレスビーは世界でも最も犯罪が多く、治安が悪い地域だといわれています。ポートモレスビーには飛行場があるため、パプアニューギニア観光の際には必ず通ることにはなりますが十分な注意が必要です。
パプアニューギニアでは富裕層や観光客を狙った窃盗が多発しているため、危険度が高いとされています。また観光目的で現地の言葉もわからないような状態であれば、窃盗にあってもなかなか事情を訴えることも難しくなります。そのため警戒心を持って対策を立てておく必要があります。
月収が低く物価は高い
パプアニューギニアの首都であるポートモレスビーには、年々田舎から人々が集まってくるために仕事にあぶれる人が多くなっています。また仕事に就けた人も平均月収が少ないために、物価が高い都市部では生活困窮者になってしまいます。そういったことが治安の悪化に拍車をかけています。
第二都市・レイは犯罪被害が多い
パプアニューギニアの第二都市であるレイは、犯罪被害が非常に多い都市だといわれています。また工業都市であるため、南の島に期待するような美しい海もほとんど見られません。レイは首都のポートモレスビーに次いで大きな都市であることからも、さまざまな部族が入り込んでいます。
そのため、ここでもラスカルと呼ばれる少年たちを中心とした窃盗集団が多く活動しています。特に支払いの多い12月はラスカル以外にも、金品を奪う目的の犯罪が増えるといわれています。貧困層の少年たちが中心のラスカルの活動も、クリスマス前には活発になるようです。
青年海外協力隊も渡航禁止
第二都市レイは危険が多きために、青年海外協力隊すらも渡航禁止になっています。それほど犯罪が多い都市です。パプアニューギニアに旅行に行く際は、第二都市レイにはいかない方がいいでしょう。どうしてもという場合にはきちんと対策してからにしましょう。
ハイランド地方は部族間抗争が起きている
ハイランド地方はニューギニア本島にあります。パプアニューギニアはたくさんの島と部族で成り立っています。部族の数は800ともいわれるほど多く、そのほとんどがこのハイランド地方に暮らしています。そのためハイランド地方では部族間抗争が絶えないといいます。
ハイランド地方は非常に人口密度が高く、首都のポートモレスビー、第二都市レイと並ぶほど治安が悪い地域です。習慣の違う部族が密集して暮らしているうえに、政府の高官はほとんどがハイランド地方出身者で占められています。そのため権力争いで抗争が起きるという印象です。
イベントは楽しめる
ハイランド地方での部族間抗争は新聞にも載るほどに過激です。しかし一方ではハイランド地方で、さまざまな部族の伝統衣装や舞踏を見る祭りなども開催されます。せっかくパプアニューギニアに旅行に行くのなら、ぜひ体験したいイベントです。
人食いの習慣があるコロワイ族がいる
ハイランド地方にはコロワイ族という部族がいます。ほんの数十人ほどの部族であるのに、たくさんある部族の中でも彼らが有名になったのは人食いの習慣があるからです。とはいってももちろん現代ではそのような習慣はありません。
コロワイ族はかつて罪を犯した人を罰するために、火あぶりにした後食していたといいます。しかし外から人が入ってくることによって国の法律も浸透し、人食いの習慣はなくなっています。人食いの習慣は現在ではなくなっていますが、コロワイ族は昔ながらの生活を守る部族の一つです。
自然と共に生きる部族
人食い部族とされるコロワイ族は、自然と共に生きる部族です。ほとんど服を着ることなく裸での生活が基本で、食べ物などは森での狩りなどで手に入れています。生活用水は近くの川で賄い、当然電気やガスなどは来ていません。昔からの伝統を守り続けています。
パプアニューギニアの治安情報【男尊女卑で性犯罪が多い】
パプアニューギニアは一夫多妻制の国であり、男尊女卑の風潮が根付いています。そのため性的な犯罪が非常に多い国です。あるアンケート結果では女性をレイプしたことのある男性は約6割にも上ったといいます。
パプアニューギニアでは女性の一人歩きは最も危険です。襲ってくださいと言っているようなものです。パプアニューギニアを女性が旅行する際には、必ず多人数で行動するように心がけましょう。できれば男性と行動を共にしましょう。
露出の多い服は避ける
女性の一人歩きは危険ですが、そのほかにも露出の多い服装は避けるべきです。肌を出して歩いていると非常に危険です。できる限り肌が隠れる服装を心がけるのが、性犯罪に対する対策の一つといえます。まずは自衛の手段を確保することが大切です。
現在も魔女狩りの被害が出ている
パプアニューギニアでは、部族にもよりますが魔女狩りというものが実在します。時代の流れに取り残されたような部族に特に多いようです。周囲の環境の変化についていけずわからないことや変りゆくことに恐怖を覚え、そのすべてを黒魔術のせいにしてしまいます。
魔女が黒魔術を使って自分たちを脅かしているのだと考え、善良な罪のない女性を村人が集まってリンチします。時にはそのまま嬲り殺してしまうこともあります。魔女など実在しない、日本人ならそう考え、単なる集団リンチだというところですが、現地の人々は自分たちが正しいと信じています。
昔はなかった
パプアニューギニアでは魔力や魔術といったものは、昔から信じられてきました。しかし死者を出すほどの魔女狩りは昔はなかったと指摘する声もあります。こういったっ集団リンチなどの魔女狩りは近年始まったことです。外部からの刺激はいい事ばかりではなかったようです。
都市部でも男尊女卑の考え方が根深い
パプアニューギニアの男尊女卑の考えは都市部でも根深いものがあります。社会に出て活躍している女性も多くいますが、一方で暴力を受けたことがある女性や性的被害にあったことのある女性も多くいます。そういった女性たちへの法的整備はほとんど追い付いていないのが現状です。
他国の人間も多く訪れる都市部でも男尊女卑の考えが改まらないのは、なぜなのでしょうか。近年、パプアニューギニアへの人口の流入は増加し続けているのも要因の一つです。農村部ではいまだに男尊女卑の部族も多く、そういった考えを持つ人が都市部へ出てきているためです。
また都市部へ流れてきた農民たちはもともと女性にも権利があるなどと考えることはなく、知らない人も多くいます。都会へ出てきたからといって、その考えを改める機会はほとんどありません。都市部での男尊女卑が根深い背景には、地方からの人々が多数を占めることにも原因があります。
パプアニューギニアの治安情報【移動手段・ホテル】
海外旅行に行った際に注意する必要があるのは移動手段と宿泊です。特にパプアニューギニアのように治安が悪いといわれる地域はなおさら注意と対策が必要になります。
パプアニューギニアの治安情報を考えた時に、安全な移動手段とはどういったものになるのでしょうか。また、どのようなホテルを選べば安全に楽しく観光することができるのかをまとめてみましょう。移動手段やホテルが安全なのかを考える前に、危険をしっかり把握しておくことが大切です。
単独行動は男女問わず危険
パプアニューギニアで単独行動が危険なのは、女性だけではありません。実は男性もまた一人歩きは危険を伴います。パプアニューギニアの治安はそれほど危険があります。もちろん女性の一人歩きは特に危険です。夜だけでなく昼間であっても女性は決して単独では行動しないようにしましょう。
女性が独り歩きをしているなど、襲ってほしいといっているようなものです。金品を盗まれるだけならまだしも、犯罪に巻き込まれるか、下手をすると命も危険です。たとえ安全と思われるエリアであっても、単独行動は避けるようにするのが無難です。
男性も襲われる
たとえ男性であっても、単独行動をしていれば武装集団に襲われることはあります。女性ほど危険度は高くありませんが、できる限り独り歩きをしない方がいいのは男女どちらでも変わりありません。パプアニューギニアの特に危険なエリアでは、必ず大人数での移動を心がけましょう。
地元の人が使う公共機関は危険
パプアニューギニアには公共の乗り物があります。地元の人が利用する乗り合いバスです。しかしパプアニューギニアの治安はよくはないため、公共の交通機関はなるべく利用しない方がいいです。治安の悪いパプアニューギニアでは、乗り合いバスは実はカージャックの危険があります。
また、強盗が窓を割って侵入したなどという事件もあります。そのほかにも窓から手を伸ばして金品を奪い去るような強盗もいるため、観光客は公共の乗り合いバスはおすすめできません。バスのほかにはタクシーも走っていますが、治安の悪い場所でのタクシーはやめておきましょう。
自転車も危険
公共の交通機関のほかにも、自転車で移動することは可能です。しかし自転車は徒歩と同じくらい襲われる危険があります。そのうえ治安が良い地域であっても、よく道を知らない海外の道路を自転車で移動するのは非常に危険が大きいです。
そのため、自転車や徒歩での移動はやめておく方が賢明です。特にポートモレスビーなどは日本のように信号がしっかり機能しているわけではなく、交通事情が全く違います。襲われる危険とともに、事故の危険も大きいために注意が必要です。
移動は車がおすすめ
治安の悪いパプアニューギニアでは車での移動が最もおすすめです。徒歩や自転車、公共交通機関を利用するよりもよほど安全です。とはいえ交通事情もあまりよくはないため、レンタカーなどを運転する売位には十分な注意が必要になります。移動手段はよく考えてから選ぶようにしましょう。
道で立ち止まるのは危険
パプアニューギニアの都市部は治安が悪いことで有名ですが、田舎も決して治安が良いとは言えません。そのため移動は車が基本です。徒歩で移動するときには細心の注意と警戒が必須になります。道端で立ち止まるなどもってのほかです。すぐにラスカルなどの窃盗集団に囲まれてしまいます。
女性であれば一人でなくても道で立ち止まってしまえば、性的暴行を受ける確率も高くなります。そのためもし徒歩で移動する際は十分に注意して、立ち止まらないようにしましょう。もしも立ち止まらなくてはならないようなら、きちんと対策を立てておくべきです。
パプアニューギニアの治安を感が見た時に、安全といわれるエリアでも決して油断しないようにしましょう。危険なエリアと安全なエリアと分けられていたとしても、絶対ということはありません。常に注意を怠らず、何らかの対策を立てておくことが必要になります。
ホテルは塀・ガードマンつきのものを選ぶべき
パプアニューギニアに旅行するときには、海外旅行はいろいろとお金がかかるから、安いホテルでもいいかな、などと考えてはいけません。ホテルは高くても必ず塀があったりガードマンがいたりするところを選びましょう。注意を怠り、安易な気持ちで安いホテルを選ぶと危険です。
パプアニューギニアは治安が良いとされるエリアであっても、宿泊の際には必ずガードマンがいるところを選びます。ホテル選びは治安に不安が残る国への旅行では最も重要な、犯罪に対する対策の一つです。特にパプアニューギニアで首都部に滞在するときには慎重に選ぶ必要があります。
ホテルでも事件は起きている
パプアニューギニアでは、ホテル内でも犯罪が起きる可能性があります。スタッフに部屋に置いておいた荷物を盗まれるという事件も起きているためです。また、ホテルによっては安全と思われる敷地内でさえ自由に出歩くことは危険とされ、禁止されているところもあります。
パプアニューギニアの治安情報【安全に過ごすポイント】
パプアニューギニアは非常に危険なエリアが大地域であるといわれれば、旅行に行っても大丈夫だろうかと不安にもなります。しかしきちんと安全に過ごすためのポイントを押さえておけば、快適に安全に楽しく過ごせることでしょう。パプアニューギニアは確かに治安が悪く危険です。
しかし同時に海が美しく、人々は陽気な観光地でもあります。そのため観光地として有名なところであれば、きちんと警戒さえしていればそこまで危険はありません。しかし一方で、ツアーで団体行動をしていても襲われたという事件があるのも事実です。
パプアニューギニアへの旅行は、自分でしっかり注意や警戒をし、対策を立てる必要があります。ここではパプアニューギニアで安全に過ごすためのポイントや注意事項、対策をご紹介します。
パプアニューギニアの窃盗の傾向・対策
パプアニューギニアの治安の悪さの一つに、窃盗集団の存在があります。窃盗への対策や注意点としては、まず金目の物をわかるように身につけないということが挙げられます。一目見て金持ちだとわかる格好をしていては、窃盗集団に狙ってくれと言っているようなものです。
また、露出の多い服装も避けましょう。パプアニューギニアでは、見た目から注意する必要があります。かばんはしっかり持って常に油断しないように注意や警戒をします。パプアニューギニアではカバンから手を離したすきに持っていかれることも少なくありません。
パプアニューギニアのとくに治安の悪い都市部などでは、荷物を置きっぱなしにしないことは基本です。一瞬でも目を離してしまえば窃盗犯に盗まれることもあります。盗まれないためには自身できちんと警戒することが必要です。
パプアニューギニアの夜間の注意点
旅行中、南国の夜の海を体験したいということもあるかもしれません。しかし治安のよくないパプアニューギニアの夜はとても危険です。パプアニューギニアの夜はよほど注意深くしないとたとえ安全と思われるエリアであっても危ないです。
そのため、パプアニューギニアでは治安のいいエリアでも、夜間は外出しないことが基本になります。ホテルによっては治安には問題なさそうなホテル敷地内であっても、外出できないところもあります。パプアニューギニアの夜間の対策は外出しないことだと覚えておきましょう。
パプアニューギニアの治安情報【犯罪対策】
パプアニューギニアの治安は決して良くありません。それでは強盗などに出会った場合はいったいどうしたらいいのでしょうか。日本のように警察に連絡するべきでしょうか。それともしっかり抵抗して荷物を守ることがベストといえるのか、そういったこともきちんと把握しておく必要があります。
パプアニューギニアの治安情報をかんがみて、犯罪に対する情報をまとめました。現地の治安情報とそれに対抗する手段をきちんと理解して、楽しい海外旅行にしましょう。
強盗に合った場合抵抗しないほうが良い
治安のよくないパプアニューギニアでは、強盗にあってしまったらどうするべきでしょうか。実はパプアニューギニアで強盗に出会ったり武装集団に囲まれたりした時には、抵抗しないという行動がベストだとされています。パプアニューギニアの強盗の目的は金品です。命ではありません。
そのため、パプアニューギニアで強盗に出会ったときには素直に金品を渡しましょう。金品は失うかもしれませんが、それによって命は助かる確率が高くなります。抵抗すれば大けがをするか、下手すると命の危険もあり得ます。
パプアニューギニアは治安はよくないといっても、実は殺人まで発展することはそう多くはありません。彼らは目的である金品を手に入れたら、何もせずに去ってしまうことがほとんどだからです。そのため武装集団に囲まれたら、下手に抵抗することなく素直に要求されたものを渡しましょう。
警察官が頼りになるとは限らない
パプアニューギニアの治安が悪いのは、警察官がそこまで頼りにならないという事情もあります。警察官がしっかり頼りになるなら、そこまで治安は悪化しません。抑止力になるに足らないからこそ治安が悪化してしまうという事情もあります。
実はパプアニューギニアの警察官は圧倒的に人手不足です。理由は、予算が足りないということが挙げられます。また同じ部族の人間は助け合うものだという文化があります。一見素晴らしいですが、警察官と同じ部族であったら犯罪も見逃されてしまうこともあります。
つまりパプアニューギニアの警察官は、法律を守ることや職務よりも自分の部族の人間を守るという考えが根付いています。そのため、自分を襲った犯罪者が頼った警察官と同じ部族であれば無罪放免されてしまうこともあります。
パプアニューギニアの治安情報【犯罪以外の危険】
パプアニューギニアでは犯罪に巻き込まれることを注意しなくてはなりません。しかし、パプアニューギニアの治安情報を見た時に、危険なのは犯罪面だけではありません。実はパプアニューギニアでは犯罪以外にも不安要素があります。治安情報以外もきちんと把握しておくことが大切です。
感染症の多さに注意
パプアニューギニアでの治安以外の危険といえば、病気です。海外旅行に病気はつきものですが、パプアニューギニアでは特に感染症には注意が必要です。パプアニューギニアでかかりやすいとされている病気はマラリアや、日本でも流行ったデング熱、結核などが挙げられます。
どれも恐ろしい感染症です。パプアニューギニアに滞在する日数が増えれば、それだけ感染する確率も高くなります。予防接種や内服薬が必要になることも考えられるため、治安ばかりに目を向けるのではなく、感染症に対してもきちんと対策を立てておきましょう。
地震が多いことに注意
パプアニューギニアに旅行に行く際には、地震にも注意が必要です。パプアニューギニアでは治安の悪さや感染症と並ぶくらい、地震も危険な地域です。また、地震や感染症は治安が良いとされるエリアであっても起こることなので、なおさら注意が必要です。
なぜ地震が多いのかといえば、多くのプレートがぶつかるような場所に島々が位置しているからです。パプアニューギニアはニューギニア島とそのほかの小さい島が集まっている諸島です。地震での津波などの心配もあります。またそれだけでなく、高さ4千mを超える山脈もあります。
中には火山がある島もあります。パプアニューギニアの地震によって大きな被害を出したことも、記憶に新しいのではないでしょうか。注意したからといって避けられるものでもありませんが、地震が多いということを知っているだけでも、いざという時に動揺が少なくて済むのではないでしょうか。
雨期の寒暖の差に注意
パプアニューギニアには雨期が存在します。雨期には寒暖差が激しいために、体調をくずしてしまうことも多くあります。そのため、雨期があることを事前に調べておき、寒暖差が激しくても大丈夫なように対策を立てることが必要になります。
パプアニューギニアの治安情報【安全なエリア】
パプアニューギニアの安全なエリアとはどのあたりなのでしょうか。いくらパプアニューギニアの治安が悪いとは言っても、安全とされるエリアもきちんとあります。ここではパプアニューギニアの中で、比較的治安が良く安全とされるエリアをご紹介します。
アイランド地方の治安は落ち着いている
アイランド地方の治安は落ち着いています。治安が悪いとされるパプアニューギニアの中でも、比較的治安がいい地域です。サンゴ礁が多く海が美しい場所で、いくつかの島々からなる地域です。治安が落ち着ているために青年海外協力隊も多く、観光にもおすすめの地域です。
西ソロモン州は自治区として管理されていて安全
世界一肌が黒い民族がいると有名になった、西ソロモン州は自治区として管理されているため、治安が良いとされています。ただこのエリアは治安はいいですが、パプアニューギニアからの独立をめざしています。そのための国民投票なども控えていて、治安とは別の意味で緊張しています。
パプアニューギニア旅行は危険なエリアに近づかなければ楽しい
パプアニューギニアは、危険なエリアにさえ近づかなければ美しい海や珍しい動植物を見ることのできる国です。国の中のすべてが危険なわけではなく、安全な地域も多くあります。大切なのは正確な情報や知識を、旅行前にきちんと調べておくことではないでしょうか。
また、危険があるようであればその対策や避ける方法を前もって立てておくべきです。そうすることによってより、安全で快適な観光旅行ができます。海外旅行の際はパプアニューギニアに限らず、常に危険への対策を怠らないようにしましょう。
パプアニューギニアに旅行に行ったらぜひ、安全なエリアを楽しく観光してみてください。日本ではできないこともたくさん体験できます。危険だからと遠ざけるだけではなく、できる限りの対策を立て、安全を確保して海外旅行を楽しんではいかがでしょうか。