簡易書留の出し方【手順】
簡易書留を出すときには通常郵便とは違う出し方があります。そこでまず現金書留・一般書留・簡易書留の3つの書留とそれぞれの違いについて紹介します。さらに簡易書留の書き方や出し方の手順についてくわしく解説します。
書留には3種類ある
書留とは郵便局へ依頼した時点で追跡番号が割り振られ、引き受けから相手が受け取るまでの送配達の記録が残されます。さらに書留の種類によって定められた実損額が保証されるものです。書留には一般書留、現金書留、簡易書留の3種類があります。
現金書留は現金を郵便で送るための専用の書留です。現金書留専用の封筒を郵便局で購入し、郵便局で送ります。
一般書留は郵便局で引き受けてから配達されるまで確認することができます。もし郵便物が破損したり損益を受けたときは実損額が保証されます。
簡易書留は引き受けた郵便局と引き受け時間、到着した郵便局と到着時間を記録します。また保証は5万円までです。
一般書留と簡易書留の相違点
簡易書留は一般書留よりも料金が割安になっています。その反面何らかのトラブルで郵便物が破損した場合の補償額の限度が5万円までとなっています。また一般書留は送配達の記録を細かく確認できますが簡易書留は引く受け時と配達時の記録だけになります。
一般書留の場合基本料金に435円プラスすることで損害要償額が10万円です。ただ5万円ごとにプラス21円で最高500万円まで補償を増額することができます。
簡易書留は基本料金にプラス320円で損害要償額が5万円までとなります。また損害要償額の増額はできないことになっています。
どちらを選ぶかは送るものによって違ってきます。商品券や有価証券など高額なものは一般書留、チケットや願書などは簡易書留を利用することが多いといわれています。
中身を入れた封筒を用意
簡易書留で送りたい書類などを用意します。封筒はコンビニなどで販売されている封筒のサイズであれば定形外の封筒サイズでも簡易書留で送ることができます。適切な封筒を用意し、送りたい書類などを封筒の中に入れます。
宛名を記入
封筒の表に送り先の宛名を記入します。郵便番号など記入漏れや記入間違いがないように注意します。裏には差出人の郵便番号・住所・氏名を記入します。簡易書留の出し方や書き方で大切なのは宛名を間違わないようにすることです。
郵便局で簡易書留依頼
簡易書留はポスへ投函するのではなく郵便局で依頼することになります。宛名を記入した封筒をもって郵便局へ行きます。郵便局では郵便物受付窓口で「簡易書留」で封筒を送ることを郵便局員に依頼します。依頼後は係の方の指示に従います。
用紙に必要事項を記入
2016年頃までは簡易書留を郵便局に依頼するとき「書留・特定記録郵便物等差出表」を郵便局で記入する必要がありましたが、現在ではこの書類を記入し提出する必要がなくなっています。簡易書留を依頼する手続きが簡素化されています。
料金支払い
通常郵便の基本料金と簡易書留の料金を郵便局に支払います。このとき現金もしくは切手での支払いとなります。切手で料金を支払う場合は、簡易書留を依頼する前に係の人に切手で支払うことを伝えておくことが大切です。
領収書・受領書を受け取る
郵便局の係の方が必要な手続きを行います。手続きが終わったら領収書と受領書を受け取ります。このとき発行される受領書は簡易書留を出したという証になるので相手方に郵便物が確実に届いたことが確認できるまで捨てずに持っておく必要があります。
追跡番号で実際に配達が完了したかを確認することができます。追跡番号は1日から3日すると郵便局の追跡番号検索サイトで確認することができます。
確実に配達されたかを確認したい場合は受領証に記載されている追跡番号で郵便物を検索します。このとき相手が不在だった場合は再配達されます。
簡易書留の出し方【料金・切手代】
郵便局への料金の支払いには現金もしくは切手が選択できます。一般的には現金で支払われますが、企業などは切手で支払うこともあります。切手で簡易書留の料金を支払う場合は郵便物を依頼する前に切手で支払うことを事前に伝えます。
通常料金に簡易書留の料金をプラス
簡易書留の料金は基本料金プラス簡易書留料金320円になります。基本料金は普通郵便代金84円から定形外封筒用サイズによってそれぞれの料金がありますので郵便局窓口係の方の指示に従って金額を確認して支払うことになります。
簡易書留の出し方【封筒の書き方】
簡易書留は基本料金に簡易書留の料金をプラスして相手方に確実に郵便物が届くように送ることが目的です。そのためには適切な封筒に適切な書き方で封筒の宛名を書く必要があります。ここでは簡易書留の封筒の書き方を解説します。
送り先住所を記入
封筒に送り先の住所・氏名を記入します。簡易書留で送る郵便物は大切なものがほとんどなので確実に相手に郵便物が届くように郵便番号や番地・宛名などに間違いや記入漏れがないようにしっかり確認することが書き方のポイントです。
封筒の左下に簡易書留を赤字で書く
簡易書留を郵便局にもっていく前に封筒の表の左下に赤ペンで「簡易書留」と書いておくと手続きがスムーズにできます。ただ「簡易書留」と書かなくても郵便局の窓口の方に簡易書留を依頼すると赤スタンプで「簡易書留」と押してくれます。
封筒裏に自分の住所氏名を記入
封筒の宛名が書き終わったら裏に自分の住所・氏名を記入します。これは相手方が誰から簡易書留が送られてきたのかを確認するために大切になります。裏面の書き方で大切なのは自分の住所・氏名を正確に記入することです。
簡易書留の出し方【郵便局へ持ち込み】
ポストへは投函できませんが郵便局ならどこでも簡易書留を出すことができます。簡易書留を出すときは必ず郵便局に持ち込み窓口の係の方から領収書と受領書を受け取ることが大切です。とくに受領書は簡易書留を出した証になるので受け取ることが必要です。
簡易書留はポスト投函・コンビニ不可
簡易書留はポストへの投函やコンビニで出すことはできないことになっています。郵便物に赤ペンで簡易書留と封筒に書いていても郵便局で正式な手続きをしていない郵便物は簡易書留としては扱われず普通郵便の扱いになります。
ポストに投函した場合は簡易書留を依頼するときに付与される追跡番号がないため赤ペンで簡易書留と書いても普通郵便扱いになります。コンビニは本来郵便物の受付はしないことになっています。
簡易書留の速達での出し方は可能?
簡易書留を依頼するときに提出期限が迫っているなどの理由でできるだけ早く相手方に配達してもらいたい時があります。このとき普通郵便の場合は「速達」を依頼することができますが簡易書留の場合も「速達」を依頼することができます。
郵便局の窓口で簡易書留を「速達」として依頼する方法を知っておく必要があります。ここでは簡易書留での速達の出し方について解説します。
簡易書留の速達の出し方
簡易書留は送配達の記録を残しておくことが目的です。郵便物が普通郵便より早く届くことはなく配達までの必要日数は普通郵便と同じです。そのため簡易書留をできるだけ早く相手に配達してもらうためには「速達」を依頼する必要があります。
簡易書留を速達にする場合は郵便局で簡易書留の依頼をする際に郵便局の窓口係に「速達」と伝えることが必要です。速達には別途速達料金が必要です。
簡易書留を速達で送る場合も基本的な簡易書留の書き方は同じです。手順どおりに封筒を作成することが大切です。
別途速達料金がかかる
簡易書留を速達で依頼する場合基本料金と簡易書留料金に加えて速達料金が必要になります。普通郵便の場合速達料金は郵便物の重さが250gまでがプラス290円1kgまでがプラス390円4kgまでがプラス660円となっています。
定形外の封筒の場合も簡易書留の速達を依頼することができます。その場合の速達料金は封筒のサイズと重さによって違ってきます。
簡易書留を速達にする場合封筒サイズや重さによって違いがあるため速達を郵便局の窓口係に依頼するときは郵便局の窓口係の指示に従って支払います。
簡易書留は郵便局が休みでも出せる
ポストへの投函やコンビニが便利なのは24時間いつでも郵便物などを出すことができるという点にあります。とくに土・日・祝日の郵便局が休みの場合、どうしても簡易書留を出す必要があるときにとても困る人が多いのではないでしょうか。
ただ簡易書留はあなたが住んでいる地域にある郵便局の本局の「ゆうゆう窓口」で出すことができます。「ゆうゆう窓口」では夜間でも時間内なら対応してくれます。
お住いの近くのゆうゆう窓口のある郵便局は郵便局のホームページで検索することができるので確認しておくことをおすすめします。
簡易書留の出し方は郵便局のみ!
簡易書留は一般書留に比べてとても簡単に郵便物を書留として送ることができます。ただ必ず郵便局へ持ち込み適切な手続きを行う必要があります。気軽にポストに投函することやコンビニでの受付はできないことを知っておく必要があります。