髪の毛に静電気が起きる理由とは?
髪の毛に静電気が発生しやすいのは特に冬場。天然パーマの人は特に、また普段はストレートの人も静電気により髪の毛が広がってしまうことにうんざりでしょう。
せっかくヘアスタイルを整えて外出しても、目的地に着く頃にはボサボサヘアーに…。女性はワックスでガチガチに固めるわけにもいきません。
ここはなんとしても抑えたい髪の毛の静電気。この記事では、髪の毛の静電気の発生原因や抑える方法、そして静電気をそもそも発生させない術を紹介します。
保湿不足による乾燥
髪の毛に静電気が発生する理由として挙げられるものの一つは、髪の毛の保湿不足です。静電気は湿度が40%未満の時に起こりやすいとされており、冬の空気中はそれを下回ることがしばしば。ですから、冬場には髪の毛に静電気が発生しやすいのです。
このような空気に髪の毛が触れれば、静電気の餌食になってしまうこと間違いないのです。まずは、静電気を帯びないようにトリートメントやオイルで髪の毛の保湿をしっかり行いましょう!
摩擦
そして、洋服同士の間に起きる摩擦も静電気発生の原因です。特に、ポリエステル素材の服とウール素材の服を合わせると静電気を帯びやすいため、それが髪の毛に移動してしまいます。
ですから、パーカーなどにウールのセーターやマフラーを合わせてしまうと、静電気が発生し、結果ヘアスタイルを崩すことになるのです。
また、実は日頃行なっているブラッシングにも髪の毛の静電気発生の要因があります。私たちの髪の毛は表面がメチルエイコサン酸という油分によって覆われていますが、頻度のたかいブラッシングによってそれを損なってしまいます。
そしてそもそも、ブラシ自体と髪の毛の間で起きた静電気が髪の毛に帯電することもあるので、髪の毛をとかす時はヘアオイルをつかったりブラシの材質にも気を使ってみましょう。木製や天然の獣毛、静電気除去ブラシがおススメです。
髪の毛の静電気の除去方法
では、そんな静電気をどう除去していけばいいのでしょうか。外出先で、髪の毛の静電気が気になってしまった時にオススメの二つの方法をご紹介します。化粧直しのタイミングで、これらを取り入れてみてはいかがですか?
ヘアオイルの使用
髪の毛の静電気対策のために、小型の瓶で結構ですので、ヘアオイルを持ち歩きましょう。ヘアオイルは髪の毛の保湿を促進させ、静電気の除去に役立ちます。
カバンにメイク道具などがぎっしり、という方は、顔や手の保湿と髪の毛の保湿両方に使えるオイルなどもあるので、それを使えば、かさばらなくてすみます。
自分の好きな香りのオイルを選べば、お出かけの気分が上昇すること間違いなし!ぜひその日の気分に合わせて選んでみては?
水で濡らす
ヘアオイルも何もない!という状況の際は、手早く水で濡らしてみましょう。滝のように浴びる必要は無いです。手を洗った後、服やカバンを濡らしながらハンカチを取り出すのではなく、毛先に水分を補給すれば、髪の毛の静電気対策になります。
髪の毛の静電気対策
次は、何度も外出先で髪の毛を直さなくて済むように、日頃のお手入れや髪の毛にとって良い環境を作る方法をご紹介していきます。これらを実践すれば、髪の毛に静電気は起きにくく、ヘアスタイルもバッチリ決まるようになるはずです。
湿度を上げる
静電気が発生するのは湿度が約40%以下のとき。まずは室内の湿度を整えましょう。湿度を上げるには、加湿器を買うことが一番です。しかしだからといってすぐに変えるようなものでも無いと思いますので、そんな時に有効な方法を三つ、ご紹介します。
1つ目は濡れたタオルを室内干しする方法です。臭くなるといって嫌う人もいますが、何も洗濯物でなくても良いのです。湿度を上げるために、要らないタオルなどを干すことをおすすめします。
2つ目は植物を置くことです。植物は葉の部分から水分を蒸発させているので、部屋の加湿になります。緑色はリラックス効果もあり、一石二鳥です。
3つ目は容器に水を入れて置いておくことです。実はこれだけで、部屋の保湿になります。オシャレなグラスなどに入れれば、インテリア代わりにもなりますね!
シャンプー後のトリートメント
また、シャンプー後にトリートメントを使って念入りにケアすることも重要です。髪の毛の静電気の原因は乾燥ですので、保湿力の高いトリートメントを選ぶと良いでしょう。
特に、市販のシャンプーを使用している方は洗浄力が高く乾燥しやすいので、シャンプー後の髪の毛の保湿を徹底的に行いましょう。
電解質のバランス
髪の毛の静電気の発生を防ぐために、体内の電解質のバランスを取ることも有効です。人の体は、プラスの電気(=陽イオン)を溜めやすい構造になっていますので、それが帯電し、静電気を引き起こします。
そこにマイナスの電気(=陰イオン)を加えてイオンのバランスを取ると、静電気は発生しにくくなるのです。イオン飲料と呼ばれるポカリスエットやアクエリアスは陰イオンを沢山含んでいるので、こまめに摂取すると良いでしょう。
夏にも静電気が起きる条件とは?
ここまで冬場に発生する髪の毛の静電気対策についてご紹介してきましたが、夏にも静電気によって髪の毛が広がったり、うねったりすることがあります。夏でも髪型を整えやすいようにその原因を探ってみました。
水分不足
冬場の静電気の原因にも挙げられる乾燥ですが、乾燥の理由は冬とはまた異なってきます。冬には、湿度の低下による髪の毛の乾燥という理由が挙げられました。
対して夏には、日差しの紫外線によって髪の毛が傷みパサパサになることで結果的に水分不足の状態になったり、身体自体の水分が不足していたりします。
摩擦が多い
パーマやカラーリングを繰り返して、髪の毛が傷んでいませんか?また、シャンプーの後のケアを軽く済ませていませんか?傷んだ髪の毛は水分量が少なくなっています。すると、髪の毛同士で摩擦が起きやすくなり、静電気が発生してしまうのです。
服の素材
夏は湿度が高いので比較的髪の毛の静電気は発生しづらいですが、エアコンなどにより服の素材が乾燥すると、発生してしまうこともあります。
アクリル、ポリウレタン、ポリエステルなどの素材はマイナスの電気を帯電しやすく、反対にウールやナイロン、レーヨン、絹はプラスの電気を帯電しやすいです。
エアコンの下では夏でも重ね着をする場合があると思います。その際は、プラスの電気を帯電しやすい素材とマイナスの電気を帯電しやすい素材を重ねないようにしましょう。
できるだけ同じ素材を重ね着したほうが、髪の毛に静電気は起こりにくくなっています。もしくは、プラスの電気を帯電しやすい素材同士、マイナスの電気を帯電しやすい同士を重ねましょう。
髪の毛の静電気におすすめの防止スプレー
静電気が起こってしまう原因を知った上で、静電気を除去するスプレーをご紹介していきます。スプレータイプなら冬だけでなく、夏でもベタつかずに使用できますので、おすすめです。ストアごとに価格が違ってくるので、よく見比べて購入しましょう。
ライオン・エレガード
服に帯電した静電気を抑えてくれるスプレーです。特に冬場は、マフラーやコートに帯電した静電気が髪の毛に移ることもあるので、このスプレーはおすすめです。価格は160mlで500〜600円程度、75mlでは400円程度です。家においておく用と、持ち歩き用で使い分けるといいかもしれません。
AZ・静電防止スプレー
エーゼットの静電防止スプレー。静電気の除去や帯電の防止機能があり、それによるホコリも除去してくれます。こちらは220mlで500〜600円ほど。衣服だけでなく、バイクカバーにも効果があるという口コミがあります。
髪の毛の静電気対策はトリートメントが重要!
美容院帰りは髪の毛が潤って、静電気も発生しにくいです。それは、シャンプーの後にきちんと保湿を行なっているから。トリートメントをした後もまだ髪の毛が乾燥している場合は、ヘアオイルでさらに保湿してみましょう。
いかがでしたか?冬場はもちろん、静電気が発生しやすい人は夏にも、外出前には必ず静電気除去スプレーを欠かさないようにしましょう。そして、外出先で静電気によって髪型が崩れてしまっても治せるよう、オイルを持参しましょう。
また、日頃からシャンプー後の保湿を怠らないようにすることで、静電気を防げます。 必ずトリートメントをつけ、必要な場合にはドライヤー前にオイルを使用すると良いです。
これらを実践すれば、静電気に悩まされず、ヘアスタイルをキープできるでしょう。髪の毛に自信を持って、おしゃれに外出しましょう。