フランスの治安状況を調査！観光で気をつけるべき注意点や対策法とは？

あなたはフランスという国にどういうイメージを持っていますか？フランスは西ヨーロッパに位置する、歴史ある国です。あなたが女性なら、フランスのファッションブランドを愛用しているかもしれません。

シャネル、セリーヌ、クリスチャンディオール、クロエ、カルティエなど、本店でショッピングをしたいと考えている人もいるでしょう。まだ日本に来ていない新作を購入したり、パリでしか買えないアイテムを購入したりするのも楽しみです。

またフランスには多くの観光名所があります。特に首都のパリにはエッフェル塔、凱旋門、オペラ座など様々な観光地があります。美術館も多く、芸術の都パリを満喫できるでしょう。

憧れの国であるフランスに降り立ち、パリの街をパリジェンヌやパリジャンを気取って散策するのもおしゃれです。しかし、そんなに浮かれてばかりでいいのでしょうか？フランスは美しい国ですが、治安面から見るとどうなのでしょうか？

フランスの中でも特にパリは、観光地も多く観光客も多いことで知られています。しかし人が集まるところには、良い人ばかりではなく悪い人も集います。パリの街を歩いていたらスリに遭ったという被害はよく聞きます。

フランス国内やパリ市街を観光している時、観光客は非日常の楽しさに浮かれ、治安についてはよく考えないのではないでしょうか？このところの国際ニュースで、パリに起きているデモ行動について報じられています。

そうした騒動は終わる気配を見せませず悪化しています。週末には日々どこかでデモ行動が見られると言われます。フランスはそもそも革命が起きた国です。革命スピリットがフランス人には染みついています。現状に不満な人によるデモが暴動化すると、治安は一気に悪くなりそうです。

デモだけでなく、西欧世界はテロの恐怖もあります。しかし、そういった大きな出来事だけでなく、街を普通に歩いていて、治安が悪いと感じることはないのでしょうか？治安が悪いとなると、観光しながらも対策を立てていかなければなりません。

特にパリを中心とするフランスの観光地において、どういった注意点があるのでしょうか？フランスを旅行し、パリを観光したいと考えている人は、注意点を理解し、対策を立ててから出かけるのがいいでしょう。

街並みを歩いているだけで、おしゃれな気分になれるのがフランスという国、首都のパリです。多くの観光客が日本から訪れています。フランスを旅行することは決して珍しいことではありません。しかし外国に出かけると、気になるのは治安です。

ずばり、フランスは決して治安がいい国ではありません。「グローバル・ファイナンス」が「世界で最も治安のよい国」をランクングで発表しました。それによると、フランスは58位でした。フランスは日本と比べると、治安が悪い国であると言えるでしょう。

さらに治安は年々悪化していると言われています。年々悪化している理由は何なのでしょうか？フランスの治安について詳しく見ていきましょう。

フランスでも特にパリは、治安が良くありません。その理由は、スリの多発です。観光スポットを歩いている時は、特に注意が必要です。カメラを構えている、フランス語を話していないといった状況を見て、スリたちはあなたが観光客だと判断します。

観光客はお金をたくさん持っているというイメージがフランス国内にもあります。フランスはカード社会になっていて、飲み物1つ買うのにもカードで支払っています。多くのフランス人がカード決済をしている中、現金を持っている観光客は恰好のターゲットになります。

いっぽうトイレを利用する際には他のヨーロッパ諸国同様、有料であり、小銭が必要です。またバスの切符を車内で購入する時も、小銭が必要です。対策として小額紙幣と小銭は持ち歩きましょう。クレジットカードと小銭の両方が必要なのがフランスです。

フランスの治安が悪い理由は、どういったところにあるのでしょうか？フランスに多いのは、スリ、ひったくり、詐欺といった軽犯罪です。犯罪が起こる場所で多いのは、空港、バス内、地下鉄の電車内などです。外務省のデータによると、フランスの治安は年々悪化しています。

フランスでの犯罪発生件数は、暴力といった事件が多発しているのが実情です。事件は年々増加し、悪化している傾向にあります。つまりフランスに観光に行くと、危険な場面に遭遇する恐れがあるということです。

暴力だけではありません。器物破損、車泥棒、車上荒らし、空き巣といった被害が増え、状況が悪化しています。フランス全体の治安が悪化しているので、観光をするには充分な注意が必要です。

たとえば、夜の一人歩きは大変危険です。夜の歓楽街として知られている場所でも、エリアによってポルノ系ショップが多かったり、移民が多い地域だったりするので、1人歩きは警戒する必要があるでしょう。

また、昼間でもスリの被害は非常に多く、人通りの少ない場所に入り込むと、思わぬ犯罪に巻き込まれます。暗い場所に連れ込まれないよう、危険と言われる地域の1人歩きは絶対に避けましょう。

フランスの治安が悪化している理由には、観光客がらみの犯罪が多発しているというものがあります。まずフランスを旅行する時は、パスポートのコピーを持参しておくことを強くおすすめします。

スリ、ひったくり、置き引きに遭ってパスポートを紛失してしまった場合、帰国ができなくなってしまうからです。フランスでは軽犯罪が毎日のように起こっています。その多くが観光客を狙った犯罪です。安全に旅行ができるように、パスポートのコピーは必須です。

また海外旅行客の一眼レフやGoProなどの高級カメラが、スリやひったくりから狙われています。カメラが狙われる理由は、軽量なので盗んだ後に楽に逃走できるからというものです。このためレンタルカメラの需要も少なくありません。

このように、フランスの治安が悪化している理由の多くは、観光客がらみの犯罪が増えているからというものです。フランスを観光する前に、フランスは治安が悪いのだとしっかり理解しておく必要があるでしょう。

次にフランスに来た観光客が狙われた犯罪の例についてみていきましょう。まず、ナイトクラブで高額請求されたという事例です。

ムーランルージュ近郊のナイトクラブに、客引きに連れられて入店した観光客が、女性の飲んだ酒をおごらされた挙句、会計時に法外な金額を要求されたというケースがありました。

対策として、客引きに誘導されるままに入店するのは避けるということがあります。もう1つの対策は、根本的な問題ですが、危険エリアと言われる場所に近寄らないということです。

次の事例は、置き引きの被害です。リヨン駅で切符を購入しようとして、自分の荷物を足元に置いていました。すると背後から見知らぬ男に道を尋ねられ、親切心で応えていると、足元の荷物が盗まれてしまいました。

対策としては、フランスの街に出かける時は、荷物や貴重品は肌身離さず持っておくことです。人込みの中かどうかは関係ありません。自分から行動を起こす時にも、荷物から貴重品が盗まれないようにすることが注意点となります。

日本にいる時の習慣から、カフェなどで席取りのために椅子やテーブルの上に荷物を落いておくことは厳禁です。もともとフランスに席取りの習慣はありません。そんなことをしていると「持って行ってください」と言っているようなものです。

最後の事例は車上荒らしです。フランスのスーパーマーケットの駐車場に車を止めた時、短時間であるからと荷物を後部座席に置いておきました。買い物を終えて帰ってくると、スモークを貼った窓ガラスが割られていました。座席に置いたバッグや荷物は盗まれた後でした。

対策として、車の中に貴重品や荷物を置かないということです。どこで買い物をしようと同じことです。車の中が見えないスモークガラスになっていても安心はできません。貴重品は肌身離さずがフランスを観光する上での鉄則です。

フランスでは治安の悪化に伴い、人気の少ない路地や治安の悪いエリアなどで、女性が性犯罪に巻き込まれるケースが増えています。観光客をターゲットに上手に日本語で話しかけられ、睡眠薬の入ったアルコールを飲まされ、犯罪に巻き込まれたという事件も多発しています。

対策としては知らない人に声をかけられたり、飲み物をおごってもらったりしないようにすることが大事です。女性の単独行動も控えることが重要です。さらに過激な服装をしていると、売春婦と間違えられ、犯罪に発展する危険性もあります。

夜に外に出かける時は、酔っ払いに気を付けるようにするのも対策の1つです。危険なエリアでは執拗に絡んでくる場合があります。酔っ払いを見つけたら、近寄らないようにするのが注意点と言えるでしょう。夜は外出しないでホテルでゆっくり過ごすのが一番です。

連休や長期の休みの時期になると、大勢の日本人がフランスに観光に訪れます。それにつれてフランスでのスリ、ひったくり、置き引きなどの軽犯罪被害が悪化します。パリの地下鉄では日中からスリが横行し、事態が悪化しています。

スクーターを使った新手のひったくりも、フランスを訪れる観光客を襲います。外務省は日本人旅行客に、フランスの治安の悪化に警戒するように呼び掛けています。

このように公共交通機関における盗難の被害やひったくりといった犯罪トラブルが悪化している原因には、2018年11月からの燃料税引き上げに反対する「黄色いベスト運動」の対策に警察が追われているからと言われています。

公共交通機関においての盗難のほとんどが、スリであり、逮捕者の50パーセント以上が未成年と言われています。未成年の場合は逮捕してもすぐに釈放され、犯罪を繰り返すという悪循環が続いています。

さらに東欧諸国から未成年を送り込んで犯罪を犯させる集団も多いです。彼らは多数で囲むようにして接近し、観光客から金品を奪っていきます。また、フランスではマクロン政権に対する抗議デモが行われており、それに対して内務省当局が取り締まりを強化しています。

フランスは政権不安により、治安がどんどん悪化しています。シャンゼリゼ通りやエッフェル塔周辺でも警察とデモ隊が衝突していて、観光客は近づかないようにと言われています。そんな中、フランスに観光に行く日本人は年々増えているのが実情です。

これまで、フランスの治安がいかに悪いかを見てきました。それでもフランスに旅行する場合、どのような対策と注意点があるのでしょうか？安全に楽しい観光をするために、治安に合わせた注意点と対策について見ていきましょう。

日本人はフランスに限らず外国でスリなどの犯罪のターゲットになりやすいです。日本が平和で、犯罪に巻き込まれた経験がなく、常に油断しているという理由です。普段からブランドものを身に付け、ハイヒールを履き、ネイルに凝っている女性はとても目立ちます。

フランスではこのようなわかりやすいおしゃれをしている女性はいません。他の国の観光客と比べても日本人は際立って見えてしまいます。スリはお金持ちを狙います。フランスを観光する時は地味な服装で、ブランド物を身に付けない対策を取りましょう。

フランスの治安に対する注意点の1つ目は、荷物はチャック付きのものを選ぶということです。スリ対策には鞄も重要です。普通の鞄よりリュックはおすすめですが、注意点として、電車や人込みの中では危険です。鞄は前に持ちましょう。

まず注意点としてチャックが付いているかどうかというものがあります。次にはチャックに鍵付きだといいでしょう。次の注意点は鞄よりリュックを選ぶことです。ベルト付きだとさらに良いです。さらなる注意点は、地味な色合いの破れにくい布でできているということです。

人込みの中での注意点は、リュックを背負うのではなくお腹側で持つということです。空いている手はリュックを抱きかかえて持つようにしましょう。

フランスの治安に対する注意点の2つ目は、犯罪者に狙われないよう現地の人と馴染むことです。1人旅は危険とよく言われます。しかし1人だから狙われるというわけではありません。狙われないようにする注意点として、観光客に見えないこと、行動が目立たないことを心掛けましょう。

まずカジュアルで地味な服装にしましょう。時計やアクセサリーをしてはいけません。次に財布やスマホを頻繁に鞄から取り出さないということです。お金はポケットを活用して、小分けにしておきましょう。

鞄はリュックにしましょう。できなければ鍵付きの旅行バッグにしましょう。さらに、はしゃいだり、知らない人についていかないようにしましょう。最後に夜の外出をどうしてもしなければならない時は、行動範囲や移動手段をあらかじめ決めておきましょう。

フランスの治安に対する注意点の3つ目は、カメラなどの高価なものを目に付けられないようにすることです。高価なカメラはスリやひったくりのターゲットになります。どうしても写真が撮りたくて、持っていきたい場合は、次の注意点を守りましょう。

まずカメラバッグを使うと、ここにあると宣伝しているようなものなので止めましょう。次に、カメラは撮影する時だけ取り出すようにして、首からぶら下げないようにしましょう。また夜間は暗闇でカメラを使わないようにしましょう。

カメラのブランド名が記された場所はテープなどで隠し、安物に見せましょう。ストラップは地味にして、ガムテープを貼るなどして、故障しているふりをしましょう。

治安の悪いフランスという国で、どのような服装をし、どのように行動していったらいいかを見てきました。その他に、フランスを観光する上で、押さえておくべきポイントはどんなものでしょうか？以下に、詳しく見ていきましょう。

フランス観光で押さえておくべきポイントの1つ目は、海外旅行保険に加入するというものです。旅行中はどんなアクシデントが起きるかわかりません。スリに鞄を取られそうになって転んでしまったり、予測もできなかった病気にかかってしまったりします。

この場合、現地で医療処置を受けなければなりません。海外旅行保険に加入しておけば、起きてしまったアクシデントに金銭的な補償が約束されます。さらに日本語によるサポートを受けることができます。これで安心して旅行ができます。

フランス観光で押さえておくべきポイントの2つ目は、言語の問題です。日本人は英語は義務教育で学ぶので、ある程度理解できますが、フランス語は発音も全く違うので、喋ることができないと何かと不便です。思ったことが伝わらないのはストレスになります。

フランス語が話せないと、レストランで注文ができません。また、どの交通機関を利用したらいいかを尋ねることもできません。さらに急な体調不良といったトラブルに遭った時、フランス語が話せないととても不便です。

対策として、「ポケトーク」などの翻訳機を持っていくといいでしょう。翻訳機の正確さは高く、Wi-Fi環境がなくても利用できるといったメリットがあります。精神的なストレスから解放され、旅を心行くまで楽しむことができるでしょう。

フランス観光で押さえておくべきポイントの3つ目は、ホテルでの過ごし方です。フランスではチェックイン、チェックアウトの時や、朝食で自分の身体から手荷物が離れた隙を狙われ、置き引きの被害に遭うことが増えています。

たとえホテルにいる時でも、貴重品を肌身離さず持っているようにしましょう。ホテルのランクによりますが、部屋に設置されているセーフティボックスごと貴重品が盗まれてしまう被害も増えています。結果的に大事なものは自分で管理するしかありません。

フランス観光で押さえておくべきポイントの4つ目は、地下鉄に乗る時の問題です。パリ市内を自由に移動するのに、地下鉄は便利な存在です。利用に際してはスリやひったくりに充分に注意をしましょう。

特に乗り換え時に人が入れ替わる時、スリに遭うことが多いです。また居眠りをしてしまうと、バッグごと盗まれてしまいます。地下鉄でのスリやひったくりの犯人が、子供であったり女性であったりすることも多いです。

ベビーカーを引いている女性がスリだったりする可能性もあります。安易に人々を信頼することなく、窃盗に遭わないように貴重品はしっかりと守りましょう。

フランス観光で押さえておくべきポイントの5つ目は、タクシーに乗る時の問題です。どこの国に行っても、無許可のタクシーが走っていて、観光客は騙されてしまいがちです。見極め方として、無許可のタクシーは、「Taxi Parisiens」というタクシーランプがありません。

きちんと許可を取ったタクシーは、「Taxi Parisiens」というタクシーランプがあり、空車の場合はグリーンに、満車の場合はレッドに光っています。フランスでタクシーを利用する時は、必ず許可を取ったタクシーを使いましょう。

無許可のタクシーを選ぶと、ぼったくられてしまう恐れがあります。さらに言うなら、フランスのタクシーに自動ドアはありません。運転手は制服を着ていることもありません。安全にタクシーを利用して、旅を楽しみましょう。

フランスは有名な観光地がたくさんあり、一度は訪れてみたいと考える人が多い国です。しかし治安が悪く、観光客が犯罪に巻き込まれる事例が増えているのも事実です。フランスに旅行する時は、治安の面での対策をきちんとして、思い切り観光を楽しみましょう。