結婚式の着物姿に似合う髪型で華やかに!
結婚式のお呼ばれでも親族でも着物で参列する場合があるでしょう。その場合、どのような着物を選べばいいかいろいろ考えるでしょうが、それだけでなく髪型や髪飾りをどうするかも重要です。できるだけ似合う髪型や髪飾りをし、少しでも結婚式を華やかにしたいものです。
結婚式での着物の際の髪型マナー
結婚式での着物に似合う髪型を見る前に、基本的な髪型マナーを確認しておきましょう。似合うかどうかも大事ですが、まずはマナーに沿っていなければいけません。そこで、どのような髪型マナーがあるのかチェックしておきましょう。
派手盛りはNG!
パーティーや成人式、お祭りなどの場合は、派手盛りな髪型にする女性も多いです。それはそれで周りも華やかで明るい気分になるし、自分自身も満足感が得られるでしょう。目立つという点から言ってもおすすめできます。
ところが、結婚式となると派手盛り髪型はNGとなります。もしそのような髪型にすると、まるで自分が主役であると言わんばかりになり、新婦よりも注目が集まってしまうかもしれません。それでは新郎新婦の気分を害するかもしれず、参列者も落ち着きません。
大きな髪飾りはNG!
結婚式の着物に派手盛りがNGなように、大きな髪飾りもおすすめできません。時と場合によっては大きな髪飾りもふさわしいことがありますが、結婚式のお呼ばれではやめておいたほうがいいです。
理由は派手盛りと同じですが、インパクトのある大きな髪飾りをしたのでは、やたらと目に付きます。本人にはその気がなくても、ずいぶん目立つことになり、雰囲気がおかしくなります。髪飾りを付けるにしても、控えめで落ち着いた感じのものにするのがおすすめです。
お呼ばれと親族での違い
友人や同僚などの結婚式にゲストとしてお呼ばれするのか親族として参列するかで、多少の髪型の違いがあります。親族の場合は、お呼ばれされたゲストよりは目立たないようにしなければいけません。もちろん、新婦よりは控えめな髪型にします。
ダウンスタイルは避ける
成人式などでは、着物にダウンスタイルという髪型の女性もいますが、結婚式では避けるべきだとされています。というのも、お辞儀をしたり、食事をしたりしたときに髪が垂れるのが見た目上良くないからです。
それでも最近はダウンスタイルでもいいんじゃないという人もいますが、正式な結婚式という場では古くからのマナーを守るほうが好ましいです。
何もしないのはダメ
結婚式の着物に合った髪型のマナーを考えるのが面倒だからと言って、何もしないのはいけません。髪型を整えることもお祝いの気持ちの表れであり、新郎新婦や他のゲストに対する礼儀となります。したがって、清潔感あふれる髪型になるようにしましょう。
結婚式での着物姿に似合う髪型【ショート】
さっそく結婚式での着物姿に似合う髪型を見ていきますが、まずはショートヘア編です。ショートヘアの女性も魅力がありますが、どうやって結婚式に向けて整えていけばいいのか具体的なアレンジ方法をお教えするので、ぜひ取り入れてください。
ダウンアレンジ
結婚式に着物で参列する場合はダウンスタイルは避けるべきなのですが、ショートヘアのダウンアレンジなら問題ありません。その方法はいくつかありますが、さわやかに決まるという点ではおすすめの髪型です。
ランダムなカール
まず、ショートの毛先をカールさせ、ランダムに下げる髪型もいいものです。かわいらしい印象もあり、前髪を分けることで上品さも加わります。この髪型なら結婚式でもそれほど目立たず、落ち着いた感じがします。
トップにボリューム
次に、トップの毛束をふんわりと上げるのも悪くありません。斜め分けにしながらトップにボリュームを持たせることで、華やかな印象が生まれます。華やかと言ってもショートヘアですから、それほど目立たず、結婚式のお呼ばれでも違和感はありません。
ネジってピン留め
ショートヘアのトップをネジってピン留めというシンプルな髪型もあります。シンプルとはいっても、結構魅力的です。着物にもよく合います。この髪型にして前髪を薄くすると、どことなく子供っぽい雰囲気が漂います。若い親族にはおすすめの髪型です。
カールヘア
ショートヘアの毛先をカールさせるショートアレンジ法を紹介しましたが、根元からカールしても大人っぽい感じがします。そのうえで前髪を立ち上げて横に送れば、落ち着いた華やかさが感じられ、結婚式という場にいいアクセントを与えます。親族にも合います。
カジュアルに仕上げる
髪型をショートウェーブにし、カラーピンやアクセサリーを付け加えると、カジュアルな感じに仕上がります。カジュアルな髪型では結婚式の着物姿とマッチしないのではと思う人もいるかもしれませんが、これくらいなら気にする必要はありません。
ハーフアップ
ショートのハーフアップという髪型も結婚式の着物姿によく合います。マナー上もハーフアップは好ましく、新郎新婦をはじめゲストも好意的な目で見てくれるでしょう。そのショートのハーフアップアレンジ方法をいくつか紹介します。
外ハネ
ショートをハーフアップしながら、外はねも加えると、明るく爽やかな印象があります。結婚式のお呼ばれという場でも、この髪型ならいい雰囲気を作り出せます。着物ともうまくマッチし、まったく違和感なく参列できます。
ゆるふわ
ゆるふわハーフアップは女性らしさが感じられるおしゃれな髪型です。うまく髪の毛もまとまっていて、目立ちすぎるということもありません。それだけに結婚式の着物姿には適していて、親族でも友人でもこの髪型なら大丈夫です。
編み込み
ショートヘアを後ろで編み込んで、ハーフアップにすると上品なイメージになります。編み込みのアレンジによって印象も変わってきますが、どのような髪型でも着物にぴたりと合います。結婚式にもふさわしい髪型で、これまた親族でも友人でもおすすめできます。
ぱっつん前髪
ぱっつん前髪はかわいらしい髪型です。そのうえでハーフアップにまとめれば、大人っぽさも演出できます。ハーフアップで髪を幾分おろしても、ショートならではの良さもあります。そのため、この髪型も結婚式の着物姿に使えます。
アップアレンジ
ショートアップアレンジは、とてもすっきりした気持ちのいい髪型です。清潔さも感じられ、女性としての魅力を強く感じさせます。それでいて目立たず、押しつけがましいところも全くなく、結婚式の着物姿にはちょうどいいです。
前髪を上げて
後ろ髪をショートアップアレンジでまとめて、前髪を上げると、一段と明るい印象になります。顔周りもすっきりし、うなじ付近もさわやかで、女性らしさが全体に感じられる魅力満点の髪型です。結婚式という場にもうまくなじみます。親族でも友人でもOKな髪型です。
アシンメトリーに仕上げる
ショートアップアレンジにアシンメトリーヘアというのもなかなかいいものです。左右の髪型が違うことで、おしゃれな感じがします。そのうえで前髪や髪の流し方を工夫すれば、大人っぽい雰囲気も漂い、結婚式にぴたりと決まります。
ねじり編み
ねじり編みという髪型も若い女性から年配の女性まで着物姿によく似合います。ねじり編みする部分は普通はバックですが、サイドに施すとふわふわした感じがして、おちゃめな感じになります。こうすれば、ショートアップアレンジとの相性も良くなります。
夜会巻き
ショートヘアに夜会巻きというコンビは、実に上品でエレガントな雰囲気があります。うなじが見える様子も女性らしく、清楚な印象もあり、着物にも洋装にも合います。特に年配者がこの髪型にした場合は、気品も漂い、落ち着いた感じが強くします。
夜会巻きは親族や会社関係者の結婚式にはよいとされています。上品さとエレガントさがこのような参列者にぴったりと合い、目立たたない割には存在感を感じさせます。もし結婚式の着物の髪型に迷うことがったら、夜会巻きはいい方法となります。
結婚式での着物姿に似合う髪型【ボブ】
結婚式での着物姿に似合う髪型、ショート編に続いてボブ編をお送りします。ボブヘアの場合、アレンジ方法が少ないようにも思えますが、結婚式の着物に合うボブヘアとはどんなものなのか考えてみましょう。いい髪型があれば、ぜひ取り入れてみてください。
編みこみボブ
編み込みボブヘアをハーフアップにすると、素敵な後ろ姿になります。リボンやピンを付ければ、かわいらしさも加わって、結婚式の着物姿にうまくマッチします。編み込みは地味になりにくいのもいい点です。
ツイスト編み
普通の編み込みには飽きた、あるいは得意でないというのならツイスト編みにするのもいいものです。おしゃれな髪型になり、ボブヘアが美しくまとまります。ツイスト編みは2本毛束をねじる髪型ですが、ねじり方向やねじり方でいろいろなアレンジができます。
シニヨンアップ
ボブくらいの長さのある髪なら、シニョンアップにうまくまとめられます。シニョンアップの作り方はいろいろありますが、お団子アップでも三つ編みアップでも編み込みアップでもツイスト編みアップでもすっきりしていて、髪の美しさが輝きます。
波ウェーブハーフアップ
波ウェーブでボブのハーフアップという髪型も結婚式にぴたりと合います。かわいらしさも感じられ、華やかな雰囲気もあります。このような髪型のゲストが結婚式に参列していると、新郎新婦もなんだかうれしい気分になるでしょう。
編み込みダウン
ボブの編み込みダウンという髪型は、結婚式に合わないように思う人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。ダウンスタイルとは言え、気品と落ち着きがあります。着物との相性も良く、ゲストにふさわしい髪型です。
ダウンお団子
ボブでダウンお団子という髪型もうまくまとまっていて、落ち着いた感じがあります。お団子の作り方でカジュアルな感じになったり大人っぽい雰囲気を出したりと、いろいろなアレンジができます。ショートボブでも簡単にダウンお団子は作れます。
アップお団子
ダウンお団子があれば、アップお団子もあります。こちらはうなじの美しさが感じられる髪型で、着物の華やかさと相性がいいです。親族でも友達でも会社同僚でもこのような髪型にすれば、結婚式の場が華やぎます。
ダウンスタイル
基本的にダウンスタイルという髪型は結婚式のマナーにそぐわないのですが、ボブヘアの場合は、前髪のスタイリングによってはOKとなる場合があります。おしゃれに決めて、周りに不快感を与えないようにすれば、いい感じになって着物にも合うようになります。
結婚式の着物姿の髪型のポイント
ショートやボブなどの髪型で着物に似合うものをいくつか取り上げましたが、結婚式の着物姿の髪型を選ぶ場合はいくつかポイントがあります。そのポイントを良く頭に入れておき、上手に髪型を決める必要があります。
着物に合う雰囲気で!
結婚式に着物で参列する場合は、その着物と髪型のバランスが非常に大事です。新婦より目立たない髪型にするのは当たり前ですが、基本的にはシンプルで派手さのない髪型がいいです。この記事で紹介したショートやボブの髪型はどれも落ち着いた雰囲気のものになっています。
着ていく着物の柄によっても髪型の選択の仕方が変わってきます。単色やシックな着物には、キレイにまとめた髪型が似合います。夜会巻きなどは親族でも友人でも上品さが感じられ、新郎も新婦も気分よくゲストを迎えられます。
花柄や華やかな着物で参列する場合は、その着物に合うように編み込みやツイスト編み、ゆるふわアップなどにするのがおすすめです。新婦よりは目立たないようにとはいっても、華やかな着物には多少華やかな髪型でもいいでしょう。
着物を汚さないように
結婚式に着物で参列する場合、その着物が汚れてしまうと、自分も嫌だし、周囲の人も気になります。せっかくきれいに着飾って参列しているのですから、着物は清潔に美しくありたいものです。そこで、髪形に使う整髪料が重要になってきます。
整髪料の種類によっては、着物の繊維を傷めるものもあるし、色を変えたり、抜いたりしてしまうものがあります。そのような整髪料を使うと、美しい着物の外観が乱れることにもなりかねません。
そこでおすすめなのが、あまり早く髪をセットせずに着付けの前に行ったり、着物に付いても問題がない整髪料を使ったりすることです。これなら、大事な着物を汚さずに済むでしょう。
基本的にアクセサリーは付けない
洋装で結婚式に参列する場合は、ネックレス、イヤリング、ブレスレットなどを首や耳、手首に付ける場合があります。それはそれで美しく、結婚式という華やかな場に合います。あまり派手なものでなければ、洋装にふさわしいです。
しかし、着物で参列する場合にこれらのものを身に付けるとおかしいです。着物との相性が良くありません。したがって、着物参列の時は腕時計のみ着用ができます。もっと着飾りたいという女性もいるでしょうが、遠慮しておきましょう。
もしピアスの穴が耳に開いているのなら、それを隠す必要があるでしょうから、小さめのアクセサリーを使うといいでしょう。この程度なら着物と一緒でも大して目立ちません。
髪飾りは着物に合わせる
次のコーナーで「結婚式の着物に合う髪飾りの種類と選び方」という見出しで、おすすめの髪飾りの選び方を取り上げますが、ここでは簡単にポイントを示しておきましょう。まず、花嫁が付ける大きな生け花、造花、白い花の髪飾りを親族や友人が付けるのはいけません。
まるで自分が主役であると言わんばかりになってしまいます。次に、長く垂れさがって揺れるような髪飾りは悪い意味があります。「家庭が不安定になる」という連想を生むので、よしたほうがいいと言われています。気にしない新郎新婦もいるでしょうが、やめておきましょう。
ではどのような髪飾りがいいかですが、着物とうまく合うものです。つまり、派手すぎず、安っぽすぎず、バランスのいいもので、シンプルかつこぶりなものがおすすめです。
可能ならアップスタイルで
ショートやボブなどの着物に似合う髪型を何種類も紹介しましたが、特におすすめなのがアップスタイルです。髪型によってはダウンアレンジでもOKの場合がありますが、一番いいのはアップスタイルです。
というのは、アップスタイルには上品な雰囲気があるのとうなじが見えて女性らしさが引き立つからです。それと、アップスタイルなら整髪料が着物に付きにくくなります。着物を汚さないためには、このスタイルがぴったり合っています。
洋装の場合は、ヘアアクセサリーでアップスタイルにもできますが、着物の場合はアクセサリー着用は良くないので、最初から髪型をセットする時にアップスタイルにしておきましょう。美容院でもそのように頼めばいいでしょう。
奇抜なヘアカラーはしない
結婚式に参列する場合、髪形とともに大事なのが髪の色です。最近は茶髪や金髪の若い女性も増えましたが、それが自然の髪色であれ染めた色であれ、特に問題にはなりません。しかし、おしゃれだからと奇抜な色にヘアカラーで染めて参列するのはNGです。
親族でも友人でも奇抜な髪色のゲストがいると、結婚式という厳かな場の雰囲気が崩れます。新郎新婦だけではなく、他のゲストも不快な思いをするかもしれません。やはり基本的なマナーというものがあり、髪色も落ち着いたものにしなければいけません。
結婚式の着物に合う髪飾りの種類と選び方
前のコーナーで、髪飾りは着物に合うものをと説明しましたが、具体的にどんな髪飾りをすればいいのか迷うことでしょう。そこで、詳しく髪飾りの種類と選び方を解説します。結婚式の着物に合う髪飾りがわからなければ、この中から選ぶといいでしょう。
つまみかんざし
日本の伝統工芸品の一つにつまみかんざしという髪飾りがあります。これは、小さな絹のキレをピンセットでつまんで作る髪飾りで、着物にはぴたりと合うとされています。その模様は花や鳥、動物などいくつかありますが、結婚式に身に付けていくのもおすすめです。
つまみかんざしのサイズもいろいろありますが、新婦よりも目立ってはいけないので、小ぶりなものを身に付けていくといいでしょう。成人式などではやや大きめのものを付ける女性も多いですが、結婚式のお呼ばれにはふさわしくありません。
玉かんざし
玉かんざしを付けた花嫁は非常に美しいですが、それほど派手なものでなければお呼ばれゲストが身に付けていってもいいでしょう。玉かんざしはかんざしの中では最もポピュラーなもので、これ一つ身に付けるだけの女性の魅力がアップします。
玉かんざしと着物の相性は抜群です。玉かんざしを身に付けた女性は華やかな雰囲気にも包まれ、周囲の雰囲気を明るくします。それほど目立ちすぎることもないので、親族でも友人でも結婚式に参列する時の髪飾りに適しています。
平打ちかんざし
平内かんざしは名称からも推測できるでしょうが、平らになったかんざしです。材料はいろいろありますが、銀製のものが多いです。デザインはシンプルなものが多く、さまざまな場面で使えます、結婚式のお呼ばれゲストとしてもそのシンプルさがいいです。
平内かんざしには大人っぽい雰囲気もあります。結婚式の着物で参列する場合も、気品を感じさせてくれ、エレガントなゲストとして存在感を発揮できます。それでいてそれほど大きくはないので、謙虚な感じもします。
櫛かんざし
櫛は髪の毛を梳かすものですが、かんざしの種類にもなっています。髪をアップにまとめる場合などはこの櫛かんざしを使うことがあります。櫛かんざしには女性らしい上品さが感じられ、着物ともうまくマッチします。
櫛かんざしを身に付けて、結婚式に参列しても華やかさと落ち着きの両方を感じられます。柄にもよりますが、櫛かんざしはそれほど派手ではないので、新婦よりも目立つということはありません。そういう意味では、お呼ばれゲストにちょうどいいです。
バチ型かんざし
バチ型かんざしと聞いてもご存じでない人がいるでしょうが、簡単に言うと二本刺しのかんざしです。櫛かんざしと同じように髪をまとめる時に差し込みます。バチ型かんざしには美しいデザインもあり、大人っぽさを感じさせてくれます。
バチ型かんざしを結婚式に付けていくと、クールな印象となり、控えめながらも美しさを添えてくれます。この控えめという点がおすすめで、親族でも友人でもこのようなかんざしを身に付けて参列すれば、好意的な目で見られるでしょう。
結婚式での着物に似合う髪型はおしゃれにアレンジ!
ここまで、結婚式の着物の際の髪型マナー、似合う髪型などについてお伝えしました、結婚式に着物で参列する場合、似合う髪型はいろいろありますが、おしゃれにアレンジして、新郎や新婦はもちろん、他のゲストの印象も良くなるように決めるといいです。