サプライズの意味とは?
サプライズ(surprise)は、いつの頃からか日常で使っても違和感のない言葉になりました。サプライズを日本語に訳すと「驚き」「不意打ち」などの意味で、一般的には人を喜ばせるときに使うことが多いです。
しかし、悪意をもって他人を陥れる場合の意味にも使われるため、サプライズの正しい使い方や本来の意味を知っておく必要があります。
サプライズの意味の由来
サプライズの由来や語源、意味は諸説ありますが、フランス語の「surprendre」を英語化したものだと言われています。
サプライズのもともとの意味は「驚かせる」「不意打ち」などで、日本で使うサプライズとは異なり海外ではネガティブな意味として使うこともあります。
日本では「相手を喜ばせる」ときに使うことが多いため、サプライズは肯定的な意味や語源として広まりました。
サプライズが好きな人の特徴
サプライズをする人にはどのような特徴があるでしょうか。相手を喜ばせることに重きを置く人や、サプライズの計画を立てることに意味を見出す人もいるでしょう。
フラッシュモブのように、第三者に対してサプライズを行う人もいます。ここではサプライズをされる側ではなくする側の人、企画することが好きな人の特徴を見てみます。
プレゼントを贈ることが好き
サプライズの好きな人は、普通にプレゼントを渡すだけでは物足りないと考えます。「どうせ渡すならビックリさせたい。」「驚かせたい。」「喜んでいる姿を見たい。」すべてを叶えることにサプライズをする意味があります。
これは恋人に対してだけでなく、友人や家族も含まれます。サービス精神が旺盛なタイプなので、もしその方からサプライズプレゼントをもらったら、もらったサプライズより小さいプチサプライズプレゼントをすると喜ばれるでしょう。
イベントが好き
先ほどのようにプレゼントを渡すことに意味を見出す人もいれば、フラッシュモブのようなイベントでサプライズをする人もいるでしょう。自分も加わる「参加型」のイベントをサプライズすることで、思い出深いプレゼントを演出できます。
ただし、イベント型のサプライズを苦手とする人もいるので、相手の好みかどうかを考えサプライズの使い方を間違えないようにしましょう。
前知識のないお店で行うサプライズ
サプライズ好きの人がいちばん心配なのは、相手にサプライズを悟られることです。思い出の場所を選ぶと勘の良い人なら「これから何かが起こるかもしれない。」と気づくかもしれません。バレてしまっては意味がありません。
相手にとって初めてのお店なら、お店に気を取られサプライズを悟られることもありません。サプライズ好きの人は場所選びから過去の記憶まで、すべてを想定し考えることのできる「プランニング力」も身についているでしょう。
サプライズの意味とタイミング
サプライズをするには、その目的と意味が重要です。ただ相手を喜ばせたいだけなら、言葉だけでも済むかもしれません。
プレゼントやイベントを行ってまでサプライズをする意味を考えると、想像していたものとは違う種類のサプライズを思いつくはずです。
サプライズをするきっかけの多い「誕生日」と「プロポーズ」で意味や目的を考えてみましょう。サプライズのときに掛ける言葉にも変化が生まれるかもしれません。
誕生日をサプライズで祝う
誕生日にサプライズを行う意味は何でしょうか。ただ驚かせるだけが目的でしょうか。サプライズの語源にもある「不意打ち」でしょうか。
誕生日を祝う本来の意味は「感謝をする日」だと言われています。「無事に一年を過ごすことができたことに感謝をする日」だと捉えれば、一人にお祝いをされるよりその人につながりのある人たちを集めて感謝をすることが目的になります。
誕生日をサプライズで祝う意味を考えると、そのときにかける言葉もまた変わってくるかもしれません。ここでのサプライズはポジティブに使いますが、本来の誕生日の意味を捉えることでより深いサプライズを演出することができるでしょう。
プロポーズをサプライズする
プロポーズは二人の生涯の記念となる大切なイベントです。たくさんの人の祝福を受けながらのプロポーズも良いですが、やはり二人だけのサプライズを演出するほうがロマンチックでしょう。
プロポーズの言葉に指輪をそえてサプライズプレゼントをすれば、一生の思い出になるだけでなく二人で未来を歩いていく意味を深く考えることもできます。
花などを添える場合も花の使い方を考え、思い出深いサプライズでお相手を喜ばせましょう。ささやかな行動こそが日本での本来の意味のサプライズの使い方かもしれません。
サプライズの使い方
日本ではポジティブな印象のサプライズですが、実際にサプライズを行った人はどのくらいいるのでしょうか。日本でサプライズという言葉が浸透してまだ間もないうえに、日本人はシャイな人が多いので行動に移したくても移せない人もいらっしゃるでしょう。
まずはどこにでもあるシチュエーションで、プチサプライズを考えてみましょう。回数を重ねればサプライズも生活の一部となり、あなたの周りに笑顔が増えるかもしれません。
例文①
「出張から戻る家族をサプライズで迎えたい。」単身赴任している家族、一人暮らしをしている子どもが久しぶりに帰省する際に、ちょっとしたサプライズをしてみてはいかがでしょうか。
家族だけに行うサプライズは、慣れていない人にとってもハードルが低いものです。サプライズをされる側の人にとっても楽しい帰省となるでしょう。
例文②
「受験を頑張った家族にサプライズでお祝いをしたい。」遊びを我慢して勉強に時間を費やし、受験に合格した家族に思い切りお祝いをしてあげたいときにサプライズは効果的でしょう。
受験生は勉強ばかりの毎日にフラストレーションをためています。合格した日にフラストレーションを発散させてあげるのも、ある意味サプライズの種類の一つかもしれません。
例文③
「お母さんへいつもありがとう。サプライズでカーネーションとカードを渡しに来たよ。」母の日に贈るメッセージカードに日頃の感謝を添えると、心温まるサプライズになるでしょう。
親に対して行うサプライズは多くないかもしれませんが、母の日や父の日などは日頃の感謝を伝えると同時に、プチサプライズで親孝行するのも良いかもしれません。
例文④
「仲間の昇進を、チームのみんなでサプライズをしたい。」仕事仲間の昇進を同じチームでお祝いすれば、さらに結束が強まるかもしれません。仲間の昇進を機に仕事を頑張る人も出てくるでしょう。
社内の嬉しいサプライズは、何度あっても良いものです。嬉しいときは思いっきり喜びあいましょう。気兼ねなく心から喜び合うこともサプライズをする意味の一つです。
サプライズの類語と種類
日本で浸透しているサプライズは冒頭でも書いた通り、ポジティブな意味を含むことが多いです。しかし、サプライズの類語を見るとネガティブな意味を含むものもあります。
サプライズの類語をいくつかあげてみます。「わが目を疑う」「もってのほか」「まさか」「予期せぬ」「期待はずれ」「よもや」など、ネガティブな意味に捉えることのできるワードが並びます。
サプライズの本来の意味を見失いかけたら、類語を見てみるのもおすすめです。類語を一覧で見ることで言葉の本質を見極めることができます。良い意味なのか、悪い意味なのかを知っておきましょう。
サプライズの種類は他にもあります。金融業界にもサプライズの付くワードがあることをご存じでしょうか。金融で使われるサプライズの種類には、アーニングサプライズ(Earnings surprise)、ポジティブサプライズ、ネガティブサプライズの3つがあります。
Earningsとは収益のことで、株価に大きな影響を及ぼす事象のことを指します。金融業界でのポジティブ、ネガティブはこれまでご紹介してきた意味合いとは少し異なります。類語ではないので注意してください。
サプライズをする時の注意点
サプライズをするにあたり、いくつかの注意点があります。サプライズ慣れしている人なら問題なく計画を実行できますが、初めてサプライズを計画した人にとっては実行するまで不安でしょう。
そこで、サプライズをする時の注意点をまとめてみました。まず、最初にお相手はサプライズを喜ぶタイプかどうかを判断する必要があります。サプライズ場所がフォーマルな場所だとドレスコードがあるかもしれません。
計画したサプライズは、自分本意なものになっていないか、サプライズを実行した場合、服が濡れたり食べ物が付いたりしないか、服が汚れたことを考え着替えは用意できているかの確認も必要です。
サプライズが大掛かりなものほど、忘れ物のないよう注意しなければいけません。そしてなによりサプライズを仕掛けるあなたが冷静に、臨機応変に対応できるかも重要です。迷うことが出てきたら、サプライズの意味を思い出しましょう。
サプライズをする意味
サプライズをするいちばんの意味は、相手を喜ばせることです。サプライズ自体が苦手な人に驚かせても逆効果です。サプライズにはさまざまな種類があります。
派手なものからプチサプライズまで、相手とのコミュニケーションからどのサプライズなら喜んでくれるかをしっかり考えておきましょう。
言葉を添える
プレゼントばかり気にして添える言葉を考えていなかった、なんてことはありませんか?サプライズで渡すプレゼントはあくまで添え物、なぜサプライズをしてまで相手を喜ばせたかったのかを伝えましょう。
サプライズというシチュエーションも大切ですが、思いを伝えることでさらに相手を驚かせるという二段階サプライズなら最高の笑顔を返してもらえるはずです。サプライズは相手に伝わってこそ意味があり、価値が生まれるのです。
サプライズは驚きや不意打ちという意味
サプライズにはさまざまな種類や方法があります。どの種類のサプライズを計画するかを決めるのはあなたではなく相手です。相手はもちろん自分がサプライズを受けることは知りません。
不意打ちを狙った計画が必要ですし、最後まで相手に計画がバレないようにすることこそがサプライズの醍醐味ではないでしょうか。だからこそ、事前の綿密な打ち合わせが大切なのです。
サプライズの類語にもあるように、相手がいかに「ハッ!」と驚くかがポイントです。盛大なサプライズを仕掛けるなら参加者全員が楽しめるものを計画しましょう。