アドバイスの意味とは?助言との違いや敬語表現など正しい使い方をレクチャー!

アドバイスの意味とは?助言との違いや敬語表現など正しい使い方をレクチャー!

「アドバイス」と「助言」の意味と使い方を知っていきましょう。「アドバイス」と「助言」は類語同士です。「アドバイス」と「助言」の意味は微妙に違います。敬語で使う場合の使い方も見ていきます。「アドバイス」と「助言」の本当の意味と敬語表現を学んでいいきましょう。

記事の目次

  1. 1.「アドバイス」の意味とは?
  2. 2.「アドバイス」の類語
  3. 3.「アドバイス」の使い方・例文
  4. 4.「アドバイス」と「助言」の意味の違い
  5. 5.「アドバイス」の敬語表現
  6. 6.「アドバイス」の英語表記
  7. 7.「アドバイス」とは相手の役に立つ言葉を言う意味

「アドバイス」の意味とは?

Photo by Got Credit

「アドバイス」と「助言」という言葉の意味を知っていますか?「アドバイス」と「助言」という言葉は、それぞれの意味を辞書で引くと、「アドバイス」なら「助言すること」、「助言」なら「アドバイスすること」という意味だと書いてあります。

「アドバイス」と「助言」は完全に同じ意味ではありませんが、類語の中でも距離は密接です。まずは、「アドバイス」と「助言」の意味を知っていきましょう。

「アドバイス」と「助言」の意味を正確に知ることで、他人とのコミュニケーションを上手に取ることができるようになるでしょう。以下で詳しく見ていきましょう。

意味・相手のためになる言葉をかける

Photo byFree-Photos

「アドバイス」と「助言」の意味とはどういったものなのでしょうか?「アドバイス」と「助言」という言葉は日頃、あなたの周りで使われているでしょう。まず「助言」とは「じょげん」あるいは「じょごん」と読みます。

「アドバイス」と「助言」の意味は、相手のためになる言葉をかけるというものです。相手が困難に直面していたり、迷っていたりする時に、相手の助けになるような言葉をかけてあげることが、「アドバイス」と「助言」の正確な意味合いになります。

あくまでも相手にとって必要なことなので、一般に得になることであっても、相手の利益や得にならなければ、「アドバイス」と「助言」の意味ではありません。

「アドバイス」の類語

Photo bynastya_gepp

「アドバイス」と「助言」の意味がわかったことでしょう。次に「アドバイス」と「助言」の類語につて見ていきましょう。「アドバイス」と「助言」と同じような意味を持つ類語にはどういったものがあるのでしょうか?

そもそも「アドバイス」と「助言」も類語同士です。ただし、英語のadviceの意味として「助言」という意味が記されているので、かなり近い意味になるでしょう。

その他の類語でも、微妙に意味が変わってきますが、同じような意味になってきます。類語の敬語も見ていきます。「アドバイス」と「助言」の類語の正確な意味を知り、上手く使い分けていきましょう。

類語①忠告

Photo bynastya_gepp

「アドバイス」と「助言」の類語の1つ目は、「忠告」です。「忠告」は「ちゅうこく」と読みます。「忠告」の「忠」は「真心」という意味です。「告」は告げるという意味です。では2つの漢字が結合した「忠告」とはどんな意味なのでしょうか?

「忠告」の意味は、真心をもって、相手の欠点や過ちを指摘してあげて、直すように勧めることです。「忠告」は「警告」の前段階の意味になります。「駄目だ」ではなく「駄目だよね」というニュアンスの意味です。

一方で「アドバイス」と「助言」は「駄目だと思うけどどうかな?」といった言い方になります。「忠告」は上司や目上の人が言う時に使うことができる言葉です。「忠告」の敬語は「ご忠告」です。

類語②奨める

Photo byTumisu

「アドバイス」と「助言」の類語の2つ目は、「奨める」です。他に「勧める」という漢字を使うこともあります。どちらも読み方は「すすめる」です。「奨める」にはいくつか意味があります。

「アドバイス」と「助言」の類語としての意味は、相手にあることを働きかけるというものです。例文としては「私はあなたにも参加することを奨めます」や「この本を奨められた」といったものです。「奨める」の敬語は「お奨めする」になります。

「奨める」の場合は、自分が好きなものを相手に紹介するという意味合いがあります。「勧める」は「奨める」より物事の実行を促す意味があります。「アドバイス」と「助言」には好きなものを紹介するというニュアンスはありません。

類語③勧告

Photo bycoffeebeanworks

「アドバイス」と「助言」の類語の3つ目は、「勧告」です。読み方は「かんこく」です。「勧告」の意味は、相手がルールから外れた行動をしている時に、相手にルールに沿った警告をするというものです。

これは「アドバイス」と「助言」と比べたら、かなり強い意味の言葉になります。相手に向けた、強い注意になります。この「勧告」は、法的な意味での警告の意味も含まれています。

例文として「辞職を勧告した」というものがあります。「勧告」は相手にするばかりではなく、自分がされる場合もあります。例文としては「勧告に従って、辞表届を出しました」というものがあります。「勧告」には敬語表現はありません。

類語④持ちかける

Photo bynastya_gepp

「アドバイス」と「助言」の類語の4つ目は、「持ち掛ける」です。読み方は「もちかける」になります。「もちかける」は、話を持ち出して、働きかけるという意味です。

これまでの類語同様、適切な方針や行動へ導くための提案という意味合いがあります。例文としては、「思い切ってあの人に相談を持ち掛けてみんだ」といったものです。「持ち掛ける」の敬語は「持ち掛けさせていただく」になります。わりによく使われる言葉です。

「アドバイス」の使い方・例文

Photo byWestfrisco

「アドバイス」と「助言」の意味がわかったところで、「アドバイス」と「助言」の具体的な使い方を見ていきましょう。「アドバイス」も「助言」も名詞なので、後ろにつける動詞によって、さまざまな使い方をすることができます。例文も合わせて見ていきましょう。

例文①「アドバイスする」「助言する」

Photo byShonEjai

「アドバイス」と「助言」の使い方の1つ目は、「アドバイスをする」「助言をする」というものです。例文を挙げて、説明しましょう。まず「アドバイスする」の例文は、「困っている様子だったのでアドバイスしました」となります。

敬語にすると「お困りのご様子だったので、私なりにアドバイスさせていただきました」というものです。これは敬語として使う使い方になります。次に「助言する」の例文を見ていきましょう。「助言する」の例文は「今回の商談について助言しました」です。

これが敬語になると「今回の商談について、ご助言させていただきます」となります。「助言」に「ご」をつけて尊敬を表している上に、「いただきます」「いただきました」といったへりくだっているので、丁寧な敬語になっています。

例文②「アドバイスを受ける」「助言を受ける」

Photo bymohamed_hassan

「アドバイス」と「助言」の使い方の2つ目は、「アドバイスを受ける」「助言を受ける」というものです。例文として「アドバイスを受ける」の場合は「悩みを相談してアドバイスを受けた」というものです。

「助言を受ける」の例文は「どうしてもわからなくて、助言を受けた」というものです。この場合の敬語は「どうしてもわからなかったので、ご助言を賜りました」とい例文になります。

例文③「アドバイスを求める」「助言を求める」

Photo byqimono

「アドバイス」と「助言」の使い方の3つ目は、「アドバイスを求める」「助言を求める」というものです。まず「アドバイスを求める」の例文としては「仕事の上でわからないことがあったので、上司にアドバイスを求めました」というものです。

「助言を求める」の例文は「師匠に助言を求めた」となります。この場合の敬語ですが「求める」の敬語が「お求めになる」なので「助言を求める」に使うのは不適当です。語尾に敬語表現を使って、「師匠に助言を求めさせていただきました」となります。

例文④「助言を仰ぐ」

Photo by laughlin

「アドバイス」と「助言」の使い方の4つ目は、「助言を仰ぐ」というものです。これは尊敬する人から、教示や援助を求めるという意味になります。「仰ぐ」には「上を向いて高いところを見る」という意味もあります。ところで「アドバイスを仰ぐ」とは言わないのでしょうか?

「アドバイス」も「助言」とほぼ同じ意味なので、使って使えなくはありませんが、「アドバイス」は英語由来の外来語です。いっぽうで「仰ぐ」は古風な日本語なので、この取り合わせは微妙です。

無理して「アドバイス」を使わず、「助言を仰ぐ」を使うのが無難だと言えるでしょう。例文としてはシンプルで、「わからない問題があったので、師匠に助言を仰ぎました」というものです。目上の人に「助言」をもらう時は、「仰ぐ」を使うといいでしょう。

「アドバイス」と「助言」の意味の違い

Photo by Got Credit

ここまで「アドバイス」と「助言」を同一の意味であると考えてきました。確かに、「アドバイス」と「助言」は同じような使い方をしますし、多くの場合、言い換えが可能です。

では「アドバイス」と「助言」は全く同じ意味なのでしょうか?「アドバイス」と「助言」には微妙に意味の違いがあります。どういった意味の違いなのか、以下で詳しく見ていきましょう。

フリー写真素材ぱくたそ

あなたは「アドバイス」と「助言」のどちらをより多く使うでしょうか?「アドバイス」には「助言や忠告を行うこと」という意味があります。「助言」は名前の通り、相手を助ける言葉をかけるものです。「アドバイス」には、「忠告」という意味が含まれています。

そのため「アドバイス」は相手の行動や動作を制限させようとする意志が働きます。日本社会では「アドバイス」と「助言」は混同して使われがちです。「アドバイス」は口語の時でも文章で使う場合でも使いやすい言葉だと考えられています。

「アドバイス」の敬語表現

Photo byguvo59

ここまで「アドバイス」と「助言」の意味や使い方、それぞれの意味の違いなどについて見てきました。敬語についてもその都度触れてきました。

ここで改めて「アドバイス」と「助言」の敬語について見ていきましょう。「アドバイス」と「助言」の敬語はどういうもので、どういう使い方をすればいいのでしょうか?

「助言」の敬語は「ご助言」

Photo byOpenClipart-Vectors

「アドバイス」と「助言」の敬語は何なのでしょうか?「アドバイス」と「助言」を敬語でいう場合は、「ご助言」になります。敬語である「ご助言」の「ご」は尊敬を表す敬語の接頭語です。

敬語の「ご助言」は目上の人が助言をする行動を敬って使います。そのためこの敬語は尊敬語にあたります。したがってこの敬語を同等の人間や目下の人のアドバイスを指すことは間違いです。

またなぜ敬語の場合「アドバイス」を使わないのでしょうか?目上の人に「アドバイスをください」と言うと、軽い表現になってしまいます。「アドバイス」の敬語も「ご助言」が適当です。

敬語「ご助言」の意味

Photo byShonEjai

それでは「アドバイス」と「助言」の敬語である「ご助言」の意味はどういったものになるのでしょうか?まず「ご助言」の読み方は「ごじょげん」になります。この敬語の意味は、「目上の人間が目下の人間に対して、アドバイスやヒントを与えること」という意味です。

目下の人間は、目上の人間にこの敬語の「ご助言」を「ください」と乞うことはできます。しかしその相手に向かって敬語の「ご助言」を返すことはできません。敬語の意味を知り、上手に使っていきましょう。それでは以下で敬語「ご助言」の使い方を詳しく見ていきましょう。

敬語「ご助言」の使い方・例文

Photo bymohamed_hassan

さっそく敬語「ご助言」の使い方を見ていきましょう。まず注意しなければならないのは「ご助言」は敬語なので、「ご助言ありがとうございました」という言い方はできません。敬語の「ご助言」は目下の者が目上の者に「ください」とお願いする言葉です。

敬語「ご助言」の返答に「ご助言ありがとうございました」と言ってしまうと、「自分が言ったことは助言程度のものか」とがっかりされかねません。「大変勉強になりました」や「ご指導ありがとうございました」という敬語で返していきましょう。

敬語「ご助言」の例文①「ご助言いただければ幸いです」

Photo byFree-Photos

敬語「ご助言」の例文の1つ目は「ご助言いただければ幸いです」というものです。「~いただければ幸いです」という言い方は「~して欲しい」ということを伝える言葉の中でもとても丁寧な言い回しになります。

敬語「ご助言」の例文としては「次回のプロジェクトについて、ご助言いただければ幸いです」というものがあります。敬語として相応しい言い方と言えるでしょう。

敬語「ご助言」の例文②「ご助言いただけないでしょうか?」

Photo byAymanejed

敬語「ご助言」の例文の2つ目は「ご助言いただけないでしょうか?」というものです。この「~いただけないでしょうか?」も「~して欲しい」の丁寧な言い方です。疑問文になってはいますが、敬語でお願いする時によく使います。

「お忙しいところ恐縮ではありますが、今回の件についてご助言いただけないでしょうか?」といったものがあります。きちんとした敬語を使うことで、上司など目上の人との人間関係は良くなります。

「アドバイス」の英語表記

Photo byPrawny

最後に「アドバイス」と「助言」の英語表現を見ていきましょう。「アドバイス」の意味である「advice」や「提案」の意味のある「suggestion」「instruction」「tip」などがあります。

「アドバイスする」や「助言する」といった意味の動詞の英語ならば、「counsel」「lead direction」「recommend」といった動詞が挙げられます。状況に応じて、使い分けるようにしましょう。「アドバイス」と「助言」の意味の英語の例文を見ていきましょう。

1つ目の例文は「I recommend that you get some rest.」は、「あなたが学校を休むようアドバイスします」という意味です。2つ目の例文は「I advice you to stop smoking.」は「タバコはやめることを助言します」という意味になります。

「アドバイス」とは相手の役に立つ言葉を言う意味

Photo bygeralt

「アドバイス」と「助言」の意味や使い方には、いくつかの注意が必要です。敬語として使う場合にも相手に失礼のない形で使うようにしましょう。

「アドバイス」や「助言」をしたり、してあげたりすると、それを参考に行動することで会社やチームの行動が円滑になります。もし悩んでいる人が側にいた場合、気持ちよく受け取れるような「アドバイス」や「助言」をしてあげましょう。

橘亜月
ライター

橘亜月

家族にも呆れられる人形オタクです。見る側の気持ちによって表情を変える人形の写真を撮って人形劇ブログを作成するのが何よりの楽しみです。日々の忙しさにブログは休止中ですが、人形への愛は変わりません。

関連するまとめ

人気の記事