ネオニートの意味とは
「ネオニート」とは、「ネオ」と「ニート」を足した造語です。単語本来の意味では、「ネオ」は、ギリシア語で「新しい」を意味する接頭後です。英語で言えば「new」とほぼ同じ意味です。「ニート」とは比較的最近生まれた「NEET」という英語の略語です。日本語では「ニート」となります。
「NEET」とは「young people who are Not in Education, Employed, or Trainig」の略となり、「学校にも行っておらず、定職にもついておらず、職業訓練を受けているわけでもない状態の若者」の意味です。この「ニート」と「失業者」の違いは働く意欲のあるなしだけとなります。
働く意欲さえあれば、それは失業者となります。この「ニート」状態の若者が世界的に増加傾向にあり、問題化しています。
「ネオニート」という言葉が初めて大々的に使用されたのは、TV東京で2005年に放送された「給与明細」という番組が初めてだと言われています。親の遺産を元手に、株のトレードで生計を立てている男性をそう呼んだそうです。そこから、収入を得る手段を持った「ニート」のことを「ネオニート」と呼ぶようになり、意味付けされました。
「ニート」と「ネオニート」の意味についてはわかりました。それでは「ネオニート」と呼ばれる人には、いったいどんな人がいるのでしょうか。詳細を見ていくことにしましょう。
就職しなくても十分な収入がある
「ニート」とは働いていないので収入がなく、両親や近親者などに頼って生活をしています。当然ですが自立できないので、賃貸物件などではなく、ほぼ100%が両親か親族の自宅に同居しています。一方で「ネオニート」とは、「ニート」とは異なり収入を得て、自分で生計を立てています。
ですから、賃貸物件に居住していたり、稼ぎの良い方はマンションなどを購入していることもあります。稼ぎ方は人それぞれになりますが、共通しているのは、企業等の組織には所属していないことです。
企業等に勤めずとも、会社員と同等かそれ以上の収入を得ていること。そして、通勤の必要がないため「ニート」と同様に自宅にいることが多いこと。人によっては、既に働かなくても良い程度の資産を形成済みであること。相続等によって資産を譲り受けた人もいますが、「ネオニート」には自力で資産形成した方がほとんどです。
ですから、「ニート」と区別する意味と成功者として尊敬の意味を込めて「ネオニート」と呼ばれます。ですから「ネオニート」と呼ばれることには意味があります。
ネオニートの特徴
「ニート」に特徴があるように、「ネオニート」にも特徴があります。いくつか挙げると、有名大学や大学院卒業など高学歴率が高いこと。プライドが高いこと。仕事よりも大切にしていることがあること。例えば自分の時間や家族や、社会貢献などです。でも「ネオニート」であるのは、そこにきちんと収入を得て生活をするという意識があることです。
そのなり方にも特徴があります。自分独自の稼ぎ方を持っていることです。誰でもができるようなことであっても、自分なりに分析して研究して理論立てて、意味付けをしています。
そんな彼らを一言でまとめると、「自分の生き方を、他者によって変えられたくない人」といえるでしょう。「ネオニート」の中でも、社会や他者と関係を持って何とかしようとする人は「起業」や「政治家」などとして生きていくのでしょうが、自分だけで完結したいと希望する人が「ネオニート」へとなっていきます。
デメリットもありますが、稼ぎ方さえ確立してしまえば、自分一人で生きていけるようになります。そこに意味を見出しています。
そんな「ネオニート」ですが、成功している人には、共通のポジティブな特徴が見られます。「ネオニート」へのなり方を勉強している人は、それを参考に自分自身と比較してみてください。
①規則正しい生活が出来る人
「ネオニート」は稼ぎ方も、効率重視が基本となります。ですから、1日中だらだらと寝ていたり、ゲームをしていたりすることはできません。株をする人は、最低でも市場が始まる30分前には起きて市場動向を確認する必要があります。自分で仕事を受注している人は、納期は厳守です。
ここに「ネオニート」のなり方の基本形があります。「時間」と「効率」そして、「約束」といった一般社会でも当たり前に守らなければならないことは守ることです。
時間を有効に活用することができなければ、しっかりとした収入を得ることができませんし、不規則な生活をしていると身体を壊す原因にもなります。なので、自分自身をしっかりとコントロールして、規則正しい生活を送れなければ「ネオニート」としての成功は難しいでしょう。誰でも簡単になれる訳ではないのが「ネオニート」です。
②お金の管理が出来る人
安定した生活をするためには、安定した収入が必要です。しかし「ネオニート」の稼ぎ方では安定した収入を得ることは困難です。収入が多い月もあれば少ない月もあるでしょう、場合によっては収入のない月もあるかもしれません。そうしたときに、後先を考えずにお金を使ってしまうようでは、あっという間に生活は行き詰まってしまいます。
無駄遣いをせずに、でも必要な部分にはお金を使う。しっかりとお金を管理できることが「ネオニート」として生きるためには必要です。「ネオニート」のなり方として最も重要なことは、お金の管理です。自分が目指す最低限度の生活は、どの程度働くことで実現できるのかを知ることから始めましょう。
もし、自分の働きが足りないのであれば、稼ぎ方を変えるか、生活レベルを下げるのか、どちらかを選択する必要があります。この労務管理が「ネオニート」生活を長続きさせる秘訣です。巷の「ネオニート」のなり方について書いてある記事には、この点からの視点が不足しています。
収入が30万円であればある程度自由な生活ができますが、10万円であれば10万円の生活をする必要があります。自分の目標をどこに置いて、どこまで稼ぐのかを決めておくことに意味があります。
③お金を稼ぐ意識がある人
「ネオニート」で生活をしていくのであれば、自力で生活費を稼ぐ必要があります。会社組織に所属している訳ではないので、仕事も収入も保証されている訳ではありません。どんなに困難でも、自分自身で稼ぎ出す必要があります。「ネオニート」を、学生の延長みたいな甘い考えでなろうとしているのであれば、おすすめできません。
そこは、現実社会であり、甘い考えではあっという間に「ネオニート」ではなく本当の「ニート」へとなってしまうでしょう。「稼ぎ方」と「自立する」ことの難しさを理解している人でないと「ネオニート」を続けていくことは困難です。
極端な事を言えば、1日中稼ぐことを考えているくらいでないと安定して利益を出し続けることは難しいでしょう。
④休むことが出来る人
「①の規則正しい生活ができる人」にも繋がりますが、適切に休みを取らないと身体を壊してしまいます。収益が上がっている時も、逆にそうでない時も、休養はしっかりとることが重要です。収入の少ない時期を経験したことのある方は、安定した収入が得られるようになっても、休みを取ることに罪悪感や恐怖を感じてしまうことがあるようです。
休業補償のある会社員とは異なり、「ネオニート」の稼ぎ方では、突然の長期間の休業は命取りになりかねません。計画的に休み、安定して長期間働けるような健康状態を保てるようにできる人が「ネオニート」に向いています。
⑤社会経験のある人
「ネオニート」としての稼ぎ方では、他者と頻繁に接触する機会は少なくなります。しかし、その数少ない機会にトラブルが起きると、その人もしくはその企業と2度とビジネスをする機会自体がなくなってしまいます。あいさつや、メールのやりとり、敬語の使い方や、ドレスコードなど相手を不快にさせない必要最低限の知識が必要です。
一度も就職せずに引きこもったままの状態から「ネオニート」を目指したり、学生からそのまま「ネオニート」を目指すのは、社会経験不足によるリスクが高くなります。社会経験のあるなしは、ビジネスの上では重要な要素となります。「ネオニート」のなり方は様々ですが、社会人経験者が多いのはそのような理由からです。
「youtuber」や「ブロガー」を目指すにしても、社会とあまりにもかけ離れた話題や考え方をしていたら、一時的に炎上することで注目されるかもしれませんが、安定した収入は得られないでしょう。
ネオニート・収入源や稼ぎ方
「ネオニート」には、様々な稼ぎ方があります。ここに挙げたのは代表的な3つだけで、これ以外にも数多くの稼ぎ方が存在します。例えば、「ネット上での転売」や「マイナー言語の翻訳」、「ライター」などです。web上だけで完結するものもあれば、実際に他者と打合せが必要なものもあります。
自分の求める収入や、働き方に合わせて仕事を選んだり、組み合わせたりすることで、「ネオニート」へのなり方は無限に広がります。「ネオニート」と呼ばれない職業でも、自宅でする仕事も多くあります。ここ数年で「ネオニート」の意味も、「クラウドソーシング」の意味合いも変化してくることでしょう。
①株・FX
「ネオニート」と聞いて、誰もが思い浮かべるのが「株」や「FX」などの金融取引です。これらは、少額からスタートすることができ、リスクを取ることで多くのリターンを得ることができます。逆に言えば、短期間で多くの資金を失う可能性もあるということです。副業としてではなく、収入源にするのであれば、勉強は必至でしょう。
「専業投資家」というのは昔からいました。「ネオニート」との違いを明確にするのは難しいのですが、昔は、証券会社の窓口や電話などで証券会社のスタッフとやり取りする必要がありましたが、それがPCのみで完結するようになったことが大きな違いでしょう。
「株」とは、企業が発行する資金を集めるための「証券」のことです。「株」を購入することで、その企業の「株主」となることができます。この企業の「証券」を扱う会社が「証券会社」で、「証券会社」で、その企業の「証券」が扱えるようになることを、その市場に「上場」するといいます。「株」で利益を得るための方法は3つです。
1つ目は「売買益」で、購入した金額と売却した金額の差額が利益になります。2つ目は「配当金」で、企業が利益を上げることで「株主」にも「配当」として、利益の一部をもらう権利が発生します。利益が上がっていない企業の「株」は「配当金」が支払われないこともあります。
3つ目は「株主優待」で、自社の製品やサービスなどを「株主」に分け与えてくれるものです。有名なものでは、「オリエンタルランド」の「株主優待」で、年に2回「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」で使用できる1日パスポート券がもらえます。
「FX」とは「Foreign Exchange」の略で日本語にすると「外国為替証拠金取引」となります。「FX」は「株」と異なる部分が多くあります。取引方法を簡単に説明すると、まず取引する「通貨」を決めます。例えば「円」「ユーロ」など。次に「買い、売り」のどちらかを決めます。
最後に、「レバレッジ」を決めます。この「レバレッジ」が「株」と「FX」の一番大きな違いです。「レバレッジ」によって、「証拠金」の最大25倍までの取引が可能となります。過去には2,000倍くらいまでの取引も可能でしたが、トラブルも多く、現在の25倍に落ち着くことになりました。
つまり、100万円の「証拠金」で2500万円の取引ができるのです。少ない資金で25倍の取引ができるのは「メリット」ですが、損失も25倍になることは「デメリット」です。しっかりと、「デメリット」を理解したうえで取引を始めるようにしてください。
②クラウドソーシング
フリーランスとして仕事を受注するのは大変です。よほど実績がない限り、知り合いの紹介や、以前勤めていた会社からの外注など、何かしらのコネクションがない限り独立するのは無理と言われていました。しかし現在は、「クラウドワーカー」「ランサーズ」などのサイトを利用すれば、個人でも簡単に仕事を受注することができるようになってきました。
「ネオニート」のなり方が変わってきたのは、この「クラウドソーシング」の普及による影響が最も大きいと言われています。よくみかける仕事は、「データ入力」や「ライティング」「プログラミング」「デザイン」などですが、それ以外にも多くの仕事があります。副業でやっている人も多いですが、質と量を確保することで安定的に稼げるようになります。
依頼者側も、以前なら仲介業者を使うと結構な金額のマージンを取られていました。それがwebベースになったことで、仲介料が格安になり、急ぎの仕事も依頼しやすくなりました。社会弱者だったシングルマザーや、育休が終わり復職を考えている母親などの働き方としても注目されています。
③アフィリエイト
アフィリエイトとは、インターネットを利用した「成果報酬型広告」のことです。ウェブサイトの訪問者が、ウェブサイト上の広告から広告主の商品やサービスを購入したことで生じた利益の一部を、広告を掲載したウェブサイトの運営者に「成功報酬」として与える広告手法のことです。
すでに「ブログ」や「メールマガジン」、「ホームページ」などで多くの訪問者や購読者がいる方であれば、おすすめの稼ぎ方かもしれません。ただし、これから始めるということであれば、安定した利益を得るまでには時間がかかることを想定する必要があるでしょう。
「ネオニート」のなり方の指南書的な記事には、アフィリエイトがもてはやされています。確かに理想的な手法ではありますが、そんなに上手くいかないのが現実です。「株・FX」も「クラウドソーシング」も、ある程度のスキルが必要になります。しかしアフィリエイトには何も必要ありません。
ですから、誰でもできて、一発逆転も可能な、アフィリエイトが注目されるのです。もちろん競争も激しいので、なり方にも工夫が必要です。ですから悪質業者に騙されやすく注意が必要になります。
ただし本当に成功すれば、安定した高収入が得られるようになり、「ネオニート」としてはかなりの成功者となるでしょう。
ネオニート・なり方のポイント
自ら望んで「ネオニート」になりたいのであれば、なり方を勉強して準備をしてからになるでしょう。しかし、望まない状況で、やむを得ずに「ネオニート」として生活をしなければいけなくなることがあるかもしれません。「ネオニート」のなり方とは、いったいどんな方法があるのでしょう。
会社を辞める理由は、金銭的な理由、労働条件、健康上の理由、家庭の理由、人間関係の理由など様々です。でも辞めた後で次の仕事が見つからずに「ニート」化する若者が増加しています。社会から拒絶されたと感じて「働く意欲」を失ってしまうようです。
働こうとする意欲を失わずに、何かしらの方法で稼ごうとすれば「ネオニート」として生活する道もあるのです。そうならずに両親や親族に頼りがちです。なり方と稼ぎ方さえわかれば、後はひたすら成功するまで努力するだけです。頑張れば頑張った分だけ収入になるのが「ネオニート」です。
①生活が出来る収入源を探す
何のあてもなく「ネオニート」になっても、資金が尽きたらそのまま「ニート」になるだけです。それでは意味がありません。しっかりとした収入を得る稼ぎ方を確立することです。現在はwebを中心とした仕事がほとんどですが、昔ながらの内職などの仕事も探せばまだまだあるようです。
しかし、「ネオニート」と呼ばれる方のほぼ100%がweb関連もしくはデイトレードなどPCを使用する稼ぎ方になっています。PCが使えることが必須条件と言えるでしょう。
②必要なスキルの洗い出し
自分が目標とする収入を得るために必要な仕事と仕事量、それに必要な能力が自分にあるかどうかをしっかりと検証しましょう。もし、能力が足りないのであれば、勉強するなり、能力のある人と協力して作業を行うなり、仕事をしっかりとこなす方法を身につけましょう。そうすることで、スキルが磨かれていきます。
「ネオニート」になりたいのであれば、「ネオニートになれるかどうか」ではなく「ネオニートになるんだ」という強い意志が必要です。なり方を探る、調べるというよりも諦めないことです。「デメリット」よりも「メリット」を意識しましょう。
③必要な道具を揃える
仕事に必要な道具をそろえましょう。「高速ネット接続環境」とある程度の性能を持った「PC」をそろえる必要があります。「株・FX」も「アフィリエイト」も「フリーランス」の仕事も、「PC」でできるものばかりです。コストをかけずに安いPCにすると性能の悪さがデメリットとなるのでお勧めできません。
また、「株・FX」を中心にする方は、決済までの0コンマ数秒で価格が変動する可能性もありますので、安定した高速接続環境を準備することをお勧めします。「youtube」などのを映像を主体とする「アフィリエイト」なら、「カメラ」や「三脚」、「編集用ソフト」なども必要となるでしょう。
④安定するまでの生活費の準備
晴れて「ネオニート」になっても、安定した収入を得るようになるまでには時間がかかるでしょう。それまでの間、生活できるように当座の生活費を準備しておく必要があります。最低でも半年程度の生活費くらいは用意しておきましょう。「株」や「FX」をする予定の方は、生活費とは別の元手となる資金も必要です。
元手の資金が多ければ稼げる可能性は高くなりますが、同時に失うと路頭に迷うことにもなりかねません。いきなりではなく、しっかりと勉強してから挑戦するようにしましょう。
⑤副業として取り組む
まずは自分が目的とする稼ぎ方を、「副業」として何種類か試してみることからスタートしてみましょう。本当に稼げるのかどうか。自分には向いているのかどうか。そのビジネスで収入を得ることが可能なのか、試行錯誤してみたり、可能性を見極めてから仕事を辞めるようにしましょう。
1人が苦手な人には「ネオニート」は向きません。勉強が苦手な人も、コツコツと努力をすることが苦手な人もそうです。なり方だって1種類ではありません。いろいろな方法があります。結局、成功する人は成功するべくして成功します。
ネオニート・メリット
「ネオニート」には多くの「メリット」があります。主要な3つについては後述しますが、それ以外にも数多くの「メリット」があります。通勤がない事、頑張れば頑張った分だけ収入が増える事、時間が自由に使える事などがあります。それ以外にも、本人以外にはメリットとは感じないような些細な事でも、「ネオニート」にとっては重要な「メリット」です。
例えば、障害者差別のようなものであったり、女性だがどうしても制服のスカートを履きたくなかったり、サービス残業がどうしても納得いかなかったりなどです。
ひと昔前までだったら、我慢して社会生活を送っていました。しかし現在では、本人にやる気さえあれば、「ネオニート」として生きていけるようになりました。「ネオニート」のなり方が広まってきました。
①人間関係の悩みが減る
「ネオニート」は基本的に、自宅で1人で仕事をします。ですから、上司もいなければ部下もいません。煩わしい人間関係もありません。コミュニケーションに不安を感じている人や、過去に人間関係でトラウマを抱えている人、セクハラ・パワハラなどのハラスメントで嫌な思いをしたことのある人、などには最適です。
何日間、もしかすると数十日も人と口をきかないこともあります。1人でいることが苦手な人には向かないでしょう。
②自分のペースで仕事が出来る
仕事の納期と品質さえ厳守すれば、その過程を一切問われません。何時仕事しようが、どこで仕事しようが自由です。上司やチームメンバーとの打ち合わせや、進捗の打合せなどの手間は一切ありません。海外旅行中に仕事を受けて、観光しながら仕事を進めて、帰国した成田空港で納品する、なんていう働き方も「ネオニート」らしいのではないでしょうか。
1000万円の仕事を10か月で仕上げて残りの2か月を休む、高品質な仕事を維持するために1日3時間以上は働かない、気分が乗らないと働かないけど気分が乗ったら何時間でも休憩なしで働き続ける、などの多用な働き方が可能です。
③経費を上手く活用
「ネオニート」は企業組織に属していませんので、個人事業主になります。個人事業主は、仕事で使用するものについては経費で処理することができます。代表的なものとして、家賃、デジタル機器(PC、スマホ、タブレットなど)、固定費(電気代、通信費など)があります。それ以外にも仕事で必要なものは、ほぼ全て経費で処理することが可能です。
これは「デメリット」になりますが、経費で処理する金額や項目が多くなるほど、税金申告の処理が面倒になります。そうです「確定申告」です。期日を守れなかったり、項目が間違っていたりするとやり直しをさせられます。
ネオニート・デメリット
当然ですが、メリットがあればデメリットも存在します。「ネオニート」の3大デメリットは後述します。それ以外のデメリットとしては、周囲からの理解が得られない事くらいです。ただ、3大デメリットの影響力が物凄いため、毎日悩むようなことになる可能性もあります。ただ、そのような方は「ネオニート」には向いていません。
デメリットをものともせずに、自分の生き方を貫ける人が「ネオニート」として生きていける人になります。
①社会的信用がない
「ネオニート」の最も大きなデメリットが、社会的信用がないことです。例を挙げると、ローン審査が通らない、貸家の賃貸契約ができない、クレジットカードを作ることができないといったものです。安定した収入の実績と保証人がいて、やっと審査が通過する程度です。ですから、社会人時代に作ったカードを大切に使用している方も多くいます。
車、家、結婚式などの一括で支払うのが大変な買い物をするハードルが高いのが、「ネオニート」のデメリットです。
さらに「ネオニート」は、相手の親族に理解を得られないので、結婚できずにいる率がかなり高いです。また、年金や社会保険などの払い込み手続きをしっかりとしていない方が多いので、将来公的補償を受け取ることのできない人が多く出る可能性も指摘されています。
②将来の保証が無い
保証が何もないのが「ネオニート」のデメリットです。会社員であれば、労災保険や健康保険なども企業側で対応してくれます。自営業であっても、その業種の組合なり、保険なりが用意されているので、加盟することでリスクを軽減することが可能です。ところが「ネオニート」には社会がまだ追い付いてきていません。
常にもしものことを考えていると、ストレスが溜まります。収入補償やがん補償など、いろいろとオプションを付けると高額になりますが、民間の保険に加入することがお勧めです。保険なんて意味がないという人もいますが、掛け捨てではないタイプなどもあるので、検討の価値はあるでしょう。
③仕事の交友関係が広がらない
仕事がweb上のみで完結してしまうことがほとんどのため、直接会う機会はめったにありません。会っても意味がないからです。場合によっては、メールやチャットのみのやり取りだけで、顔や声も知らないまま仕事をしているケースもあります。人付き合いの苦手な「ネオニート」にとっては問題ないのでしょうが、仕事上の繋がりが広がりません。
仕事上の繋がりが広がらないと、知り合いの知り合いからの仕事依頼や、同業者内での仕事の融通など、リアルの世界では行われることが一切行われないことになります。これがデメリットで、仕事に広がりがなくなり、単発の仕事ばかりになってしまいがちです。
人との触れ合いがない
人と接しないと、精神が病みやすくなるというデータがあります。あまり意味がないかもしれませんが、外出したり買い物したりして、店員さんと会話するなどしましょう。そうするとデメリットを解消できます。チャットやメールでのやり取りでもいいのですが、肉声の方が効果が高いです。
ネオニート・成功するには
「ネオニート」として成功するには、「本気」になるということです。どんな稼ぎ方をするにしても、基本的には1人での作業になります。頼れるのは自分自身です。誰も何の保証もしてくれません。そんな過酷な状況の中、成功するまでひたすら努力し続ける精神力が求められます。
諦めが悪く、ひたすら努力を続け、そしてやっと一握りの成功者のみが「ネオニート」になれるのです。そしてそのような人は、どんな仕事をしても成功するでしょう。決して楽な道ではありません。
①スキルの取得
「ネオニート」として成功するためには、当然多くのスキルがあった方が有利です。特にweb関連の資格やスキルがあると仕事を受注しやすくなります。それ以外にも、語学や経営、などのスキルなどもあればなお有利になるでしょう。そして最も重要になるのが、PC関連のスキルです。
何度も述べてきましたように、仕事のほとんどはPCで成立しています。なので、PC周りでトラブルが発生した場合に対処ができないと致命傷になります。データをバックアップするシステムを組み、停電時などでも安定運用できるようにしておくことや、必要なソフトやメンテナンスなども全て行う必要があります。
社会人当時は意味がないと思っていたような資格が、「ネオニート」になってから大いに役に立つこともあるでしょう。そんな資格で、思いもよらない稼ぎ方ができることもあるかもしれません。
②あらゆる知識を得る
「ネオニート」は、全てのことを1人で行う必要があります。ですから、企業で言えば社長、経理、総務、企画、営業、など全ての作業や業務を1人でこなす必要があります。無駄な知識なんてありませんから、稼げる専門知識はもちろん、それ以外の知識もどんどん吸収していく意味があります。
③時間の過ごし方
「ネオニート」のやらなければならないことの多さに驚いたのではないでしょうか。その数多くの作業を1人で、スケジュール通りにこなさなければならないので、マネジメント能力が必要とされます。イメージでは、家でゴロゴロしている「ネオニート」ですが、そんな恵まれた人は本当に一握りだけです。
それ以外の通常の「ネオニート」は、毎日必死になって生活するために頑張って働いています。簡単になれると思われていますが、そのなり方も時間厳守です。
④生活が変わる覚悟
「ネオニート」になると、今までの生活とは全く異なるものになります。そしてその覚悟がないと、あっという間にただの「ニート」になってしまいます。誰かが助けてくれる訳でもありませんし、答えを教えてくれる訳でもありません。今日正解だったことが、明日には全く通じなくなっていることもあるかもしれません。
会社員であれば、それに対応する時間が与えられますが、「ネオニート」にとっては対応できなければ収入が無くなることを意味します。それくらいシビアなものです。
ネオニート・成功した有名人
「ネオニート」として、真っ先に名前があがる有名人と言えば「ひろゆき」氏です。現在は「5ちゃんねる」となりましたが、元の「2ちゃんねる」の創設者であり初代管理人です。学生時代に立ち上げた個人サイトからスタートした「2ちゃんねる」で、最盛期には年収2億円と言われるほどの収入を得るまでに成功しました。
現在は、セミリタイアしてフランスへ移住して悠々自適な生活を送っているそうです。その知名度と能力から、ネット企業をはじめとした複数の企業からアドバイザーや役員としての収入を得ています。なかなかそのなり方は真似できるものではありませんが、1つの理想形ではあります。
大成功すると可能性も広がる
現在、会社に所属してサラリーマンになることが成功という風潮はありません。それよりも、好きなことを仕事にして、稼ぎは少なくても精神的に自由に生きるという生き方も認知されてきています。ですから、「ネオニート」として大成功を収めることができれば、あなたの可能性は無限に広がります。
もっとお金を稼ぎたいなら、「法人化」して、さらに仕事を突き詰めていくことができます。リタイアしたいなら、今まで稼いだお金を元に不動産を購入したり、「稼ぎ方」や「稼ぐ仕組み」を関係者へ売却したりすることもできます。
ネオニートの進化
小学生の頃から当たり前にPCを使用する時代になり、高校生や大学生の起業家も珍しくなくなりました。「ネオニート」へのなり方もどんどん進化しています。初めから「ネオニート」になるつもりで、そのスキルを学ぶためだけに企業に就職する人。どうしても就職するのが嫌で、学生時代に起業した人。などなり方も昔とは異なります。
「日本で「ネオニート」をするには、まだ社会が追い付いてこないからデメリットが多い」といって、アメリカで「ネオニート」をしている人など、今まではいなかった進化系も見かけるようになっています。
以前はデメリットばかり強調されていた「ネオニート」ですが、そのメリットや存在する意味、そして新しい「ネオニート」のなり方にも注目が集まり始めています。
ネオニートの可能性
「ネオニート」にはデメリットもありますが、大きな可能性もあります。今までは企業内で十分に才能を発揮できなかった人材などが、どんどん「ネオニート」として独立しています。そして、その独立を助けるビジネスも生まれてきました。大企業に勤めるだけが人生ではないとして、就職しないで独立する若い人も増えています。
企業側も、優秀でも扱いにくい人材を採用するデメリットをとらずに、外注で済むのであればそれで済ませた方が効率がいいので、お互いの利害が一致することになります。このようにどんどん新しい稼ぎ方も生まれてきています。
ネオニートになるには破産しないように資金の準備をしよう
「ネオニート」は、稼げなくなったらそこで終了です。何の補償もありませんし、誰に頼ることもできません。ただし、稼げるときには、会社員の何倍も何十倍も稼ぐことができるのも「ネオニート」です。メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで挑戦するのであれば、成功の確率は高くなるのではないでしょうか。
しかし、その際にも、健康上の理由やマーケットに何が起きるかわからないので、最低でも半年程度の生活費は準備しておくことをお勧めします。そして、あきらめずに挑戦し続けてください。