ユーカリにはどんな花言葉があるの?
オーストラリアが原産のユーカリの木はその葉をコアラが好んで食べることで有名ですが、注目するのは葉ばかりではなくふわふわした綿毛のようなユニークな花を咲かせることでも知られています。
そんなユーカリにも花言葉がついています。それは「新生」「再生」「永遠の幸せ」という未来に希望を持たせるような花言葉と「思い出」という過去を懐かしむような花言葉も持っています。これからそれらの意味をご紹介します。
ユーカリの花言葉
ユーカリの代表的な花言葉として、過去を表す花言葉、現在を表す花言葉、未来を表す花言葉があります。
これは様々な花や植物の花言葉としてはとても珍しいものです。普通はその色や形、種類から花言葉が付けられるのですが、ユーカリのように「時」の変遷に応じて付けられる花言葉は他には見当たりません。
過去を表す花言葉
ユーカリの過去を表す花言葉には「思い出」「記憶」「追憶」「慰め」などがありますがそのような花言葉がつけられたのにはどんな由来があるのでしょうか。
それは山火事の多いオーストラリアで過去に焼失した自然を想いユーカリの葉にその一因があると考えられたことから過去を意味する「思い出」「追憶」等の花言葉が生まれました。
現在を表す花言葉
ユーカリの現在を表す花言葉には「新生」「再生」があります。山火事がおさまった現在、喪失感と共に新たなスタートを切る決意で希望に満ちた花言葉が付けられたと考えられます。
ユーカリはとても強い生命力を持っています。「新生」「再生」の意味を持った花言葉は新生活をスタートしたり新しい門出を迎える人に花束にして贈ったり、結婚式などの記念樹として育ててみるのもよいでしょう。
未来を表す花言葉
ユーカリの未来を表す花言葉は「永遠の幸せ」です。大火災の後喪失感を克服しこれからの未来の復活を願って付けられました。
実際ユーカリは火事の後雨が降り注ぐことで新しい芽が息吹き驚異的な生命力を発揮します。また「永遠の幸せ」と言えばどうしても結婚式などを思い浮かべます。このようにユーカリは結婚式にもとてもふさわしい花と言えます。
ユーカリの花言葉の意味の由来
ユーカリの過去、現在、未来の花言葉の意味の由来はオーストラリア独特の気候、特に山火事に起因すると言われています。焼け跡から再びたくましく育つユーカリの木や葉に追憶と再生と未来の希望を託した花言葉を付けたのも頷けます。
オーストラリアの山火事が関係
オーストラリアは毎年大規模な山火事が起こることで有名ですが、これにユーカリの木がひとつの原因であると言われています。
ユーカリの葉は「テルペン」という引火性のある成分を含んでおり夏の猛暑の頃になるとテルペンの放出量が増えそれが引き金となって周囲の自然を巻き込み大火災へ発展することがあります。
ユーカリの花言葉の由来ははその火災から付けられたと言われています。過去は「思い出」「追憶」「慰め」となり、現在の状態は「新生」「再生」を目指し、未来の「永遠の幸せ」を願うことから花言葉の意味が生まれました。
ユーカリの名前の由来は?
ユーカリの語源の由来はEucalyptus(ユーカリプタス)、ギリシャ語の「eu」と「calyptos」からきています。「eu」は良い、強く、真にという意味で「calyptos」は覆うという意味です。乾燥地でも青々と大地を覆っている姿から名付けられたそうです。
シーン別のユーカリの使い方
ユーカリの樹木や葉は様々な用途に使われます。日本ではなかなか育てるのが難しいと言われますが、生命力はとても強くいろいろな場面で活用されています。
例えば、風水に使用したり、結婚式のブーケやテーブルを彩る花や葉として活用すること。あるいは観葉植物として部屋に置いたり、庭にシンボルツリーとして植えたり、ユーカリの花束を作ったりするなど様々に使うことができます。
また癒しの効果としてユーカリの精油を抽出したアロマテラピーや風邪やインフルエンザ予防として利用したり、消炎、鎮痛の効能も期待されています。このように様々な場面でユーカリは日常生活に浸透してきています。
風水
風水は古代中国が発祥の地ですが目にみえないエネルギーの「気」の流れをコントロールできるものとして様々な方法が活用されています。
ユーカリはとても生命力が強いので風水にも使われています。風水的には家の玄関の北の方角に観葉植物として置くとよいと言われています。
風水学的にユーカリは水を吸収する木の気が強いと言われています。そこで水の気が強い北向きの玄関は暗い雰囲気になりがちなのでそこにユーカリの木を置くと水の気が緩和され玄関の雰囲気を明るくする効果があると言われています。
結婚式
未来の幸福を願い「永遠の幸せ」という花言葉を持つユーカリは結婚式に良く使われます。花嫁の持つブーケや花冠、テーブルの飾りつけの演出や、結婚記念の記念稙樹や花束のプレゼントとして昔から結婚式で活用されています。
部屋・庭
一年中枯れることなく豊かな葉をつけるユーカリは部屋におき風水や観葉植物をして喜ばれています。またユーカリの銀葉は美しく高く成長するので庭木としても人気があります。シンボルツリーとしてユーカリを選ぶ人も多いようです。
花束
種類豊富なユーカリは質感や葉の形も様々です。一般的に花束やアレンジメントのサブ的存在として活躍していますがユーカリだけのグリーンの花束も趣きがあって楽しいものです。
「新生」「再生」の花言葉をもつユーカリは結婚式で花嫁のブーケとしてもふさわしくまた花束にして新生活に踏み出す人や再出発を誓う人に贈ったりするのもおすすめです。その際は花言葉を添えて贈ると喜ばれるでしょう。
ユーカリの種類
ユーカリには500種ほどの種類、品種がありますが、ここではベイビーブルー、レモンユーカリ、ユーカリ・ポポラス、
ユーカリ・グニーの主な4種類についてその特徴や主な用途、育て方などをご紹介します。
ほかにもコアラの餌として有名で糖分含有量の多いプンクタータ、冬場に薄紫色に紅葉するムーンラグーン、純白の四角い幹を持つテトラゴナ、ハートの形でグリーンの葉にシルバーの模様の入ったオービフォリアなどの種類もあります。
ユーカリ・グニー
ユーカリ・グニー(シルバードロップとも言います)は園芸が初めての方でも比較的簡単に育てることができ鉢植えや地植え、庭植えなどに適しています。
鉢植えの場合は用土はハーブの土や野菜や花苗の土がおすすめです。土が乾いたらたっぷりの水を与えましょう。過湿が嫌いですので注意が必要です。
地植え、庭植えの場合は4月から5月頃に植え付けをします。日当たりが良く水はけの良い場所を選びます。根付くまでは水やりが欠かせません。
ユーカリ・グニーは丸くて小さな葉が細かく生い茂ります。ミントのような甘い香りを放ちます。リースや切り花、アレンジメントとしても人気があります。
ユーカリ・ポポラス
ユーカリ・ポポラスはシルバーダラーまたはマルバユーカリ(銀丸葉)とも呼ばれ銀色のような色で丸味のあるハート型の葉は観賞用としても人気があります。一番出回っているユーカリです。生育旺盛で乾燥を好むので水はけのよい土で育てるとよいでしょう。
レモンユーカリ
レモンユーカリはレモンの皮のような香りがします。蚊を避けるためのハーブとしての効果も持っているのが特徴です。観葉植物として育て芳香を楽しむ人も多いです。
日本に多くある品種でレモンの香りがするところから精油や入浴剤、ポプリなどに使用されています。葉は光沢のある緑色をしています。レモンユーカリは寒さに弱いので冬の管理に注意が必要です。
ベイビーブルー
ベイビーブルー(銀世界とも言います)は厚く小さなシルバーカラーの葉に特徴があります。柑橘類のような甘い香りを放ちます。ユーカリの中でも耐寒性に強い種類です。
切り花として使えるように改良された園芸品種で白銀の色だけではなく輝くようなエメラルドグリーンの葉も魅力的です。ドライにしても香りが残るのでリースや花束を作るのにも適しています。
ユーカリの花言葉を新しい生活を始める人に贈ろう
過去、現在、未来のそれぞれに花言葉をもつユーカリは様々な用途で愛用されています。花束やアレンジメント、風水に役立つ観葉植物として、また癒し効果のアロマテラピー、風予防などの医療対策として使用など幅広く使用されています。
ユーカリの花言葉の中でも現在や未来を表す花言葉「再生」「新生」「永遠の幸せ」など希望に満ち溢れた言葉はこれから新しい生活を始めようとする人にぴったりです。ユーカリの花をこれらの花言葉の付いたカードと共に贈ると喜ばれるでしょう。