ジュート素材とはどんな特徴の生地なの?おすすめのファッションアイテムを紹介!

ジュート素材とはどんな特徴の生地なの?おすすめのファッションアイテムを紹介!

ジュートというと、コーヒー豆が入った麻の袋を思いうかべます。ジュートを使った製品は、コーヒー豆の袋だけではありません。ファッション分野でも、今注目されています。そもそもジュートとは、どんな物なのでしょうか?その特徴と製品を紹介します。

記事の目次

  1. 1.ジュート素材って知ってる?
  2. 2.ジュートってどんな素材?
  3. 3.ジュート生地はどこに使われているの?
  4. 4.ジュート素材の手入れ方法
  5. 5.ジュート素材のおすすめファッションアイテム
  6. 6.ジュート素材は身近にある!

ジュート素材って知ってる?

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ジュートという言葉は、どこかで聞いたことはあるものの、どんなものかあまり知られていません。ジュートの歴史は古く、中国南部が発祥地ともいわれます。

実はベンガル地方で、昔からジュートの手紡や手織りの技術が普及していました。その後、スコットランド人による研究開発から、近代の産業となっています。とはいえ黄麻産業の基盤は、東南アジアです。

技術革新により、生活に役立つ身近な物や、災害対策に役立つ物を生み出しています。いいことづくめのジュートについて調査しました。

ジュートってどんな素材?

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ジュートの製造が始まったのは、インドといわれていますが、それより前に、バングラデシュのベンガル地方全域で作られていました。

ジュート繊維は、外側に近い樹皮部分から取り出します。この繊維は、織物生地として需要が高まりました。素材の良さを活かして、カーペットや梱包用の袋、そしてバックなどにも用いられています。

繊維の材料は黄麻

ジュートは日本では、黄麻ともいいます。シナノキ科の仲間で、高温多湿の土壌で育ちます。収穫したジュートの茎部分から、柔らかい繊維を取りだして、生地を作ります。

それが、土のうや麻袋などに加工されます。さらに通気性も良いのでカーペットやラグなどの製品になっています。またファッションアイテムとしても使われています。

若葉はモロヘイヤ

ジュートの新芽が、モロヘイヤとして私たちの食卓にのぼっています。モロヘイヤは、栄養価が高く生活習慣病予防の食材として知られています。

モロヘイヤの原産地は、熱帯地方です。葉は楕円形で、茹でるとネバネバするのが特徴です。アラビア語では野菜の王様という意味があります。

春に種を蒔くと夏には新芽部分の収穫ができます。収穫後の茎部分から繊維を取りだして加工します。それが麻袋やコーヒー豆の袋の原料となります。

丈夫で温かいのが特徴

ジュートの仲間にはインド麻やヘンプなどがあります。これらは麻の仲間で、茎の内側にある繊維と麻の葉の繊維に分けられます。

ジュートの茎から取った皮の繊維がいろいろな分野で使われています。繊維自体が毛羽立つので保湿、保温性に優れています。また弾力性にも富んでいます。

ジュート生地の強度はコットンの2倍、ウールの4倍にもなります。丈夫な性質を活かしてフキンやエプロンも作られています。

処分するときも環境に優しい

ジュートは、耐久性や強度にすぐれているので黄金の糸とも呼ばれました。これは麻の一種で、通気性に富んだ夏にふさわしい繊維です。

ジュートは、一般的な樹木と比べる5倍以上も二酸化炭素を吸収する特徴があります。このため地球温暖化の抑制にも効果をもたらしています。

ジュート製品を処理する時や、繊維を作った後の廃棄分はそのまま土壌に埋めても自然の土に戻ります。たとえ焼却しても環境に悪影響を与えません。

ジュート生地はどこに使われているの?

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ジュートを使用した製品は、コーヒー豆を入れる麻袋だけではありません。天然のジュートは、様々な特徴を持っているので、多くの分野で活用されています。

例えば豪雨の時に使われたり、あるいはファッションアイテムなどと幅広く使われています。具体的に私たちの生活の中で、どのように活用されているのか調べてみました。

バッグの裏地

ジュートは、黄麻やインド麻という別名があり、成長すると人の背丈ほどになります。その茎を取り巻いている、皮の繊維素材をバッグやカーペットなどに使います。

生地の伸びが少ないため、ジュート以外にも亜麻、カラムシが栽培されています。これらは、カーペット、バッグ、畳表に使う糸などに利用されます。

ジュートは、チクチクする特徴があるので、裏地にコットンなどが使われることもあります。スクエアバッグは、表地と裏地にもジュートを使っています。

土のう

土のうは、洪水や高潮による被害を食い止めたり、また爆発物処理の時にも使用されます。ジュート製の袋は、水や泥流の侵入を食い止めます。

土のうは頑丈にできているので、土や砂を入れた際も破れにくく、運搬にも適しています。軍隊の陣地設営などでも活用されました。

土のうには、自然にやさしいプラスチック素材の物や植生土の物もあります。通気性も高く不要になった時は、土に埋めれば自然に帰ります。

導火線

導火線とは、ジュート繊維に火薬を包み込んで線にしたものです。以前は工事現場の発破の際、点火の要が導火線でした。しかし現在は別方法になり、使用されることが少なくなりました。

花火玉にも導火線が使われています。今でも、花火には必要な材料となっています。ジュートは毛羽立つ性質があるため、火薬との兼ね合いに優れています。

輸出バッグ

ジュートは、環境にやさしい植物です。ジュートの生産は、ほとんどがバングラデシュで行われています。ベンガル地方はジュート栽培に適した環境なので、ジュート製品の生産も盛んです。

ジュートは、バッグの材料として調達されています。日本で販売するジュートバッグのほどんどを現地で生産しています。ファッション性あるバッグを生産して、日本へ輸出しています。

じゅうたんの裏地

ジュートの糸は丈夫な繊維なので、土砂などを入れる袋やバッグの材料として使われています。またじゅうたんの裏地としても昔から使われていました。

これは麻張りといわれ、じゅうたんの裏地に使います。これで、じゅうたんを丈夫に保つことができます。しかし丈夫な生地のため、床を傷つける恐れがあります。

またジュートを裏地に使うと、じゅうたんを折りたたむことが難しくなります。現在は不織布を裏地に使用するようになりました。

ジュート素材の手入れ方法

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ジュート素材は、通気性に優れていて丈夫なので、バッグの材料としても適しています。使用回数が多くなると、どうしても汚れが目立つようになります。

しかし適当に洗濯すると、形が崩れるのではないかと心配になります。どのようにお手入れすればよいか調べてみました。またどうしても洗いたい方に、おすすめの洗濯方法を紹介します。

洗濯頻度は少なめでOK

ジュート素材のバッグなどは、洗濯回数が多くなると型崩れなどを起こすおそれがあります。しかし汚れが気になった場合の洗濯方法があります。

ジュートの色落ちや縮み、また型崩れを起こすので頻繁に洗うことは避けましょう。ちょっとした汚れであれば、乾いた布や湿らせた布で叩くようにしてお手入れします。

洗濯機で洗う場合は手洗いコースまたはドライクリーニングコースで洗濯して、脱水は10秒から30秒にとどめます。

洗う場合はぬるま湯で

ジュート素材の製品を洗いたい場合に、おすすめの方法があります。洗面器に、ウール用洗剤を表示どおり入れます。ぬるま湯を入れて、洗剤を良く溶かします。

そこへジュートの製品を入れてゆっくり押し洗いします。すすぎを何回かしながら、洗剤が残っていないか確かめます。あとは、手でしっかり水気をとります。

できれば、平らな場所に干すことをおすすめします。洗濯するときは、蛍光漂白成分が入った洗剤は避けましょう。

ジュート素材のおすすめファッションアイテム

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ジュートのイメージは、麻袋やコーヒー豆を入れる袋ですが、バッグやサンダルにも使われています。ジュートは、ファッションアイテムとしても需要が高まっています。

通気性や吸湿性があるので、手提げバックにも適しています。繊維自体が丈夫なので、物を入れても形が崩れません。通勤バッグにもおすすめです。

スクエアトートバッグ

Photo byarticonn

ジュート素材のスクエアバッグは、洋服に合わせたファッションアイテムとしても使われます。コットンと違う手触りと、その通気性や耐久性も人気の一つです。

ファッションアイテムとしての利用だけでなく、室内で生活用品や本などを、収納する時にもおすすめです。

またバッグに小物を入れて、インテリアとして部屋に飾ることもできます。さらにエコバックとして利用することもできます。

ジュートコットントートS

ジュートコットントートsは、小さめで手軽に持てるバッグです。通気性が良く、見た目も涼し気で夏場のファッションアイテムとして重宝します。

このバッグは、ジュートとコットンの良さを持ち合わせています。ランチバッグとしてもおすすめです。この生地はジューコという名称で、ジュートとコットンを6対4であわせた細い糸で作られています。

ジュート素材は身近にある!

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ジュートの特徴や素材の使われ方などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?コーヒー豆の袋だけでなく、その特徴を活かして様々な分野で用いられています。

さらにジュートの新芽は、モロヘイヤとして食卓に登場します。ジュートには沢山の特製があります。丈夫で通気性の良いジュートの製品を、使ってみてはいかがでしょうか?

mango117
ライター

mango117

学生時代から地元の野菜に興味を持ち、調べていくうちに野菜の魅力に取りつかれ野菜コーディネーターの資格を取りました。大好きなお酒を飲みながら日々探究している主婦です。興味深い情報を発信していきたいと思っています。

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