払込取扱票の書き方って知ってる?
通信販売の支払い、試験受験料の支払い、会費の支払いなどで払込取扱票による入金を求められるケースがあります。しかし、あまり使用する機会がない人はどう中身を記入すればいいのか書き方がわからないかもしれません。そこで、払込取扱票の書き方の例を紹介します。
払込取扱票ってそもそも何?
クレジットカードによる支払いがある中で、払込取扱票による現金払いをする機会は減りつつあります。それでも全く使用しなくなったのかというと、そうでもありません。まだまだ使う場面結構はあります。
しかし、使う機会が少ない以上、払込取扱票がどんなものだか知らないという人も増えています。そこで、払込取扱票の書き方を説明する前に、まずそもそも払込取扱票とはどんなものなのかを簡単に解説しましょう。
お金の送金時に使用する用紙
払込取扱票とは、ゆうちょ銀行の口座同士でお金を送る時に使う振込用紙のことです。ゆうちょ銀行の口座同士で振り込みをする場合は、一般的に「払込」と呼びますが、用紙自体は払込取扱票と言います。
一般銀行同士、またはゆうちょ銀行から一般銀行へお金を振り込みする場合は、「振込」と呼びますが、ゆうちょ銀行同士の場合は「払込」です。送金自体は「払込」で、用紙は払込取扱票というのですが、一般銀行と名称が違い少し紛らわしいです。
慣れていないと書き方に苦戦しやすい
払込取扱票の書き方の例は後程詳しく紹介しますが、慣れていないと書き方に苦戦しやすいです。記入する項目がいくつかあり、それぞれ正しく書きこまなければいけません。もし記入情報が間違っていると、振り込み自体ができなくなりますから、慎重に記入しましょう。
払い込まれる側の負担が少ない
払込取扱票を使った支払いの場合、払い込まれる側の負担は少なめです。手数料を支払わなければいけないケースもありますが、クレジットカードによる振り込みと違い、その額はかなり小さいです。その辺がいまだに多くの利用者や利用店舗がある理由です。
そのほかにも払込取扱票には払い込まれる側のメリットがあります。それは老人を含めて、だれもが知っている支払い方法であることです。クレジットカードがない人にも安心して請求ができます。
払込取扱票の書き方例
払込取扱票がどんなものだかわかったところで、今度はその具体的な書き方の例を示します。書き方をよく知らないという人は、この例に従って記入していけばいいです。一度その書き方を覚えれば、次からは簡単になります。
必要項目を記入する
商品を購入してお店から送られてくる払込取扱票の場合は、既に必要事項が印刷されているケースもありますが、それ以外の場合は自分で記入していきます。その記入ポイントを例を示しながら見ていきましょう。
まず、相手の口座の記号と番号を記入します。最初の6桁は口座の記号で、次の6桁から7桁が口座番号となります。書き方の例は、「13457-8-3842107」となります。例として挙げた数字はランダムなもので、実際に使用している人がいるとは限りません。
次に金額を記入します。金額については、払込取扱票の種類によって書き方が違います。払込取扱票の種類については後程解説しますが、送金手数料を含める場合と含めない場合があります。金額の書き方の例は示すまでもありませんが、「¥」を加えても省いてもいいです。
口座記号、番号欄の下に加入者名という欄があるので、ここには振込相手の名前や団体名を書き入れます。書き方の例は、「木村商会城東支店」などのようになります。その下は通信欄ですが、これについては次のコーナーで説明します。
通信欄の下には、ご依頼人という欄があります。さらにその欄が、「おところ」と「おなまえ」に分かれているので、それぞれ自分の郵便番号・住所・名前・電話番号を書いていきます。この書き方の例は必要ないでしょう。
これで払込取扱票の書き方は終わりです。やってみればわかるでしょうが、書き方自体はそれほど難しくはありません。ただ、振込先の口座記号と番号、名称を正確に記入する必要があります。さもないと、振り込みが行われないか、間違った相手に振り込みがされてしまいます。
払込取扱票の記入が済んだら、もう一つやることがあります。それは、郵便振替払込請求書兼受領証の記入です。払込取扱票の右の欄になります。ただ、この記入自体は、払込取扱票の書き方さえ理解しておけば、全く問題はありません。同じように記入していくだけです。
伝達事項は通信欄へ記入する
払込取扱票の真ん中あたりに通信欄というコーナーがあります。ここには、振込相手に伝えたい事柄を記入します。たとえば、購入したい商品の名称、商品番号、個数などです。多くの場合はそれだけ記入すれば十分ですが、そのほかにも伝達事項があれば自由に書き込めます。
通信欄の書き方の例を示しましょう。「○○資格の受験費用として」「会員番号:123456」などのようになります。商品購入でも受験費用でも会費支払いでも、その内容をわかりやすく記入すれば、伝えたい内容はそのまま伝わります。
難しい払込取扱票の書き方
払込取扱票自体の書き方は、例を見ればわかるように慣れてしまえば、簡単です。ただ、振込先によっては記入内容が多くなり、少し苦労することがあります。特に通信欄に記入することが多くなると、少し大変です。
現在は振り込みによる入金ができなくなっていますが、かつては可能であった「ジャーニーズファンクラブ」の新規入会手続きの払込取扱票の例を使って、難しい書き方を見てみましょう。
「ジャーニーズファンクラブ」の新規入会払込取扱票には、自分の郵便番号と住所、名前、電話番号を2か所に書き込みます。ご依頼人という欄に書くのは当然としても、通信欄にも加える必要があります。この辺が書き方の面倒な点です。ほかのお店や会にもこのような例があります。
次に、「ジャーニーズファンクラブ」の場合、加入者欄にその団体名を記入するのではなく、対象のタレントかグループ名を書き込みます。この辺は混同しやすいところで、「ジャーニーズファンクラブ」に限らず、加入者名をどうするかはよく確認しておく必要があります。
もし加入者名を間違えて記入すると、正しい振り込みが行われないことにもなりかねないので、個人名か団体名かグループ名かしっかりと見ておかなければいけません。わからない場合は、相手先に問い合わせてみましょう。
そのほか、「ジャーニーズファンクラブ」新規入会払込取扱票の通信欄には、性別、西暦による生年月日、携帯電話番号なども記入します。記入事項が多くて面倒ですが、ほかの振込先でも指示に従って書きこんでいかなければいけません。
もし払込取扱票の書き方を誤った場合ですが、修正液で書き直してはいけません。それでは無効になってしまいます。書き直す場合は、間違った部分を二本線で消し、訂正印を押して、新しい情報を書いていきます。
ただ、これだと振込取扱票の記入内容がごちゃごちゃになってしまう場合もあるので、新しい用紙に記入しなおす方がいい場合も多いです。内容が印刷された振込取扱票の場合は、その内容をそのまま新しい用紙に書き込めばOKです。
楷書でしっかり書こう
払込取扱票に文字を記入する場合は、楷書でしっかり書きましょう。楷書とは崩さない書き方ということで、読む側が読みやすい字となっています。また、人間が読みやすいというだけでなく、機械も読み取りやすくなります。
払込取扱票は、郵便局の窓口でもATMでもコンビニでも一度機械に読み取らせるので、読みにくい崩した文字ではうまく行かない場合があります。何もうまく書けということではありませんが、丁寧に書くことだけは心がけてください。
払込取扱票の種類
ここまで、払込取扱票の書き方の例を示してみましたが、実はこの払込取扱票にはいくつかの種類があります。その種類ごとに内容が少し違いますが、種類とは赤色の用紙、青色の用紙、コンビニ用用紙です。それぞれの特徴を見てみましょう。
3つの種類・書き方は一緒
赤色の用紙、青色の用紙、コンビニ用用紙の3種類がある払込取扱票ですが、基本的な書き方はどれも同じです。ただ、送金手数料については違いがあるので、その点だけは書き方は違います。その他の点はすべて変わりません。
青色の用紙
青い払込取扱票で振り込みをする場合は、送金手数料が掛かるので、その額を含めて記入します。郵便局には通常この青い用紙が置かれていて、送金側が手数料を負担することになっています。
その手数料の額ですが。5万円未満の振り込みで、窓口経由なら200円、ATM利用なら150円です。5万円以上の振り込みの場合、窓口経由で410円、ATM利用で360円です。
ゆうちょ銀行の送金手数料は比較的安く、他の銀行よりもお得に利用ができます。そのために個人間の送金でも、ゆうちょ銀行、特にATMを利用する人も多いです。
赤色の用紙
赤い用紙の払込取扱票の場合、送金手数料の支払いは受け取る側が行います。したがって、お金を振り込みする方は支払う必要がありません。金額についても支払金額だけを記入すればよく、手数料は書く必要がありません。
赤い払込取扱票の場合、インターネットの通信販売などで送付されてくるケースがよくあります。つまり、お店側が手数料の支払いをしているということであり、安心して購入金額だけを納めればいいということになります。
なお、赤い用紙が送られてきたのに、誤って郵便局にある青い用紙で振り込みをした場合は、手数料を支払うことになります。後で返してくれと言っても、そういうわけには行かないでしょう。だからこそ赤い払込取扱票は大事にする必要があります。
コンビニ用用紙
コンビニ用払込取扱票の書き方自体は他の種類と変わりませんが、少し外見が違っています。コンビニ用払込取扱票の場合、払込取扱票、振替払込請求書兼受領票、払込金受領票の3部構成になっています。
また、バーコードが印字され、それで支払いを行うようになっています。なお、コンビニ用用紙を使う場合、覚えておいてほしいことがあります。まず現金払いにのみ対応していること、次に支払期限までに利用することです。
払込取扱票で支払いする手順
払込取扱票を書き終わったら、今度は支払いをする番ですが、どのように支払いをすればいいのか手順を説明しましょう。支払い方法には、ゆうちょ銀行ATMでの送金、コンビニでの送金、ゆうちょ銀行窓口での送金の3種類あるので、それぞれのやり方を見てみましょう。
ATMで振り込みをする場合
ゆうちょ銀行のATMを使えば、払込取扱票で振り込みができますが、払込取扱票非対応のATMがあるので、注意しましょう。特に駅やコンビニにあるゆうちょATMは非対応のことが多いので、郵便局に行く方が利用しやすいです。
郵便局のATMの場合は、普通「払込書」という用紙挿入口があります。そこに払込取扱票を入れれば、振り込みができるようになります。その手順ですが、ATMの表示の「ご送金」「振込書でのご送金」「次へ」と進んでいきます。
そして、払込取扱票を挿入口に入れ、スキャンされた内容を確認します。続いて、口座番号の確認、払込金額の入力と確認、支払い方法の選択です。さらに電話番号を入力し、現金支払いの場合は現金を入れ、ご利用明細を受け取って完了です。ご利用明細はなくさないようにしましょう。
コンビニで送金する場合
コンビニでの払込取扱票の使い方ですが、レジで用紙を提出して、現金で支払いをすればいいです。受領印は店員が押してくれるので、受け取りをもらって完了です。受け取った受け取りは大事な証拠となり、後で必要となるケースがあるので、大事に保管しておきましょう。
なお、コンビニで払込取扱票を使って振り込みを行う場合の手数料ですが、払込額によって変わります。1万円未満なら66円、1万円以上5万円未満なら110円、5万円以上30万円以下なら330円です。30万円が限度額です。
書き方は変わらない
郵便局ATMで使う払込取扱票もコンビニで支払いをするための払込取扱票も書き方自体は変わりません。用紙の外見は違いますが、書く内容は同じです。必要事項を誤りなく記入して、払込手続きを完了すればいいだけです。
ゆうちょ銀行窓口での送金
ゆうちょ銀行窓口での払込取扱票での振り込みは、ATM利用よりも簡単ですが、手数料が少しだけ高いです。そのため、窓口の係員がATM利用を勧める場合も多いです。ただ、ATMが混雑している場合や払込額が多い場合は、窓口で現金を支払って手続きをします。
払込取扱票の書き方・使い方をマスターしよう!
ここまで、払込取扱票の書き方、種類、支払いの手続き方法などについて解説しました。クレジットカードによる支払いが増えているとはいっても、払込取扱票による支払いもまだ多いです。したがって、書き方・使い方をマスターしておきましょう。