シジミ目の意味・特徴
人の美意識は時代と共に変わります。例えばヨーロッパでも中世にはずんぐりした体型の女性が美人とされていましたが、ルネッサンスから近代になると細身のすらりとした体型の女性が美人とされるようになりました。
日本でも女性の目については、切れ長の横に長い目が美人の条件であったのは、能面の「雪の小面」や葛飾北斎の浮世絵の美人画を見てもわかります。しかし、明治の文明開化以後、西洋人との接触が多くなると、西洋人のようなパッチリ開いた大きな目に日本人が憧れるようになりました。
これから「シジミ目」と呼ばれる目の種類について、「シジミ目」とは何を意味するのか、そしてその特徴は何か、ということをご紹介します。これは西洋人のような大きな目ではありません。
しじみのように小さい目
シジミという貝があります。川でとれる黒く小さな貝でよく味噌汁などに入れて食べます。昔は「アサリー、シジミー」という呼び声で町を売り歩く人もいました。アサリに比べてシジミは小さく大体1cmくらいの大きさです。
さて「シジミ目」の意味はまさにこの黒くて小さなシジミ貝のように形の小さな目ということです。西洋人のパッチリ開いた大きな目に憧れが集まる今日、このシジミ目の持ち主、特に女性は自ら悩む人が多いです。
全体的に小さく黒目がちな瞳
シジミ目の意味は上にご紹介しました。さて今度はこのシジミ目の特徴を3つ挙げます。初めに挙げるシジミ目の特徴は「全体的に小さく黒目勝ちな瞳」というものです。
シジミ目の人は目が小さいので黒い瞳が強く印象付けられます。いわゆる「つぶらな瞳」という印象です。これは子犬や赤ちゃんに見られる瞳でとても可愛らしい印象を与える特徴なのですが、シジミ目の持主のご本人はあまりそのことに自信を持っていない人が多いです。
横幅が短い瞳
シジミ目の特徴として第2番目に挙げるのは「横幅が短い瞳」ということです。シジミ目の目は縦幅はあるのですが、横幅が短いのです。特に二重まぶたのシジミ目の人にはこの特徴が多く見られます。
横幅は短くても縦幅は長いので丸くて可愛い目なのですが、日本人はどちらかと言うと西洋人の横長のアーモンドアイに憧れる人が多いので、シジミ目の人はせっかくの可愛らしい自分の目の特徴にあまり満足していない人が多いです。
蒙古襞がある割合が高い
シジミ目の特徴として第3番目に挙げるのは「蒙古襞がある割合が高い」ことです。蒙古襞とは何かと言うと、上まぶたから目頭にかけて皮膚が覆いかぶさっている状態を指します。日本人などの黄色人種にこの特徴が多いです。
蒙古襞のメリットとしては目が丸く見えて可愛らしい印象を与えること、また目にゴミが入りにくいことが挙げられます。デメリットとしては、目が小さく見えたり、また目が離れて見えることが挙げられます。
シジミ目におすすめのマッサージ・トレーニング
シジミ目は本来悩む必要のないつぶらな瞳の可愛い目です。シジミ目の女性に多い性格の特徴は、慎重で堅実な性格とまた控えめで他人と程よい距離を保とうとする性格です。こういう特徴を好む男性は多いようなので、シジミ目の女性は男性にモテルはずと自信を持って良いのです。
しかし現在の日本人の美意識は、西洋人のようなパッチリ開いた大きな目に憧れる傾向が強いので、シジミ目の女性の中にはなんとかシジミ目を脱出したいと思う人が多いようです。そこでシジミ目改善に役立つマッサージとトレーニングの方法をご紹介します。
まぶたのむくみを改善するマッサージをする
まぶたがむくんでいると目が小さく見えてしまいます。そこでまぶたのむくみを取るために目の周りの血行を良くするマッサージの仕方をご紹介します。
両手の親指をこめかみにあて、人差し指を使って上まぶたの目頭から目じりに向かってさすります(5回繰り返し)。下まぶたについても同様に5回繰り返してさすります。
次に人差し指を使ってまゆの頭から終わりに向かって5回さすり、最後に手の平を使って目の周囲を5秒間覆う、という方法です。
やり過ぎは逆効果
上にまぶたをマッサージして血行を促し、まぶたのむくみを改善する方法をご紹介しました。これはまぶたのむくみを取って目の周りをすっきりさせる効果はあります。
しかしこれをあまりやり過ぎると逆効果になる恐れがあります。まぶたの皮膚は薄いのでマッサージをやり過ぎるとその皮膚がたるんだり、まぶたを上に上げる筋肉が外れてしまい、目が小さく見える可能性があるのです。
目をあけるトレーニングをする
目を開くトレーニングをして目を大きく見せる方法があります。目の周囲を覆っている眼輪筋というドーナツ型の筋肉があります。この筋肉の役割はまぶたを開けたり閉めたりすることです。この筋肉が衰えるとまぶたがたるみ勝ちになります。
眼輪筋を鍛える方法を5つご紹介します。第1の方法は5秒間目をきつく閉じ、その後思い切って目を開く、です。第2の方法は、目を大きく開いて5回8の字を描く、です。逆回りも5回行います。
第3の方法は意識してより目にすることです。これで眼輪筋の収縮能力が上がります。第4の方法は、先ず5秒間思い切り右の方向を見つめ、次に左の方向を見つめます。第5の方法は、10秒間まぶしい目つきをしてから目をしっかり閉じることを数回繰り返す、です。
シジミ目に似合うメイク方法
シジミ目とは黒くてシジミ貝のように小さな目のことです。これは本来つぶらな瞳の可愛らしい目なのですが、現在の日本人の美意識は西洋人のパッチリ開いた大きなアーモンド目に憧れる傾向があるため、シジミ目の持ち主はこのシジミ目から脱出したいという願望を強く持っています。
そこでこれからこのシジミ目の見かけを改善してパッチリ開いた大きな目に見せるようなメイクの方法を5つご紹介します。
一重の人は二重にする
シジミ目の人に適したメイク方法として第1番目にご紹介するのは「まぶたが一重の人、もしくは奥二重の人はきれいな二重のまぶたにする」ことです。こうして目力をアップできます。二重のまぶたを作ると言っても二重整形でするのではなく二重コスメでメイクする方法です。
二重コスメにもいろいろな種類があります。テープタイプ、ノリタイプや被膜タイプなどです。一重のまぶたが厚い感じの方ならノリタイプ、奥二重の方なら被膜タイプやテープタイプをおすすめします。
アイラインはオーバーに引く
シジミ目の人に適したメイクの方法として第2番目にご紹介するのは「アイラインはオーバーに引く」ことです。シジミ目の人は目の横幅が小さいので、それを補うために目じりから長くオーバー気味にアイラインを引いて、横に長い目に見せることをおすすめします。
二重コスメで二重まぶたを作った後、やりすぎと思うくらい思い切ってオーバーに長いアイラインを引くときれいに決まります。
たれ目気味のアイラインを引く
シジミ目の人に適したメイクの方法として第3番目にご紹介するのは「たれ目気味のアイラインを引く」ことです。シジミ目でつり目の人は、目がつり上がってきつい印象を与えます。これを防ぐためには「たれ目」に見せるようにアイラインを引くことをおすすめします。
たれ目とは、目頭よりも目じりの方が低い位置にある目のことです。最近の世の男性の多くは、たれ目の女性は優しく可愛らしいという印象を抱いています。そこでつり目からたれ目に変身するためにアイラインを目じりが下がるように引くとよいのです。
ブランを使ってアイシャドウを入れる
シジミ目の人に適したメイクの方法として第4番目にご紹介するのは「ブランを使ってアイシャドウを入れる」ことです。つまりアイシャドウを肌になじみ易いブラウン系統の色にするのです。ピンク系の色やグリ-ン系の色のアイシャドウを使うと、逆にシジミ目を目立たせる効果を招きます。
つり目の人は目じりの所に濃いブラウンのアイシャドウを3角形に入れることも大事です。さらに同じ色のアイシャドウを何度も繰り返して塗ると返って目が小さく見えることになってしまうので要注意です。
涙袋を作るのもおすすめ
シジミ目の人に適したメイクの方法として第5番目にご紹介するのは「涙袋を作る」ことです。涙袋とは下まぶたに沿う膨らみの部分です。前にご紹介した「目をドーナツ型に囲む眼輪筋」という筋肉が発達した部分です。この涙袋は目を大きく見せ、とても可愛い印象を与える大事な部分です。
シジミ目の人には特にこの涙袋が必要です。涙袋が発達していない人は波袋を作るメイク用品も販売しているので、これを使って涙袋を作ることをおすすめします。少々手間がかかりますが涙袋を作れば可愛さ倍増になるでしょう。
シジミ目にとってNGなメイク方法
シジミ目の人の中には何とかしてシジミ目から脱出したいと願う人が多くるようです。そこでシジミ目を解消する美容整形の手術なども盛んに行われています。
しかし整形手術ではなくメイクによってシジミ目を解消する方法や、そのためのコスメもいろいろ開発されています。上ではそういうシジミ目の人に適したメイクの方法を5つご紹介しました。ここからは、シジミ目の人にとって避けるべきメイクの方法を5つご紹介します。
アイラインを太く引く
シジミ目の人が避けるべきメイクの方法として第1番目にご紹介するのは「アイラインを太く引く」ことです。太いアイラインは目が小さいシジミ目の人には似合いません。返って目を小さく見せてしまうからです。
シジミ目の人がアイラインを引く場合は、アイラインを極力細くして横に長く引くことをおすすめします。またアイラインを引くために使うものはペンシルタイプは避けてリキッドタイプがおすすめです。
アイラインで目を囲む
シジミ目の人が避けるべきメイクの方法として第2番目にご紹介するのは「アイラインで目を囲む」ことです。特に黒のアイラインで目を囲むのはシジミ目の人にはNGのメイクです。目力を強くするために引くアイラインが返って目が小さいことを強調してしまいます。
シジミ目の人がどうしてもアイラインで目を囲みたいという場合には、まつ毛に塗るマスカラをいつもより丁寧に塗ることをおすすめします。まつ毛が丁寧に塗られているため、そのまつ毛が強調されて目が大きく見えるようになります。
明るすぎるアイシャドウを使う
シジミ目の人が避けるべきメイクの方法として第3番目にご紹介するのは「明るすぎるアイシャドウを使う」ことです。近頃はグリーンやブルー、またピンクなどといった明るい色のアイシャドウが人気を集めていますが、これらはシジミ目の人には似合いません。
ピンクのアイシャドウは膨張色のため、シジミ目の厚いまぶたを更に厚く見せる効果が出てしまいます。またグリーンやブルーなどは肌になじまない色なので、返ってまぶたを強調してしまいます。アイシャドウを使うなら肌になじむブラウン系統がおすすめです。
デカ目を作る
シジミ目の人が避けるべきメイクの方法として第4番目にご紹介するのは「デカ目カラコンを使う」ことです。着色で大径のデカ目カラーコンタクトレンズはデカ目が簡単に作れるために特に若い女性の間で人気があります。しかしこれはシジミ目の人にはNGのアイテムです。
シジミ目の人は、黒いつぶらな瞳の持ち主でただでも十分に黒目が大きく見えてしまいます。そのシジミ目の人がデカ目カラコンを使えば、黒目が大きく見えすぎて返って不自然な印象を与えてしまうので注意が必要です。
上まつ毛にまつ毛エクステ・つけまつ毛をつける
シジミ目の人が避けるべきメイクの方法として第5番目にご紹介するのは「上まつ毛にまつ毛エクステやつけまつ毛をつける」ことです。まつ毛エクステとは、まつ毛エクステンションの略で、人工のまつ毛をノリを使い自分のまつ毛に付け足すやり方です。
下のまつ毛にまつ毛エクステや、つけまつ毛をつけてボリュームを増やすのは、シジミ目に目力を与えるので良いのですが、上のまつ毛にまつげエクステや、つけまつげをするとシジミ目の短い横幅を長く見せるのではなく、かえって縦幅を強調することになってしまいます。
シジミ目の人におすすめのヘアスタイル
シジミ目から脱却したいという人は特に女性の中に多いです。そこで上に、シジミ目の人におすすめのメイク方法とシジミ目の人が避けるべきメイク方法を、それぞれ5つずつご紹介しました。今度はシジミ目の人におすすめのヘアスタイルを3つご紹介します。
目の上ギリギリのぱっつん
シジミの人におすすめのヘアスタイルとして最初にご紹介するのは「目の上ギリギリのぱっつん」です。ぱっつんとは前髪をほぼ水平な一直線に切って揃えた髪型のことです。
シジミ目の人の目が小さいように見えるのは、顔に対する目の比率が小さいためです。そこでおでこや眉を前髪で隠して顔の比率を下げれば目が大きく見えて来ます。
眉上のぱっつん
シジミ目の人におすすめのヘアスタイルとして2番目にご紹介するのは「眉上のぱっつん」です。ぱっつんとは前髪を水平に切り揃える髪型ですが、その前髪の位置を眉の上にもって来るのです。
このぱっつんの方が、上にご紹介した目の上ギリギリのぱっつんよりも、もっと目を大きく見せる事ができます。その上この髪型は目元のメイクを引き立たせる効果もあります。
前髪を流した髪型
シジミ目の人におすすめのヘアスタイルとして第3番目にご紹介するのは「前髪を流した髪型」です。上に前髪を水平に切り揃えるぱっつん前髪を2種類ご紹介しました。
今度は前髪を水平ではなく、斜めに流すやり方です。これは右と左の目の大きさに違いがある場合におすすめの髪型です。小さい方の目に向かう方向に前髪を流します。
シジミ目はメイクで改善できる!
シジミ目とはあの黒くて小さなシジミ貝のように小さな目のことです。このシジミ目は横幅が狭く縦幅が長いのでつぶらな瞳の可愛らしい目なのですが、日本人の美意識が横長で大きくパッチリ開いた西洋人の目に憧れる傾向が強いので、シジミ目の人はこれを改善したいという願望が強いです。
シジミ目を改善するには美容整形の手術も盛んに行われていますが、メイクでも十分に改善できます。シジミ目を改善するメイクの方法を5つ、またシジミ目の人にはNGのメイクの方法も5つ、さらにシジミ目の人におすすめのヘアスタイルも3つご紹介しました。