ディルハーブってなに?
日本ではあまり聞きなれない名前のディルハーブですが、某ハンバーガーショップのハンバーガーに挟んでいるピクルスはディルハーブで作っているとされています。
そのため、名前は聞いたことが無くてもこれまでにディルハーブを食べている可能性は、人それぞれではありますが高くなっています。
そんなディルハーブとはセリ科の一種で、原産は地中海沿岸や西アジアであり、草丈は80センチから120センチと成長力も高くなっています。
また、ヨーロッパや北アフリカなどでは、古くから薬草として栽培・利用されており、5000年前のエジプトでもディルハーブが使われていたことが判明しています。
そんな身近な食材になっていながら、薬草として古くから重宝されてきたディルハーブについて、さまざまな視点から調べていきますのでご覧ください。
料理などに使われるハーブ
上記でもご紹介させていただいたように、ディルハーブとは料理などに合わせやすいハーブとなっており、彩りとしての飾るだけではなく、食事のアクセントとして活用されることもあります。
ディルハーブの風味は爽やかな酸味や刺激が少々あり、口に入れ噛んだときにはほんのりとした甘みが口に広がるのが特徴となっています。
薬草としても用いられる
5000年前のエジプトでもディルハーブは薬草として活用されていたことをご説明させていただきましたが、その利用法は医師が薬草として患者へ利用していました。
そのため現在でも料理のアクセントとして使うだけではなく、薬草として使われることがあります。ディルハーブを薬草として活用する場合には、ディルハーブの効能などしっかりと理解し使い方に注意しましょう。
ディルハーブが人気の理由
昔からさまざまな使い方をされてきたディルハーブですが、日本で人気を集め始めたのはここ数年とされています。そんなまだまだ世間的にも知られていないディルハーブにはどんな魅力があるのでしょうか?
ここでは近年人気を集めだしたディルハーブの人気の理由について調べていきますので、プチガーデニングや料理を作るのが好きな人はぜひ参考にしてみてください。
ビタミンとミネラルが豊富
ディルハーブには、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンC・ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛・マンガン・ナイアシン・葉酸などの多くの成分が含まれております。
このように健康や美容に良い多くの成分を普段の食事で摂取しようとすると、たくさんの食材が必要となりますが、ディルハーブを摂取することでこれだけの成分を補うことができます。
美貌は食事からとも言われるように、普段の食事にディルハーブをプラスしていく使い方では、普段と違った風味を楽しめるだけではなく、美容や健康にも良い食事が取れることが人気の理由の1つとされています。
副作用やアレルギーがない
小さなお子様がいる家庭では、食材にどんな成分が入っているかが気になり、慣れていないものを口に運ぶときは細心の注意が必要ですが、ディルハーブなら強い作用の成分が含まれていないため、副作用が起こる心配がありませんのでおすすめできます。
またディルハーブにはアレルゲン物質が含まれておりませんので、アレルギー体質の人でも安心して食事にプラスする使い方ができるでしょう。
ディルハーブに含まれている豊富な成分や副作用やアレルゲンの心配がないことから、安心・安全な食材として家庭での栽培をしている人も増えています。
ディルハーブは数あるハーブの中でも、日当たりが良い場所でならプランターや狭いスペースでも育てやすい食材とされており、観葉植物としてだけではなく、プチガーデニングとして自宅で手頃に楽しめるのも人気の理由となっています。
ディルハーブの効果・効能
魅力的な理由で日本でも人気を集めるディルハーブですが、薬草としても使われているディルハーブにはさまざまな効果や効能があるとされています。
そこで、ここではディルハーブを薬草として使う際の効果や効能について調べていきますので、当てはまる症状がありましたら、一度試してみるのはいかがでしょうか。
整腸作用
薬草とも言われるディルハーブには、カルボンという消化液の分泌を促してくれる成分が入っているため、胃の不快感や腸内にたまったガスを軽減させる効果があります。
そのため、胃や腸にたまったガスが原因とされる口の悪臭にも効果があり、日頃のケアでは改善できなかった胃や腸の悩みをディルハーブで解決できる効能があるとされています。
ディルハーブの効能で胃や腸を改善していきたい人は、ハーブティーのようにディルハーブをお湯に入れお茶にして摂取するのが手軽で効果的とされており、ディルハーブで作ったお茶はクセも少ない風味が特徴です。
リラックス効果
薬草とも言われるディルハーブにはリラックス効果があるとされており、日頃のストレスから来るイライラや、赤ちゃんの夜泣きなどにも効能があるとされています。他にも、催眠効果があるため不眠症の人にもおすすめです。
ディルハーブの効能でリラックスをしたい人は、食事に取り入れてみたりお茶にして摂取するのが良いでしょう。また、生花としてディルハーブをインテリアの一部として楽しむこともリラックス効果が期待できますのでおすすめです。
デトックス効果
ディルハーブの効能は身体を健康な状態に改善させてくれる働きが多く、上記の効果だけではなく、体にたまったデトックスを排出してくれる効能もあるとされています。
胃や腸にたまったガスを排出する働きの際に、ディルハーブは利尿効果と体中の老廃物も一緒に排出させる働きをしてくれますので、ダイエット中にもお茶やジュースの代わりとしてオリジナルのディルハーブドリンクを作ってみるのはいかがでしょうか。
ディルハーブの使い方・レシピ
ハーブの一種であるディルハーブには、さまざまな効果や効能があり魅力的な食材とされていますが、どんなメニューにディルハーブは合うのでしょうか?
ここでは、ディルハーブを使ったおしゃれなメニューをレシピと合わせてご紹介させていただきますので、ディルハーブの使い方に悩んだ際などにぜひ参考にしてみてください。
バターやドレッシングに混ぜる
ディルハーブは、素材自体は食材を邪魔するような風味がありませんので、バターやドレッシングと合わせても美味しくいただくことができます。
そんな中でもおすすめのレシピは、ディルハーブを刻んでクリームチーズと合わせたディップ用クリームです。作り方のレシピは、パンやクラッカーなどに塗る用のクリームチーズを用意し、ディルハーブの葉の部分を細かくみじん切りしていきます。
カットができましたら用意していたクリームチーズに混ぜてあげるだけで完成ですので、とっても簡単にディルハーブの香りがアクセントのディップ用クリームを作ることができます。
料理のトッピングに使う
ディルハーブを普段のメニューにトッピングとして添えてあげるのもおすすめです。たとえばシンプルなポテトサラダには、大きめにちぎったディルハーブをトッピングすることで、ポテトサラダの味に深みが出て本格的な味わいになります。
ディルハーブはフルーツとの相性も良いため、ワインなどのおつまみにもぴったりなフルーツおつまみとディルハーブを合わせてみるのはいかがでしょうか。
フルーツおつまみの作り方のレシピは、カットしたグレープフルーツの上にクリームチーズを乗せていき、仕上げにディルハーブを添えるだけととっても簡単なおつまみです。
グレープフルーツのサッパリとした味わいと、ディルハーブの高級感のある香りは、それぞれの素材の良さを引き立ててくれ、手軽なレシピでありながらディルハーブを添えることで、本格的なおつまみを自宅で楽しむことができます。
ビネガーやオイル漬けにする
ディルハーブの使い方では、ビネガーやオイル付けをしてディルハーブを取り入れていくのもおすすめです。ビネガーの作り方のレシピは、まずはじめに付け込んでいくための清潔なボトルの中に、ベースとなるオイルやワインビネガーを注いでいきましょう。
そこへボトルが埋まり過ぎてしまわないほどにディルハーブを入れていきます。完成したら、しっかりと密閉して1・2週間ほど冷蔵庫で保存していきましょう。
1・2週間ほどするとディルハーブの色味がうっすらと抜け始めますので、付け込んでいたオイルやワインビネガーにディルハーブの香りが移り完成となります。こちらのビネガーやオイル付けは、1ヵ月以内に使いきるように注意しましょう。
魚との相性が抜群
ディルハーブはとくに魚との相性が良い食材とされており、サーモンと合わせたメニューは絶品とされています。ムニエルのようにサーモンを焼いたレシピでは、ヨーグルト・マヨネーズ・レモン汁・塩・ディルを混ぜ合わせたレモンディルソースを添えるのはいかがでしょうか。
ソースの上からさらにディルハーブとピンクペッパーをふんだんに乗せていくことで、見た目も豪華になりますし、香りも引き立ちますのでおすすめです。
また生のサーモンを使ったカルパッチョやマリネでは、ヘルシーな食材とサーモンを色とりどりに盛った上から、ディルハーブをオイル付けしたオイルをかけても絶品になり、程よい大きさにカットしたディルハーブを仕上げに散りばめてあげましょう。
ディルハーブサラダ
ディルハーブの使い方では、メインディッシュで使いきれなかったディルハーブをサラダに添えてみるのはいかがでしょうか?
ディルハーブはハーブの一種でありますので、ヘルシーなサラダとは相性抜群であり、難しいレシピもありませんので、大きさなどを気にせづに乗せていくだけで、ディルハーブの香りが引き立つ高級感のあるサラダを楽しむことがあります。
香草焼き
ディルハーブと魚を一緒に焼いていく香草焼きは、西洋料理として日本でも人気の高い料理です。香草焼きの作り方のレシピは、サーモンや白身の上にディルハーブをふんだんに乗せてオーブンで焼いていくだけと、とっても簡単なレシピになっています。
そのままでももちろん美味しいですが、さらにディルハーブの風味を感じたい人は、添えていくソースにディルハーブをみじん切りして合わせてあげるのも良いでしょう。
ディルティー
ディルハーブの使い方では、美容や健康にも効果があるディルハーブにして使っていくのもおすすめです。ディルティーのレシピは、小さじ1杯ほどを目安にディルハーブとお湯をカップに注いで5分ほど経ったら完成なのでとっても簡単です。
ディルハーブの保管方法
続いてご紹介させていただくのは、美容や健康に効能があり料理のアクセントにもぴったりな、ディルハーブの保存方法をご紹介させていただきます。
ディルハーブは乾燥させての保存ができないため、スーパーなどで購入した際にディルハーブが残ってしまったときには、以下の方法で保存していきましょう。
フレッシュなディルは冷蔵庫保存
ディルハーブは自宅でも栽培が可能な食材となっていますが、もちろんスーパーなどでも購入することが可能となっています。また、スーパーなどで購入する際には、一度では使えない量なことが多いため、しっかりとした保存方法が必須となっています。
スーパーなどで購入したフレッシュなディルハーブは、密閉できる容器などに1センチほど水を入れ、茎の先端だけが水に付くように縦に入れ、冷蔵庫で保存していきましょう。保存期間は1週間ほどで、しっかりと密閉することで鮮度や効能を保つことができます。
冷凍保存も可能
一度では使いきれなかったディルハーブを長期保存していきたい場合には、冷蔵庫では1週間ほどしか保存ができないため、冷凍保存がおすすめです。
ディルハーブを冷凍保存していく際には、しっかりと密閉することができるジップロックなどに、ディルハーブの花や葉を入れて保存していきましょう。
葉は色々な使い方ができるため、場合によってはみじん切りなどをしてから冷凍保存してあげることで、解凍後の使い方が便利になります。
種またはドライは密封容器で保管
ディルハーブの種やドライハーブの保存方法では、密閉容器で高温多湿は避け保存していくようにしましょう。ディルハーブのスパイスは香り付けにぴったりな調味料となっていますので、高温多湿の場所ではどんどん香りが飛んでしまうからです。
ディルハーブのスパイスは2年ほど保存が効くとされていますが、冷蔵庫にスペースがあるようでしたら、冷蔵庫に入れて保存してあげることでより鮮度と香りを保つことができます。
ディルハーブは美味しくて身体にも良い!
さまざまな使い方ができることで日本でも注目されているディルハーブは、普段の食事にプラスしてあげることで、食卓が色鮮やかになるだけではなく、ハーブの香りが引き立つ本格的な味を楽しむことができます。
また、美容や健康にも良い成分が豊富に含まれていることから、ディルハーブとは美味しく食べられる食材でありながら、体にも良い効果や効能ばかりの、尽くしの食材となっています。