ハーブ初心者におすすめ!ローズマリーの種類・特徴・育て方をレクチャー!

ハーブ初心者におすすめ!ローズマリーの種類・特徴・育て方をレクチャー!

家で料理をするときに、自分の家で育てたハーブがあるとオシャレな印象を与えられます。ローズマリーはハーブ初心者の人でも育てやすく、種類や用途も色々あるためおすすめのハーブです。今回は、ローズマリーの種類や特徴、育て方についてご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.ローズマリーの種類や初心者でもOKな育て方を紹介!
  2. 2.ローズマリーの3つの種類と特徴
  3. 3.3種類のローズマリーの違い
  4. 4.ローズマリーの育て方
  5. 5.ローズマリーの種類別の品種
  6. 6.ローズマリーの活用法
  7. 7.種類を把握してローズマリーを育ててみよう!

ローズマリーの種類や初心者でもOKな育て方を紹介!

Photo by NakaoSodanshitsu

ローズマリーといえば、料理やハーブティーなどさまざまな用途で使われていて、聞いたことがあるという人も多いハーブのひとつではないでしょうか。

家庭でローズマリーを育ててみようと思っても、初心者の人の中にはローズマリーにいろいろな種類があることや育て方などを知らないという人もいるかもしれません。今回はローズマリーの種類や育て方などについて紹介していきます。

ローズマリーの3つの種類と特徴

Photo bygate74

ローズマリーは数多いハーブの中でもトップクラスに有名で初心者の人にもおすすめなハーブのひとつですが、ローズマリーにも様々な種類があり、どれも香りは一緒ですが育ち方に違いがあります。

ローズマリーの種類である「立木性」「匍匐性」「半匍匐性」の3種類の違いについてご紹介していきます。

木立性

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ローズマリーの種類のひとつ目は「立木性(立性)」です。立木性のローズマリーは、ローズマリーの中でも代表的なもので、文字通り垂直に立って生育し、扇状に広がって育つのが特徴です。

高さ200cm以上に成長したり、株が簡単に大きくなるのも特徴的です。「マリンブルー」が代表的な品種になります。

匍匐性

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ローズマリーの種類のふたつ目は「匍匐(ほふく)性」というものです。匍匐とは、地面を這うように成長する種類のことで、軍隊などで行われている匍匐前進もここから来ていると言われています。

「クリーピングローズマリー」とも呼ばれるように、ローズマリーの中では一般的な種類になります。また、立木性のものと異なり、高さは20センチから40センチほどとなります。「プロストラータス」が代表的で、料理に使われることも多い種類です。

半匍匐性

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最後の種類が「半匍匐性」というもので、立木性と匍匐性が混ざった種類のローズマリーです。横方向に成長してから上へと高く成長する種類で、高さは100センチから200センチほどに育ちます。半匍匐性のローズマリーは「モーツァルトブルー」が代表的な品種です。

3種類のローズマリーの違い

ローズマリーには「立木性」「匍匐性」「半匍匐性」の3種類があることがわかりましたが、品種も加わるとさらに多数のローズマリーが存在することになります。3種類の違いはどこを見たらわかるのでしょうか。大きく分けると成長の仕方と葉の大きさで違いを見分けられるようです。

成長の仕方

ローズマリーの見分け方ですが、小さい苗のうちはどの種類のローズマリーも上に伸びて成長するので見分けが難しいです。しかし、成長するにつれて匍匐性と半匍匐性のローズマリーは扇状に広がり始めるため、その成長段階になると見分けることが出来ます。

葉の大きさ

ローズマリーの種類を見分けることは、葉の大きさを見ることでもわかります。木立性のローズマリーは高さが小さい段階から葉が大きいことが特徴です。また、匍匐性は元から葉が小さく、木立性と比較すると葉の大きさの違いを感じられます。

ローズマリーの育て方

ローズマリーは比較的手のかからないハーブとして初心者でも育てやすいことが特徴ですが、どういう育て方をすればよいのでしょうか。また、種類別によって適した育て方はあるのでしょうか。ここからは、ローズマリーの育て方と種類ごとの育て方のポイントについて解説していきます。

育てる場所

庭で育てる場合も鉢植えで育てる場合も、なるべく日当たりと風通しがよく、土が乾きやすい場所にしましょう。また、枝が増えてきた場合には、害虫予防なども兼ねて定期的に枝の剪定を行ってあげましょう。剪定後は料理やリースなどにして楽しむことができます。

適した土

植物を育てるときには土づくりがとても大切になります。ハーブを育てること自体が初めてという初心者の人は、ホームセンターなどでハーブ用として販売されている土を購入して使用するのが良いでしょう。また、基本的には水はけの良い培養土を選ぶようにしましょう。

植え替えのタイミング

植木鉢で育てる場合は、根づまりや土の水はけが悪くなったと感じるようになります。そう感じたときは植え替えを行ってください。ただし、梅雨時や夏や冬の時期に植え替えを行うことは植物にとってストレスとなるため、植え替えの時期に気を付けましょう。

肥料の与え方

ハーブ用の土を使用するのであれば、肥料は基本的に不要です。しかし、ローズマリーの茎が萎れてきたなどであれば、薄めた液体肥料を水やりの代わりに10日に1回ほど与えてあげると元気になります。

また、生育期間中は、1か月に1回の頻度で野菜・果物用として販売されている肥料を追肥してあげると良く育ちます。

剪定の時期・やり方

剪定時期についてですが、ローズマリーの花が咲く時期は4月から6月ごろです。ローズマリーはどの種類も暑さが苦手なため、7月の気温が上がり始める前に剪定するのがおすすめです。

剪定する場所は、花が咲いた場所の少し下部分を切ります。このときに、根本部分には葉が残るように気を付けて剪定しましょう。

種類別の育て方のポイント

ローズマリーの基本的な育て方について解説してきましたが、種類ごとに育て方の違いやポイントはあるのでしょうか。3種類あるローズマリーの育て方のポイントについては以下の通りになります。それぞれのポイントを確認して、育てる際の参考にしましょう。

木立性

木立性は基本的に日光と水さえあれば元気に育ってくれるため、日当たりの良い場所で育てましょう。水槍の頻度は、土が乾燥してから数日経った辺りに、鉢底から流れ出るくらいの水を与えます。

成長を止めたい大きさのところで枝の先端部分をカットする摘芯という作業を行うことで、背が高くなりすぎることを防げます。

匍匐性

匍匐性の育て方も基本的には木立性と同じですが、匍匐性は育て始める前に植える場所や鉢をよく考えてから育てる方がよいでしょう。

匍匐性のローズマリーは、地面に這うように育つため、成長後のイメージを考えてから育て始めないと大変なことになります。また、匍匐性は高さのある場所に植えると低いところへ垂れるように育つため、おしゃれな空間が演出できます。

半匍匐性

基本的には木立性と同じように育てますが、半匍匐性の種類を育てるときには成長して高さが20センチほどになったら、主茎の先端を切ってあげましょう。主茎を切ることで、わきの部分から枝が増えてくるため、こんもりとした見た目のローズマリーを育てることが出来ます。

ローズマリーの種類別の品種

ローズマリーには木立性、匍匐性、半匍匐性と3種類のものがあるとご紹介しましたが、それぞれの種類はわかっても品種がわからないことにはどれを育てたいのかわかりません。ここからは、ローズマリーの品種を木立性、匍匐性、半匍匐性の3種類に分けてご紹介していきます。

木立性の品種

まずは木立性の品種からご紹介していきます。今回は、木立性の中から「トスカナブルー」と「マリンブルー」の2種類をご紹介します。いずれも成長が早い品種のため、ローズマリーを料理などでたくさん使用したい人におすすめの品種です。

トスカナブルー

トスカナブルーは、その名の通りイタリアのトスカーナ地方で発見された木立性タイプの代表的なローズマリーです。トスカナブルーは比較的成長が早く、香りも良いため料理用として使用することを特におすすめします。また、見た目もきれいに育ちやすいため、観賞用としてもおすすめの品種です。

マリンブルー

マリンブルーは、濃いブルーの花が咲く品種です。また、木立性ローズマリーの中でも強健です。さわやかな香りを持っている品種のため、人通りの多い場所に植えると香りが運ばれて楽しめます。

料理、園芸、手工芸など、さまざまな楽しみ方ができる品種です。また、耐寒性があり、マイナス15度まで耐えられます。

匍匐性の品種

続きまして、匍匐性のローズマリーからは「プロストラータス」と「シメリングスターズ」をご紹介していきます。這うように成長する匍匐性のローズマリーは、高いところに植えて低いところへと成長させることで観賞用にもってこいの品種です。

プロストラータス

プロストラータスは、匍匐性のローズマリーの品種で、花壇の縁やロックガーデン、壁面やハンギングバスケットなどに植えると見栄えが良いです。きれいなブルーの花が咲きます。また、高さは30センチほどに成長します。 冬の気温が氷点下にならないところに植えましょう。

シメリングスターズ

シメリングスターズは、成長速度が速くしっかりした枝葉を持ち、立ち上がりながらよく伸びて成長します。開花期には、小ぶりでフリルのようにかわいらしく淡い青紫色をした特徴的な花が枝いっぱいに咲く品種です。見た目も香りも良い匍匐性のローズマリーです。

半匍匐性の品種

最後に半匍匐性のローズマリーの品種をご紹介していきます。半匍匐性からは「モーツァルトブルー」と「カプリ」の2種類をご紹介していきます。半匍匐性のローズマリーは低めに育つため、室内で育てることにも適している品種です。

モーツアルトブルー

モーツァルトブルーは、上に立ち上がりながら横にも伸びる半匍匐性の品種です。半匍匐性のローズマリーで、紫の花を咲かせます。大きめの鉢やハンギングバスケットなどで栽培すると開花時にとてもきれいです。

また、弱耐寒性のためマイナス10度までしか耐えられません。鉢植えで育てる際には冬は冷たい風が当たらない場所に置きましょう。

カプリ

カプリは、淡いブルーの花を咲かせる半匍匐性の品種です。カプリは年間を通して一年中緑を保つ低木としてガーデニングにご利用いただけるほかに、さわやかな香りとほんのり苦い風味を持つハーブとして料理にも使用できます。また、乾燥させた葉はポプリとして加工することにも適している品種です。

ローズマリーの活用法

ローズマリーは成長速度も速く、どんどん育つため、初心者の人はローズマリーの活用方法がわからずに戸惑ってしまうかもしれません。ここからはローズマリーの活用方法についてご紹介していきます。

それぞれの品種によって活用方法は違いますが、基本的には料理やインテリアに活用することができます。

料理やハーブティーに

ローズマリーは香りが強く特徴的なハーブのため、肉料理のにおい消しや、魚料理に使用されています。また、ジャガイモに香りづけとして使用したり、クッキーなどに混ぜてハーブクッキーを作ったりもできます。ハーブティーにすると頭をすっきりさせる効果もあります。

インテリアに

ローズマリーはインテリアにも活用できます。剪定したローズマリーを花瓶やバスケットに活けるだけでも素敵な香りで癒されますし、リースにしたり、乾燥させてポプリにしたりと加工するのも良いでしょう。また、鉢植えで育てるとそのままインテリアにすることもできます。

種類を把握してローズマリーを育ててみよう!

Photo byCouleur

観賞用だけでなく、料理やインテリアにも活用できるローズマリーについてご紹介してきました。初心者の人でも育てやすいローズマリーの種類や育ち方を把握して、あなたもハーブのある素敵な暮らしを始めてみるのはいかがでしょうか。

あずき
ライター

あずき

ライティング業務は初めての試みです。たくさんのジャンルに触れて自分の知識の幅を増やせたらと思います。

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