女難の相の意味
占いで「女難の相が出ている」という表現はよく使われます。もちろん男性に出る相ですが女性でも気になる言葉です。占いだからと思っていても「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」とよく言うように、まったく当たっていないとは言い切れません。
「女難の相」がある男性は「モテる人」というイメージがありますが、実際はどうなのでしょう。それでは「女難の相」の意味を紐解いてみましょう。
女性に関するトラブルが多いという意味
「女難の相」を一言でいえば「女性に関するトラブルが多い」という意味です。嫉妬深い女性や身勝手な女性に振り回される、女性と喧嘩別れをするなど結果的にトラブルが原因で不幸な状況になるという意味です。
一時的に女性にモテても「女難の相」の出ている男性は、自分に合う女性との縁が遠い人、恋愛運がない人ということになります。
例えば付き合っている女性が他の男性と浮気をしてしまう、喧嘩が絶えない、恋愛して付き合い始めた途端に態度が横柄になる、金遣いが荒くなる、怒ってばかりいるなどトラブルが多くなることです。
つまり「女難の相」とは、最初は女性との小さな問題でも、どんどんトラブルが大きくなり最終的に恋愛が実りにくいという意味です。
女難の相の使い方
「女難の相」という言葉は人相学や占いではよく使う言葉ですが、普段の日常ではどんな場面でどのような使い方をするのでしょう。女性が男性に対して話す場合の使い方、男性が自分のことを話す場合の使い方と様々です。
それではシチュエーションごとに分けて、「女難の相」の男性と女性の使い方や、使う場合の心理などを分析してみましょう。
恋愛で苦労する男性に対して使う
女性関係で上手くいかない人や、恋愛で苦労している男性に対して女性から「女難の相が出ているから、トラブルが多いのよ、早くお祓いでもしたら!」
男性同士では「女難の相があるから恋愛が上手くいかないんだ。普段の行いを直したほうがいいぜ!」のようにアドバイスする時に使います。
この場合の心理は、本当に心配してアドバイスする心情と「自業自得だから仕方ない」「いい気味だ」という感情を含んでいる場合があるので使い方には注意しましょう。
人に相談する時に自分が女難の相の持ち主だと言う
恋愛が上手く行っていない男性が友人などに相談する場合には「俺、最近どうも彼女と上手くいかないんだ。女難の相が顔に出ていないか?」「彼女とよく喧嘩するのは、俺に女難の相があるからかも?」のような使い方をします。
恋愛関係が不安なので占い師などに相談する際は「最近彼女との関係が悪いので、女難の相は現れていないでしょうか」「女性との縁がないのは、女難の相があるからでしょうか?手相をよく見てもらえないでしょうか」のような使い方をします。
これらは自分に「女難の相」があるのでは、という不安の心理の現れです。誰もが「女難の相」を信じているわけではありませんが、心の奥には「ひょっとしたら?」という気持ちがあるからです。
不幸な交際中の女性に対して使う
気分が塞ぎ込んでいたり、怒りっぽくなったり、急に衝動買いが多くなった女性に対して「最近気分が荒れているのは、女難の相の男性と付き合っているからじゃないの?」
「女難の相のある男性には気をつけなさいよ。最後はあなたが泣くことになるから」のような使い方をします。これらは不幸な交際中の女性に対して女性がアドバイスする場合の使い方です。
逆に女性が男性に対して注意する場合は「最近彼女が荒れているのを知ってる?あなたに女難の相があるからじゃないの」のように使います。
これらの例文の心理の裏には、前述のように「自業自得だから仕方ない」「いい気味だ」の感情が無意識のうちに含まれることがあるから使い方には注意しましょう。
女難の相の人相の特徴
人相学や占いでは「女難の相」を持つ人には、体や人相に特徴があるとよく言われます。逆を言えば特徴があるから占いで「女難の相」が出てると判断することができるのです。
しかし「女難の相」の特徴がある人は、必ず「女難」に遭遇するというわけではありません。その確率が高いという意味です。昔から占いは霊感で行うものではなく、確率や統計で判断するものです。
つまり「女難の相」とは「女難」に合う確率が高いから注意しなさいという警告の相なのです。それでは「女難の相」のある人の特徴を紹介します。
妻妾宮が陥没している
人相学では妻妾宮(さいしょうきゅう)は人の心を映す鏡と言われています。妻妾宮とは一般的に「目じり」のことです。この妻妾宮がくぼんでいたり、アザがあったり、色がくすんでいると「女難の相」があると言われます。
逆に妻妾宮の色つやがよく輝いている状態なら、異性関係や恋愛運は良好で、誠実で優しい異性に恵まれると言われています。また目じりが下がっている場合は、下の者に対して寛大で愛情が深く、目じりが上がっている場合は神経過敏でトゲがあり反抗的とされています。
このように妻妾宮(目じり)は人の心を映すと言われています。つまり「女難の相」のある人には、妻妾宮が陥没していたり、キズやアザ、色がくすんでいるという特徴があります。
右目や眉が劣るか法令が短い
人相学で「眉(まゆ)」は、人の運・不運を中心的に見る相と言われています。つまり左右のバランスが運勢に影響します。また「右」という字には「右に出る者がいない」と云うように「優れている」という意味合いを持っています。
また「眉」は性の強さを象徴しています。男性の場合右の目の眉が左より短かったり、薄かったりする場合は「男性としての運がない」=「女難の相がある」ことになります。
鼻先や性器に同じようなほくろがある
人相学でほくろは運勢が良いとされていますが、ほくろの位置によっては色々な意味や性格の特徴を表します。特に鼻頭や鼻筋にほくろがある場合には性欲が強いことを表します。
これは男性女性ともに当てはまるのですが、特に男性にその傾向が強く、結婚してからも浮気に走って離婚しやすいと言われています。つまり女性関係で難に遭いやすい性格という意味で、鼻先のほくろは「女難の相」の特徴と言えます。
また性器に同じようにほくろがある場合も、性欲が強いので同じような結果や災難に遭いやすいので「女難の相」があると言えます。
顔の輪郭周辺にほくろがある
顔の輪郭周辺といっても、ほくろの位置が頬(ほほ)のどの部分にあるのか、顎(あご)のどこにあるかによって違ってきます。ほくろは一般的には良い運勢を持っているのですが、その強運が仇となって「女難の相」になる場合があります。
ほくろの大きさ、色合いの濃さによっても違いがありますが、特にアゴにある場合は要注意です。アゴの右側にある場合は家庭運や金運に恵まれトラブルは少なく円満に過ごせます。
しかし、アゴの左側にある場合は、人に好かれいつも周りにたくさんの人がいます。一見良い運気で恋愛も多くなるタイプです。それだけに女性関係が多くなるので「女難の相」になる危険を含んだほくろとも言えます。
また耳の輪郭にほくろがある場合は、頭がよくスマートな人と言われています。耳は人の言葉や音を聴く重要な器官です。その耳に運気があれば人としての魅力が増します。
だから、その運気が強い男性には魅力があるから女性が集まります。女性が多く集まれば恋愛の機会も多くなり、それだけ「女難の相」になる可能性も高くなります。
つまり顔の輪郭に近いところにほくろがある人は、一般的には運気が良く強運であるけれども、一つ間違えれば「女難の相」にもなりうる特徴と言えるので注意が必要なのです。
女難の手相の特徴
前章では人相学から「女難の相」を検証してみましたが、ここでは「手相」からその特徴を調べてみましょう。手相とは手のひらの線を見て判断する占いです。
「そんな手相で人生を決められたたまるか!」と思う方も多いと思いますが、前にも紹介したように占いとは確率と統計によって導き出された特徴の推測です。
100%と当たるとは限りません。しかし昔から積み上げてきた統計とデータに基づいた手相には一言では否定できない意味があります。そのような解釈でこれからの記事を読み取ってください。
右手の平の運命戦と感情線が交差している
手相占いの歴史をさかのぼると実に3000年〜5000年前に古代インドで生まれたと言われています。キリストやお釈迦様より古い歴史を持っています。
つまり手相は、長い年月をかけた歴史とデータに基づいた易学なのです。その膨大なデータによる手相占いは一概に信憑性は無視できません。もちろん易学に基づいていない疑わしい占い師がいることも事実です。
手相には、感情線、結婚線、運命線、財運線、頭脳戦、太陽線、生命線などの線があります。この中で「女難の相」に関わるのは感情線と運命線です。
感情線とは、小指から人差し指や親指の方向に手のひらを横断するように伸びている線です。心の動きを表している線です。つまり恋愛に置き換えると相手に対する感情や心の状態を表していると言えます。
感情線が長い人は「感情が豊か」という意味なので恋愛を好むという傾向があります。逆に短い人は「感情を出すことが苦手」なので愛情表現が下手という特徴があります。
運命線とは、手首の方から中指に向かってまっすぐに伸びる線のことで、人生の道を指し示す線と言われています。しかし運命線は人により長い人、短い人、途中で途切れて分かれている人といます。
運命線は不思議な線で、長くまっすぐ伸びている人は目標に向かってブレずに向かっていく性格ですが、短かくても切れていても悲観することはありません。
運命線が短いということは、この先人生の目標が後で見つかることを意味します。途中で運命線が切れていることは仕事や人生の方向が頻繁に変わることを意味しています。つまり人生としては変化に飛んでいることなので考え方によってはポジティブです。
それではこの感情線と運命線がどのように「女難の相」に関わっているのでしょう。感情線と運命線が交差する手相がたまにあります。線が交差するということはそこに×印ができます。×印は手相ではトラブルを意味します。
感情線が運命線と交差するということは、感情が豊かな人が人生のある時期にトラブルに巻き込まれるという意味です。つまり恋愛に恵まれた感情線を持っていながら運命線でトラブルが出るということは「女難の相」の特徴を持っていることになります。
感情線と運命線が交差しているので「女難の相」があると言われても、それが事実とは限りません。しかし歴史と統計に裏付けてられているので可能性があることには間違いありません。
つまり手相学における「女難の相」とは、感情線と運命線が交差していることなのです。それには長い歴史と古代から伝わる意味が深く関わっているのです。
言い換えれば古代でも、現代でも恋愛に関する思いは変わらないのではないでしょうか。恋愛の感情が「女難の相」を引き起こす誘因になっていると言えます。
女難の相の対策方法
「女難の相」が出ていると言われれば、不安な気持ちになります。「女難の相」が出ているということは、女性で苦しむ確率が高いということです。「女難の相」そのものを消す方法はありません。しかし不安な気持ちを取り除く対策や方法はあります。
これから「女難の相」の対策方法をいくつか紹介しますが、すべての方法があなた自身に合っているとは限りません。それらを参考にして自分にあった対策方法や使い方を見つけてください。
女性に近づかない
「女難の相」が出ていても、女性に近づかなければ女性とのトラブルは起きません。「君子危うきに近寄らず」という諺(ことわざ)があるように怪しいものに近づかなければ危険は起きません。
これでは一生恋愛や結婚ができないようにも思えますが、人相や手相というのは時とともに少しずつ変わっていくものです。
つまり「女難の相」が消えるまでの間、しばらく女性に近づかないようにして様子を見る方法です。しかしこの方法はネガティブな対策です。
人相というのは心の変化が顔などに現れる現象です。「女難の相」が出るということは心に何らかの原因があるのです。その原因を探すのがポジティブな対策方法です。
仕事・趣味に没頭する
仕事や趣味に没頭するという対処方法は、女難の相の不安を解消するには良い方法です。しかし没頭するという行動そのものはポジティブですが、没頭することで「女難の相」の不安から一時的に逃げることなのでやはりネガティブな対処方法です。
人は仕事や趣味にいつまでも没頭していることはできません。手を休めた瞬間に「女難の相」の不安がよみがえります。つまり根本的な解決ではなく一時避難の対策方法です。
人に相談する
悩みや不安を抱えている時に、人に打ち明けて相談することで重たい心が軽くなるものです。心が軽くなれば「女難の相」が消えていく可能性があるので良い対処方法と言えます。
友人などに相談するだけでなく、占い師に見てもらうことも「人に相談する」と同じ効果があるので良い方法です。ただ悪い占いの結果が出る場合があるので覚悟が必要です。
しかし前にも紹介したように、占いとは危険やトラブルの可能性があるから注意して乗り越えなさいと警告するものです。占いの結果でネガティブに落ち込んではいけません。
悪い結果の占いが出たとしても、それは危険を事前に知らせて回避するためと前向きに捉えることが大切です。つまり占いは上手い使い方をすれば自分自身がポジティブになり「女難の相」を乗り越えることができます。
神社などを参杯する
神社などを参杯するとは、神頼みをして助けてもらうという他力本願(たりきほんがん)の消極的な方法ですが、この対処方法の本来の目的は、その場所まで行ってお参りをするという行動を起こすことに意味があります。
参拝するために神社にいくにはエネルギーを使います。行動するというポジティブな気持ちを持たせることが、この対処方法の目的です。もう一つは参拝したからもう大丈夫と心が軽くなるところです。
お祓いに行く
神主さんにお祓いを受けるということは、「参拝する」をさらにもう一歩前に前進する行動です。参拝しただけよりも心の平静はさらに深まります。
つまり「女難の相」を乗り越える対処方法とは、自分自身がポジティブ思考で物事を考え、心を軽くして行動することです。
女難の相の人におすすめのパワースポット
女難の相の人に、女難の厄除けとして効果がある神社やパワースポットがあります。その神社に参拝をしたりお祓いを受けることで「女難の相」の災難を避けることができると言われています。
またその神社のお守りやお札を持つことも効果があるでしょう。それでは女難の相の人におすすめの神社を3カ所紹介します。
千葉県の千葉神社
千葉県の千葉市にある「千葉神社」は、北極星と北斗七星の御神霊「北辰妙見尊星王(ほくしんみょうけんそんじょうおう)」を祀っている神社で、あらゆる厄除けに良いとされています。
北極星は、年間を通して常に空の同じ位置にあり、四方八方、全世界をいつも見守るように存在しています。北斗七星はその北極星の周りに常に位置していて、北極星を守る従者のように存在しています。
また昔の航海や旅で方位がわからなくなった時には、いつも変わらぬ北極星の位置を頼りに進む方位を決めていました。
この北極星と北斗七星を人生に置き換えると、人生の進むべき道を常に指し示し、人生に降りかかる厄災から守るということで、その星の御神霊を祀る千葉神社があらゆる厄除けに良いとされています。
「女難の相」も人生の厄災の一つです。千葉神社を参拝したりお祓いを受けることで、女難の相以外の厄除けにもなるので、ぜひお参りしてみてください。
京都の賀茂別雷神社
京都にある賀茂別雷神社(かもわけ・いかづちじんじゃ)は名前の通り「雷(いかづち)」を祀った神社で、「雷(いかづち)」つまりカミナリのパワーで「女難の相」などの厄災を払いのけてくれる霊験あらたかなゴリヤクがあります。
昔からカミナリのパワーは恐れられ「地震、カミナリ、火事、オヤジ」というように強くて怖いものの代名詞になっています。また「雷神(らいじん)」という神がカミナリを司っていると言われ神聖なものでもあります。
つまり「雷(いかづち)」を祀っている賀茂別雷神社は、女難の相などの厄災を、神聖なカミナリの力で払いのけてくれるパワースポットです。
東京の於岩稲荷田宮神社
最後に紹介する東京の「於岩稲荷田宮神社」は、少し怖い話に由来するパワースポットです。「四谷怪談」という怖い物語をご存知でしょうか?この怪談に登場する「お岩さん」を祀っているのが「於岩稲荷田宮神社」です。
「四谷怪談」は江戸時代の実話にもとずき創作された怪談話で、夫に毒を飲まされ続け、次第に顔がお化けのように変形して殺された「お岩」が恨みを晴らすために幽霊となって復讐を果たすというストーリーです。まさに「女難の相」をそのまま地で行く物語と言えます。
この「お岩」の怨念を鎮めるために建立されたのが「於岩稲荷田宮神社」です。もし「女難の相」の怨念に悩まされているなら、真っ先にこの神社に参拝をしてお祓いを受けると良いでしょう。
女難の相を持つ男性は女性で苦労しやすい
「女難の相」を持つ男性は女性関係で苦労すると言われています。しかし人相学や手相などの占いで「女難の相」が出ているというのは、女性関係で苦労する確率が高いから回避することを考えなさいと警告しているにすぎません。
ここまで「女難の相」の意味や使い方、「女難の相」が現れる人の特徴、「女難の相」を払い退けるパワースポットなどを紹介してきました。
これらを参考にして、自分自身の心を軽くしてポジティブな方向に向け「女難の相」を乗り越えて、人生の様々な厄災を払いのける役に立つことができれば幸いです。