スリランカ人の特徴とは
スリランカ人のイメージはどんなものでしょう。スリランカは16世紀にポルトガルが、その後オランダが進出し、19世紀からはイギリスの植民地となり、第二次世界大戦後に独立しました。様々な国の支配下に置かれてきたせいか、家族や友人を大切にする文化です。スリランカ人は親しみやすく誰でも話しかけてきますが、プライドが高く頑固です。
スリランカ人の伝統文化
スリランカは歴史的にも様々な国が進出し、またインド洋の貿易の要として、様々な国の文化を色濃く残しています。また国民の70パーセント以上が仏教徒なので、仏教からも大きく影響を受けた文化が特徴的です。仏教と共に伝わったとされるアユルヴェーダは、スリランカ人の伝統医療と融合して独自の文化を作り上げました。
アユルヴェーダ製品やバディック(ろうけつ染め)、木彫りのお面、ボビンレースなど、スリランカ人の手で様々な文化を融合し、作り上げてきた伝統文化物も数多くあります。
スリランカの宗教
スリランカ人の多くは仏教徒です。スリランカ人の約70パーセントを仏教徒が占めています。そのためスリランカ人は仏教から大きな影響を受けて性格や思考、文化が形成されているため、仏教以外の30パーセントは、ヒンドゥー教やイスラム教、キリスト教を信仰しています。スリランカには仏教の遺跡が数多く残され、仏教徒の聖地とも呼ばれています。
しかしスリランカ人は、仏教とその他の宗教との対立が激しく、30年続いた内戦が終結して10年経過する現在も、2019年4月に宗教対立による爆破テロが起きました。現在も宗教対立の深まりが深刻になっています。
国民の約10%は貧困層
スリランカ人同士の内戦が終結してからスリランカは急激に発展し、貧困率は、2002年から2009年までに23パーセントから10パーセント以下まで下がりました。しかし内戦激戦地となった東部と北部、更に農園地帯も、未だに貧困問題が解決していません。更にスリランカの貧困ラインは、世界基準より大きく下回ります。
貧困ラインすれすれの生活をしているスリランカ人は、気候などの些細なことで貧困ラインを下回ってしまうこともあるので、事態は一層深刻です。日本の貧困率は2015年で15.6パーセントなので、数字だけを見ると日本のほうが貧困率が高いことになります。
イケメン・美人が多い
スリランカ人は、イケメンと美人が多いと言われています。アジア人でありながらヨーロッパの血が混ざっているせいか、スタイルもよく彫の深い小顔で、エキゾチックでもあります。褐色の肌に力強い眼、そして白い歯がとても印象的です。スリランカ独自の文化のイケメン、美人の特徴をご紹介していきます。
スリランカ人の男性の特徴
フレンドリーでイケメンなイメージがあるスリランカ人男性。日本人にはあまりいない、彫の深い顔立ちがお好みの女性にとっては、興味の対象かもしれません。気になるイケメンのスリランカ人男性、実際にはどんな性格や思考を持っているのか、どんな特徴なのかをご紹介します。
家族・親戚・友人を思いやる
スリランカ人はとても家族思いの特徴があります。家族以外でも、親戚や友達もとても大切にします。仏教の教えが広く伝わったとされていますが、その集団主義はとても強く、何かをするにも、まず家族を気にかけます。家族の中では父親が大黒柱で最も偉く、母親は従順に従います。子供は両親に従い、両親は子供が困っているときに手助けします。
フレンドリー
スリランカ人の男性は、南国で島国のイメージ通りにとてもフレンドリーです。誰にでも気さくに話しかけてきます。スリランカ人はおしゃべりも大好きなので、会話を切り上げたくても話が延々続いてしまうこともあるようです。イケメンのスリランカ人に話しかけられるのは嬉しいですが、しつこいようなら早めに切り上げましょう。
プライドが高い
スリランカ人の男性は、非常にプライドが高い特徴があります。マウントして相手に勝ちたいので、自分を大きく見せようとするようです。プライドの高さから虚勢を張ったり無理をしてしまうこともあります。また自分の間違えを認めようとしない特徴もあります。プライドの高さが邪魔をして、素直に謝ったり負けを認めることができないことも多くあります。
聡明
スリランカは教育熱心で、初等教育から高等教育まで無償で受けられます。元々頭が良いと言われるスリランカ人ですが、しっかりと教育を施されることで非常に聡明に育ちます。とても機転が利きます。しかし賢い男性の中には、少々ずるかったり嘘をつくことも少なくありません。観光地でイケメンのイスラム人には気を付けましょう。
デスクワーク・事務仕事が好き
スリランカ人は教育水準が高く、識字率は92.5パーセントとアジアの中でも高い数値です。小学校から大学までを無償で教育を受けられるのです。熱心な教育制度ではありますが名門校は大変な人気で、熾烈な受験戦争でもあります。そのせいか仕事はデスクワークが人気です。明晰な頭脳を生かしたホワイトカラーに就きたいスリランカ人が多いのです。
上下関係を大切にする
スリランカ人は上下関係をとても大事にします。フレンドリーなスリランカ人ですが、強い宗教観から、身分や上下関係にとても厳しくなりがちです。家庭の中でも上下関係は厳しく、家長の父親が一番偉いとされています。ほぼ亭主関白です。女性は男性より身分が低く、社会でキャリアを積んで仕事をすることは難しいので、社会的な活動は男性中心です。
お年寄りに親切
上下関係を重んじるスリランカ人は、人生の先輩である高齢者にはとても優しいです。自分より年が上だということは、序列が上だと考え、お年寄りを敬います。高齢者が乗り物に乗ると、一斉に席を立って譲ることが多くあります。逆に相手が年下だと偉そうにするのも特徴です。
気さくでおしゃべり好き
イケメンなスリランカ人男性はおしゃべりが大好きです。きさくでフレンドリーなのが特徴です。誰にでも気軽に声をかけ、おしゃべりが始まります。仕事中でも友人とお茶をして話し込んでしまうこともあります。仕事が大好きなスリランカ人は、仕事に行っておしゃべりをするのが好きなこともあるほどに、おしゃべりが大好きで気さくなのです。
スリランカ人の女性の特徴
イケメンでフレンドリーなスリランカ人の男性の特徴を解説しましたが、スリランカ人女性の特徴はどんなものでしょう。スリランカ人女性は美人が多く、控え目で優しく従順なイメージですが、内に秘めた情熱や強さも併せ持っています。女性の性格や生活、恋愛や結婚など詳しく解説していきます。
従順で男性を尊重する
美人が多いスリランカ人女性は、社会的な身分が低いのもあり、男性を尊重し従順に尽くし続けます。社会的に男性上位の文化が受け継がれてきたので、スリランカ人女性もそれに慣れており、男性に尽くさなければならないと思っているようです。男性に逆らわない従順な女性が多いのです。
芯が強く明るい
美人で男性に従順なスリランカ人女性ですが、芯は強く明るい性格が特徴です。男性を立て家庭を支え続けることは、やはり芯の強さが必要となるのでしょう。実はしっかりとした自分の意見を持っているのも特徴です。そのため意見を尋ねるとしっかりとした自分の意見を返されます。普段は控え目ですが、心はしっかりと自分の意思を持っているのです。
おしゃべり・噂話好き
スリランカ人女性は、男性同様おしゃべりが大好きです。そして噂話も大好きです。普段は控え目で自分の意見をあまり話しませんが、女性同士となると噂話で盛り上がります。美人で控え目なスリランカ女性は、あまりおしゃべりするイメージがないのかもしれませんが、女性の噂話好きは日本の女性たちと変わらないものです。
ぽっちゃりが人気
スリランカ人の美人の条件は、ぽっちゃりなのです。スリランカ人女性はクールな美人が多いので意外な印象かもしれませんが、ぽっちゃりしているのは豊かに見えるということから、あまりスレンダーは好まれずぽっちゃりした体型が美人とされています。スリランカでは、ぽっちゃりと健康的な女性が魅力的なのです。
職業に偏見を持つ女性が多い
スリランカ人は、カースト的な意識も相まって、職業の選り好みが激しいと言われています。男性は肉体労働よりデスクワーク、いわゆるホワイトカラーを希望します。そしてスリランカ人女性は、男性の職業を重要視するようです。仕事は身分を表すものなので、男性が身分の低い職業に就いている場合、身分が釣り合っていないと考えます。
迷信好き
美人のスリランカ人女性は、迷信や占いが大好きです。自分に合ったパワーストーンを身に着けると、太陽のパワーから恩恵があるという迷信も大好きです。また占いに対する信用度は非常に高く、主に星占いが多く用いられます。結婚相手を占いで決めることも多く、スリランカ人女性の結婚の際、占いはとても重要な役割を果たします。
衣装も美しい
スリランカ人女性の伝統的な民族衣装は、ブラウスと巻きスカートで、ブラウスはハッタヤ、巻きスカートはレッダという名前で、様々な色や素材を組み合わせてアレンジします。またレース編みのカバークルットワと呼ばれる長い丈のブラウスは、スリランカのオシャレな女性の、とっておきの外出着です。
またサリーも多く着用されます。インドのサリーとは少し着こなしが違い、腰のところにたくさんのひだを寄せたキャンディスタイル(オアーリア)と呼ばれています。
スリランカ人の特徴
イケメンのスリランカ人男性、美人で控え目なスリランカ人女性の特徴をそれぞれ解説しましたが、男女ともにスリランカ人の大きな特徴はどんなものがあるでしょうか。もちろんスリランカ人と一口に言っても個人差はありますが、スリランカの国民性をその特徴を通して解説していきます。
フレンドリーで気さく
スリランカ人と言えば、まずフレンドリーできさくなのが一番の特徴です。特に男性は、とても親しみやすい笑顔でイケメンが話しかけてきますので、ついこちらも笑顔になってしまいます。公用語の一つに英語もありますので、観光客にもフレンドリーです。おしゃべりも大好きなので、長々と話し込んでしまいます。
嘘をつきがち
スリランカ人は、元々頭の良い人種と言われていますが、更に熱心な教育制度により賢い人達がとても多くいます。そのためか悪知恵を働かせる人も少なくないため、ずる賢い人や嘘つきが多いと言われています。イケメン、美人が多く、おっとりとした雰囲気で礼儀正しいために、見た目に騙されることもあるようです。
借りたものを返すことは少ない
スリランカ人は、人に借りたものを返す習慣を持っていません。お金でも物でも、それが借りたものなのか、貰ったものなのかの判断が曖昧なのです。悪気があるわけではなく、元々曖昧な捉え方のようです。日本人には考えられないことかもしれませんが、スリランカ人との貸し借りは避けた方が無難です。
時間やお金にルーズ
南国特有のルールではありますが、ご多分に漏れずスリランカ人は時間にルーズです。約束の時間はあってないようなもので、時間に遅れても悪びれた様子はないですし、相手が遅れても驚きません。特に叱られたり責められることも無いのです。先に述べたように貸し借りの概念が薄いので、お金に対しても非常にルーズです。
年功序列
スリランカ人は、上下関係に厳しく、強い年功序列を重んじる特徴があります。目上の人に対する態度は非常に大事で、決して口答えや歯向かうような態度はしません。礼儀をとても大事にするので、年上に対してはとても丁寧な態度で接します。年功序列は、社会や職場、家族の中でも重んじられます。
教師の地位が高い
非常に高度な教育水準のため、熾烈な受験戦争を戦うスリランカ人なので、その教育者である教師の社会的地位は高く、職業カーストでは高い位置となります。学生は熱心教師への敬意もとても高いものです。またでスリランカでは職業は身分を示すため、どの職業に就いているかはとても重要なのです。
スリランカ人の恋愛の特徴
イケメン、美人が多いスリランカ人、恋愛はどのような傾向や特徴があるのでしょうか。ほとんどがお見合い結婚で自由な恋愛が難しいスリランカ人。結婚を前提として交際を始めることが多く、家族の関与も少なくありません。ですから自ずと恋愛経験自体は少なくなります。現在のスリランカの恋愛事情について考察していきます。
スリランカ人男性は積極的
スリランカ人のイケメンと美人は、あまり自由に恋愛を楽しめません。スリランカ人は、恋愛は結婚に繋がるものなので、最初に交際した人と結婚に至るケースが多いのです。しかしスリランカ人の男性は、非常に恋愛に積極的で、マメで優しいと言われています。結婚相手以外の恋愛は、外国人と楽しむとも言われています。
スリランカ人は男性が主導権を持つ
イケメンのスリランカ人男性は、男性上位の文化から恋愛でも主導権を握ります。そのため女性から口出しされたり、意見を主張されることをとても嫌います。スリランカ男性は、女性をリードしてデートを楽しみたいと思っていますので、特に交際の始めは男性に主導権を握らせることで信頼関係を築いていきます。
スリランカ人女性は貞操観念が強い
美人のスリランカ人女性は、結婚するまでは処女であることを望まれるため、男性との身体の関係を持ちません。男性からも処女の女性としか結婚しないと言われ、周囲からもそう教えられているので、スリランカ女性は非常に貞操観念が強いのです。そのために恋愛ひとつするのにも、非常に真剣に考え、決めなくてはなりません。
スリランカ人の結婚の特徴
家族を大事にするスリランカ人にとって、結婚とはどんなものでしょうか。スリランカ人の結婚の特徴や、結婚に至るまでの経緯は、日本と随分異なるようです。交際自体が結婚を前提としたものなので、相手選びも非常に慎重なものになります。スリランカ人同士の結婚はお見合いが多いとされています。スリランカ人の結婚の特徴について解説していきます。
交際は結婚と同じ意味
イケメンのスリランカ人男性と、美人のスリランカ女性の交際は、その先に結婚することが前提としてあります。ですから交際は結婚と同じくらい重い意味を持っているのです。日本人のように気軽で自由に交際が出来ないのです。ですから交際相手を選ぶのは非常に慎重になります。親が決めたお見合いが一般的です。
交際前のお試し期間がある
日本では、自分の気持ちを告白して、意思を確認し合ってから交際に発展するのが一般的ではありますが、外国では交際前に「お試し期間」を設けることがあり、スリランカ人も、この「お試し期間」を持つ文化があります。お試し期間は「気に入ってはいるけれど、生涯を共にできるかどうかを見極めている状態」です。
しかしスリランカ女性は、恋愛相手は結婚相手とみなしているため、なかなかOKを出さず、男性は大変苦戦を強いられるようです。
交際を公表しない人が多い
スリランカ人は人前で手を繋いだり、ハグやキスをする習慣がないために、交際自体も公に公表したがらないようです。スリランカには綺麗なビーチがたくさんありますが、宗教上の理由でカップルが水着でデートという光景も見られません。イケメンのスリランカ人男性は、結婚に繋がる交際と、性的欲求のための恋愛とを分けていることもあります。
女性は自由恋愛の権利がない
美人のスリランカ人女性は、結婚するまで処女を守る強い貞操観念があるために、自由な恋愛は出来ません。結婚に繋がる恋愛さえ、親が身分や占いで決めた相手とお見合いすることが多く、また親の言うことに逆らうことは出来ません。イケメン男性は結婚に繋がる恋愛以外にも、性的欲求の恋愛をしますが、女性には自由恋愛は許されないのです。
嫁入り側が財産を用意する
スリランカ人が結婚する時は、女性が財産を準備しますので、女性のほうの経済力がとても重要になります。結婚支度にいくら準備したのかによって、それからの結婚生活の発言力が変ってくるのです。また経済力のない家庭では、お金を工面する必要がない外国人男性との結婚を望むケースもあり、貞淑で美人のスリランカ女性は外国人にも人気です。
親戚付き合いが大切
スリランカ人は、家族や親戚との付き合いをとても大事にします。身内意識がとても強いのです。結婚すると嫁ぎ先での序列に従いながら暮らしていきます。そのため結婚前から家族同士はたくさんの交流を重ねて親しくなります。両家の両親との関係は勿論、家族や親戚との関係はとても重要になります。
スリランカ人と付き合うときの注意点
イケメンのスリランカ男性と美人で綺麗なスリランカ女性、随分日本人とは文化や思考、特徴が違うことがわかりました。それでは実際にスリランカ人と付き合う時、どんな注意をしていればよいでしょうか。特にスリランカ人男性は、そのイケメンぶりから外国人女性に声をかけることが多いようです。お付き合いの注意点をまとめました。
職業を簡単に教えない
スリランカでは、職業カーストが根強くあり、職業によって人の身分が自分より上か下か判断されてしまいます。日本では特別変わった仕事ではなくても、スリランカ人の基準で判断して、下層の職業に就いている身分の低い人と判断されることもあるかもしれません。自分の職業を明かすのは、ある程度お互いに信頼関係が出来てから、職業は明かしましょう。
年功序列を大切にする
スリランカ人は人間関係に序列があることは先に述べましたが、それによって相手との付き合い方や態度をも変わる特徴があります。男性は女性より格上とされていますし、年齢や経験などでも序列があるので、時には横柄な態度を取られるかもしれません。イケメンなスリランカ人とお付き合いするには、男性に従順でなくてはなりません。
また美人のスリランカ人女性についても、年功序列を守りましょう。基本的には年齢の上の人や役職の上人を立てて、敬うことが大切です。
交際・結婚は慎重に決める
フレンドリーなスリランカ人とは、すぐに親しくなることが出来ますが、交際や結婚は慎重に決めましょう。スリランカ人にとって、交際はそのまま結婚を示します。日本のようにお互いを知るために交際するという感覚は薄いのです。またスリランカ人男性は平気で虚言を吐きますので、その人の話が真実かどうか、しっかり裏取りをしましょう。
恋は盲目です。恋愛していると彼の打算や嘘も見えなくなってしまいます。一度冷静になって、しっかりと調べてから、交際や結婚を考えてみましょう。
虚言癖に気をつける
スリランカ人は虚言癖があります。プライドの高いスリランカ人は、見栄を張るために他愛もない嘘をついてしまうことが多いようです。日本人の感覚の小さな嘘は、嘘に入らないとも思っています。とんでもなく大きな嘘も平気でつきます。お金持ちとか、結婚しているのに独身などです。スリランカ人と付き合うには、真実を突き止めてから考えましょう。
スリランカ人の生活の特徴
スリランカ人の性格や特徴はしてきましたが、スリランカ人の生活や文化はどんなものでしょうか。スリランカがどこにあって、どんな暮らしをしているか、知らない人も多いと思います。旅行先としてもメジャーではないため、よくわからないのが正直なところかもしれません。スリランカの生活について特徴を解説していきます。
スリランカの歴史
スリランカは2500年もの歴史を持つ島国です。紀元前5世紀にインド人が移住して独自の王朝と文化を築きましたが、16世紀からポルトガル、オランダ、イギリスの植民地として配下に置かれ、第二次世界大戦後1948年に独立してセイロンとなりました。1972年、スリランカ社会民主共和国と改名しました。
独立直後からシンハラ人とタミル人の対立が激化し、1963年に内戦が勃発しました。2009年、内戦は26年続いて終結しました。複雑な歴史に翻弄されながら、自分たちの文化を築いたのが現在のスリランカ人です。
スリランカの民族
スリランカには、現在約20種類の人種が共存していると言われます。主に仏教を信仰するシンハラ人と、主にヒンドゥー教を信仰するタミル人、スリランカ・ムーア人など約2100万人の他民族国家です。シンハラ人は、インド北部のアーリア系が先祖とされており、タミル人はインド南部から移住してきた民族です。
その他に、インドネシア方面からの移民のマレー、西洋人との混血のバーガー、セイロン島の原住民と言われるウェッダなどの民族が暮らしています。
スリランカの国土
スリランカと聞いても、どこの場所にある国かパッと浮かばないかもしれません。スリランカはインド洋にある島です。正式な国名は「スリランカ民主社会主義共和国」です。面積は6万5610平方キロメートル、北海道の約0.8倍の広さです。首都はスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ。通称はコッテと呼ばれています。
スリランカはインドの涙
「インドの涙」と例えられるスリランカですが、場所はインドの南東です。インド洋に涙のような形で浮かんでいる美しいセイロン島です。西部はアラビア海、東部はベンガル湾を臨みます。インド亜大陸との間にポーク海峡があり、インド洋海上交易に非常に重要な役割を果たし、港市国家として栄えてきました。
スリランカは、赤道に近く熱帯雨林気候が多くを占めます。28度前後の蒸し暑い気候です。紅茶はセイロンティーで有名で、世界第三位の生産量で、他にもゴムやココナツ、スパイスやハーブなど栽培し、独自の文化を形成しています。
スリランカの公用語
スリランカは多民族国家です。公用語は、シンハラ語とタミル語です。複合語として、英語を使います。複合語とは、シンハラ語を使うシンハラ人(74パーセント)と、タミル語を使うタミル人(18パーセント)の両民族を繋ぐ言葉(link large)を指します。英語は、スリランカの他民族を繋ぐ大切な要の役割です。
英語が伝わらない時もある
スリランカ人は英語を話せる人が多いのですが、英語が話せない人がいることもあります。観光客としては、英語が通じないと不便です。どんな人や場所では英語が通じないのかを事前に調べておくことをお勧めします。街中では警備員、掃除員、トゥクトゥクの運転手は、英語が話せない人が多いようです。
トゥクトゥクの運転手は、道順の簡単な英語の単語は通じます。配車アプリなど使うと、車の車種が大きくなるほど、英語が話せる運転手が多くなるようです。
スリランカで英語が通じる場所
英語の出来るスリランカ人は、一般的な日本人の英語よりはるかに流暢に英語を話します。そんな英語が話せるスリランカ人がいる場所とはどこでしょう。まず都市部や観光地では、かなり英語が通じます。街の看板は、シンハラ語、タミル語と共に英語表記もされています。スリランカの新聞も英語で書かれているものがあります。
スリランカ人は、日本語と同じように母音を強く発音する傾向があるため、英語の発音は聞き取りにくいです。こちらからの英語での質問は理解してもらえますが、スリランカ人からの返事がわからないという一方通行になりやすいようです。
スリランカ人はおしゃべりで序列を大切にする
フレンドリーでおしゃべりが好きなスリランカ人ですが、家族や仲間思いで序列を大切にします。仲間思いで助け合う気持ちは、昔の日本の文化の良い部分にも似ています。スリランカ人の歴史や文化、その特徴を知ることで、スリランカを身近に感じ、興味を持ってご理解いただけたと思います。スリランカ人と出会ったら、親しみを込めて話しかけて下さい。