話題の高温反復浴の効果や正しい入浴方法を紹介!
ダイエットに効果的な入浴方法として半身浴をする女性がたくさんいますが、最近は「高温反復浴」が話題になっています。高温反復浴は1回の入浴でジョギング5km分のカロリーを消費できると言われており、短時間で高いダイエット効果が期待できます。
今回は高温反復浴の効果・消費カロリーや入浴方法、注意点などについて解説しましょう。入浴タイムを使って簡単にダイエットをしたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
高温反復浴とは
そもそも高温反復浴とはどんな入浴方法なのでしょうか。半身浴はぬるめのお湯に半分くらい浸かることを言いますが、高温反復浴とは名前の通り高温のお湯に何度も出たり入ったりを繰り返す入浴方法のことを指します。
高温のお湯に出たり入ったりを繰り返す
高温反復浴とは、40~42度の熱めのお湯に短時間で入ったり出たりを繰り返す入浴方法です。時間の目安は数分程度で、数分お湯に浸かったら数分休み、これを約20分程度繰り返します。
高温反復浴を1回行うことで約300~400kcalを消費することができ、これは1時間のエアロビクスや5km分のジョギングの消費カロリーとほぼ同じくらいになります。
短時間でダイエットができると話題
高温反復浴は20分程度で約300~400kcalのカロリー消費ができるため、短時間でダイエットができると話題になっています。これは短時間で交感神経が高まり、脂肪が燃えやすくなるためです。
また、高温のお湯に浸かることで胃腸の働きが緩やかになります。胃の働きが緩やかになると空腹感が収まるので、食事前に高温反復浴を行うことで食事量を減らすことができます。
半身浴よりも短時間でダイエット効果が期待できることで高温反復浴は人気ですが、その分身体への負担も大きいのでちゃんと正しい入浴法で実践しなくてはいけません。後ほど紹介しますが、注意点もいくつかあるのでしっかりと頭に入れておきましょう。
高温反復浴と半身浴の違い
ダイエットに効果的な入浴方法として半身浴も人気ですが、高温反復浴と半身浴の違いとは何なのでしょうか。ダイエット効果が高いという点では共通点がありますが、高温反復浴と半身浴の違いについて詳しく解説しましょう。
半身浴はリラックスできる入浴法
半身浴は35~38度のぬるめのお湯に浸かることを指し、血行促進や自立神経の調整、老廃物の排泄といった効果があります。低めのお湯に浸かることで副交感神経が刺激され、リラックス効果が高まり身体の疲れを取ることができます。
一方で高温反復浴は高温のお湯に浸かることで交感神経が刺激されるので、身体が活動的になります。このように半身浴と高温反復浴は異なる神経を刺激し、半身浴はリラックスできる入浴方法、高温反復浴は身体を活動的にする入浴方法と言えます。
高温反復浴の効果
ここまで半身浴との違いについて説明しましたが、続いては高温反復浴の効果について詳しく解説しましょう。高温反復浴には様々な効果があり、ダイエット効果だけではなく血行の促進や免疫力・代謝の向上、疲労回復といった効果もあります。
ダイエット効果
高温反復浴で1番期待できるのはダイエット効果です。ダイエットを目的として高温反復浴をする女性はたくさんいます。約20分の高温反復浴で5kmのジョギングと同じカロリーを消費でき、そのダイエット効果は半身浴の3倍あるとも言われています。
1回の入浴での消費カロリー
1回(約20分程度)の高温反復浴の消費カロリーは約300~400kcalです。これは白米2.5杯分、ホワイトチョコレート1枚分のカロリーに相当する量ですが、約300kcalを消費するためには縄跳びであれば20~30分、登山60分、ウォーキング75分などの運動が必要となります。
このように約20分の入浴でこれだけ多くのカロリーを消費できる高温反復浴は、とても効率的なダイエット方法と言えるでしょう。
免疫力・代謝を上げる
高温反復浴には免疫力や代謝を上げる働きがあります。これは高温反復浴をすることでヒートショックプロテインと呼ばれる細胞が増え、傷ついた細胞を修復して免疫力・代謝を上げるためです。
肌の細胞が修復され免疫力や代謝が上がることでシミやしわの予防、肌のキメを整える効果が高温反復浴にはあり美容にもとてもいいと言えます。
また身体が温まることで代謝が良くなるので冷え性にも良い効果があります。すぐに効果が出るということはありませんが、高温反復浴を継続することで冷え性の改善にも繋がるでしょう。
ヒートショックプロテインとは
ヒートショックプロテインとは傷ついた細胞を治す働きを持つタンパク質のことを指します。熱やストレスなど色々な要因から細胞を守ろうとし、ヒートショックプロテインが体内で増えることで免疫力や代謝が上がります。
その他にもヒートショックプロテインには乳酸の発生を遅くする働きがあることも分かっています。ヒートショックプロテインが増えることは身体が強くなることに繋がるので、高温反復浴をすることは健康に良いと言えるでしょう。
血行促進
高温反復浴の効果のひとつに血行促進が挙げられます。お風呂に入ることで身体が温まり、血行を良くすることができます。血流が良くなることでむくみの改善や生理痛の緩和にも繋がります。
身体が温まることで血流だけではなくリンパの流れも良くなるので、デトックス効果も高温反復浴にはあります。高温反復浴を継続することで肌の状態が改善されたり便秘の解消にも繋がるでしょう。
疲労回復
高温反復浴に限らずお風呂に入ることで疲労の回復に繋がります。お湯に浸かることで身体全体に適度に水圧がかかり、マッサージされているときと同じ状態になります。
また、身体が温まることで血流が良くなるので体内に蓄積されている乳酸などの疲労物質が流れやすくなっており疲労回復に繋がります。さらに水中の浮力によって身体が受ける体重は普段の10分の1程度になるので、身体の緊張がほぐれてよりリラックスできるとされています。
高温反復浴の正しい入浴方法
高温反復浴は最初に5分程度、肩までお湯に浸かります。お風呂の温度は40~42度と熱めになっているので、しっかりとかけ湯をして身体を慣らしてから入るようにしましょう。5分経ったら湯船から出て5分休憩します。この時に身体を洗ったりと有効的に時間を使うことをおすすめします。
5分休憩したら今後は3分間、湯舟に浸かります。この時点で汗が出てくる人もたくさんいるでしょう。3分間湯舟に使ったら、今度は3分間湯船から出て休憩をします。その後、再度3分間湯舟に浸かってください。このとき肩までしっかりと浸かるようにしましょう。
これで高温反復浴は終了になります。このように高温反復浴は簡単にできるので、効率的にダイエットをしたいという人にぜひおすすめしたい入浴方法です。
効果をUPさせるには?
高温反復浴にはダイエット効果をはじめ色々な効果が期待できますが、より効果を高めたい人におすすめの方法がいくつかあります。少し工夫するだけで高温反復浴の効果をアップすることができるので試してみてください。
夕食前に入浴
高温反復浴は食事の前に行うことで効果アップすることができます。特に夕ご飯の前がダイエットに効果的だとされています。お風呂に入ることで血流が良くなり胃腸の働きが抑制されて食欲がおさえられ、食事量を減らすことができます。
逆にすごくお腹が空いているときや食後の高温反復浴は避けることをおすすめします。多少の空腹であれば問題ありませんが、あまりに空腹すぎると胃酸の量が増えたり貧血を引き起こす可能性があるので注意してください。
また、食後に高温反復浴をすると血流が良くなることで胃腸の動きが抑えられて消化しにくくなってしまうので消化不良を起こす可能性があります。消化不良によって体調が悪化する危険性があるので食後は最低でも30分以上はあけるようにしましょう。
湯船に浸かりながらマッサージ
高温反復浴をしながらマッサージをすることでダイエット効果の上昇も期待できます。湯舟に浸かりながらマッサージをすると、より血流やリンパの流れが活発になります。ダイエット効果だけではなくデトックス効果も期待できるので、肌が綺麗になったりむくみの解消にも繋がります。
マッサージは最初に両手を交互に足首から膝裏にかけてさすります。少し強めに5回ほど行いましょう。そのあと膝裏の少しくぼんでいるところを指で押して刺激します。このとき爪をたてると痛いので、指のお腹部分で押すことをおすすめします。
そして最後に太ももをマッサージします。親指が太ももの手前側、その他の指が後ろ側にくるように手を置いて膝裏から足の付け根までを5回程度さすります。少し強めにリンパを流すことを意識しながらマッサージしましょう。
首筋・胸元に冷水をかける
高温反復浴をするときに首筋や胸元に冷たい水をかけることでダイエット効果を上げることができます。人間の首や肩、鎖骨、肩甲骨あたりには褐色脂肪細胞と呼ばれる細胞があり、この褐色脂肪細胞には脂肪を燃やす働きがあります。
首元や胸元に冷たい水をかけて褐色脂肪細胞に刺激を与えることで脂肪が燃やされるので、より高いダイエット効果が期待できます。ただし身体冷えすぎるのは良くないので、適度に冷水をかけるようにしましょう。
高温反復浴の注意点
高温反復浴は短時間で多くのカロリーを消費できて効果の高い入浴方法ではありますが、その分身体への負担もかかります。体調が悪くなる可能性もあるので、これから紹介する点について充分に気を付けながら無理のない範囲で高温反復浴を行いましょう。
入浴前・入浴後に水分補給
高温反復浴をするときには、必ず入浴前・入浴後に水分をとるようにしてください。お風呂に入っているので分かりにくいですが、高温反復浴では多くのカロリーを消費するため汗をたくさんかきます。
そのため高温反復浴をするときには脱水症状にならないようしっかりと水分補給をしておきましょう。できたら浴室へ飲み物を持ち込むこともおすすめします。
高温反復浴の後もしばらくの間は身体が温まっていて発汗作用が続きます。高温反復浴前とお風呂へ入っている間だけではなく、お風呂から上がったあとの水分補給もしっかりと行いましょう。
湯船に入る・出る時はゆっくりと
高温反復浴では40~42度の熱めのお湯に浸かります。そのため、湯舟に入るときと出るときにはゆっくりと行うように心掛けましょう。急に熱いお湯に浸かったり出たりすると温度差に身体が驚いてしまいます。
特に最初お湯に浸かるときにはしっかりとかけ湯をして身体を慣らしてからにしましょう。また、寒い冬場は温度差が大きくなるのでより注意が必要です。
入浴は1日3回までにする
高温反復浴には高いダイエット効果があるので、より早く痩せようと1日に何回も高温反復浴を行おうとする人もいますが、やり過ぎには注意が必要です。多くても1日に3回までにとどめるようにしましょう。
高温反復浴は身体への負担が大きく体力も消耗するためやり過ぎは禁物です。1回の時間も20分程度とし、長時間の入浴は控えるようにしましょう。もし1日複数回するときは、水分補給をしっかりと行ったうえで時間をあけて行うことをおすすめします。
血圧が高い人や妊婦さんはNG
血圧が高い人や妊娠している人は高温反復浴をしないようにしましょう。身体が温まり血流が良くなることで血管に大きな負担がかかってしまうので、血圧が高い人は高温反復浴をさけてください。
また、妊娠をすると血液中の水分量が多くなります。血液中の水分量が増えることで血液が薄まり貧血症状が出る人も多くいます。血流がよくなることで血管に大きな負担がかかるので妊婦の人も高温反復浴を避けるようにしましょう。
体調の悪いときや生理中、生理前はNG
高温反復浴は身体に負荷がかかるので、体調が悪い時には無理をしないようにしましょう。体調が悪いときに高温反復浴をすると体調がさらに悪化する可能性があるので、高温反復浴は避けて休息をとるようにしてください。
また、女性が高温反復浴をするときには生理1週間前から生理が終わるまでは避けるようにしましょう。高温反復浴の血行促進効果により貧血を引き起こす可能性があります。また、体調不良になるリスクもあるので生理前~生理中の高温反復浴は禁物です。
注意点を守り高温反復浴でダイエットしよう!
高温反復浴はハードな運動をしたときと同じカロリーが短時間で消費できるため、ダイエットをする人に人気の入浴方法です。ダイエット効果や血液促進効果など色々な効果が期待できますが、その分身体に負担がかかりやすくなっているので体調不良を引き起こす可能性もあります。
そのため「水分はしっかりとる」「体調が悪いときは無理しない」など注意点をしっかり守ったうえで高温反復浴を行うようにしてください。正しい入浴法を守りつつ、綺麗な身体を手に入れましょう。