バーベナの花言葉をチェック!ピンクや紫など色や種類別の違いや特徴は?

バーベナの花言葉をチェック!ピンクや紫など色や種類別の違いや特徴は?

初夏から秋にかけて咲くバーベナの花言葉について紹介しています。またガーデニングや花言葉に興味のある方向けに、ピンク、紫などバーベナの色や種類ごとの特徴や花言葉の違いなど植物の雑学についてまとめています。贈り物に考えている方は種類ごとの花言葉を参考にして下さい。

記事の目次

  1. 1.バーベナとは
  2. 2.バーベナ全般の花言葉
  3. 3.バーベナの色別の花言葉
  4. 4.バーベナの花言葉の由来
  5. 5.バーベナの種類
  6. 6.バーベナは花言葉の「団結」がよく似合う花

バーベナとは

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バーベナとは、クマツヅラ科クマツヅラ属の総称で、初夏から晩秋まで長い期間にかけて咲き続ける花です。野生種がおよそ250種と種類が多く、丈が1m以上伸びるものや、花の内側に円を描いたように2色に分かれているものなど、特徴もそれぞれ異なります。

5枚の花弁を持ち、花の色は赤や紫、ピンク、白など様々です。ガーデニングの初心者でも育てやすい花で、特に夏の暑さには強い品種が多いです。茎が高く伸びる「立性」と
地表を覆うように生える「匍匐性」があります。

この記事では、バーベナの花言葉やその由来について紹介します。また、西洋と日本とで花言葉が異なったり、バーベナの種類によっても様々な花言葉が付けられていたりするため、これらについても詳しく解説していきます。

和名はビジョザクラ(美女桜)

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バーベナは、桜のように5つの花弁を持つことから、和名は「美女桜(美女桜)」と呼ばれています。地表を覆うように生える「匍匐性(グランドカバー)」の性質も持っていることから「桜芝(さくらしば)」という和名もあります。

桜の楽しめる期間は短く、あっという間に葉桜になってしまうのに対して、バーベラは季節を跨いで楽しむことができるのが特徴の一つです。

花名の由来

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バーベナは、先程もお伝えした通りクマツヅラ科クマツヅラ属の総称として使われる花名ですが、どのような由来があるかご存じでしょうか。バーベナ “Verbena” は、ヘブライ語で “herbabona(よい植物)”から由来するといわれています。

また、バーベナは宗教において神聖な花として扱われていた歴史があります。「魔女の薬草」という別名を持ち、この名前は古くから魔法や宗教と関連付けられ、薬草や魔術に利用されていたことに由来します。

バーベナ全般の花言葉

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バーベナには、バーベナ全般の花言葉と色別の花言葉があります。花言葉とは、その花の持つ色や香り、形、形質などの特質に基づいて象徴的な意味をもたせた言葉を言います。

花の特質の他にもそれぞれの国の歴史、風習、神話や伝説が花言葉の由来となるケースが多く、同じ花でも国によって花言葉が異なる場合があります。

バーベナ全般の花言葉は、「魔力」「魅力」などがあります。これらの花言葉は、バーベナが予言や呪術の力を高める効果があり、媚薬として古代から用いられていたことから付けられたと言われています。

西洋・英語の花言葉

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西洋ではバーベナ全般の花言葉として “enchantment(魔力、魅力)” “sensibility(感受性)” があります。これらの花言葉に関連したもので、アイルランドの女性作家、哲学者、詩人であるアイリス・マードック氏の名言があります。

“Falling out of love is chiefly a matter of forgetting how charming someone is.” 「恋がさめるというのは、まず第一に相手がどれほど魅力的であったのかを忘れてしまうということ。」

後に詳しく説明しますが、西洋でのバーベナの存在は神話や宗教と深く関係していて、花言葉も神秘的な意味合いを帯びている言葉が付けられているものが多いです。

バーベナの色別の花言葉

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次に、バーベナの色別の花言葉について説明します。たくさんの種類がある中、今回は赤、紫、ピンク、白のバーベナの花言葉をご紹介します。バーベナの花の特徴や色の持つイメージなどからどのような花言葉が付けられるか想像を膨らませてみてください。

赤いバーベナ

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赤いバーベナの花言葉は、「一致団結」です。この花言葉は英語では、 “cooperation” “union” などがあります。赤い花の持つ印象は、愛情・情熱などのイメージがあります。

バーベナの小さな花が寄り集まって咲くさまは、個々では微力でも協力し合えば大きな力となることを暗示しているようにも感じられます。

紫のバーベナ

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紫のバーベナの花言葉は、「私はあなたに同情します」「後悔」です。これらの花言葉は英語では、 “I weep for you(私はあなたに同情します)” “regret(後悔)” などがあります。紫色には、癒し・神秘的のイメージがありますが、西洋では悲しみや落胆というイメージがあります。

この西洋の色に対するイメージをもとに花言葉が付けられたため、ネガティブなニュアンスが含まれています。このように西洋と日本が同様の花言葉をもつ場合もあれば、別々の異なった花言葉をもつ場合もあるため、花言葉をもとに花を贈る場合は十分に注意が必要です。

ピンクのバーベナ

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ピンクのバーベナの花言葉は、「家族の和合」です。この花言葉を英語で表現すると、 “family union(家族の和合)”です。ピンク色の花の持つ印象は、愛・しあわせ・思いやりなどのイメージがあります。

桜のように全体的に淡いピンク色に色づくバーベナもあれば、5枚の花弁のうち数枚が濃いピンク色をしているバーベナもあります。

ちなみに桜の花言葉は、「精神美」や「優美な女性」があります。和名で「桜」が付く程、見た目は似ていても、花言葉に含まれている意味合いは異なることが分かります。

白いバーベナ

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白のバーベナの花言葉は、「私のために祈ってください」です。この花言葉は英語では、 “pray for me(私のために祈ってください)”です。白色の花の持つ印象は、純粋・純潔・無垢・死と再生などのイメージがあります。

バーベナはキリスト教と深い関係があり、キリストが流した血を止めるために、バーベナが役立ったという逸話から祈りに通じる花言葉が付けられたと言われています。このように、白色のバーベナの花言葉は、西洋の宗教や信仰と強く関連していることがうかがえます。

バーベナの花言葉の由来

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上記の項目では、バーベナの色別の花言葉について紹介しました。先に述べたように花言葉は、花の持つ特徴や特性、それぞれの国の歴史、風習、神話・伝説などから付けらています。それでは、バーベナの花言葉の由来には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

「バーベナの色別の花言葉」で挙げたそれぞれの花言葉は、大きく分けて以下の3つのうちどれかの要素が由来して付けられています。

輪になって集まって咲いているような特徴から

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バーベナの花言葉の由来として挙げられる1つ目の要素として「輪になって集まって咲いているような特徴」があります。バーベナは小さな花が円を描くように密集して咲いているのが特徴の一つです。

複数の花が集まって咲く様子は、手と手を取り合って一つの目標に向かって一丸となる「団結」「家族の和合」という花言葉を想起させます。

必要最小限の水で美しい花を咲かせる

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バーベナの花言葉の由来として挙げられる2つ目の要素として「必要最小限の水で美しい花を咲かせる」があります。バーベナは、ガーデニング初心者でも育てやすく、頻繁に水やりする必要がありません。

また夏や秋など季節の変化にも耐えうる特性を持っていることから、「忍耐」や「勤勉」といった花言葉もあります。

「団結」や「家族の和合」のような花言葉が、バーベナの外見的な特徴に由来していたのに対し、「忍耐」や「勤勉」はバーベナの内面的にもつ強さを表す花言葉であることが分かります。

古くからの言い伝え・神話によるもの

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バーベナの花言葉の由来として挙げられる3つ目の要素として「古くからの言い伝え・神話によるもの」があります。上記の項目で、バーベナはキリスト教徒深い繋がりがあることをお伝えしましたが、それ以外にもギリシャ神話をはじめ北欧の神話にも関係しています。

ヨーロッパでは、「神様のハーブ」や「神と関係したハーブ」として言い伝えが残されていて、当時はバーベナを煮出した汁を周囲に撒くことで、悪霊から身を守ることができると信じられていました。

このように古くから魔除けや祈りの対象としての役割を担っていたことから、「魔力」や「魅力」という花言葉が付けられたことが分かります。

バーベナの種類

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バーベナは野生種で250種と種類が豊富で熱帯や亜熱帯の地域を中心に分布しています。日本にもクマツヅラという花が自生していて、淡紫色~白色の小さな花を多数つけます。

その他にも、最近は宿根系バーベナとの園芸交配種も作られていて、花色は赤、白、ピンク、紫、青、オレンジ、黄などとりどりです。以下の項目では、バーベナの種類についていくつかピックアップしてご紹介していきます。

花手毬

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「花手毬(はなてまり)」は、サントリーフラワーズが開発したバーベナの新しい品種です。小さな花が寄り集まって大きな花房をつくることから、このような名前が付けられました。病気に強く、紫、赤、ピンク、白など花の色が豊富である点が特徴の一つです。

ヒブリダ

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「ヒブリダ」は、南アメリカ原産の野生種が掛け合わさってできた園芸品種で、日本で最も流通している品種の一つです。特徴として、茎は這うように伸び、先は立ち上がる点が挙げられます。

本来は毎年花を咲かせる「多年草」タイプですが、耐寒性が弱く冬に枯れることが多いため、「一年草」タイプとして扱われています。「一年草」とは、種子が発芽してから開花し、枯死するまでが一年以内の植物のことを言います。このタイプは一般的に、毎年春か秋に種をまいて育てます。

タピアン

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「タピアン」は、サントリーが開発した新しい園芸品種です。雨に弱い品種が多いバーベナですが、タピアンは梅雨を乗り切る強さがあります。テネラをより強く花付き良く改良したもので、紫、紅色、ピンク、白など、豊富な花色が揃います。

テネラ

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「テネラ」は、ブラジル南部原産の宿根草で、「ヒメビジョザクラ」という和名を持つ品種です。とても丈夫で花期も長く、地を這うように成長します。満開時は花がカーペットのように広がり、色もピンクや赤、白など様々な種類があります。

バーベナは花言葉の「団結」がよく似合う花

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バーベナの花言葉やその由来について紹介しました。このような花言葉や由来の知識があると草花に触れあう時間をより楽しむことができます。特に日本と西洋では、同じ花でも花言葉が異なるケースが多いので、それぞれの花言葉が付けられた由来や背景を調べてみると面白いかもしれません。

バーベナには、「魔力」や「魅了」、「一致団結」、「家族の和合」、「後悔」など様々な反言葉がありました。しかしその中でも、小さな花が寄り集まって一つの大きな花房を形成しているさまは「団結」という花言葉を強く暗示しているようにも感じられるのではないでしょうか。

kayaka89
ライター

kayaka89

毎日の習慣や気付きが人生を形作っていると感じています。何事にも好奇心を持って、失敗を恐れずにまずは挑戦してみる。そこには常識や固定観念を超えた新しい価値や概念が開かれるかもしれません。人々が人生をより良くするために何かしら行動するきっかけとなるような記事を届けたいと切に思いながら執筆を行なっています。

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