空気清浄機は使い方・置き場で効果が変わる
花粉やハウスダストなどを除去してくれる空気清浄機ですが、正しい置き場所を選ばないと、しっかりとした効果を発揮してくれません。設置するだけで綺麗にしてくれると思われがちな空気清浄機を、これから使おうとしているのであれば、しっかりと置き場所を気にしていきましょう。
そこでこの記事では、空気清浄機のおすすめの置き場所や、効果を高める場所の決め方をご紹介します。合わせて、空気清浄機のNGな置き場所や、NGな使い方を取り上げていくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。
空気清浄機の効果を高める場所の決め方
この項目からは、空気清浄機の効果を高める場所の決め方をご紹介します。そもそも空気清浄機のフィルターは、0.3マイクロメートルといった目盛りとなっているので、10マイクロメートル程度のハウスダストなどをしっかりとキャッチしてくれるのです。
せっかくハウスダストや、花粉などを除去しようとしているのに、そういった物質が吸収しにくい場所に置くのはあまりおすすめできません。置き場所によって、全くもって違った効果を発揮するので、ぜひ自分の目的に合った決め方をしていきましょう。
空気清浄機の壁との距離を意識する
もちろん空気清浄機の形状にもよるのですが、空気清浄機の壁との距離を意識するといった決め方がおすすめとなってきます。空気清浄機は、上部や側面から空気を排出しているので、壁を伝って、天井の方に向かっていくと言ってもいいかもしれません。
さらに、向かい側の壁にぶつかって、床に落ちていくような循環の仕方をするため、空気の流れを作っていくことが大切です。なかなか部屋の真ん中に空気清浄機を置くような人は少ないかもしれませんが、壁から程よい距離にある位置に置きましょう。
なるべく広いスペースがおすすめ
上記でも軽く触れましたが、空気清浄機は、空気の循環をさせることが大切になります。家具の隙間ではない、なるべく広いスペースに空気清浄機を置くことによって、しっかりと空気清浄機の力を発揮することができます。
もちろん空気清浄機の吸気口の位置が大切になってくるのですが、上部に吸気口が付いている空気清浄機は、とりわけ広いスペースに置くことをおすすめします。カーテンなどが近くにあると、空気の循環の邪魔になってしまうため、ぜひこういった決め方を参考にしてみてください。
併用する家電によって置き場所が変わる
空気清浄機と併用していい家電はいくつかあるわけですが、より効果的に使うためにも、置き場所にこだわることをおすすめします。とりわけ人気のある組み合わせは、エアコンと空気清浄機となっていて、エアコンとは反対側の位置に、空気清浄機を置きましょう。
もちろん加湿器などと併用することができるのですが、卓上タイプの加湿器を使うのであれば、近くに空気清浄機を設置してみてください。もちろん空気清浄機と併用してはいけない家電もいくつかあるので、置き場所の決め方に気を付けていく必要があります。
期待する効果によって置き場所を使い分ける
花粉やハウスダストだけでなく、ペットの臭いなどを除去できる空気清浄機ですが、期待する効果によって置き場所を使い分けるといった決め方がおすすめです。とりわけ花粉などを除去することを期待しているのであれば、玄関などに置いてみてください。
もしかしたらペットなどを飼っている人もいるかもしれませんが、ペットの臭いを除去するためには、高い位置に置くことが大切です。このように、期待する効果によって置き場所を変えることによって、効果的に空気清浄機を使うことができます。
風と人の通り道を意識する
ここまで空気清浄機の置き場所の決め方を取り上げてきましたが、空気の流れを妨げないためにも、風と人の通り道を意識するといった決め方ことが大切です。もちろんお部屋の真ん中に置くのではなく、程よい距離を置いて、壁に近くに置きましょう。
そもそも空気清浄機は、円を描くような形で、空気を循環させています。何か邪魔になるような家電や、人が通るような場所に置いてしまうと、せっかくの循環が妨げられることにつながるのです。
夏・冬で置き場所を変える
一年中使い続けることのできる、夏や冬で置き場所を変えることによって、効果的に空気清浄機を使うことができます。暑い夏は、冷たい空気を出してくれるエアコンを使うことが多いわけですが、とりわけエアコンの真下に置くのがコツとなっています。
一方で、寒い冬は、暖かい空気が出てくるわけですが、エアコンの対面に置くことによって、より効果を発揮してくれます。そもそも冷たい空気は下に、暖かい空気は上にたまりやすいので、このような夏と冬で置き場所を変えるといった決め方がおすすめなのです。
目的別の空気清浄機のおすすめの置き場所
ここまで空気清浄機の置き場所の決め方を取り上げてきましたが、目的別の空気清浄機のおすすめの置き場所をご紹介します。置き場所の決め方を参考にしても、なかなか自分では設置しづらいという人はチェックしてみるといいかもしれません。
とりわけ花粉やタバコといった対象を気にすることによって、より効果的に空気清浄機を使うことができます。もちろん夏や冬といった季節ごとに位置を変える必要もありますが、目的別の置き場所が気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。
花粉対策に効果的な置き場所
夏や冬だけでなく、一年中悩まされることの多い花粉ですが、花粉対策に効果的な置き場所は、玄関となっています。外から帰ってきたときに、部屋の中に花粉を持ち込まず、確実に花粉を落とす必要があります。
花粉の侵入を水際で止めてくれる、玄関に置くことによって、部屋の中に花粉が入り込むのを防いでくれるのです。一旦室内に花粉が入ってしまうと、なかなか取り除くことができないので、しっかりと玄関で吸い取ってもらいましょう。
タバコなどの臭い対策に効果的な置き場所
普段からタバコを吸っているのであれば、タバコなどの臭い対策に効果的な置き場所が気になるかもしれません。タバコの煙は天井に上っていくため、少し高い場所に空気清浄機を置くことによって、効果的に臭いを除去できます。
床置きタイプの空気清浄機は、高い場所に置くことが難しいので、タバコを吸っている人に近くに置くのがポイントとなっています。どうしても高い置き場所に置きたいのであれば、小さめの卓上型の空気清浄機を使ってみてください。
ホコリ対策に効果的な置き場所
夏や冬といった季節に関係ないホコリですが、ホコリ対策に効果的な置き場所をご存じでしょうか?そもそも空気清浄機は、床に落ちているホコリなどを吸収してくれるような効果はないので、少しだけ舞い上がらせる必要があると言ってもいいかもしれません。
とりわけ人通りの多い玄関や、出入り口付近などに置くことによって、確実にホコリを舞い上がらせて、キャッチさせることができます。もちろん部屋に入る前に、花粉などを吸収してくれるため、とても便利な置き場所と言えます。
ハウスダスト対策に効果的な置き場所
ホコリと同じく、悩みの種になりがちなハウスダストですが、床に溜まってしまうことが多いのです。やはり、床に落ちている微粒子などを吸収してくれる機能はないので、ハウスダストを吸収したい場合でも、玄関や出入り口付近といった置き場所がおすすめとなります。
空気清浄機の中には、人を感知するようなセンサー付きのものもあるので、そういったモデルを選ぶのもポイントとなっています。子供にとって、ホコリやハウスダストは影響が多いので、しっかりと空気清浄機を使っていきましょう。
ペットの臭い対策に効果的な置き場所
次に取り上げていきたい、空気清浄機のおすすめの置き場所は、ペットの臭い対策に効果的な置き場所となっています。どうしても動物特有の臭いが気になってしまう人は多いかもしれませんが、タバコと同じような置き方をするのがポイントです。
とりわけ臭いの原因としては、空気に舞っている毛があるので、そういった毛を吸収することが大切となります。どうしても高い位置まで毛は舞ってしまうので、できるだけ高い位置に空気清浄機を置きましょう。
加湿器の効果をアップさせる置き場
最後に取り上げていきたい置き場所は、加湿器の効果をアップさせる置き場となっています。加湿機能付きの空気清浄機の性能では物足りない人は、空気清浄機と加湿器を併用して使ってみるかもしれません。
夏や冬といった時期に使うことの多い加湿器ですが、空気清浄機と並べないのがポイントとなっています。一緒に並んで使ってしまうと、カビが発生してしまうので、できるだけ離れた位置の置き場所がおすすめです。
部屋の広さ別の置き場所
この項目からは、部屋の広さ別の空気清浄機の置き場所をご紹介します。ここまで目的別の空気清浄機の置き方を取り上げてきましたが、部屋の広さによっては、おすすめの置き場所が変わってくるのです。
とりわけ玄関や寝室、リビング、事務所、職場、ワンルーム、小さな子供がいる部屋といった場所ごとの、おすすめの置き場所を取り上げていきます。それぞれの部屋の広さ別の置き場所のポイントも説明していくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。
玄関
人通りの多い玄関ですが、おすすめの空気清浄機の置き場所は、玄関の正面となっています。やはり、玄関は靴の匂いや細かいホコリなどが舞っているような場所なので、できるだけ吸収できるような場所に置くのがポイントなのです。
夏や冬といった季節に関係なく、花粉などは気になるかもしれませんが、しっかりと玄関で吸い込んでもらいましょう。一旦部屋の床に花粉が落ちてしまうと、なかなか吸い込むことができないので、人通りの多い玄関に置くことをおすすめします。
寝室
常に稼働している空気清浄機を、寝室に置いてしまうと、騒音で起きてしまうかもしれません。もちろん寝室の広さにもよるのですが、とりわけ足元といった置き場所にすることによって、快適に睡眠を取ることができます。
そもそも空気の流れも出来ているわけなので、繊細な人は、ちょっとした風で睡眠が妨害されてしまうのです。できるだけ音や風が邪魔にならないようにするのがポイントなので、置き場所には気を付けていきましょう。
リビング
上記でも軽く触れましたが、空気清浄機と併用してはいけない家具や家電はたくさんあるので、置き場所に気を付けていくことをおすすめします。たくさんの家具や家電がリビングにある場合は、夏や冬といった季節に関係なく、リビングの中心に空気清浄機を置くのがポイントとなります。
やはり、花粉症対策として空気清浄機を使うのであれば、壁際や窓際に置くことが大切です。なかなか思い通りに空気清浄機が配置できない時は、移動させやすいコンパクトサイズの空気清浄機を買ってみてください。
事務所・職場
事務所や職場は、一般家庭よりも人通りが多いため、そもそも業務用の空気清浄機を使うことをおすすめします。もしかしたら病院などに空気清浄機を置きたい人もいるかもしれませんが、そんな時は除菌効果の高い空気清浄機を置くのがポイントとなります。
もちろん事務所や職場のサイズ感にもよるのですが、もしも置き場所がなければ、壁掛けタイプを使ってみるといいかもしれません。広めの事務所や職場を利用しているのであれば、できるだけ大きめサイズの空気清浄機を、中心に置いてみてください。
ワンルーム
一人暮らしの人が利用しているワンルームですが、なかなか空気清浄機の置き場所が決まらないかもしれません。そもそもワンルームはそこまで大きめの家具や家電を置くことができないので、小さめサイズの空気清浄機を手に入れておきましょう。
とりわけ卓上型の空気清浄機を、テーブルの上に置くのがポイントとなっています。もちろんテーブルなどに置き場所がないのであれば、玄関に置くことによって、ワンルームの空気を循環させることはできます。
小さな子供がいる部屋
ここまで部屋の広さ別の置き場所のポイントを取り上げてきましたが、最後は小さな子供がいる部屋の置き場所をご紹介します。小さな子供は、何かとホコリやハウスダストに影響を受けやすいため、空気清浄機を床に設置するのがポイントとなっています。
もちろん赤ちゃんなどはぶつかってしまうこともあるので、空気清浄機の置き場所に気を付けてあげることをおすすめします。センサー付きの空気清浄機は、しっかりとホコリやハウスダストを吸収してくれるので、子供のために手に入れてみてください。
空気清浄機のNGな置き場所
この項目からは、空気清浄機のNGな置き場所をご紹介します。ここまで空気清浄機の効果的な置き場所を取り上げてきましたが、置き場所によっては効果が半減してしまうため、しっかりとポイントを押さえていく必要があります。
とりわけ夏や冬といった季節によっても、あまりおすすめできない置き場所はあるので、合わせて参考にしてみてください。こういった空気清浄機のNGな置き場所を知ることによって、しっかりと効果を享受することができます。
直射日光・エアコンの温風が当たる場所
まず取り上げていきたいNGな置き場所は、直射日光やエアコンの温風が当たる場所となっています。夏や冬といった季節によって、エアコンとの距離感を気にすることが多いわけですが、温風や日光が当たってしまうと、変形や変質、変色につながるのです。
誤った置き場所は、シンプルに効果が半減するだけでなく、空気清浄機が壊れる原因につながってしまいます。せっかくチリやホコリ、ウィルスを効果的に吸収するためにも、置き場所には気を付けましょう。
窓際・壁際
直接日光やエアコンの温風が当たらない置き場所となると、窓際や壁際を想像するかもしれませんが、もちろんあまりおすすめできない置き場所となっています。とりわけ加湿器付きの空気清浄機は、湿度センサーがふさがれてしまうので、効果が半減するのです。
夏や冬といった季節は、寒暖差も激しいので、窓際に置くと、結露などで濡れてしまうこともあるかもしれません。やはり、置き場所によっては、空気清浄機が壊れてしまうことにつながるので、十分に注していきましょう。
高温多湿な場所
そもそも暑さや寒さが厳しい夏や冬は、家電が壊れやすいのですが、高温多湿な場所も置き場所としておすすめできません。お風呂などの高温多湿な場所を置き場所として選んでしまうと、確実に故障すると言ってもいいかもしれません。
もちろん空気清浄機から漏電することによって、火災につながることもあるので、身に危険が及ぶことにもつながります。せっかくの空気清浄機を長く使うためにも、こういった高温多湿な置き場所は避けてください。
風を当てたくないモノの近く
次に取り上げていきたい空気清浄機のNGな置き場所は、風を当てたくないモノの近くとなっています。上記でも軽く触れましたが、空気清浄機は、空気の循環を行っているため、風が強いと言ってもいいかもしれません。
やはり、観葉植物やペットなどにはあまり風を当ててはいけないので、しっかりと遠ざけておくのがポイントとなっています。もちろん風が当たることによって、乾燥につながってしまうので、十分に注意していきましょう。
特定の家電の近く
最後に取り上げていきたい空気清浄機のNGな置き場所は、特定の家電の近くとなっています。とりわけテレビやラジオと一緒の電源プラグを使ってしまうと、ノイズや乱れが置きやすいため、あまりおすすめできないのです。
もちろんすべての機種でこういった現象が起こるわけではないのですが、気になる人は、1m以上離れたコンセントプラグを使ってみてください。こういったNGな置き場所に気を付けることによって、効果的に空気清浄機を使うことができます。
空気清浄機のNGな使い方
この項目からは、空気清浄機のNGな使い方をご紹介します。十分に置き場所に気を付ける必要のある空気清浄機ですが、誤った使い方をしてしまうと、空気清浄機の故障などにつながるのです。
夏や冬といった決まった季節ではなく、一年中使うことの多い空気清浄機は、できるだけお手入れをしていくことをおすすめします。せっかく花粉やホコリなどを吸収してくれる優れものなので、しっかりとした使い方をしていきましょう。
短い時間だけ使う
まず取り上げていきたいNGな使い方は、短い時間だけ使う方法となっています。ちょっとだけ稼働させるだけでは、十分にホコリや花粉を吸収することができないので、十分な効果を期待できないと言ってもいいかもしれません。
とりわけ6時間前後稼働させることによって、しっかりと気になるホコリやハウスダストなどを吸収することができるのです。もちろん省エネ機能のついている空気清浄機も販売されているので、気になる人は手に入れてみてください。
フィルターなどの手入れを怠る
夏や冬に使うことの多いエアコンにも言えることですが、空気清浄機のフィルターなどの手入れを怠ることはおすすめできません。せっかくの空気清浄機が、目詰まりを起こしてしまうと、ホコリなどを吸えなくなります。
もちろんホコリや汚れがたまるだけでなく、カビなども発生するので、故障につながってしまうのです。とりわけ1か月に1回程度、お手入れをすることによって、効果的に空気清浄機を使うことができます。
水道水以外を入れる
そもそも水道水以外を使っていいのか気になる人もいるかもしれませんが、実は、水道水以外を入れることはおすすめできません。一般的な水道水は、塩素殺菌処理がされているため、菌が繁殖しにくい水となっているのです。
水道水以外のミネラルウォーターやアルカリイオン水を使ってしまうと、瞬く間に菌が繁殖して、空気清浄機が故障してしまいます。さらには、アロマオイルや香水も確実に故障の原因になるので、空気清浄機に入れるのは避けましょう。
空気清浄機を効果的に使うポイントは置き場所を決めること!
この記事では、空気清浄機の置き場所の決め方や、効果を高めるポイントを紹介してきました。置き場所を決めることによって、効果的に空気清浄機を使うことができます。
合わせて、空気清浄機のNGな置き場所や使い方を取り上げてきました。NGな置き場所に置くことや、
お手入れの怠慢は故障につながるので、十分に注意してみてください。