写真をイラスト風に加工するには?
オシャレな写真と聞いて、思い浮かぶ写真はどんなものですか。例えば、イラストのような加工の写真ではないでしょうか。絵のような色の濃淡がはっきりしているものもあったり、水彩画のように色がボケたような写真を思い浮かべませんか。
写真、そのものがキレイであれば加工も要らないかもしれませんが、イラストに少し加工をするだけで、オシャレ度がグッとアップします。しかし、加工と聞くだけで難しいと思って、断念している人も多いのではないでしょうか。
ご紹介していくアプリやPhotoShop使えば、そんなに難しいことはありません。また、慣れてしまえばご自分のお気に入りの加工が見つけられるはずです。
写真をイラスト風にするおすすめのアプリ
では、イラスト風の写真に加工するおすすめアプリをご紹介してきます。イラストと言ってもどんな絵に仕上げたいのかによって、加工方法も変わってきます。したい加工によってアプリも違ってきますので、参考にしてください。
手軽に、加工が出来るのでアプリをダウンロードして始めるのをおすすめします。また、最初は難しく感じるかもしれませんが自分の好きな加工が決まってくると、とても簡単に出来ます。
なぞって描く「PicsArt」
アプリにはいくつもの加工機能が付いていますが、今回は、手書きの線で輪郭のなぞる加工をご紹介します。まずは、アプリをダウンロードをしてから始めます。加工した写真を選びます。画面下の筆のマークのイラストを選択します。選ぶと、ペンの幅等を調整します。
このペンで加工したい画像をなぞります。この時の色は、後からも変更できるので、何色でもかまいません。その後、画面下のレイヤーをタップします。右下の透過度を100から低くして加工元の写真が透けて見えるようにします。これで、縁取りをしたような、加工の完成です。
絵画風「Prisma」
こちらのアプリは、操作自体はとても簡単です。似顔絵風に加工したい方にはおすすめのアプリです。操作は直感で出来ますが、処理に少し時間がかかります。アプリをダウンロードするところから始めましょう。
加工したい画像を選択します。それから、画面したのフィルターを使い絵画風の写真に加工することが出来ます。とても手軽です。またイラストやアニメのようなフィルターもありますので、是非試してください。
水彩画風「PORTRA」
こちらは、絵画風でも水彩画を得意とするアプリです。水彩画といえば、独特のにじみです。このにじみの加工で淡く儚げな写真が出来ます。イラストともまた違い、顔を加工しても写真の印象が、割とそのまま残すのが特徴です。
加工の手順もとても簡単です。加工したい範囲を選択して、加工具合を左右のレバーを動かく事できます。なので加工したい部分をピックアップすることが出来ます。他のアプリではあまり見られない、水彩画特有のにじみ加工なので、他の人とは一味違う加工をしたい方はおすすめです。
似顔絵風「Meitu」
今、写真加工アプリには顔認識機能が付いているものが多く、美肌や輪郭、目を大きくしたりなどの加工機能が付いているものも多くあります。こちらは、そういった機能を持ちつつ似顔絵を簡単に作れます。写真そのものを似顔絵にするので、とても似ているのが特徴です。
このアプリでは、選択した写真を似顔絵にするために「ArtBot」をタップします。これで4パターンの似顔絵のテイストがあります。ここで、お好きなテイストを選ぶだけです。どちらかというと、アニメのような仕上がりになります。
お洒落なスケッチ風「Sketch Me! Lite」
鉛筆で書いたようなスケッチ加工が出来るアプリです。鉛筆が持つ温かみであったり、柔らかさの加工が出来ます。このアプリでは、鉛筆意外にもパステル加工などの複数があります。この中からご自分の好きな加工を選択するだけです。
加工する写真を選択し、加工する範囲を設定します。この設定の範囲も、画面の下から選ぶことが出来ます。この範囲をハート型などもありおもしろい加工が出来ます。また、調整も左右のレバーをスライドするだけで出来ます。
Photoshopで写真をイラスト風に加工する方法
もっと凝った加工をするためには、Photoshopを使うことをおすすめします。アプリを使った仕上がりで満足出来ない、またはもっとおしゃれなイラスト写真を作りたいと思う人はPhotoshopを使ってみましょう。
使い方が難しそう、プロが使うものと思われがちですが、実はそんなに操作は難しくないのです。フィルターを使うだけで、アプリで加工したものとは違うものが出来上がるはずです。ぜひ、一度試してください。
フィルターギャラリーを使用した方法
Photoshopを使うにはパソコンが必要です。ダウンロードしたら、早速写真の加工が出来ます。画面上のフィルターをクリックし「フィルターギャラリー」を選びます。そうすると画面が3つに分けられます。左から、元画像・中央にフィルターの一覧・最後は細かい調整画面です。
中央のフィルターの一覧から、お好きな加工を選び左画面で確認することが出来ます。ここには、イラストのように出来るフィルターもあります。選んだフィルターを細かく調整することも出来ます。
例えば、色鉛筆のフィルターを選択した場合、画面の右で芯の太さ・筆圧・用紙の選択が出来ます。この左右のレバーを動かすことで、絵の雰囲気が変わります。左の画像を見ながら調整をすると、自分の好きな加工が出来ます。
輪郭検出を使用した方法
ここでは、簡単に輪郭検出を使ってイラストのような加工をします。範囲指定をする必要がないので、写真全体が一気にイラストになります。先程と同じように、フィルターを選択、表現手法を選び、輪郭検出をクリックします。
そうすると、画面で表示されている元画像がイラストのように変わります。ここからは、画面の右での微調整をしてお好きな加工にしましょう。また、この輪郭検出の特徴として2階調化というのがあります。
この方法を使うと、イラスト化する時の元画像からの情報量を調整することも可能なので、よりイラストのような写真を作ることが出来ます。
Photoshopで風景写真をイラスト・アニメ風に加工する方法
ここでは、もっとPhotoshopを使ってみましょう。イラストをもっとアニメのようにしたりすることが可能です。本当に、アニメの1コマのような仕上がりにすることもできます。もっとこだわって、加工をしたい方にはおすすめです。いくつかの手順を順を追ってご案内してきます。
ベースとなるレイヤーを作成
まずは、背景になるような画像を選択します。まずは、イメージ・色調整・HDRトーンと進めます。このHDRトーンは、様々な調整がまとまっているので便利です。
ここで、色味の調整をすると、普通の写真ではありえないような色味に加工ができます。まさに、アニメのような色合いです。ただ、注意してほしいのがレイヤーが統合されてしまいます。
なので後から調整するときは、明るさ・コントラストなどは色調補正から一つずつするようにしてください。また、これはベースとなりますので複製をして使うこともあるので消さないようにしてください。
元の写真にエフェクトをあてる
では、次にもっとイラストを強調するために、元画像にエフェクトをあてます。先に色味調整をしたレイヤーを複製して使います。複製した画像を、フィルター・表現手法・油彩と進めます。ここでは、繊細に調整するのではなく、少し原型を保てているくらいでいいです。
このまま使うと、あまりにも油彩エフェクトがかかりすぎて、気持ち悪い状態の部分もあります。このような場合は、最初に色味調整した画像を、もう一度複製します。フィルター・フィルターギャラリー・ドライブラシを選択して部分的に合成します。
油彩エフェクトの画像に、マスクをかけます。このマスクとは、画像選択の画像左にマスクマークがあるのでこれをクリックします。そして、ドライブラシで加工した画像と合成させます。マスクを外した状態ということです。
選択範囲に使用するレイヤーを3つ作成
ここでは、アニメ画像にするためにレイヤーをかけていきます。かける範囲は、大きく分けて3つになります。線用・コントラス用・空用にとなります。まず、線用ですがこれは境界線をはっきりさせるためです。これは元画像のレイヤーを複製して、フィルター・その他・ハイパスを選びます。
数値の設定は、0.2〜0.4くらいがおすすめです。写真によっては、うまく線が出ない場合もありますので、そのときはillustratorの画像トレース機能を使うといいでしょう。次はコントラストを付けます。元画像を複製して、イメージ・色補正・2階調化で数値の調整をします。
空は色を抜いていることをおすすめします。最後は空用です。元画像を使いイメージ・色調補正・白黒にして画像を白黒にします。この状態で、明るさやコントラストを使い空だけを抜けるように調整します。どうしても出来ない場合は、2階調化を使うようにしましょう。
全体に青みをかける
では、今までレイヤーをかけてきたものに青を入れていきます。これがPhotoshop使ってアニメのような画像にするために、大切な作業です。先程3つに分けてレイヤーを入れました。この3つに青を入れて、最終的に最初にレイヤーを入れた画像と合わせます。
先に加工した画像を使います。まず、空用に加工したもの1つ複製します。空用で塗りつぶしをします。レイヤー・覆い焼きカラーにします。それと、空用にグラデーション・レイヤー・オーバーレイにします。コントラス用にレイヤー・試算にします。境界線用にレイヤー・試算とします。
全ての画像に青を入れたら、最初のレイヤーを入れた画像と合わせます。こうすることで、アニメのような画像が出来ます。また、空に関してはお気に入りの画像があれば、それを合成することでキレイな空をいれることができます。
全体的に微調整
最後に、加工した画像を全て合わせたものを見て調整をしていきます。1つの画像では見えなかったものを合わせると、微妙に違って見えたりなんとなくテイストが違ったりするのが見えてきます。もっと、アニメのように見せたい部分が出てくるかもしれません。
Photoshopを使うと、このような画像を作ることが出来るのです。確かに、細かな作業で初心者には大変です。しかし、じっくり自分の好きなイラストを作ることが出来ます。是非、試してください。
写真をイラスト風に加工してみよう!
アプリやPhotoshopを使って画像の加工について、ご紹介しました。アプリで手軽に出来るものから、Photoshopを使ってアニメに加工する方法です。もちろん、ここでご紹介したのは、ほんの一部です。他にも色々なアプリや手順があります。
画像加工の第一歩として、アプリで試してください。それで、もっと面白い画像や凝った画像を作る場合はPhotoshopを是非利用してみてください。おしゃれな画像を沢山作ってSNSでシェアするのも楽しいです。