電話番号のかっこってどう使うの?
社会性のある大人として履歴書などの大切な文書に正しく書き込もうと身を正す時、書き慣れていないと、筆記用具の種類やインクの色、太さなどの選択だけでなく、学歴、職歴の書き方にも悩みます。同様に、実際に書き込むまで気づきにくいことですが、電話番号の書き方にも迷うことがあります。
履歴書用紙によって異なることもある電話番号記入欄に印刷されている「かっこ」や電話番号の各ブロックの意味、正しい書き方をご紹介しましょう。
電話番号欄のかっこの意味
自分の電話番号を書き込む必要があるとき、書類によって電話番号記入欄の「かっこ」の印刷されている位置が異なります。疑うことなく市外番号から書いていくことが多いでしょう。
日常的に書くことを求められる機会が多い電話番号には、たとえば「かっこ」の中に書く番号の意味や決まりがあるのでしょうか。電話番号の区切りの意味や「かっこ」の位置の違いに注目してご紹介しましょう。
履歴書やその他用紙で見かける
記入を求められる電話番号欄は、履歴書や、入学手続きの書類、入社手続きの書類、資格免許の受験や取得手続きなどから、定期券の購入や本屋での入荷連絡などのショッピングの場などまで多々あります。
名前と電話番号が正しく伝えられれば支障のないメモ書きでよいものはともかく、履歴書など形式が決まっているもので、真面目で丁寧な人柄を伝える必要のある書類の場合は、記入欄の表記の意味を知り、書き方の決まりを守って、注意深く記入するのが望ましいでしょう。
位置によって使い方が違う
電話番号の記入欄の「かっこ」の位置は、記入用の空欄の左端にある場合と中央部にある場合があります。また「かっこ」の印刷がない場合もあります。
また、仮住まいや寮生活の場合を想定してか、呼び出しの「方」番号を書く欄を用意されている場合もあります。
いずれも、連絡手段として正しく機能することが大切なので、左端から電話番号の区切りを間違えずに書き込めば問題はないでしょう。
電話番号欄のかっこの使い方
固定電話の場合、電話番号は「市外番号」「市内局番」「回線番号」の3つのブロックでできています。履歴書の電話番号欄に、自宅、携帯番号の別がある場合は、自宅欄に固定電話の市外番号から書き込みます。「かっこ」の位置に合わせて、電話番号を区切って書き込みましょう。
国際電話の番号の記入が必要な場合は、最初に日本の国番号「+81」を付けます。そして、局番、つまり電話番号の最初の「0」を省力して記入します。
左端にかっこがある場合
自宅の電話番号記入欄の左端に「かっこ」がある場合は、かっこの中に市外番号を記入します。携帯電話番号の記入欄の左端に「かっこ」がある場合は「090」「080」や「070」を記入します。「0」や「9」など丸い文字が多いので、乱筆で読みづらい数字にならないように丁寧に書きましょう。
真ん中にかっこがある場合
自宅電話番号記入欄の中央部に「かっこ」がある場合は「かっこ」の中に市内局番が来るように書き始めます。携帯電話番号記入欄の中央部に「かっこ」が印刷されている場合は「かっこ」の中に携帯電話番号の中央ブロックが来るように記入しましょう。
記入欄と数字の大きさのバランスなどに注意なく書き始めると、空欄の端に文字が寄ってしまったり、入りきらなくなったりするので、配置を計画して書くと美しくなるでしょう。
かっこがない場合の書き方
固定電話、携帯電話いずれの電話番号欄も「かっこ」の印刷がない場合は、ハイフンで分けて読みやすく記入すると、相手に電話番号を読み間違わせるという心配を防げるでしょう。
自由に書き込める大きな空欄の場合、不用心に書き始めてしまいがちでしょう。相手の印象をよくするためには、美しく見えることが望ましいので、ハイフンもはっきり丁寧に書くように注意が必要です。
履歴書の電話番号欄のかっこの注意
履歴書に電話番号を記入するのは、就職活動の面接の日時などの連絡に使用されるので、重要なチャンスを逃さないように注意を払う必要があります。
自分自身が記入まちがいをして連絡がとれなかったり、読みにくい記入をすると、相手の印象が悪くなるかもしれません。
多くの就職希望者に連絡する忙しい担当者の手間を増やして間違い電話を掛けさせるということは、書類選考の時点で省かれる可能性も生まれるので、細心の注意を払って取り組みましょう。
かっこがある場合は合わせて書く
履歴書は、仕様やルールに従って書き込むことによって、就職の意志の強さや人物の社会性や真面目さを伝える手段となります。書き間違えた時に二重書きするとか、間違いに気付きながら新しい履歴書用紙に書き直さないということは、選考する担当者に望ましくない印象を残します。
固定電話、携帯電話の記入位置を確認し、それぞれの欄の「かっこ」の位置も正しく見て、電話番号の区切りを間違えずに丁寧に読みやすく記入しましょう。
電話に出やすい番号を書く
就職活動で履歴書の記入する場合は、面接の日時の連絡で電話番号が使われることが多いです。連絡が適切にとれるということが重要なので、自宅に不在であることが多い場合は、携帯電話番号を優先して伝える方が望ましいでしょう。
また、前職に在職中の場合は、勤め先の電話番号を使わず、直接電話を受けやすい携帯電話番号を使うことで、両方の職場に誤解を招いたりすることなく、印象良くできるでしょう。
また、同様に在職中の場合や、学生の講義中の場合には、事情を丁重に伝えて、電話に出られる時間帯を伝えておくと良いでしょう。
固定電話か携帯電話か
就職活動においては、連絡が取りやすいことが大切です。履歴書に電話番号を書くときに、固定電話・携帯電話に加えて、メール欄もあることが多くなりましたが、電話番号欄が細かく分かれていない場合は、すぐに双方向で連絡を伝え合えることを重視すると、携帯電話番号が便利です。
以前と違って、固定電話がないと信用が薄いという時代ではなくなっているので、固定電話がなくても問題はないようですが、固定電話がない場合は、記入漏れと思われないように、記入欄を空欄にせずに「なし」と書き込むようにしてください。
携帯電話を持っていない場合も「なし」と書き込む必要がありますが、特に就職活動中は、連絡手段が大切なので、求人相手の会社の担当者に迷惑をかけないための配慮としても、携帯電話を用意するのが望ましいでしょう。
電話連絡の時間帯指定の添え書きの例
就職活動において面接等の電話連絡の時間帯を指定することは、電話に出ずに相手に負担をかけるよりも迷惑を掛けることが少なく済む一助となります。要望を突きつけることにはなりませんから、丁寧な言葉で要望を伝えると良いでしょう。
「在職中のため、電話連絡をいただく機会がありましたら、昼休み(12:00から13:00)または17:00以降にお願い致します。」
「方呼び出し」欄の書き方
就職活動の最中は、面接のために遠方の都市に滞在したり、転職のために寮を出て知人宅に間借りしたりと、自宅以外の近隣のお宅に電話の取次ぎを頼むことがあります。また、下宿住まいなどで自室に固定電話がないという場合もあるでしょう。
携帯電話の普及で固定電話がなくても連絡手段に不自由がない昨今ですが、取次ぎをお願いしている場合は、電話番号の後ろに「鈴木方」というように書き添えます。この「方」は、滞在中もしくは呼び出しをお願いしているという意味です。「方呼び出し」の番号を書く場合、目上の方の取次ぎでも、敬称はつけません。
「方呼び出し」の添え書きの例
信頼を得ることが大切な就職活動において、住所不定の印象を与えるのは望ましくありません。学生寮の呼び出し電話は問題がないかもしれませんが、理由が確かでない別宅住まい等の「方呼び出し」の番号を記入する場合で不安に感じる場合は、理由を添えましょう。
「現在、就職活動のため都内友人宅に滞在しておりますので、鈴木方にお電話をいただきますようお願い致します。」
電話番号欄のかっこは正しく使おう!
履歴書や免許などに電話番号を書き込むとき、書類によって電話番号記入欄の「かっこ」の位置が異なることがあります。
電話番号は3つのブロックに分かれているので、記入欄の左端に「かっこ」がある場合は、最初のブロックを「かっこ」の中に来るように書きます。記入欄の中央に「かっこ」が印刷されている場合は、電話番号の真ん中のブロックが入るように書き始めます。
電話番号は、相手に間違いなく伝えることが最重要なので、誤って記入してしまったり、読みづらくて相手に手間をかけてしまったりしないように注意して、正しい位置に正しい書き方で記入しましょう。