「強か」の意味とは?
日本語には、曖昧な使い方をする言葉があります。また、意味を含ませた使い方をする言葉もあります。「強か」という言葉もそのひとつです。「強か」は、会話での使い方はあまりしない言葉です。「強か」とはどんな意味があるのでしょうか。「強か」にはどんな意味を含ませているのでしょうか。
使うことが少ない「強か」の言葉にフォーカスして意味、使い方、読み方をご紹介します。また、「強か」と同じよう意味・使い方をする類語にはどんな言葉があるのか例文を交えながらご紹介していきます。
「強か」は、「しぶとい」という意味があります。「しぶとい」も曖昧な使い方をする言葉です。「しぶとい」は簡単には負けない、簡単には折れないといった意味・使い方をします。
「強か」には、負けない心、折れない心といった強い心の意味を含ませた言葉なのです。さらに「強か」には、外敵に負けない、折れないといったからだの強さの意味・使い方もします。
「強か」の読み方
「強か」はどんな読み方をするのでしょうか。「強か」は力が強い、物が硬い、怖いなどが強いことを表現する使い方をする「強」の漢字にひらがなの「か」が組み合わされた言葉で「したたか」といった読み方をします。間違っても「キョウカ」「ツヨカ」といった読み方をしないようにしましょう。
また、「強」には、「ゴウ」や「ガウ」といった読み方があります。さらに「強」には、「強」(つよ)にひらがなの「い」を付けて(つよい)「強」(つよ)にひらがなの「まる」を付け、(つよまる)といった読み方もします。
(こわ)や(し)と読む
さらに「強」の読み方には、「強」の漢字を(こわ)と読み「強」の漢字にひらがなの「い」を付けて(こわい)の読み方・使い方もします。また「強」の読み方には、(し)があり、「強」の漢字にひらがなの「いる」を付けて(しいる)の読み方・使い方をします。
「強」の漢字は、想像できないような読み方もあります。「強」を(あなが)と読み「強」の漢字にひらがなの「ち」を付けて(あながち
)の読み方・使い方もあります。
「強か」の対義語・類義語
「強か」と同じ意味・使い方をする類語にはどんな言葉があるのかみていきましょう。「強か」と同じ意味・使い方をする類語には、「非常に」「とても」「相当に」「ずいぶん」「思い切って」「余程」「至って」「かなり」「まことに」「おしとやか」などがあります。
「非常に」「とても」「相当に」「ずいぶん」「思い切って」「余程」など「強か」と同じ意味・使い方をする類語ごとに詳しくみていきましょう。
「非常に」
「強か」と同じ意味・使い方をする類語には「非常に」があります。「非常に」は、力が大きいこと、範囲が広いこと、人より勝っていることの意味・使い方をします。
力が大きいことは、すぐに負けることがありません。範囲が広いことはさまざまなことに対応が効くということで、なかなか負けない意味を含む「強か」の類語と言えます。
「とても」
「強か」と同じ意味・使い方をする類語には「とても」があります。「とても」は、人が想像できない力、強さ、範囲、驚くほどの強さといった意味・使い方をします。
人が想像できない力、強さは、対応できづらいことです。つまり、簡単には負けない強さの意味・使い方をする「強か」の類語と言えます。
「相当に」
「強か」と同じ意味・使い方をする類語には「相当に」があります。「相当に」は「相当に強い」といった意味・使い方をする言葉で、力や価値が普通よりも超えていることを表現する時に使います。「相当に強い」ということは、なかなか負けないことの意味になり、「強か」の類語と言えます。
「ずいぶん」
「強か」と同じ意味・使い方をする類語には「ずいぶん」があります。「ずいぶん」は、大きいあるいは、小さい力、程度や範囲を表現する時や非常に目立つといった使い方をする言葉です。大きい力は簡単には負けないし、折れません。つまり、「強か」と同じ意味・使い方をする類語なのです。
「思い切って」
「強か」と同じ意味・使い方をする類語には「思い切って」があります。「思い切って」は勢いがある力、強さ、物事を貫くあるいは、解決する強さの意味・使い方をします。
勢いがある力、強さは簡単に止めることができません。つまり、簡単に負けない、簡単に折れないの意味がある「強か」の類語と言えます。
「余程」
「強か」と同じ意味・使い方をする類語には「余程」があります。「余程」は「余程のことがなければ負けない」といった例文の使い方をします。「余程」には止められない勢いや力があります。
覚悟を決めているといった意味も含まれています。止められない勢いや力と覚悟を決めている強い心は、負けないし、折れません。つまり、「しぶとい」の意味がある「強か」の類語と言えます。
「至って」
「強か」と同じ意味・使い方をする類語には「至って」があります。「至って」は、「至って元気です」「至って普通です」「至って地味な女性の服装」などの例文の使い方をする言葉です。「至って」は、物事の状態や形、強さなどの意味を表現する時に使います。
「至って」には、人並み以上、高度な力、大変な力、極めてなどの意味も含まれています。人並み以上というは、なかなか負けないしぶとさがあることと解釈することができて、「強か」の類語と言えます。
「かなり」
「強か」と同じ意味・使い方をする類語には「かなり」があります。「かなり」は、「かなり強引な女性です」「かなり目立つ女性」といった例文の使い方をする言葉です。「かなり」には、物の限度、範囲、大きさ、形、容姿などを表現する意味・使い方をします。
「かなり」には、極めて、実に、たいへん、すごいといった意味が含まれています。極めて・実に・すごいには、したたかな意味が含まれていると解釈ができ、「強か」の類語と言えます。
「まことに」
「強か」と同じ意味・使い方をする類語には「まことに」があります。「まことに」には、現実の実態、並外れた範囲、力、予想外のことを表現する使い方をする言葉です。「並外れた美しさを持っている女性です」といった例文の使い方をします。
並外れた範囲、力は、しぶとさがあります。予想外のことは対応するのが難しくなります。つまり、簡単に負けない、簡単に折れない意味がある「強か」と同じ使い方ができるということです。
「おしとやか」
「強か」と同じ意味・使い方をする類語には「おしとやか」があります。「おしとやか」は女性の言葉使い、女性の動作など上品さや品格、気高さを表現する使い方をする言葉です。
物腰の柔らかい女性を表現しています。人を不快にさせない言葉使いをする女性を表現しています。物腰の柔らかい女性や穏やかな言葉使いをする女性は、ある意味、辛抱強く、別の言い方をすれば、「したたかな女性」と解釈できます。
「強か」の対義語
「強か」と違う意味・使い方をする対義語にはどんな言葉があるのかみていきましょう。「強か」の対義語には、「もろい」「壊れやすい」「弱弱しい」「長く持たない」「線が細い」「寿命が短い」などがあります。
「もろい」
「強か」の対義語「もろい」は、「もろい」は物や心が簡単に折れます、勝負に簡単に負けます。粘り強くまた、しっくありません。つまり、粘り強く、しっこい「強か」とは反対に意味になり、対義語と言えます。
「壊れやすい」
「強か」の対義語「壊れやすい」は、弱い力で物や形が変わることです。つまり、簡単に、しかもすぐ物や形が変わることを意味しています。「壊れやすい」は、しっこくなく、粘り強くないので、「強か」と反対の意味になります。
「弱弱しい」
「強か」の対義語「弱弱しい」は、体力がなく、打たれるすぐに傷がつくのです。弱い力で崩れるなど粘る力が弱いのです。神経質で心が折れやすいのです。しっこさと粘り強さがある「強か」とは反対の意味になります。
「強か」の使い方・例文
「強か」の例文をあげながら「強か」の使い方をみていきましょう。「強か」の使い方には、人の才能を認めるといった良い意味での使い方と「あなたは強かな人だよね」といったように人を悪く言う使い方があります。
例文①
「強か」の例文には、「あなたの上司は強か才能を持っています」例文を英語で表現すると、非常にすぐれたの意味がある「formidable」の単語を使います。そして「I have the talent that your boss is formidable」の例文になります。
例文②
「自分の利益のためなら手段を選ばない強かな女性です」の例文の使い方をします。例文を英語で表現すると目的を持って行うの意味がある「worked」の単語を使います。そして「The kana woman whom I worked as who does anything for self-interest」の例文になります。
例文③
「強かな女性は会社での出世が早い」の例文の使い方をします。例文を英語で表現すると強か物、非常にすぐれたの意味がある「formidable」の単語を使います。そして「A formidable woman is quick in success in life」の例文になります。
例文④
「自立した強い女性になるには、外部からの影響でも動じない強かさが大事です」の例文の使い方をします。例文を英語で表現すると強かさの意味がある「Formidability」の単語を使います。
そして「Formidability not to be shaken under the influence of from the outside either is important to become the strong woman who became independent」の例文になります。
「強か」と「あざとい」の違い
「強か」の意味・使い方と同じような言葉に「あざとい」があります。「強か」は、しっかり戦略を練っての意味が含まれている言葉です。「あざとい」は人を騙す、ごまかすような戦略の意味が含まれている言葉です。
内に秘めた意味では同じです。しかし、「強か」はどのように振る舞えば良いかを論理的に頭で描いています。一方で「あざとい」はどのように人を騙すかを頭で描いています。
つまり、「強か」しっかり戦略を練っているのに対して「あざとい」は騙す、ごまかすことしか頭に描いていないことになります。
「あざとい」とはやり方がきたないという意味
「強か」と「あざとい」には、抜け目がない、貪欲な気持ち、非常にしつこいという意味では同じです。しかし、「強か」より「あざとい」の方が、やり方がきたないのです。
別の言い方をすれば行儀が悪いのです。また、くどい、しっこい、うんざりするのです。執念深く、ねちねちとまとわりつくのです。
「強か」を使う際の注意点
「強か」は人を褒める時に使う言葉でもあり、人を悪く言う時に使う言葉でもあります。そのため使い方をしっかり理解しておく必要があります。「強かな人」「強かな振舞い」といった使い方は、どちらかと言えば悪く言う時に使います。
悪く言う意味だけでは使えない
「強か」は、人を悪く言う時に使うイメージが強い言葉です。しかし、「強か」は人を褒める時に使う言葉でもあります。「強かな才能」「強かに乗り越えた」などは褒める時に使う言葉です。
「強かな女性」の使い方は、前後の会話や言葉によって、褒め言葉になったり、悪く言う言葉になったりしますので使う時に注意をしましょう。
「強か」の由来・歴史
「強か」にはどのような由来・歴史があるのでしょうか。「強か」の由来・歴史についてみていきましょう。「強か」「強」の漢字の由来・歴史は、漢字の歴史や形、部首などの生い立ちがわかる長い歴史を持っている「説文解字」の文献でわかります。
由来
「強か」の由来・歴史は、漢字の歴史や形の生い立ちなどがわかる「説文解字」の文献によれば、「強か」の「強」の漢字は、米びつ・米袋・米俵の中に生息するコクゾウムシからできたとされています。
コクゾウムシを漢字で書くと「虫へん」に「斤」と書いていた歴史があります。コクゾウムシは固い殻をかぶっていて、その固い殻からつよいという意味に変わり、「強」という漢字になってとされています。そのため「強」の漢字には虫が入っているです。
歴史
「強か」の由来・歴史は「強」の漢字にひらがなの「か」組みわせりと「強か」(したたか)になり、「強」の漢字にひらがなの「ち」を組みわせると「強ち」(あながち」と読むようになります。「強」の漢字と組みわせるひらがなによって違う意味を持つ漢字が生まれたのです。
「強か」の英語表記
「強か」を英語で表現すると厳しく、厳格に、ひどく、深刻になどの意味がある「severely」を使います。また、「強か」を英語で表現すると重々しい、重大な、自信ありといった意味が」ある「gravely」を使います。
さらに、「強か」を英語で表現すると重く、本気に、深刻になどの意味がある「seriously」を使うこともあります。他にも非常に、とても、ひどくなどの意味がある「badly」を使って表現することがあります。
「強か」はひとすじなわではいかないという意味
「強か」は「ひとすじなわではいかない」という意味です。「ひとすじなわではいかない」とは物事が簡単に進まないこと、思うようにいかない、簡単ではない、単純ではない、苦労するといった意味が含まれている言葉です。
また、「強か」には、ぬるくない、生半可にはいかない、楽に物事が進まない、たやすくない、時間がかかるなどさまざまな意味が含まれています。そのため、使う相手や使うシーンを良く理解して上で使うようにしましょう。