ロードバイクのサイズ選びってどうしてる?
あちらこちらで注目の「自転車」。徒歩よりも速く移動できて、地球環境にもよく、運動にも最適。これから自転車をはじめてみようと考えている方も少なくないでしょう。
自転車ショップに行くと、買い物や通学で乗るようなママチャリやシティサイクルのほか、クロスバイクやロードバイクもあり、この機会に本格的な自転車にも乗ってみたいと感じる方も。
そこで、ここではロードバイク初心者の人でも安心して、お気に入りの一台がみつけられるように、ロードバイクの「サイズ」から、正しい選び方を紹介します。
まず、ロードバイクのサイズの基本知識の前に、サイズに注目した一般車との違いついて、知っておきましょう。
一般の自転車を買う時に、サイズを気にして買うことは少ないかもしれません。もし、気にするとしてもタイヤの大きさ、24インチ・26インチ・27インチで選ぶくらいで、あとは サドルの高さの調整で済んでしまいます。
しかし、ロードバイクは、ほとんどのモデルで、タイヤの大きさが700cと固定されています。もちろん、サドルの高さは変えられますが、カバーしきれない部分もあり、フレームのサイズをしっかり選ぶことが必要になります。
ロードバイクのサイズ基本知識
それでは、ここから「ロードバイクのサイズ基本知識」について学んでいきましょう。初心者がロードバイクを買う時の選び方で多いのが、自転車ショップに行ったり、カタログを読んだり。WEBページを利用した情報収集です。
調べれば調べるほど、ロードバイクのブランドや、駆動系の知識が付いてきます。そして、お気に入りの一台を見つけたら、さっそくショップで購入したくなります。
しかし、気をつけないといけないのが、フレームサイズです。ロードバイクに限らず、スポーツ車は「洋服」と同じように、乗る人の大きさに合わせて「フレームのサイズ」を選ぶのは大切です。
特に、ロードバイクは前傾姿勢で運転をし、高速で走ります。もし正しい選び方ができていないと、身体を痛めるだけでなく。事故の原因になってしまうこともあります。
重要なのはフレームのサイズ
では、自転車のフレームサイズとはどの部分のことを指しているのでしょうか?まず、自転車のフレームサイズは、インチ・ミリ・S/M/Lで表示をされていることがほとんどです。
ロードバイクの場合、メーカーにもよりますが、420mmや450mmと、30mm間隔でフレームサイズが準備されています。
ロードバイクの初心者だと、30mm単位で何かが変わるのか?と感じるかもしれませんが、100kmを超えるようなロングライドや競技にるような人にとっては、この30mmでに大きな差になります。
このフレームサイズですが、自転車のペダルクランクの中心(ボトムブラケット)から、サドルを取り付ける穴の先端(シートチューブ上端)までの長さを表しています。
サイズはトップチューブが左右する
しかし、ロードバイクの選び方で難しいのが、ボトムブラケットから、シートチューブ上端までの長さを表しているフレームサイズだけをみて、自分に合ったサイズかの判断ができないという点です。
極端に言うと、シートチューブの先にはサドルが付き、高さはある程度の範囲で調整することができます。そこで、しっかり見ておきたいのは、トップチューブの長さです。
トップチューブとは、サドルから、ステム(ハンドルを取り付ける部分)に伸びる部分のこと。この長さは自分の好みで変更だできないため、ロードバイクを購入時にしっかり確認しておく必要があります。
このトップチューブの長さには、2通りの表記がります。一つが、すロービングといって、トップチューブそのものの長さ。もう一つが、地面と水平に測ったときの長さです。
トップチューブは必ず地面に対して水平というわけではなく、軽量化や低重心化などの理由で、カーブしていたり、地面に対して斜めになるように設計されている場合があります。
しかし、実際にロードバイクを選ぶ時に大切なのは「水平」の長さです。これを間違えてしまうと、せっかくのロードバイクなのに、性能を十分に引き出せなくなってしまいます。
ロードバイクのサイズの選び方
ロードバイクのサイズについて理解できたでしょうか?ロードバイクのサイズがわかるようになると、ロードバイクの見方も変わってきます。
デザインやメーカー中心に見ていたロードバイクのカタログも、自分にあったサイズのラインナップがあるのか?や、フレーム形状に注目するようになります。それでは、ここからは自分の身体に合った。ロードバイクのサイズの選び方を見ていきましょう。
ここでは、ロードバイクを「これからはじめたい」と考えている初心者の方が、入門の一台目として購入する時に、おさえておきたい2つのポイントを紹介します。
初心者は身長に合わせたものが基本
初心者がロードバイクのサイズを選ぶときのポイント1つ目は「初心者は身長に合わせたものが基本」です。ロードバイクが、自分の身体の一部のように感じられるようになれば、当然気持ちよく走ることができます。
そのためには、自分の身体のサイズを、まずは知っておくことが大切。特に「身長」がポイントになるので、事前に計測しておくのをお忘れなく。
身長がわかったら、それをもとに、それにあわせたフレームサイズを探していきます。GIANTや、LOUIS GARNEAU、RITEWAYなど、メジャーなメーカーであれば、WEBサイトでも、身長とフレームサイズの対応表を確認することができます。
30mm間隔でフレームサイズがあるとも書きましたが、一般向けで販売されているロードバイクであれば、445mm、480mm、515mmのように、サイズの間隔にも幅ががあり、それぞれ、適応身長は、165-175cm、170-185cm、180-190cmのようになっています。
ジオメトリが参考になる
自転車メーカーのWEBサイトに、フレームサイズと身長の対応表があれば、良いのですが、対応表が見つからなかったり、そもそも準備されていないという場合もあります。
そのような時に、自分の身長に合わせたフレームサイズを探すのに役立つのが「ジオメトリ」です。ジオメトリとは、ローバイクのフレームの各部のサイズや、角度、フレームの直径サイズなどを、一覧表や図面にしたもの。トップチューブのサイズもここで確認することができます。
ロードバイク初心者だと、気をつけて注目することは、あまりないかもしれませんが、実物を見てロードバイクを選べないときには。しっかり見ておきたいポイントです。
ロードバイクのサイズの選び方の注意点
ロードバイクのサイズの計り方と合わせて、「ロードバイクのサイズの選び方の注意点」もいくつか紹介します。
初心者が、最初の一台として購入しやすい「ロードバイクのモデル」を作っている、多くの会社は海外メーカー。カナダのLOUIS GARNEAU(ルイガノ)や、日本での販売数が多いGIANT(ジャイアント)は台湾です。
日本国内のメーカーではBRIDGESTONE(ブリヂストン)やPanasonic(パナドニック)が有名ブランド。ある程度の国際規格があるとは言え、それぞれの国が違えば、ロードバイクの基本設計の変わってきます。
また、新しい技術なども取り入れられると、ロードバイクを選ぶ時に使っていた長さが変わることも。そのようなことも踏まえて、ロードバイクを選ぶ時のポイントを見ていきます。
表記に注意する
ロードバイクの基本知識でも取り上げましたが、フレーム催事の表記には、主に、インチ(inまたはinchi)・ミリ(mm)・S/M/Lの3種類が使われています。ロードバイクのカタログに載せられているのは、ほとんどの場合でインチかミリです。
日本だと、テレビのサイズや自転車のタイヤ経以外で「インチ」を使うことがあまりないので、長さの間隔がつかみにくいかもしれません。国際基準によると、1インチは254ミリメートルになります。
S/M/Lの表記は、自転車を販売しているお店が「フレームサイズを見せても、初心者にはわかににくい」と考えて独自に決めていることが多いです。
ロードバイクの選び方の中で、初心者は「身長を基準にして、フレームサイズを決める」と紹介していますが、メーカーによっては、女性モデル・男性モデルで区別していることもあり、適応サイズも変わるので、忘れずにチェックするようにしましょう。
測り方に関する注意
ロードバイクを購入するときには、実際に乗ってみて、体に馴染むかを確かめるのが、一番ですが、お店に目当てのモデルがない場合などには、フレームの寸法を記した「ジメオトリ」を参考にできました。
ジメオトリから、「水平換算のトップチューブ」のサイズを確認し、自分の身長と合わせながら適正サイズを探します。「トップチューブ」の長さも書かれていますが、こちらは、パーツの長さになるので、ロードバイクを選ぶときにはほとんど必要のない数値です。
加えて、シートチューブのサイズも確認しておきましょう。シートチューブのサイズ+サドルの高さサイズ+クランクの長さサイズ+10+αセンチ(シートポスト)が股下の長さに合うのを確認しましょう。
シートチューブの長さが合っていないと、足が届かなかったり、ペダルが一番下になった状態でも膝が曲がった状態で、ロードバイクの性能を十分に引き出せなかったり、ケガの原因になってしまいます。
不明点がある場合
ロードバイクのサイズの見つけ方や、ジメオトリの見方もわかりました。これで初心者でも安心してロードバイクを探すことができます。
しかし、一台が安くても数万円するロードバイク。もし、買ったあとで、体に合っていなかった場合に、「これはこれで良かった」と自分に言い聞かせながら乗り続けるのも楽しくはありません。
わからないこと。気になることがある場合には、専門の人の意見を聞くのが一番。スポーツ車を扱う個人の自転車ショップがおすすめですが、最近では、自転車専門のチェーン店も増えてきました、
お店によっては、適正なサイズを計測してくれる機械をおいていることもあるので、初心者でも、勇気を出して一度、行ってみるのがおすすめです。
ロードバイクのサイズの調整方法
自分に合ったロードバイクのフレームサイズがわかったら、ここからは、実際にロードバイクに乗って、各部の微調整や、フレームサイズでカバーできなかった部分は、パーツの交換をしていきましょう。
同じ身長の人であっても、股下の長さ・胴の長さは人それぞれですし、腕の長さも変わってきます。ロードバイクに乗る時には、このすべての長さが、関係してきます。
また、ロードバイクに乗る時の体制「ランディングポジション」でも、適正なサイズが変わります。これは、身体への筋肉の付き方や、これまでの運動経験、自転車の利用目的などでも変わります。
計算式で目安を出す
では、最初に身体の各部に合わせた、各部の調整について見ていきましょう。身体の各部の長さがわかれば、ロードバイクのどの部分を調整すればいいかが見えてきます。
まずは、サドルの高さの調整です。シートチューブの長さ・シートポストの長さ・サドルの高さの合計が、股下✕0.875に合うように調整をしましょう。
続いて、サドルのセンターからハンドルのトップバーまでの長さである「コックピット長」の調整です。ここはランディングポジションに直接関係してくる部分です。
その分、最初からしっかり決めたいところですが、初心者のうちと乗り慣れてきたころでは、ランディングポジションも変化し、コックピット長も長くなります。
そして、このコックピット長はサドルや、ハンドルの大きさでも変わってきます。そのため、計算で目安が付けられない分は、実際に乗ってあわせる必要があります。
実際に乗ってみる
ロードバイクを選ぶ時に必要なサイズの計算がある程度できたら、実際にロードバイクに乗って、調整をするようにしていきます。あわせて、基本のランディングポジションを身体に覚えさせる「身体の調整」のもお忘れなく。
どれだけしっかり計算をして、ショップの店員さんにおすすめのサイズを教えてらっても、それは「正しいランディングポジション」がとれているのが前提です。特にロードバイク初心者のうちは、背中が反ってしまったり、腕が張ってしまったり、重心がうまく取れずに腰を痛めてしまうこともあります。
正しいランディングポジションが取れるようになったら、さらにパーツを変えたり、動かしたりしながら調整を加えていきましょう。
ロードバイクのサイズは体に合ったものを選ぼう
ここまでロードバイクのサイズの選び方についてまとめてきました。体の一部の様になってどこまでも走ってくれるロードバイク。まずは。身長などの情報や、何をしたいのかをしっかり知っておくことが大切。正しく選んで、楽しいロードバイクライフを送ってください。