なぞかけの作り方と簡単なコツを伝授!上手い例から技を学ぼう!

なぞかけの作り方と簡単なコツを伝授!上手い例から技を学ぼう!

笑点でもおなじみのなぞかけ。作り方が難しいイメージがあり、わかりにくい部分もあるかもしれません。なぞかけは、作り方のコツを覚えることで誰でも簡単にチャレンジできますし、頭の体操にも役立ちます。なぞかけの作り方のコツと実例について具体的にお伝えしていきます。

記事の目次

  1. 1.なぞかけの簡単な作り方・コツを覚えよう!
  2. 2.そもそも「なぞかけ」とは
  3. 3.なぞかけのやり方
  4. 4.なぞかけの簡単な作り方のコツ
  5. 5.上手いなぞかけの例を紹介!
  6. 6.作り方のコツを掴んで上手いなぞかけを作ってみよう!

なぞかけの簡単な作り方・コツを覚えよう!

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「XとかけてYととく。その心はZです」という形式が一般的ななぞかけ。落語や大喜利はよく知らないという方でも、なぞかけは何となく知っているのではないでしょうか。

もちろん、プロは上手いなぞかけを連発し、お笑いファンをうならせていますが、プロでなくてもちょっとしたコツさえつかめば上手いなぞかけを簡単につくることができます。

なぞかけの基本的な作り方とコツ、実例を参考にして、あなたもプロ顔負けの上手いなぞかけでまわりをあっと言わせましょう。

そもそも「なぞかけ」とは

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誰でも一度は耳にしているのに、なぜかちょっと難しいイメージのあるなぞかけ。そもそも、なぞかけとは本来どのようなものなのでしょうか。なぞかけの基本的な意味と形式、楽しみ方について見ていきましょう。

言葉遊び

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なぞかけは日本の伝統的な言葉遊びのひとつで、もともとは庶民の間でも広まっていました。なぞかけの基本は、共通点を見つけることです。

たとえば、「戸締まりとかけて、プロの歌手ととく。そのこころは、どちらもキーが肝心です」というなぞかけなら、戸締まりと歌手というワードの共通点「キー」を取り出し、心の部分で提示しています。

このように、ふたつの言葉とその言葉に共通するワード、というのがなぞかけの基本要素であり、ふたつの言葉のイメージがかけ離れているほど「上手いなぞかけ」としてポイントが高くなります。

「笑点」でお馴染み

なぞかけは大喜利のお題のひとつにもなっています。大喜利といえば笑点を思い浮かべるのではないでしょうか。日曜夕方の大人気長寿番組です。

笑点の名物コーナー、大喜利ではよく、なぞかけがお題として出され、上手いなぞかけを言ったメンバーには座布団が渡されます。

大喜利のレギュラーメンバーは現在、三遊亭小遊三、三遊亭好楽、林家木久扇、三遊亭円楽、林家たい平、林家三平の6人で、それぞれになぞかけの個性や作り方が違うため、毎回飽きることがありません。

なぞかけのやり方

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プロは簡単そうに上手いなぞかけを連発していますが、どのような作り方でなぞかけを発想しているのでしょうか。プロでなくても簡単に実践できる、なぞかけの基本的なやり方についておさらいしておきましょう。

お題を言う

笑点の大喜利などではまず、なぞかけのお題が出されることがあります。お題は、犬や猫、電話など、誰でもわかる一般的なものから季節の風物詩、時事的なワードなど、幅広いものが用意されています。

また、ねづっちなど、なぞかけを専門にしている芸人の場合、お題からこたえまでをひとりで考えることもめずらしくありません。

むしろ、ひとりでなぞかけを考えるときにはお題も含めて自分で考えることが多く、作り方としてはこちらのほうが簡単かもしれません。

答えを言う

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なぞかけのお題を出されたら、回答者はこたえを発表します。この場合のこたえとは「Yととく。その心はZ」のYとZで、特にZの部分が上手いと聞いている人を笑わせることができます。

また、こたえの言い方もなぞかけのコツのひとつで、あえて大げさにこたえを言わず、少し声を低めて間を取って言うことによって笑いがより起きやすくなります。

ねづっちなど、なぞかけが得意なピン芸人はなぞかけのこたえをすぐには言わず、お客さんに考えさせることで客席との一体感を生み出しています。

「その心は」の意味・答え方・例文まとめ!なぞかけのお題や大喜利のコツも紹介!のイメージ
「その心は」の意味・答え方・例文まとめ!なぞかけのお題や大喜利のコツも紹介!
興行などで披露する大喜利のなぞかけでよく聞かれる答え方、「その心は」の意味やお題への答え方や意味などを紹介しています。日常生活ではなじみのない大喜利独自のなぞかけ「その心は」が使われるシーンや人気の大喜利のお題や作り方を例文付きで併せて紹介しています。

なぞかけの簡単な作り方のコツ

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なぞかけの基本的な意味や作り方について見てきたところで、ここからはいよいよなぞかけの作り方のコツについて具体的にお伝えしていきましょう。

なぞかけは頭の体操であり、コミュニケーションにもなります。ここで御紹介するなぞかけの作り方のコツを参考にして、あなたも自分だけのコツを編み出してみてください。

作り方・コツ①色々な角度から連想

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上手いなぞかけを作るコツは、発想力を豊かにすることです。なぞかけの作り方としてはまず、お題についていろいろな角度からとらえてみる、ということが基本になります。

たとえば、先ほど御紹介した戸締まりと歌手のなぞかけの場合、戸締まりに関連するワードとして「キー(鍵)」を連想し、歌手にとって大切な音程のキーと結びつけています。

同じお題でも、見る角度によってなぞかけのこたえも変わってきます。お題からどのような共通点を連想するか、ということがその人の個性なのかもしれません。

作り方・コツ②「心」の部分を先に考える

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ショートショートやミステリー小説でも、結末から先に決めて書き出すのが作り方のコツと言われています。なぞかけの作り方も同じで、オチとなる「心」から先に考えたほうがつくりやすくなります。

たとえば、お題が演歌歌手なら「こぶしをオチに持ってこよう」と考え、同じくこぶしと深い関係があるボクサーと結びつけます。

なぞかけとしては、「演歌歌手とかけてボクサーととく。その心は、どちらもこぶしが肝心です」となり、大喜利のこたえとしてもうまくまとまりました。

あるいは、心の部分だけをいくつかストックするという作り方もあります。ふと思いついたフレーズをメモなどに書きとめておき、あてはまるお題が浮かんだ時に結びつける、というのも上手いなぞかけのコツなのでおさらいしておきましょう。

作り方・コツ③語彙力を増やす

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上手いなぞかけを作るために必要なのは語彙力、つまりボキャブラリーです。なぞかけの作り方のコツは発想を広げることですから、ベースのボキャブラリーが豊かであるほどこたえも考えやすくなり、スピードも上がります。

特に、初心者のうちは同音異義語に詳しくなるのがコツのひとつです。ふと耳にした言葉の対義語と類義語を連想するクセをつけるだけでもボキャブラリーがかなり鍛えられますので、普段の生活でも試してみましょう。

作り方・コツ④単語を区切ってみる

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ふたつの言葉の共通点を見つけて結びつけるのは、なぞかけの作り方としては初級編です。さらに上手いなぞかけを作るためには、ワンステップ上のコツを身につける必要があります。

オチとなる「心」の部分で単語の区切り方を変えることでなぞかけのクオリティも上がり、まわりからも上手いと言われるようになります。

たとえば、「小説家とかけて、秘密がバレた政治家ととく。その心は、かくしごとで苦労します」というなぞかけなら、「書く仕事」と「隠し事」というふたつの意味になっており、上手いなぞかけに仕上がっています。

単純に同音異義語を結びつけるだけでなく、単語の区切り方を変えてみるのもなぞかけの作り方のコツであり、テクニックとも言えます。

作り方・コツ⑤ふたつの言葉をかけてみる

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プロの上手いなぞかけを見ると、「心」の部分でふたつの言葉を並べていることがあります。これもまた作り方のコツのひとつで、ふたつの言葉を並べるとより上手いなぞかけに聞こえるのですから不思議です。

「メールとかけて、病院の小児科ととく。その心は、ジュシンするのはジドウです」。このなぞかけでは、メールと小児科の共通点として受診、児童を挙げ、心の部分で上手く結びつけています。

ふたつ以上の言葉を結びつけるのは作り方としては少し難しいかもしれませんが、コツさえつかめば誰でも簡単にできるようになりますので、ぜひともチャレンジしてみましょう。

作り方・コツ➅形容詞をうまく使う

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単語だけを結び付けたシンプルななぞかけでももちろん、作り方次第では上手いと言われますが、ある程度慣れてきたら少しだけ工夫してみましょう。

とくほうの言葉に形容詞や修飾語を付け加えることでなぞかけにオリジナリティがくわわり、なおかつ意外性も生まれやすいので喜ばれます。

「実力のある俳優とかけて、お正月早々道端で1万円札を拾った人ととく。その心は、どちらもエンギがいいでしょう」。

このなぞかけでは「お正月早々道端で1万円札を拾った」という独特の修飾語をつけることでオリジナリティを出しています。

作り方・コツ⑦他の言葉遊びも楽しんでみる

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日本に古くから伝わる言葉遊びはなぞかけだけではありません。日本にはなぞかけ以外にもたくさんの言葉遊びが伝わっており、それらに親しむことでなぞかけの作り方のコツが自然と身につくためおすすめです。

なぞかけと縁が深い言葉遊びとして挙げられるのが都々逸(どどいつ)です。都々逸は三味線の文化から生まれた言葉遊びで、7、7、7、5の言葉のリズムで世の中のおかしみを表現します。

「天気予報はアテにはならぬ。アテになるのはイカの塩辛」も都々逸のリズムであり、お酒のアテと信頼できるという意味の「あてになる」をかけています。

この都々逸は、「天気予報とかけて、おいしくないイカの塩辛ととく。その心は、どちらもアテにはなりません」というなぞかけに変換することができます。

作り方・コツ⑨自分のキャラクターを意識する

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笑点でも、6人の大喜利メンバーのキャラクターがそれぞれに際立っており、個性に合わせたなぞかけを発表することで笑いを誘っています。

なぞかけの作り方以前に、キャラクターに似合わないテイストのなぞかけばかり連発しても違和感のほうが先に立ち、上手いとは言われにくくなってしまいます。

知的な時事ネタが得意だったり、皮肉の利いたブラックジョークが好きだったり、多少強引でもバカバカしくてついつい笑ってしまったり。

あなたにも、あなただけの、あなたにしかできないなぞかけがきっとあるはずです。作り方に悩んでいるならまず、自分のキャラクターを考えてみるのもひとつのコツなのかもしれません。

作り方・コツ⑩下ネタはNG

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笑点を見ていると、時々ちょっと下がかったなぞかけが出てくることがあります。ただ、下ネタはプロでなければ相当難しく、まわりを引かせてしまう可能性が高いため注意が必要です。

特に、女性のいる席での下ネタは厳禁で、よほどの条件がととのわないかぎり喜ばれませんし、今の時代はセクハラにもなりかねませんので、思いついたとしても封印したほうがよいでしょう。

作り方・コツ⑪どこかに投稿してみる

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笑点などでおなじみのプロはともかく、普通の人は上手いなぞかけを思いついてもなかなか発表する機会がありません。なぞかけの発表場所としておすすめなのがラジオ番組です。

ラジオ番組ではリスナーからなぞかけを募集しているところもたくさんありますし、ラジオから自分の名前が読まれるのはうれしいものです。

今の時代、メールで簡単に投稿できるようになっていますので、上手いなぞかけを思いついたらどんどん応募してみましょう。

作り方・コツ⑫プロのなぞかけを参考にする

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上手いなぞかけを作るコツはやはり、プロをお手本にすることです。特に、落語家や漫談家は毎日のようになぞかけを作っていますから、参考例としては最適です。

寄席に行く時間がない、という方は笑点の大喜利などを実例として、作り方のコツを自分なりに参考にしてみましょう。それなら、コストもかかりません。

なぞかけに著作権はありません。プロのなぞかけをひとつの例として、同じお題でも単語を入れ替えるだけでオリジナルのなぞかけになりますので、皆さんも積極的に実作に励みましょう。

上手いなぞかけの例を紹介!

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ここまでなぞかけの作り方のコツについて見てきましたが、いよいよ皆さんもオリジナルのなぞかけを作ってみたくなってきたのではないでしょうか。

なぞかけ作りのヒントになるような実例を笑点などからいくつか挙げていきますので、ぜひとも参考にして作り方のコツを身につけてください。

なぞかけの例①

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「味噌汁とかけて盆踊りととく。どちらもオンドが肝心です」。シンプルななぞかけの例です。念のために解説しておくと、温度と音頭という同音異義語がかかっています。わかりやすいなぞかけから始めるのもコツのひとつです。

なぞかけの例②

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「スキャンダル続きの女優とかけて、なかなかうまくいかないガーデニングととく。その心は、何をやってもたたかれる(多々枯れる)んです」。こちらはちょっと上級編の実例です。

スキャンダルで批判される、という意味のたたかれると、ガーデニングが上手くいかずに多々枯れる、というふたつの意味をかけています。単語の区切り方を変えているのもコツのひとつです。

なぞかけの例③

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「爆笑問題とかけて、物騒な夜道ととく。その心は、どちらも光が必要です」。お気に入りの芸能人をお題になぞかけを作ってみるのも上達するコツのひとつです。こちらはシンプルななぞかけなのでわかりやすく、応用の幅も広いでしょう。

なぞかけの例④

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「他力本願な人とかけて、友達の家を転々とする宿なしととく。その心は、どこに行ってもひとまかせ(ひと間かせ)」。笑点でも時々出てくる、思わず「上手い」とうなってしまうなぞかけです。

他力本願という意味のひとまかせと、友達の家に押しかけてひと部屋貸して、ひと間かせ、というふたつの意味を上手に結びつけています。

作り方のコツを掴んで上手いなぞかけを作ってみよう!

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笑点でもおなじみのなぞかけ。オリジナリティあふれる、なぞかけで上手いと言われれば素直にうれしいですし、コミュニケーションにもつながります。

笑点などの実例を参考にしつつ、地道に実践を繰り返していけば誰でも簡単にうまいと言われるようになります。簡単ななぞかけでも思いついたらすぐにメモを取り、気の合う仲間に発表してみましょう。

立石芳樹
ライター

立石芳樹

ゲームとグルメが趣味のウェブライターです。家ではサブスクリプションで映画ばかり見ています。お笑いも好きで、気が向いたらチケットを予約してライブにも行きます。オカルトと恋愛が苦手です。暮らしに役立つ情報を幅広く発信しています。よろしくお願いいたします。

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