基本のシャボン玉液の材料と作り方
小さな子供さんが夢中になって遊んでくれるものにシャボン玉がありますが、シャボン玉液は意外とすぐに使い切ってしまうものです。子供さんによっては興奮してシャボン玉液をこぼしてしまうことも珍しくありません。
おもちゃ屋や100均などで比較的安価で買えるシャボン玉液ではありますが、自宅で作ることができればさらにコスパよく作ることができます。
この記事では、シャボン玉液の作り方や割れにくいシャボン玉液の作り方、シャボン玉で遊ぶ時の注意点などをご紹介しますが、ここからはまず基本のシャボン玉液の作り方をご紹介します。自宅にある材料だけで簡単に作ることができるシャボン玉液ばかりです。
洗剤だけのシャボン玉液の作り方
シャボン玉液の作り方、まず基本中の基本の作り方は水と洗剤で作る方法です。これだとどの家庭にもある材料だけで簡単にシャボン玉液を作ることができ、コスパも抜群です。
シャボン玉液を作るのに必要な材料は水100mlと食器用の洗剤5mlです。この2つの材料をしっかりと混ぜるだけでシャボン玉液を作ることができます。
食器用の洗剤には、水と油の両方に馴染むように界面活性剤が使用されています。この界面活性剤の作用を生かしてシャボン玉液を作るという仕組みです。食器用洗剤によっては界面活性剤の配合率が異なりますが、40パーセント以上含まれているものがおすすめです。
洗剤+砂糖のシャボン玉液の作り方
次にご紹介するのは、砂糖を使ったシャボン玉液の作り方です。砂糖も家庭に常にある材料ですので、コスパよくシャボン玉液を作ることができます。
シャボン玉液の材料は、水100ml、食器用洗剤5ml、そして砂糖が5gです。水に砂糖を入れてよく溶かしたら食器用洗剤を加えましょう。
水に食器用洗剤を入れてから砂糖を入れると、砂糖を溶かすために混ぜる時にシャボン玉液が必要以上に泡立ってしまいますので、先に砂糖を溶かすのがポイントです。
砂糖はどんな砂糖でもシャボン玉液を作ることができますが、グラニュー糖が最適です。純度が高いのでシャボン玉が割れにくくなります。
無添加石鹸のシャボン玉液の作り方
次にご紹介するのは無添加石鹸を使ったシャボン玉液の作り方です。小さな子供さんがシャボン玉液で遊ぶ時には万が一のことを考えてなるべく安全な材料で作りたいものです。そんな時におすすめなのが無添加石鹸です。これだと台所洗剤を使わなくてもシャボン玉液を作ることができます。
材料は、ぬるま湯が100ml、無添加石鹸5g、砂糖5gです。石鹸を溶かすために水ではなくぬるま湯を使うのがポイントです。無添加石鹸は粉石鹸を使ってもいいですし、固形石鹸を削って使っても問題ありません。
割れにくいシャボン玉液の材料と作り方
普通の作り方でシャボン玉液を作っても十分楽しめるシャボン玉ができますが、少しだけ材料を工夫することで割れにくいシャボン玉液を作ることができます。ここからはそんな割れにくいシャボン玉液の作り方をご紹介しましょう。
また、割れにくいシャボン玉液にする一つの方法は水を精製水にすることです。これだけでもシャボン玉液の純度が上がりますので割れにくくなります。コスパのためにも精製水をわざわざ買うほどまでしたくないという場合は、水を一度沸騰させて使うだけでも割れにくくなります。
洗濯のりを追加する
簡単で割れにくいシャボン玉液の作り方、まずは洗濯のりを追加するという方法があります。洗濯のりの粘り気がシャボン玉を割れにくくしてくれるのです。
材料は、水100ml、洗濯のり50ml、そして食器用洗剤5mlです。すべてを容器に入れて泡立てないようにゆっくりと混ぜましょう。
洗濯のりを選ぶ時には、PVA(ポリビニルアルコール)が配合されているものを選ぶようにしてください。これが割れにくいシャボン玉液を作る鍵となる成分です。
シャボン玉液を作るためだけに洗濯のりを買うのはコスパが悪いような感じがしますが、洗濯のりでスライムやスーパーボールなども作ることができますので色々と応用ができる材料です。
ガムシロップを追加する
割れにくいシャボン玉液を作るためには、ガムシロップを追加するという方法もあります。ガムシロップがシャボン玉の膜を保護してくれるので、割れにくいシャボン玉液を作ることができます。
材料は、水100ml、食器用洗剤5ml、そしてガムシロップ25mlです。ガムシロップはコーヒーをテイクアウトした時などについてくるもので十分です。
今回ご紹介したように水からシャボン玉液を作るのがコスパ的には一番いいですが、市販のシャボン玉液にガムシロップを加えるだけでも割れにくいシャボン玉液ができます。
はちみつを追加する
割れにくいシャボン玉液を作るためにはシャボン玉が蒸発しないように粘り気のある成分を入れることが大切になります。そこで使えるのがはちみつです。材料は、水100ml、食器用洗剤5ml、そしてはちみつ小さじ半分です。
グリセリンを追加する
家庭でコスパよく化粧水を作れると人気を集めているのがグリセリンです。化粧水だけでなく入浴剤を作ったり、ハンドクリームを作ったり、スノードームにしたりと色んな使い方があるグリセリンですが、割れにくいシャボン玉液を作ることもできます。
材料は水100ml、食器用洗剤100ml、そしてグリセリン300mlです。すべてを容器に入れてしっかり混ぜたら完成です。グリセリンは500ml入りが1000円以下で手に入ります。
ヒアルロン酸を追加する
最後にご紹介する割れにくいシャボン玉液はヒアルロン酸を使うという方法です。こちらも保湿効果に優れていると人気の成分で、コスパよく手作り化粧水を作る時にヒアルロン酸を入れるという方も多いです。
材料は水100ml、食器用洗剤4ml、ヒアルロン酸小さじ半分です。ヒアルロン酸は最近ではダイソーなどの100均でも手に入りますのでかなりコスパよくシャボン玉液を作ることができます。
シャボン玉を楽しむアレンジ方法
簡単にコスパよくシャボン玉液を作る方法をご紹介してきました。ここからはシャボン玉を楽しむアレンジ方法です。シャボン玉は一般的にはストローで吹いて遊びますが、ストロー以外のグッズを使うと楽しみ方がさらに広がります。
ストローを工夫する
シャボン玉で遊ぶ時に欠かせないグッズがストローですが、少し工夫をすることで変化を付けて楽しむことができます。ストローをそのまま使うのではなく、先端を少し切って使うと大きなシャボン玉を作ることができます。
少し切ったもの、大きく切ったものなど、サイズを変えて作っておくと楽しいです。また、ストローを何本かまとめて輪ゴムなどで縛っておくと、数多くのシャボン玉を一気に作ることができるグッズができます。
ストローは細いですが、同じような原理で遊べるグッズはラップの芯です。これだとストローでシャボン玉を作るのと同じ感覚で大きなシャボン玉を作ることができます。
うちわでシャボン玉を作る
シャボン玉を楽しむグッズとして続いてご紹介するのはうちわです。家庭に一つはあるうちわですが、これでも楽しいシャボン玉を作ることができます。
まずはうちわを水に浸け、紙の部分を丁寧に剥がします。そして骨組みだけになったら、平らな容器にシャボン玉液を入れてシャボン玉を作ってみましょう。
うちわに向かって息を吹きかけてもいいですし、うちわを仰ぐようにして動かしてもユニークな形のシャボン玉を作ることができます。
針金ハンガーでシャボン玉を作る
シャボン玉を楽しむグッズとして続いてご紹介するのは、クリーニングに出した時に付いてくるような針金ハンガーです。針金ハンガーは手で簡単に加工ができるので好きな形に成形をして楽しむことができます。
子供さんが扱うには針金ハンガーは少し大きすぎるという場合は、モールを使うという方法もあります。モールは100均などでも気軽に手に入るグッズですのでコスパよく遊ぶことができます。
モールは一つだけ使って輪っかを作ってもいいですし、数本繋げて大きな輪っかを作ることができます。また、四角や星など好きな形が自在に作れる点でも魅力的なグッズです。
ペットボトルでシャボン玉を作る
ペットボトルもシャボン玉を楽しむのに活用できるグッズです。ペットボトルの底部分を切り取ります。この際に手を切らないように十分に注意をしてください。
切ったところにテープなどを貼ってケガをしないようにしたら、シャボン玉液をつけ、飲み口のところから息を吹き込みます。これで大き目のシャボン玉を作って遊ぶことができます。
また、底部分を切ったらそこにガーゼなどの少し目の粗い布を被せて輪ゴムなどで固定します。そして布の部分をシャボン玉液につけて飲み口から息を吹き込むと面白い形のシャボン玉ができるグッズの完成です。
フルーツキャップでシャボン玉を作る
シャボン玉を楽しむグッズとして最後にご紹介するのはフルーツキャップです。桃などの柔らかいフルーツを買う時に保護する目的で使われているネットがフルーツキャップです。
これをシャボン玉液につけ、少し広げながら息を吹き込むとシャボン玉ができます。同じようなものでは、みかんなどが入っているネットでも数多くのシャボン玉を一気に作ることができます。
シャボン玉液の保存期間
簡単にコスパよく作ることができるシャボン玉液。毎日遊ぶとなると一気にたくさん作っておくと手間が省けるので嬉しいですが、そうなると気になるのがシャボン玉液の保存期間です。家庭でシャボン玉液を作る時にはどのぐらい間保存することができるのでしょうか。
数日で使い切るのがおすすめ
家庭でシャボン玉液を手作りした時には材料に保存料などの添加物を入れません。これで安全性は高まりますが、その分保存期間は短くなってしまいます。シャボン玉液を作ったらなるべくならその日のうち、遅くとも数日のうちに使い切ってしまうのがおすすめです。
保存したい場合の方法
シャボン玉液を保存する場合ですが、密封容器に入れて直射日光の当たらない冷暗所で保存するようにしましょう。冷蔵庫に入れて保存するのもおすすめです。
ただ、冷蔵庫にシャボン玉液を入れて保存する場合、シャボン玉液を入れる容器によっては飲み物と間違えて誤飲する可能性があります。子供さんの手の届かないところに保存するのはもちろん、大人に向けての注意書きをしておくのも忘れないようにしてください。
シャボン玉で遊ぶ注意点
シャボン玉液特集の最後にご紹介するのはシャボン玉で遊ぶ時の注意点です。シャボン玉は簡単に作れて気軽に楽しめますが、食器用洗剤などを使用しているので小さい子供さんが遊ぶ時には特に注意が必要です。楽しく安全に遊ぶためにも、注意点をしっかりと確認しておきましょう。
子供の年齢に合わせたグッズを使う
まず大切なのは、シャボン玉液で遊ぶ時のグッズは子供さんの年齢に合わせたものにするという点です。小さな子供さんは息を吹き出すということが難しく、ストロータイプのグッズだとうっかりシャボン玉液を飲み込んでしまう可能性もあります。
小さな子供さんとシャボン玉で遊ぶ時には、ストロータイプのように息を吹き出すグッズではなく、息を吹きかけるようなグッズにしたり、うちわのように仰いで遊べるグッズを使用するようにしましょう。
また、ある程度大きな子供さんでもストローなどを口にくわえたまま走ると転んだ時に危険です。必ず立ち止まってからストローを口にくわえるようにしましょう。
遊ぶ場所に注意する
シャボン玉を楽しむためには遊ぶ場所にも注意をする必要があります。シャボン玉は風に乗って飛んでいきますので、予想の付かない動きをします。
子供さんがシャボン玉を夢中になって追いかけていたらいつのまにか道路に飛び出ていたといったことのないように、周囲には危険なものがない開けた場所で遊びましょう。駐車場で遊ぶのも止めてある車にぶつかる可能性があるので十分注意が必要です。
汚れてもよい服装で遊ぶ
自分で作るシャボン玉液は簡単なうえにコスパもよいのですが、洗濯のりを入れたり砂糖を入れたりしますので普通に売っているシャボン玉液よりもべたつきがあります。これが服に付くと取れにくいというデメリットがありますので、汚れても構わない服で遊ぶようにしましょう。
また、子供さんだけでなく周囲の方の服にシャボン玉液が付くこともなるべくなら避けたいものです。車などにシャボン玉液が付いた時汚れの原因になる可能性もゼロではありませんので、気兼ねなく遊ぶのであれば人の少ない公園がおすすめです。
自宅がマンションなどの集合住宅の場合はベランダでシャボン玉液を楽しむこともあります。この場合、ほかの家の洗濯物にシャボン玉液が付かないように風向きには十分注意するようにしましょう。
手作りシャボン玉液の作り方は簡単でコスパが良い!
自宅にある材料で簡単に作れてコスパもよいシャボン玉液。材料をはかる作業は手伝いが必要ですが、混ぜる作業は子供さんと一緒にするのもおすすめです。今回はおすすめの配合をご紹介しましたが、材料の量を変え、さらに割れにくいシャボン玉液を作ってみるのも楽しい実験になります。