塩洗顔とは
手軽に揃う材料で美肌が手に入ると注目を集めているスキンケアが塩洗顔です。漢字から分かるように塩を使って洗顔するという方法で、やり方が簡単なうえに効果が高いと大人気。
塩は粒が粗いので塩洗顔と聞くと肌にダメージを与えそうと思う方も多いかもしれませんが、塩洗顔というのは塩をそのまま肌に付けるというような方法ではありません。この記事では正しい塩洗顔のやり方も丁寧にご紹介します。
塩洗顔で得られる9つの効果
塩洗顔という言葉からタラソテラピーという言葉を連想された方もいらっしゃるかもしれません。タラソテラピーとは、海から採れる塩などを使ったセラピー方法で、塩のミネラル分が肌によい効果をもたらしてくれるという考え方です。
塩洗顔も同じような考え方が根底にあり、塩洗顔をすると塩のさまざまな効果により美肌が手に入れると評判です。ここからは塩洗顔で期待できる9つの効果についてご紹介しましょう。
肌のターンオーバーが促進される
塩洗顔の効果、まずは肌のターンオーバーが促進されるという効果が期待できます。肌は基本は28日周期でターンオーバーを繰り返すのですが、ストレスや生活習慣、加齢などが原因でこの周期がくるってしまいます。
そしてターンオーバーが乱れると角質がたまってしまい、くすみやシミなどのお肌のトラブルに繋がってしまいます。塩洗顔をすることでこの角質を取り除くことができるので、ターンオーバーも正常になるのです。
角質が落ちる
塩洗顔で使う塩はミネラル分が豊富に含まれています。そしてこのミネラル分にはたんぱく質を柔らかくしてくれるという働きがあります。塩洗顔で塩を使うと、たんぱく質、つまり溜まってしまった角質を柔らかくしてくれるので、余分な角質が落としやすくなるのです。
ニキビを予防できる
ニキビが出来てしまう原因は肌の余分な皮脂やアクネ菌などさまざま考えられますが、なるべく肌を清潔に保ち、アクネ菌の増殖を防ぐのが大切です。塩洗顔で使う塩には高い殺菌効果が期待できますので、この塩でニキビの原因にもなるアクネ菌を取り除くことができるのです。
ニキビ跡に効果がある
ニキビは治ったとしてもニキビ跡が残ってしまうことがあります。化粧でもなかなか隠すことができないニキビ跡。なるべく隠したいと思って上からメイクを厚塗りすると、それが新しいニキビの原因にもなりかねません。
塩洗顔では、塩の浸透圧効果というものも期待できます。この浸透圧効果で肌の毛穴をキュッと引き締めるので、ニキビ跡も目立たなくなる効果が期待できます。
毛穴ケアになる
塩洗顔は毛穴ケアにも効果があるとされています。塩洗顔をするとすでにご紹介したように角質を落とし、肌のターンオーバーを正常化してくれるという効果が期待できます。
ただ、毛穴をそのまま放置しておいては毎日の汚れが溜まってしまい美肌からはほぼ遠い状態になってしまいます。しかし、塩洗顔のよい点は塩の引き締め効果により毛穴をキュッと閉じてくれるので、毎日の汚れが入り込みにくくなるのです。
美白効果がある
日焼け止めを何度も塗りなおしたり、日傘を使ったり常に気を使わなければならないのが日焼け止め対策ですが、室内にいても日焼けをしてしまうのが現実ですので塩洗顔の美白効果は見逃せません。
少しでも紫外線を浴びてしまうと肌にあるメラニン色素生成物質が活性化され、その結果メラニン色素ができてしまいます。
では、そのメラニン色素はどのようにして取り除くことができるかというと肌のターンオーバーによって除去できるのです。つまり、塩洗顔によってターンオーバーを活性化することで美白効果も期待できるというわけです。
乾燥肌が改善される
塩を使って洗顔すると聞くと更に水分が奪われそうなイメージがあります。しかし、注意点をしっかり守って正しい塩洗顔のやり方をマスターすれば余分な皮脂のみを落とすことができるだけでなく、塩の浸透圧の効果で水分を肌に留めておけるので乾燥肌の改善にもつながります。
皮脂分泌が正常になる
ニキビができてしまう大きな原因は皮脂分泌の異常です。過剰に皮脂が分泌されることでニキビになってしまうのです。また、乾燥肌の方も皮脂分泌が少ないので乾燥してしまうなど、美肌の大敵と言えるのが異常な皮脂分泌です。
塩洗顔をすると、塩の浸透圧の効果により肌に適度な水分が保たれます。このことにより、脳に「肌は健康である」というシグナルが送られますので皮脂分泌も正常になるのです。
小顔効果がある
最後にご紹介するのは塩洗顔の小顔効果です。次からの塩洗顔のやり方の項目でご紹介しますが、塩洗顔では顔をマッサージすることが大切です。
そして塩の浸透圧の働きとマッサージによって顔の血のめぐりがよくなったり、リンパの流れが正常になることで小顔効果が期待できます。
また、塩の浸透圧効果により余分な水分が除去されるので、むくみの解消になり、ひいては小顔効果につながるという仕組みです。
塩洗顔のやり方
今回ご紹介した9つの項目だけでなく、美肌につながるたくさんの効果が期待できる塩洗顔。ここからはそんな塩洗顔の正しいやり方についてご紹介しましょう。思いついたらすぐ始められるほど塩洗顔のやり方は非常に簡単です。
塩洗顔の準備
塩洗顔の準備として大切な点は、メイクをしている場合には丁寧にメイク落としをしておくという点です。塩洗顔は肌の汚れは落とすことができますがメイクは落とすことができません。日ごろ使っているメイク落としでいいので、塩洗顔の前にメイクは必ず落としておきましょう。
塩洗顔のやり方
一口に塩洗顔といっても実はやり方は2種類あります。どちらも塩を使うという点では同じなのですが、塩水を使って塩洗顔するというやり方と塩ペーストを作ってから塩洗顔をするというやり方があります。両方試してみて肌やライフタイルに合った方を選んでみてください。
塩水で洗顔する方法
まず最初の塩洗顔の方法は、塩水を作ってから塩洗顔をするというやり方です。次にご紹介する塩ペーストを使って塩洗顔をするやり方に比べるとマイルドな方法なので、初めて塩洗顔に挑戦してみるという方や、敏感肌なので慎重に塩洗顔を始めたいという方におすすめです。
準備する物は洗面器と塩です。洗面器にぬるま湯を入れてそこに塩を大さじ2杯ほど入れます。塩をよく溶かしたら、その塩水で顔を洗ってください。
決して強くこすらないようにやさしく洗うことが大切です。1分ほど塩水で洗ったら、次は塩の入っていないぬるま湯で丁寧に洗い、塩を洗い流しましょう。
塩ペースト・塩を使う方法
塩洗顔は、塩ペーストや塩を使うというやり方もあります。塩ペーストの作り方は、塩を小さじ1杯ほど手のひらに乗せます。そこに少しぬるま湯を加え、指でやさしく混ぜます。しばらくすると塩が溶け、ペースト状になりますのでこれを顔に乗せます。
塩ペーストを顔に塗る時には、唇や目の周り、ニキビの後などを避けて塗りましょう。そして指の腹でやさしくマッサージをするように塗り拡げます。くるくると丸を描くようにするとスムーズにマッサージが進みます。
そしてマッサージをしていくと塩の効果でじんわりと温かくなってくるはずです。更にもう少しマッサージをしたらぬるま湯で流しましょう。
塩ペーストを使って塩洗顔をしてトラブルが発生しない場合は、肌に塩を直接つけるという方法もあります。塩をつけたらぬるま湯でやさしくマッサージをしましょう。
塩洗顔のアフターケア
塩洗顔をしたからといってアフターケアをしなくてもいいわけではありません。いつもの洗顔の後と同じようなアフターケアを丁寧にしましょう。化粧水や乳液などでしっかり肌の保護をすることで、塩洗顔の効果をさらに高めることができます。
塩洗顔の注意点
身近にある材料で簡単に行うことができる塩洗顔。シンプルなやり方で美肌が手に入るとなるとすぐにやってみたくなりますが、塩洗顔をする前にぜひ確認しておきたい注意点がありますのでご紹介していきましょう。
天然塩で洗顔する
塩洗顔の注意点、まずは使用する塩についてです。塩は毎日の調理で使うような塩でも構いませんが、可能であれば天然の塩を準備するのがおすすめです。塩に含まれているミネラル分が高いので、さらなる効果が期待できます。
毎日ではなく週に1~2回に抑える
塩洗顔の注意点、塩洗顔の頻度に関しても注意が必要です。毛穴が目立たなくなり美肌が手に入るとなると毎日でもやりたくなってしまう塩洗顔ですが、美肌のためには毎日はおすすめできません。
塩には角質を取り除く作用があるので、毎日塩洗顔をすると必要なバリア分まで奪ってしまうのです。毎日ではなく、週1回から2回に留めておきましょう。
肌をこすらない
塩洗顔の注意点、とにかく肌をこすらないという点も気を付けたいものです。どれだけ粒子の細かい塩を選んでも力を入れてマッサージをしてしまっては肌を傷つけることになってしまいかねません。美肌のためにはやさしくやさしくマッサージをするようにしましょう。
生理前後はNG
塩洗顔の注意点として次に挙げられるのが塩洗顔をする時期です。生理前後には肌荒れが起こることもあり、塩洗顔をしたくなりますが肌が敏感になっている時期ですので塩洗顔も避けるのがおすすめです。日ごろは問題なくても生理前後には肌荒れが起こってしまう可能性もあります。
アトピー・敏感肌はNG
塩洗顔の注意点、続いてはアトピーや敏感肌の方についてです。アトピーや敏感肌でも、塩洗顔をすることで余分な皮脂が取れたり、ターンオーバーの作用が回復することで全体的な肌の調子が回復することもあります。
しかし、アトピーが酷い時や肌が極度に敏感になっている時には塩洗顔はお休みするのがおすすめです。肌の調子と相談をしながら慎重に再開するようにしましょう。
傷口がある場合はNG
塩洗顔の注意点、最後にご紹介するのは傷口がある時です。塩には殺菌作用がありますので傷口があっても塩洗顔ができそうですが、傷口に塩を直接つけるのはおすすめできません。傷がしっかりと治ってから塩洗顔をするようにしましょう。
週に1~2回の塩洗顔で美肌を手に入れよう
すぐ手に入る材料だけで美肌が手に入ると人気の塩洗顔。美肌効果があったり、毛穴が目立たなくなったりとすぐに試してみたくなる効果がたくさんあります。この記事でもご紹介した注意点をしっかりと守り、塩洗顔で美肌を手に入れてください。