バイトを即日・すぐ辞めることってできる?
バイトをすぐに辞めるとなると、言いにくいですし気まずい部分もあります。またどのような理由でどういう伝え方にするか迷うのではないでしょうか。今回は、バイトを即日に退出したい場合の理由と伝え方について、細かくまとめました。
バイトを即日・すぐ辞めることは可能?
まずはバイトを即日・すぐ辞めることは可能なのか考えていきましょう。通常、バイトを辞める際には辞める一ヶ月前までに申告が必要など決まりがあります。そのためバイトをすぐに辞めると決まったとき、あなたはどのような対応をとったら良いのか、見ていきます。
契約形態によって変わる
バイトを辞めるとなった場合、すぐ辞めることが可能かどうかは、そのバイト先の契約形態によって変わってきます。まず期限の定めがないバイト契約の場合、辞める2週間前に申告すれば、バイト期間に関わらず、すぐに辞めることは可能です。
次に期限の定めがあるバイト契約の場合には、契約期間が開始してすぐ辞めると申告をしたとしても、契約期間内は原則辞めることは不可能となります。どうしてもすぐ辞める必要がある際には、バイト先の店長などに相談してみてください。
従って、始めたばかりのバイトをすぐに辞めることが可能かどうかという問題は、バイト先の契約によって異なります。バイトを始める際に、そのバイト先は契約期間が定まっているのか、定まっていないのか、事前に確認しておきましょう。
因みに契約期間が定められたバイト先の場合でも、例えば「契約の時に聞いていた仕事内容と異なる場合」「身内の介護が必要となった場合」「バイト先でセクハラやパワハラを受けている場合」「家庭の都合などで引越しをしないといけない場合」
「体調不良等、入院が必要な場合」など、止むを得ない理由がある際には、契約期間が終了する前であっても、バイトを辞めることが可能となっております。尚バイトの契約期間は、3年が上限(60才以上及び専門知識を必要とする職種の契約では5年)です。
しかしその契約上限を超えて契約している場合、民法627条に沿って辞めたい日の2週間前までに申告をすれば、いつでもバイトを辞めることができます。辞める理由は様々あるかと思いますので、無理してまで続けず、上記を覚えておいてください。
法的には2週間前の申し出が必要
法的には、バイトを退職したい2週間前に申告をすれば、辞めることは可能です。社則などで辞めるときには1ヶ月前迄に申し出ること、といったような規則があったとしても、法的には退職する2週間前までに申し出れば問題ありません。
もちろん、社則に沿って退職する1ヶ月前に申告できればした方がバイト先の迷惑にもなりませんし、円満退職になるでしょう。しかし止むを得ない理由があったり人間関係等、あと1ヶ月頑張って働くのが難しくなる時もあります。
そんな時は法的には2週間前に申し出れば契約を終了することが可能ということを覚えておいてください。バイト先から1ヶ月間は働くよう言われるかもしれませんが、どうしても無理な時は無理と伝えてみてください。
バイトを即日・すぐ辞める手順
次に、バイトを即日・すぐ辞める手順についてお伝えいたします。バイトを辞めると決断した時、どのような方法をとればスムーズに辞めることができるのでしょうか。問題が起きないバイトを辞める手順についてチェックしましょう。
直属の上司や店長に直接言う
バイトを即日・すぐ辞める手順・方法は、直属の上司や店長に直接言うことです。辞めると決めたら、よっぽど信頼している同僚などではない限り、バイト先の責任者や店長に申し出ましょう。
きちんと上司に辞めることを告げる前に周りの人に話してしまうと、話が広がり上司の耳に入り気まずくなったりややこしくなってしまう可能性もあり得ます。話す相手を選ぶ必要があります。
バイト先の店長や上司などに辞めることを告げる際には、事前に「お話ししたいことがあります」と伝え、アポイントを取ってください。そうすることで、相手も時間を取ってくれるでしょう。
今の時代、LINEやメールで気軽にバイトを休む連絡をしたり辞めることを告げる人がいますが、それはマナー違反です。特にバイトを辞めることは重要な連絡となるので、直接会って告げましょう。
基本的には一か月前までに申し出る
バイトを辞めるとなったら、すぐにでも辞めたいという気持ちが強くなるかと思いますが、仕事を当欠したり、突然今日明日辞めることは会社の立場からすると大変迷惑です。特に連絡もせずバイトを休む・辞めるなんてもってのほかです。
いくら直ぐに辞めたいと思っても、トラブルが起きたり、人に迷惑を掛けることを避けるために、基本的には辞める一ヶ月前には申し出るように心掛けてください。その方が円満退社となり、人間関係に傷を負うことはないでしょう。
前述した通り、労働基準法では辞める一ヶ月前ではなく、期間の定めのない契約の際は2週間前までに申し出れば辞めることは可能です。労働基準法云々ではなく、何かどうしても融通が利かない理由がない限り、早め早めに告げることが最低限の配慮ではないでしょうか。
バイトとなると、シフト制であることが多いです。従って、シフト提出期限までに辞めるのを伝えた方が大人の配慮と言えるでしょう。その辺りの気配りはとても大切と言えます。
シフトを出してから辞めると伝えた場合、その後シフトを組んでいる方は大変な思いをしてしまう可能性があります。退職についての契約を確認してから辞める旨を伝えることをおすすめします。
はっきりと辞める意思を伝える
バイトを辞める際には、はっきりと辞める意思を店長や責任者に伝えましょう。いくら気まずかったり言いづらいと思っても、はっきり言うことが大切です。中途半端に言ってしまうと止められたり期間を延長させられてしまう可能性があります。
そして辞めるのか辞めないのか宙ぶらりんな状態となり、引きとめられて余計に辞めづらくなってしまうかもしれません。しっかりと、こういう理由があるため、いついつまでに辞めたいと思っていますとはっきりと伝えましょう。
引越しや結婚、就職活動など、明確な理由があればバイト先に辞めると伝えやすいかと思いますが、はっきりとした理由がない場合、家族の手伝いや転職先を見つけたなど、相手が納得しそうな理由を見つけてきっぱり告げることが大切です。
可能な限り、直接バイトを辞める旨を伝えるべきですが、万が一、どうしても辞めさせてくれない場合やトラブルが起きそうだと感じた場合、退職届を郵送するという方法もあります。
止むを得なく退職届を郵送する際には、後々証明ができるように内容証明という方法をとることをおすすめいたします。どちらにしてもスムーズに辞められるよう努めましょう。
バイトを即日・すぐ辞めるための理由
続いて、バイトを即日・すぐ辞めるための理由を考えていきましょう。明確な理由ではない限り、どのような理由であれば相手をスムーズに納得させられるのでしょうか。特に理由がなく、ただただバイトを辞めたい人も参考してください。
学業を理由にする
バイトを即日・すぐ辞めるための理由について、学生さんは学業を理由にする方法もありです。学生は、学業が第一優先ですし、勉強するのが仕事です。そのため、学生であれば学業を理由に辞めることを伝えれば相手も納得するでしょう。
例えば、受験勉強をするから、学校の単位が厳しく卒業できるか自信がないから、塾に通うから、学業に専念したいからなど、様々な伝え方があります。きちんと理由を伝えれば、相手も仕方なく承諾をせざるを得ないでしょう。
どんな理由よりも、学生さんは学業を理由にするのが最も説得力があります。勉強したいと言って止めることはできません。決して本当に学業が辞める理由ではないとしても、学業は正当な辞める理由になりますので、是非使ってみてください。
家庭の事情を理由にする
バイトを即日・すぐ辞めるための理由について、家庭の事情を理由にするのも、相手が納得する方法です。例えば祖母の介護をすることになった、両親や親戚がやっているお店を手伝うことになった等の理由でバイトは辞めさせていただきたいという伝え方があります。
家庭の事情であれば、バイト先の店長もあなたが辞めることを止めたり断ることはできません。辞める理由が思いつかない時、「家庭の事情で」と伝える方法が割と一般的ではないでしょうか。そう言われると詳しく突っ込むこともできません。
そのため、変な嘘はつきたくないと思う場合には、お店を手伝うことになった、介護などの嘘はつかずに「家庭の事情」と一言で伝えるのもおすすめです。とてもシンプルで周りの人もすんなりと受け入れてくれる理由となります。
引っ越しなどを理由にする
バイトを即日・すぐ辞めるための理由について、引越しを理由にする方法もあります。実際に引越しをするのであれば、誰も止めることはできません。引越すにはバイトを変えなくてはいけないことは上司も分かってくれると思うので、正当な理由となります。
しかしながら引越しを辞める理由にするのはリスクもあります。もしもそれが本当の理由であれば問題はありません。ただ引越しが嘘の理由である場合、バレる可能性が高いです。どこに引越すのか、いつ引越すのかなど聞かれてしまいます。
色々と聞かれるたびに小さな嘘を積み重ね、バレた時に大きな信頼を失いますしトラブルになりかねません。人間性を疑われてしまう場合もありますので、バレる嘘はつかないことをおすすめいたします。無難な理由にした方が良いでしょう。
バイトを即日・すぐ辞めるための伝え方
最後に、バイトを即日・すぐ辞めるための伝え方をご紹介いたします。バイトを辞める際、伝え方はとても大切です。直接伝えるのか、電話で伝えるのか、それともメールで伝えるのか、伝え方によってあなたの印象が変わりますので見ておきましょう。
直接伝えるのが基本の方法
バイトを辞める際の伝え方は、直接伝えるのが基本の方法です。店長や責任者に直接会い、対面して辞めることを伝えるのが最もあなたの気持ちが伝わりやすく、簡単に済ませられる方法と言えます。相手の反応も見られるので一番のおすすめの伝え方です。
あまりないかとは思いますが、バイト仲間に伝言を頼むのは絶対にやめてください。大事なことを人伝えで聞くと、上司も気分が悪いですし、その後改めて本人から辞める旨を伝えられても「言ってくるのが遅い」など、スムーズにいかず嫌味を言われてしまうかもしれません。
辞める伝え方としては、他のバイト仲間には聞こえないよう「大事なお話があるのでお時間作っていただけますか」などと、時間を作ってもらうよう約束をしてください。二人きりになった時に具体的にいつ、どのような理由で辞めたいと思っていることを伝えましょう。
電話でも可
できる限り直接会って辞めることを告げるのが一番良い方法ではありますが、それが難しい場合、電話で伝える方法もマナー違反ではありません。電話で伝えるときには、相手が忙しくない時間を見計い、気配りをして電話を掛けるようにしてください。
電話で辞めるのを伝えるときは「お話があるのですが、今少しお時間宜しいでしょうか」と伝えましょう。時間を取ってくれた場合「こういう理由で、いついつまでに辞めたいと思っています」と詳しく、ストレートに伝え、相手の反応をみてください。
辞めるのを伝えたら、店長や責任者より、その後の手続きを教えてくれます。その方法に沿って書類に記載をしたり、バイト仲間に挨拶をしたり、いろいろな手続きをするようにしてください。電話で伝えた後も、直接会ったら挨拶することを忘れないようにしましょう。
言いたいことを準備しておこう
辞めることを、直接会って言う場合でも、電話で言う場合でも、事前に言いたいことを準備しておきましょう。何も考えないで電話をしてしまうと、緊張して頭が真っ白になってしまう場合もありますし、混乱してカミカミになってしまうこともあるでしょう。
バイトを辞めると電話で伝えるときには、事前に言うセリフを紙に書いて読み上げても良いです。それを落ち着いてゆっくり伝えれば、言いたいことが言えて、相手にも伝わりやすくおすすめです。棒読みにならないよう気をつけてください。
おさえておくべきポイントは、辞める理由、いつまでに辞めたいか、というこの2点です。辞める理由で避けたいのは、人間関係のトラブルや仕事が辛い、なんとなく辞めたいなどの理由です。辞めるのを止められてしまう可能性があるので注意しましょう。
バイトを即日・すぐ辞めるのは避けよう!
いかがでしたか。今回は、バイトをすぐ辞める方法と題し、即日退職したい場合の理由と伝え方についてお伝えいたしました。バイトを辞めると伝えるのは少し気まずいですしなかなか言い出せない場合があるかと思いますが、こちらの記事を参考にしてみてください。