クサギカメムシの生態や駆除方法は?繁殖理由・生息地・産卵の時期も知ろう

クサギカメムシの生態や駆除方法は?繁殖理由・生息地・産卵の時期も知ろう

カメムシは、臭い匂いを体から出すため、見つけたらすぐにでも駆除したい虫です。そのカメムシの中でも今回は「クサギカメムシ」という虫の生態や駆除の方法を紹介していきます。また、クサギカメムシに関する様々な情報も一緒に紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.クサギカメムシってどんな虫?駆除方法は?
  2. 2.クサギカメムシとは
  3. 3.クサギカメムシの生態
  4. 4.クサギカメムシによる被害
  5. 5.クサギカメムシを撃退する駆除方法
  6. 6.クサギカメムシの予防方法
  7. 7.クサギカメムシは触らず上手に駆除しよう!

クサギカメムシってどんな虫?駆除方法は?

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

カメムシというのは、臭い匂いを出してみなさんを困らせる虫です。今回は、そんなカメムシの中から「クサギカメムシ」と呼ばれる虫について生息地や特徴、撃退方法など様々な情報を紹介していきます。

実は、クサギカメムシというのは、農業において深刻な被害を出す恐れもあるため、駆除の対象にもなっています。みなさんもこの機会に、クサギカメムシについて勉強していきましょう。

クサギカメムシとは

Photo by urasimaru

実は、みなさんはあまり知らないかもしれませんが、カメムシというのはたくさんの種類がいます。ざっと国内だけでも100種類以上のカメムシが見つかっています。

その中でもクサギカメムシというのは、日本では数多くの場所が生息地だと言われています。また、クサギカメムシには、他のカメムシとは違ってある特徴があります。

ここでは、クサギカメムシというのは、どこまで生息地があるのか、どのような特徴があるのかを紹介していきます。

クサギカメムシの特徴

クサギカメムシは、カメムシの中でも大きいとされていて、成虫になると約16mm前後にもなります。また、特徴として、緑のような色ではなくて黒い色をしています。

そして、外敵から身を守るために臭い分泌液を出します。この分泌液が、クサギカメムシの特徴で、手や肌についてしまうとかぶれを起こす危険性もあると言われています。

特に、小さいお子さんがクサギカメムシの分泌液がついた状態で目を擦ってしまうと危険です。なるべくクサギカメムシが洗濯物や家の中にいる場合は、触れずに駆除するようにしましょう。

クサギカメムシの生息地

クサギカメムシの生息地は、全国各地に分布していると言われています。しかし、沖縄ではあまり見かけることはないため、主な生息地は、北海道から九州までとなっています。

また、このクサギカメムシは海外にも生息地があります。中国や朝鮮半島にも分布していると言われているため、東アジアまでが生息地とされているようです。

クサギカメムシの生態

クサギカメムシの特徴や生息地と一緒に生態も見ていきましょう。クサギカメムシは、全国各地が生息地とされていますが、それを可能にしているのは、彼らの生態のおかげもあるようです。

また、普段生活をしている中で一度はみた事があるクサギカメムシですが、それも彼らの生態が関係しているようです。ここでは、彼らの食事や活動時期、繁殖方法などを紹介していきます。

いろいろな植物につく多食性

クサギカメムシの食事は、草花や果実などのほぼ全ての植物を栄養源としています。彼らの食事方法は、葉の部分や茎に針を刺して栄養分を吸い取ります。

そのため、クサギカメムシに栄養をとられてしまった植物は、葉の奇形ができたり、最悪の場合は枯れてしまいます。その結果、農作物に甚大な被害を与える事もあるため、天敵扱いになります。

活動時期は春から秋

Photo by cricketsblog

クサギカメムシの活動時期は、主に春から秋になります。クサギカメムシの成虫は、春先の暖かい時期になると活動を開始します。

春の時期は、繁殖活動を行うための準備期間と言われていて、栄養を蓄えるために植物に群がります。その後、夏の始めに繁殖を行い、産卵を始めます。そして、秋頃になると寿命を迎えて死んでしまうようです。

家に侵入して越冬することも

クサギカメムシは、ベランダの洗濯物にくっついている所を見かける方もいるかと思いますが、他にも家の中でクサギカメムシを見かける事があります。これは、彼らの生態に理由があるようです。

クサギカメムシというのは、夏の始めに繁殖をした卵から幼虫が生まれます。そして、脱皮を繰り返し成虫に成長していきます。成長したクサギカメムシは、長い冬を越すために休眠の準備をします。

本来ならば、自然界の中で休眠を行うクサギカメムシですが、自然界よりも暖かい場所を求めて行った結果、家に侵入してくるようになったと言われています。そのため、家の中でクサギカメムシが見つかる事があるようです。

クサギカメムシの繁殖

クサギカメムシの繁殖は、6月から7月ごろと言われています。この時期に彼らは繁殖を行い、卵が集まった「卵塊」という方法で産みます。その後、一週間ほどで幼虫は孵化をします。

クサギカメムシの幼虫は、成虫になるために脱皮を繰り返します。8月ごろにみなさんもみた事のあるクサギカメムシの形になり、冬を越すための準備をします。この際に、クサギカメムシは住居に侵入しようとする個体が現れます。

そして、春を迎えるとまた繁殖の準備を始めます。クサギカメムシは、以上のような繁殖のサイクルを繰り返すようです。

クサギカメムシによる被害

みなさんにとってクサギカメムシのようなカメムシは、臭いだけの虫だと思うかもしれませんが、実は農家にとっては厄介な虫です。

なぜなら、彼らは多食性だからです。ほとんどの植物は、彼らの食事の対象になってしまいます。そして、それは農作物も例外ではないです。ここでは、そんなカメムシの一種であるクサギカメムシによる被害について紹介していきます。

農作物への大きな被害

クサギカメムシというのは、農家にとっては天敵です。彼らの食事には、野菜や果物、豆類などの多岐にわたって彼らの栄養源になるためです。その結果、農家が育てている作物も対象になってしまいます。

特にクサギカメムシというのは、春に繁殖の準備を始めます。そのため、その時期に育てている作物は、クサギカメムシの対策をしていないと甚大な被害を受ける可能性があるため、注意が必要です。

葉っぱや茎からも栄養を吸収

クサギカメムシの特徴でも紹介しましたが、彼らの食事方法というのは、針状の口を葉や茎に刺して栄養分を吸い取ります。また、それだけではなく、果実にも刺して栄養を吸い取ろうとするのです。

そのため、通常の虫のようにかじられた形跡などが見た目ではわからないため、クサギカメムシの被害を受けたのかどうかがすぐにわからないようです。その結果、いつの間にか作物の被害が広がっている可能性もあるようです。

栄養を取られた実の被害

クサギカメムシによって被害の受けた農作物には、様々な事が起きます。まず、栄養のとられた葉は枯れてしまいます。また、栄養がなくなってしまう植物は、奇形の葉が生えてきてしまいます。

そして、1番のクサギカメムシの被害は、作物の実にあると言われています。作物の実から栄養を取られた場合、その場所から実は腐り始めてしまい、売り物にならなくなってしまいます。

さらに厄介なのは、クサギカメムシに茎から栄養を取られた場合です。この場合は、植物全体に栄養がいかなくなってしまいます。その結果、全ての作物の実が育たなくなってしまうため、売り物にならなくなってしまいます。

クサギカメムシを撃退する駆除方法

クサギカメムシがいかに農家にとって有害な昆虫なのか理解できたはずです。そして、農家だけでなく、自宅で家庭菜園やガーデニングをしている人にとっても、クサギカメムシというのは、厄介な昆虫です。

ここでは、クサギカメムシの特徴を知った上で、彼らを撃退するための駆除方法について紹介していきます。このクサギカメムシというのは、皆さんが思っている以上に厄介な昆虫です。

ここでしっかりとクサギカメムシを撃退するための駆除方法を覚えていきましょう。特に、これから家庭菜園やガーデニングを始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてみましょう。

駆除方法①忌避剤を使用

まず、クサギカメムシを撃退するための駆除方法の1つに「忌避剤(きひざい)」というのがあります。これは、スプレータイプの物と吊るしておくタイプの2種類があります。

吊るしておくタイプの物は、カメムシの嫌いな成分を含ませておく事によって撃退する効果があります。そして、スプレータイプの物は、殺虫する効果もあるため、クサギカメムシを駆除する効果もあります。

また、スプレータイプは、クサギカメムシの侵入経路に散布しておく事で、家の侵入を防ぐ効果もあります。広範囲にクサギカメムシを撃退したいと考えている人は、スプレータイプの購入がおすすめでしょう。

作物には作物用の忌避剤を

家庭菜園やガーデニングをしている人にとっては、通常の忌避剤を使うのではなく、それに合わせたクサギカメムシを撃退するための駆除方法が必要になります。

なぜなら、通常の忌避剤を使用してしまうと殺虫成分が植物に影響してしまうからです。そのため、なるべく植物にとって害のない忌避剤を使用する事で、安心してクサギカメムシを撃退する事ができます。

また、最近では、画像のような天然成分を配合した忌避剤もあります。農薬を使うという駆除方法もありますが、なるべく自然のもので撃退したいと考えている方におすすめです。

駆除方法②窓の隙間をテープで埋める

次にクサギカメムシを撃退するための駆除方法は、窓の隙間をテープで埋める方法です。これは、クサギカメムシの侵入経路をテープを使って埋める撃退方法です。

彼らは、本来は冬の時期になると木の割れ目や落ち葉の隙間に隠れ、冬の寒い時期を過ごします。しかし、現代では、住居の方が暖かいため、冬の時期になると侵入してきます。

特に窓の隙間というのは、クサギカメムシにとって絶好の侵入経路です。そのため、彼らを撃退するためには、窓の隙間を埋める必要があります。また、忌避剤が含まれたテープを試してみるのもいいでしょう。

駆除方法③換気扇口や排気口に薬剤をかける

実は、クサギカメムシの侵入経路は、窓の隙間以外もあります。それは、換気扇や排気口からの侵入です。そのため、彼らを撃退するための駆除方法は、換気扇や排気口に薬剤をかける必要があります。

換気扇や排気口というのは、外までつながっています。これは、塞いでしまう事ができないため、どうしてもクサギカメムシの侵入経路になってしまいます。

また、以外に換気扇や排気口というのは盲点です。しかし、忌避剤のようなクサギカメムシを撃退するための駆除スプレーを定期的にかける事で侵入を防ぐ事ができます。特に冬場は侵入される事があるため、気をつけましょう。

クサギカメムシの予防方法

最後にクサギカメムシの予防方法を紹介していきます。実は、クサギカメムシという虫は、幼虫の段階で駆除をするのは難しいと言われています。なぜならば、彼らの繁殖方法に問題があるからです。

クサギカメムシの繁殖というのは、特定の樹木の葉に産卵をするからです。そのため、繁殖の段階で駆除をするというのは、難しいです。

ここで紹介させていただく方法は、クサギカメムシの成虫に対しての予防方法を紹介していきます。中には、彼らの特徴を考えた予防方法もあります。ぜひ、参考にしてみましょう。

ミントを植える

クサギカメムシが自宅のガーデニングや家庭菜園に近づかなくなる予防方法として、ミントを植えるという方法があります。実は、クサギカメムシというのは、ミントの匂いを嫌う特徴があると言われています。

しかし、注意しなくてはいけない点があります。それは、ミントという植物は、生命力が強くて繁殖力も強いため、同じ鉢や場所に植えないようにする必要があります。

もし、クサギカメムシの駆除のためにミントを使う場合は、必ず分けて育てるようにしましょう。また、それ以外にもミントスプレーを用意する方法や茶葉用のネットにミントを入れて吊るしておく方法も良いでしょう。

洗濯物を取り込む際も注意

皆さんが生活をしている中で、クサギカメムシのようなカメムシが洗濯物にくっついている場面に遭遇した事が一度はあるはずです。実は、これは彼らの特徴によるものが大きいと言われています。

カメムシというのは、白いものを好むという特徴があるようです。そのため、白いシャツや白いシーツなどは、カメムシにとって好条件だと言えます。

クサギカメムシにとっても例外とは言えないので、必ず洗濯物を取り込む際には注意するようにしましょう。また、予防方法として、先ほどの紹介したミントの方法を試すのもいいかもしれないです。

日頃から植物を手入れして観察

クサギカメムシというのは、駆除方法の所でも紹介をしましたが、餌を求めて植物にくっつきます。そのため、早い段階から見つけて駆除するのが大事です。

もし、自宅でガーデニングや家庭菜園をしている人がいるならば、日頃の植物の手入れというのは、クサギカメムシが来ないようにするための1番の大事な予防方法でしょう。

そして、基本的に見つけた場合は素手でそのまま捕まえるのは危険です。なるべく忌避剤を使用するか割り箸などで捕まえるのがいいでしょう。また、防虫ネットのような目の細かい物で覆ってしまうのもいいでしょう。

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クサギカメムシは触らず上手に駆除しよう!

Photo by isado

クサギカメムシというのは、生息地が全国各地にあるため、日本中でみる事ができます。そして、彼らは特定の樹木で繁殖を行うため、繁殖の段階で駆除をするのは難しいとされています。

今回は、どのようにクサギカメムシの駆除をすればいいのか、また、予防方法も紹介しています。もし、クサギカメムシを見つけた場合は、ぜひ参考にしてみましょう。

ru1kunnbooya
ライター

ru1kunnbooya

「人の身体は食事からできている」という言葉から、普段の食事を意識する生活を心がけています。鍼灸師として医療の現場に身を置いている人間として、さまざまな角度から皆さんの生活をする上で役立つような情報を発信しています。

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