マジレスの意味とは
最近ネットでよく見かける「マジレス」とは、いったい何のことでしょうか。何となく「何かの略語」と理解してはいるものの、前後の文章で大まかに理解していて、実は正確に何を意味しているのかわからない方もいるかもしれません。今更聞けない「マジレス」の意味とは、その語源や使い方、使用例などをご紹介しながら「マジレス」を解説していきます。
真面目な返事をすること
マジレスとは、真面目に誠意を持って返事をすることを意味しています。冗談抜きで本気の回答をすることです。笑いのネタや、冗談のつもりで相手が投げかけたことに対して、真面目に返答すると、場合によってはなんだか空気が読めていないムードになりがちです。冗談とわかっていて真剣に返事をすることもあります。
「マジレス」によく似た言葉で「ガチレス」というのもあります。「ガチレス」の意味や語源も、併せて解説していきます。「マジレス」と「ガチレス」の使い分けなども考察していきましょう。
マジレスの語源とは
マジレスとは、インターネットで主に若者に発信され、今では頻繁に見かけるようになりました。最近は直接会って対話するより、スマートフォンで文字のやりとりがコミュニケーションツールなっています。SNSなどの書き込みに対して使われていましたが、最近ではネット以外でも耳にするようになりました。マジレスの語源とはいったい何でしょうか。
「マジ」と「レス」がくっついたもの
マジレスの語源とは、マジとレスを組み合わせた造語です。それでは「マジ」とは何でしょうか。この場合のマジとは、本気とか真面目とかの「マジ」です。真剣な状態を意味しています。更に「レス」とは何かお分かりですか。レスの語源とは「レスポンス」の略称です。レスポンスとは「ある信号や命令が出されてから応答するまでの経過状態」を意味します。
つまりレスポンスとは、応答や返事のことを意味しますので「レス」はお返事です。マジレスとは、本気の返事とか、真剣な返答という意味になります。マジレスの語源は、二つの言葉を繋げて出来た、インターネット上の造語だったのです。
マジレスとガチレスの違いとは
マジレスとよく似た言葉で「ガチレス」というのもあります。ガチレスって聞いたことがあるかもしれません。では、ガチレスとはどんな意味でしょうか。語源はなんでしょう。「マジレス」と同じように「ガチレス」を分解すると「ガチ」と「レス」となります。「レス」のほうは「マジレス」と同じ意味で「レスポンス」です。返事のことです。
では「ガチ」とはどんな意味でしょうか。ガチとは、小手先ではない、真正面からのぶつかり合いや、真っ向勝負という意味があります。真剣さが伝わります。「ガチンコ」の略の意味が語源とも言われています。
意味は殆ど変わらない
つまり「ガチレス」とは「ガチンコレスポンス」が語源の略語で、意味は「真剣な返事」という意味になります。ここでお気づきでしょうが、意味は「マジレス」と全く同じなのです。しかしよく使われているのは「マジレス」のほうが多いようです。インターネットから派生した言葉ですので流行もあるかもしれません。
マジレスとガチレスの使い方
では、マジレスとガチレスの使い方ですが、どう分けるのでしょうか。明確な事はわかりませんが、マジレスとはインターネット上で若者を中心に使われ始めたパソコン用語が語源で、どうやらその派生で「ガチレス」も言われ始めたようです。どちらも同じ意味ですが、多用されるのは「マジレス」が主流です。
「マジレス」か「ガチレス」か、どちらを使うか悩んだら、その前後の会話の流れや周りの使い方を見て合わせて使うと良いでしょう。迷ったら「マジレス」を使う方が無難で意味が通じやすいです。
マジレスをしがちな人の特徴とは
実際にマジレスしてしまうケースとは、どんな人物がマジレスするのでしょうか。一般的にマジレスすると周りからは「空気が読めない人」と思われがちです。もちろんそれをわかって、敢えて意味付けしたうえでマジレスするシーンもあるかもしれません。一般的に何気なくマジレスしてしまうタイプをご紹介します。
①真面目
真面目な性格の人とは、物事を真剣に捉えてお返事しようとするタイプです。何かの問いに対して、丁寧に考えて答えを求めてしまうために、ついついマジレスしてしまいます。そのため相手が冗談で言ったことに気付かなかったり、笑いのポイントを外してしまったりします。周りからは「冗談が通じないタイプ」と揶揄されることもあるかもしれません。
しかし真面目なタイプは、誠実で知識も豊富だし、何より真摯に物事に取り組みます。マジレスでもしっかり聞く耳を持つと、人生に有益なヒントがあるかもしれません。
②堅物
固定観念が強く、自分で「これが正しい」という強い信念を持っている堅物タイプも、ついついマジレスしてしまいます。堅物タイプとは、自分の意見が絶対に正しいと思っているので他の意見を聞き入れず、自己主張が強く出る人です。前置きとして「マジレスすると」と言ってから、意見を言うことも多くあります。
堅物タイプとはなかなか折り合いが付きません。自分の考えを押し付けてくる人も多いので、無駄に対立せずに見極めて対応しましょう。
③冗談が殆ど通じない
先に述べた、真面目や堅物タイプにも多く重複しますが、冗談が殆ど通じない人もマジレスをしてしまいがちです。軽い冗談のつもりの話題でも、何でも本気でとらえてしまい、会話で噛みついてきます。冗談の通じないタイプとは、何を言っても笑いで落とすことはできないので、なかなか会話の決着が付きづらいです。
このタイプがマジレスしてきたら、徹底的にスルーするか、一言「ありがとう」と告げて会話を終わらせましょう。ムキになると余計こじれるので注意が必要です。
④お節介
おせっかいなタイプもまた、悪気はなくてもマジレスしがちです。元々面倒見が良いタイプだからこそ、ついつい人の悩み事に首を突っ込み、マジレスしてしまいます。そっとしてほしいこと、ただ聞いてほしい話でも、なんでも解決志向でアドバイス的なマジレスをするのです。本人に悪気はありませんが、時には腹立たしいことを言われることもあります。
おせっかいタイプとは、マジレスに対してその心配してくれる気持ちに感謝し「ありがとう」と告げます。マジレスにマジレスで返すと厄介なことになりますので、そっとしておきましょう。
⑤優しい
優しいタイプも、その優しさが故にマジレスになってしまいます。おせっかいなタイプと似ていますが、優しい分物腰が柔らかく、当たりがソフトなのが特徴です。善意から、相手に良かれとあれこれとマジレスをします。放っておけないので、ついついマジレスで口出ししますが争いを好まないので、丁寧に対話すればお互いに良い交流になるかもしれません。
優しいタイプとは、マジレスにマジレス返しでも、使い方を間違えずに穏やかに対話できれば良い方向に話の流れが行きそうです。丁寧な対話を心がけましょう。
⑥自分が優位に立ちたい
マジレスしやすいタイプには、自分が優位に立ちたい人もいます。自分が優位に立ちたいタイプとは、あらゆる知識や難癖をつけて相手にマウントしてくるので、そのタイプとは少し距離を置く対話を心がけましょう。絡まれたら基本はスルーします。下手に反論すると、このタイプとは大ごとになりかねません。
他のどのタイプよりしつこく絡んできます。とにかくマウントして勝ちたいのです。マジレスの使い方を間違っているので、自分が優位に立ちたいタイプとは、いわゆる炎上になりますので、注意しましょう。
マジレスの使い方の例文とは
では、実際に会話の中での「マジレス」という単語の使い方とは、どんなものでしょうか。真面目に返事をすること自体を「マジレス」と表現しますが、単語としての「マジレス」とは、またその使い方について、シーン別に例文を挙げてご紹介します。使い方をマスターすれば、今日から「マジレス」を使いこなせます。
①マジレスするとあのお店は美味しい
「汚な美味い店」なんて言葉が流行りましたが、外観から料理の味がわからないことは多々あります。逆にとても綺麗なお店でも、料理が不味いこともあります。友達同士で「あのお店、本当に美味しいのかな」などという会話になった時に、そのお店がとても美味しいことを知っていたら「マジレス」をうまく使って料理のおいしさを伝えてみましょう。
例文1として「マジレスするけど、あのお店めっちゃ美味しいよ」とマジレスを先に用います。また例文2は「美味かったよ、マジレスだけど」と後付けでも良いでしょう。
②ネタにマジレスで申し訳ない
冗談で終わるところの話題でも、何か一言だけ、真剣に回答したくなる会話があります。冗談がきっかけでシリアストークになることもあります。そんな時は、いきなりトーンを変えるのではなく「ネタにマジレスで申し訳ないけど」と、一言添えてから話してみてください。「ネタにマジレス」とは、敢えて真面目に話しますよ、という前置きです。
冗談ネタを話す相手とは、本来ならオチや笑いで話がおさまるものです。しかしそこからマジネタで話を広げるのですから、一言先に「ネタにマジレスで申し訳ないけど」と添えることで、相手の顔も立ち、自分も敢えて空気を読まない宣言をすることが出来ます。
例文1として「ネタにマジレスで申し訳ないけど、それは別の噂もあるよね。例えば」など、別の可能性の話を繋げます。例文2は「ネタにマジレスで申し訳ないけど、それ本当にそう思う!」と相手の話に深く共感していることを伝える使い方もあります。
③マジレスしてくれる人
これまで、誰かの話の返事の中で「マジレス」というキーワードで答える会話を例にして紹介しましたが、自ら「マジレス」を添えて話しかけることもあります。マジレスとは「真面目な返事」ですから、真面目な返事を求めている時は、自分からマジレスを発信しても良いのです。
例文1は「これからマジレスを受け付けます」と課題を投げかける前にマジレスを求めていることを発信します。例文2として「誰もマジレスしてくれない」などとつぶやくのも、マジレスを求めていることを周知するのに良い手段です。
マジレス乙とは
SNSなどのネットの会話の中で、マジレスをしている人に対して「マジレス乙(おつ)」と声をかけているのをみたことはありませんか。「マジレス乙」とは「冗談(ネタ)なのに真面目に返すとか笑える」というような揶揄を含んでいます。マジレスをしている人を小馬鹿にしているようにも見受けられます。
親しい友達同士で、挨拶のような軽い気持ちで「マジレス乙」と使うのは構いませんが、顔が見えないネットの世界で、知らない人に「マジレス乙」と声をかけるのは避けたほうが良いでしょう。ネットの向こうの相手とは、どんな人かわからないものです。
マジレスを使う場とは
それでは、マジレスを使う場とは、いったいどんなものでしょう。マジレスを使う場とは、マジレスという言葉自体がインターネットから作られた言葉なので、インターネット上で利用するのが妥当です。年配の方には、インターネットで使われる言葉を現実の会話の中で使うのをよく思わない方もいます。
インターネットで作られた、いわゆるインターネットスラングは、日常会話ではフランクになりすぎなので、注意が必要です。主に若い方が使いますが、親しい間柄で利用するのが良いでしょう。
マジレスの注意点とは
マジレスとはインターネットから作られたスラングですので、言葉自体からは真剣さが伝わりにくい一面があります。しかしインターネットでの、書き込みや対話での早い流れに対応した言葉なので、ネット上で利用するには非常に便利で、特に若い世代には頻繁に利用されます。マジレスについて、使い方の注意点をお知らせします。
使うタイミングに注意
マジレスとは、使うタイミングが非常に重要です。使い方を間違えると、空気の読めない人だと思われてしまいます。それほどマジレスとは、使い方次第で話が白けてしまうものです。ネットの中での対話ならそれまでの話の流れをしっかりと読み直しましょう。相手が冗談のつもりのネタに敢えてマジレスするときは、相手の反応も想像して使いましょう。
知らないことは誠意を持って
マジレスすべきような内容は、シリアスな問題を含むケースが多いものです。必要なタイミングでのマジレスとは、とても誠意ある対応です。相手の話から「これはきちんとお返事しなくてはならない」と思ったら、もう一度話の内容を振り返ることをお勧めします。相手が望むお返事をするためには、安易にお返事しないことです。
また自分がよくわからない事柄や、想像できない内容の話題などは、適当に相槌するのではなく「ごめんなさい、よくわからないのでお返事できません」と答えることが、マジレスです。
マジレスとは真面目な返事をすること
マジレスとは流行りのインターネットスラングです。マジとレスを組み合わせて「真面目な返事をすること」です。最近では日常会話の中でも使われるようになりました。今までマジレスとは明確にわからなかった方にもご理解いただけたのではないでしょうか。元々インターネットで使われる言葉なので、実際に使う場合は会話の流れにご注意ください。