ナーバスとは
ナーバスという言葉はどのような意味を持って、どのような使い方をするのでしょうか。ナーバスについてのいろいろな意味や、その使い方と類語についての理解を深めましょう。また、ナーバスな状態になりやすい人の特徴にはどのようなものがあるのか、どのような状態になるのかをご紹介します。
意味:神経が過敏である状態
ナーバスとは「神経が過敏な状態」を意味します。怒りっぽくなっている状態や、落ち込みやすくなっている状態をナーバスになっていると解釈しますが、英語の使い方は少し違って、緊張感の方が強いイメージです。例えば、試験の前や面接の前で緊張して少し気持ちが高ぶっている状態をI'm nervous.などと言います。
それでは「神経が過敏な状態」とは、イライラして落ち着かない様子や、神経が過敏になっているときを意味します。試合の前などにそのような精神状態になります。少しの刺激にも過敏に反応したり、思い通りにならないとイライラしたりします。
ナーバスが持つ「興奮」や「いらいら」の意味は怒りの感情がもたらす神経的な作用であり、「そわそわ」や「びくびく」が意味する精神的な作用は恐怖の感情からきています。どちらも精神的に不安定で、落ち着きがありません。
ナーバスの類語と意味
ナーバスの類語と意味について紹介しましょう。類語としては「神経質」、「神経過敏」などがあります。どれも似たような意味ですが、神経質は少しの変化や刺激に敏感に反応するような状態です。神経過敏も過剰な反応をする点では神経質と似たところがあります。それではナーバスの類語である神経質と過敏のそれぞれの意味について見ていきましょう。
神経質の意味
神経質とは、ちょっとしたことにも過敏に反応する状態や、イライラして落ち着かない状態や、細かいことをくよくよ考え込んだりすることを意味します。怒りっぽくなって泣いたり、ピリピリして人にあたったりして自分で感情のコントロールが効かない状態になります。この状態になることを、「ナーバスになっている」と言います。
過敏の意味
過敏の意味は、必要以上にいろいろな刺激に反応してしまい、自分の感情のコントロールがうまくいかくなります。否定的な考え方になったり、落ち込んで自分を追い詰めたりします。時には感情的になり声をあげたり、物を投げたりすることもあります。人や物事から過度に刺激を受けやすいので、言葉や態度などにとても敏感になります。
ナーバスの使い方と例文
こちららでは、ナーバスの使い方と例文を紹介していきます。ナーバスと言っても、環境を表すときや、感情をあらわすとき、人の目から見える姿を表したり、注意するときなどさまざまな状況でナーバスを使います。それではどのような時にナーバスを使うのか、環境、感情、見える姿、注意などそれぞれの状況でのナーバスの使い方を見ていきましょう。
環境を表すとき
ナーバスの使い方と例文、環境を表すとき。引越しをしたばかりや、海外留学をして生活環境が変化した時にナーバスになります。留学に来たばかりの頃は慣れない生活環境の変化でとてもナーバスになった。このように、生活ががらりと変わることで、精神的に落ち着かなくなり、不安な状態になることにもナーバスの表現を使います。
感情を表すとき
ナーバスの使い方と例文、感情を表すとき。彼女は長年君臨してきたグランドスラムチャンピオンの名誉にかけてどうしてもこの決勝戦に負けるわけにはいかなかったが、観客全員が対戦相手の若手選手の応援にまわるととてもナーバスになり自ら失点を許し、その対戦に負けてしまった。このように緊張状態での感情の急激な変化にもナーバスを使います。
人の目から見える姿を現すとき
ナーバスの使い方と例文、人の目から見える姿を表すとき。彼女にはナーバスな所があるとは思っていたが、あまりにも感情的で協調性がなさすぎるので集団生活を送ることが難しい。このように、人の目から見て精神的に安定していない姿をこのように客観的に表すときにもこのようにナーバスを使います。感情のコントロールが難しいことがわかります。
注意するとき
ナーバスの使い方と例文、最後は注意するときに使います。彼は今ナーバスになっているからすぐに話しかけないで注意をしたほうがいい。などと使います。このように注意するときにも、ナーバスな状態になっている人に気を配ります。例文の使い方はいかがでしたでしょうか。状況によってうまく使い分けることができると英語の意味も類語もよくわかります。
ナーバスな人の特徴
こちらではナーバスな人の特徴を紹介します。ナーバスな人の特徴としては興奮しやすい、イライラしている、びくびくしている、マイナス思考で依存しやすい、完全主義者などがあります。ナーバスな人の特徴として感情的になりやすいことなどはわかりますが、マイナス思考や依存しやすい、完全主義者とはどういうことでしょうか。
興奮しやすい
ナーバスな人の特徴として、興奮しやすいということがあります。少しの刺激にも過敏に反応し、精神が安定していませんので、興奮しやすくなります。あらゆる物事に対するおおらかさがありませんので、興奮し、感情的になり、物事や態度、言葉に対する刺激に敏感に反応してしまいます。
イライラしている
ナーバスな人の特徴として次に考えられるのは、イライラしていることです。常に何かにイライラ、ピリピリしていますので、近くにナーバスな人がいると、とても気を使います。周りにいる人は今日も彼女はご機嫌悪いのかなと気にして、顔色を伺うような接し方になっていきます。
ビクビクしている
ナーバスな人の特徴として3番目に考えられるのは、ビクビクしていることです。神経質なために何かに怯えるとビクビクします。ナーバスな人は、気に入らない人を発見すると、ビクビクした態度で、歩いている道をあえて変えます。そうして、会わないようにして、相手を避けます。
マイナス思考
ナーバスな人の特徴として4番目に考えられるのは、マイナス思考です。神経質で怒りっぽく、そして何かに怯え、何事にも否定的な考え方をします。自分にふりかかる事柄や人間関係をマイナスに考えます。そしてマイナス思考からは何も生産的な考えは生まれませんので同じ所にいるだけで結論はありません。
依存しやすい
そして、ナーバスな人の特徴として5番目に考えられるのは、依存しやすいということです。ひとたびナーバスな人が誰かと何かの体験を共有できるようになると、依存関係へとなっていきます。相手も似たようなナーバスな人の場合は、この依存関係が共依存となり、長く続きます。
完璧主義者
ナーバスな人の特徴として最後に考えられるのは、完璧主義者ということです。神経過敏で、ネガティブな人がどうして完璧主義者なのかと言えば、おそらく、一つ一つが自分の思い通りに完璧になるように考え、思い通りにならない事には怒ったり、否定しているのかもしれません。
ナーバスの英語表現
ナーバスの英語表現は、緊張する、わくわくする、不安を感じる、上がる、神経質になるなどの意味があります。英語での使い分けができるようになるために、例文を集めてみましたのでご紹介します。ナーバスの英語の意味は使う状況によって、緊張する、わくわくする、不安を感じる、上がる、神経質になる、と変化します。
英語の使う場面や、嬉しいのか、苦しいのかなどの心理的状態で意味も変わります。それでは例文をみていきましょう。
I got nervous.わくわくした。英語ではgotがつくと~したという意味になります。過去形になると、Was nervous.ハラハラした。現在形ではI'm nervous.緊張します。I get nervous.神経質になる。getがつくと~になるという意味。I'm really nervous.とても不安です。I'm nervous.ドキドキします。などの意味になります。
語源はラテン語の「腱」を意味する
ナーバスの語源はラテン語の「腱(けん)」からきています。これが「神経」を表し、後に「神経質な」という形容詞として使うようになりました。「ナーバスな」とは「神経質な」状態を意味します。落ち込んでいる状態だけでなく、興奮しやすい、いらいらしやすい、びくびくしている、怖がっている、くよくよしていることを意味します。
ナーバスな人との付き合い方は?
ナーバスな人は、前にもご紹介したように、興奮しやすいく、常にイライラしていて、何かに怯えビクビクしていて、マイナス思考傾向にあり、依存しやすく、完璧主義者であるという特徴がありました。
ナーバスな人はとてもマイペースなために、周りとの調和を重視しないため、孤立しても気にしません。そのためナーバスでない人との社会的な環境を共有できます。ナーバスの英語表現が状況に応じて、緊張する、わくわくする、不安を感じる、上がる、神経質などに意味が変化するように、ナーバスな人も状況に応じて感情が変化しているのでしょう。
ナーバスの意味は神経が過敏な状態のこと
ナーバスの意味や使い方、類語について紹介してきました。神経が過敏である状態、類語と意味、神経質の意味、過敏の意味があります。例文では環境を表すとき、感情を表すとき、人の目から見える姿を現すとき、注意するときなどに使います。
ナーバスな人の特徴は、興奮しやすい、イライラしている、ビクビクしている、マイナス思考、依存しやすい、完璧主義者などです。英語表現では状況に応じて意味が、緊張する、わくわくする、不安を感じる、上がる、神経質などに変化し、語源はラテン語の「腱」を意味します。これからもこれらの意味をより深く理解して使っていって下さい。