「いぶし銀」の意味とは?
「いぶし銀」について意味や類義語、正しい使い方、英語表現をご紹介していきます。また、「いぶし銀」の語源についても詳しくご説明していきましょう。「いぶし銀」の語源にはどんな語源が隠されているのかチェックして下さい。
実は、「いぶし銀」という意味には2つの意味があります。一方の意味が一般的に使われているのですが、「いぶし銀」の2つの意味について詳しく解説していきましょう。
意味「いぶしをかけた銀」
「いぶし銀」の1つ目の意味として「いぶしをかけた銀」という文字通りの意味があります。「いぶしをかける」という言葉の意味は「銀などの金属に硫黄のすすを使って、曇りをつけること」という意味があります。
「いぶし銀」のこの意味での使い方として、「いぶしをかけた銀」そのものの意味と、光沢のない灰色という意味があります。そのため、銀の素材や色合いのどっちにも使える使い方になるのです。
意味「華やかさはないが魅力的なもの」
「いぶし銀」のもう1つの意味として「華やかさはないが魅力的なもの」という意味があります。キラキラと光る華やかさはないけれど、その渋みや味わいに対して使われる意味となるのです。一般的には「いぶし銀」の意味としてこちらの意味で使われる使い方が多くなります。
「いぶし銀」の類義語
それでは、「いぶし銀」の類義語についてご説明していきます。そもそも「いぶし銀」の類義語とは、「いぶし銀」と同じ意味合いの言葉という意味があります。
「いぶし銀」の言い換え表現としても使える類義語でもあるのでチェックしていきましょう。「いぶし銀」の類義語の意味と使い方について解説していきます。
類義語「印象的な」の意味と使い方
「いぶし銀」の類義語として「印象的な」があります。「いぶし銀」の類義語「印象的な」の意味には「強く心に刻み付けられるさま」という意味です。
「いぶし銀」の類義語「印象的な」の使い方として「その場面は、とても印象的な場面になっていました」「その出来事はとても印象的な出来事でもあったのでよく覚えています」
「その光景はとても印象的な光景でした」「彼女の表情はとても印象的でした。とても素晴らしい演技です」という使い方例文となります。
類義語「心を打つ」の意味と使い方
「いぶし銀」の類義語として「心を打つ」があります。「いぶし銀」の類義語「心を打つ」の意味には、「強く感動させる」という意味があります。
「いぶし銀」の類義語「心を打つ」の使い方例文として「彼の演説は、聴衆の心を打つものでした」「彼の講演会に初めて参加しました。とても心を打つ講演でした」という使い方になります。
類義語「渋い」の意味と使い方
「いぶし銀」の類義語として「渋い」があります。「いぶし銀」の類義語「渋い」の意味には「渋柿を食べたときなどの、舌がしびれるような味である」「はででなく落ち着いた趣がある。じみであるが味わい深い」「不愉快そうな、または、不満そうなようすである」
「金品を出すのを嫌がるようである。けちである」「動きが滑らかでない」というたくさんの意味がありますが、そのなかで「はででなく落ち着いた趣がある。じみであるが味わい深い」という意味が「いぶし銀」と同じ意味合いの言葉でもあります。
使い方としては「渋い声がたいへん印象的でした」「渋い色のネクタイが素敵ですね」「目の付け所が渋いですね」「渋い男性がタイプです。ですので彼の年齢であっても大丈夫です」という使い方になります。
類義語「魅力的」の意味と使い方
「いぶし銀」の類義語として「魅力的」があります。「いぶし銀」の類義語「魅力的」の意味には「人の心をひきつけるような力のあるさま」という意味になります。
「いぶし銀」の類義語「魅力的」の使い方として「彼女は、とても魅力的な人柄でした」「魅力的な話をいくつかもってきたのできいてもらえませんか」という使い方ができます。
類義語「円熟味のある」の意味と使い方
「いぶし銀」の類義語として「円熟味のある」があります。「いぶし銀」の類義語「円熟味のある」の意味には「人格や知識や技術などが十分に発達し、豊かな内容をもつようになること」という意味があります。
「いぶし銀」の類義語「円熟味のある」の使い方として「あの人の演技は、若い頃とは違って、円熟味のある表現をするようになりましたね」という使い方があります。
類義語「コクのある」の意味と使い方
「いぶし銀」の類義語として「コクのある」があります。「いぶし銀」の類義語「コクのある」の意味には「味わいや深みがあるさま」という意味になります。
「いぶし銀」の類義語「コクのある」の使い方例文として「このカレーは、コクのあるカレーです」「コクのある風味が自慢です」「コクのあってすばらしい味わいです」という使い方があります。
類義語「味のある」の意味と使い方
「いぶし銀」の類義語として「味のある」があります。「いぶし銀」の類義語「味のある」の意味には「壮年男性の独特の男らしい雰囲気のでているさま」という意味が「いぶし銀」との意義素となります。
「いぶし銀」の類義語「味のある」の使い方として「彼は味のある演技に定評があります」「彼女の作品は味があって実に面白い」という使い方になります。
類義語「かめばかむほど味わいのある」の意味と使い方
「いぶし銀」の類義語として「かめばかむほど味わいのある」があります。「いぶし銀」の類義語「かめばかむほど味わいのある」の意味には「味わいつくせないような奥深さが感じられるさま」という意味があります。
「いぶし銀」の類義語「かめばかむほど味わいのある」の使い方として「このせんべいはかめばかむほど味わいがあってとても美味しいです」「ごはんはかめばかむほど味わいがあるものです。よくかんで食べましょう」という使い方になります。
「いぶし銀」の使い方・例文
「いぶし銀」はビジネスでも使う使い方があります。ビジネスでの「いぶし銀」の使い方について分かりやすい例文でご説明していきましょう。ビジネスマンとして「いぶし銀」の正しい使い方を理解しておくことは必要なスキルでもあります。しっかりとチェックしておきましょう。
例文①
「いぶし銀」の使い方例文①として「いぶし銀といって過言ではない」があります。目立って活躍している人を表す使い方ではなく陰で全体に目を配ることで、サポートしている人を意味する使い方になります。
使い方例文として「あの人の仕事は、まさにいぶし銀といって過言ではないでしょう」という使い方になります。
例文②
「いぶし銀」の使い方例文②として「いぶし銀の働き」があります。使い方としては「パソコンなどの電子機器の操作に精通していない我が社にとって、彼はいぶし銀の働きをしてくれる」という使い方があります。
会社内でパソコンなどの電子機器を専属に担当してくれて助かっていることを意味する使い方になります。目立ちはしないがとても輝いているという意味での使い方になります。
例文③
「いぶし銀」の使い方例文③として「いぶし銀と呼ばれる年齢」があります。「いぶし銀と呼ばれる年齢」を使った使い方例文をご紹介していきます。
「いぶし銀と呼ばれる年齢に達するのは、ほんとうにあっという間でした」「いぶし銀の年齢になって気が付いたことがたくさんあります」という使い方になります。
例文④
「いぶし銀」の使い方例文④として「いぶし銀の演技」があります。「いぶし銀」の演技の使い方例文として「ベテラン俳優によるいぶし銀の演技を魅せてもらいました。大変感動しました」「○○さんのいぶし銀の演技は、いつみても観客を魅了しています」という使い方例文になります。
「いぶし銀」と「しろがね色」「白銀」の違い
「いぶし銀」と似たような言葉として「しろがね色」「白銀」があります。「しろがね色」の使い方としては「しろがね色の雪山を見ました」という使い方になります。
「白銀」の読み方は「はくぎん」という読み方をして2つの意味は同じ意味で使われています。「銀」のそもそもの意味についてもご説明していきましょう。
「しろがね色」「白銀」は「晴れた日の雪の輝き」という意味
「しろがね色」と「白銀」の意味には、文章的な意味合いがあります。特に「白銀」の意味には「晴れた日の雪の輝き」を表す意味での使い方が多くなります。
「しろがね色の雪景色の中を歩いた」という使い方ができ「いぶし銀」の「銀」は、銀のような光沢のある青白色という意味があり使い分けることができます。
「いぶし銀」を使う際の注意点
「いぶし銀」の意味には「華やかさはないものの魅力的なもの」という意味があります。この「いぶし銀」を使う場合の注意点として「自慢する人」には仕えない表現でもあるので注意しておくようにして下さい。「いぶし銀」には、謙虚な姿勢の人や陰で支えるといった意味合いでの使い方になります。
「自慢する人」では使えない
「いぶし銀」の使い方として、本当に確実な実力や実績のある人に対して、使います。その能力を自慢したり、ひけらかすという人に対しては「いぶし銀」は使える言葉ではありません。
「いぶし銀」を使う場合は、落ち着いた銀の雰囲気のある人に使う使い方になります。謙虚で物静かな印象の人に使うのが正しい使い方になるのです。また、「いぶし銀」は女性や若者に対して使う使い方はいません。
「いぶし銀」の由来・歴史
「いぶし銀」という言葉はどういう語源からできた言葉であるのでしょうか。「いぶし銀」の語源ついてご説明していきます。「いぶし銀」には、どういった語源があるのか、由来や歴史を確認していくことにします。
「いぶし銀」の語源である、由来や歴史を知ることでより「いぶし銀」に対して深い理解をすすめることができるでしょう。それでは、「いぶし銀」の語源を探るに当たって「いぶし銀」の由来からご説明していきます。
由来
「いぶし銀」の言葉の語源は「銀」の性質にあるとされています。金属にはさびていくものがあります。しかし、「銀」は化学反応を起こして硫化して、表面が硫黄銀で覆われるのが特徴としてあるのです。
その色には、黄味がかった色から黒色に変化していく特徴があります。時間をかけて色が変化していくことから、色合いや風合いはとても味のある色でもあるのです。そこに敢えてすすをかけることで、魅力的な風合いが生まれるのです。
歴史
こういった語源から、「いぶし銀」は、見た目がパッと目を引くような華やかさがないけれど、「いぶし銀」がもっている渋みや味わいになぞられて「魅力的な人」という意味合いで使われるようになったのです。
これが「いぶし銀」の語源となりました。「いぶし銀」な特徴がある人としてはも立たなくても実力がある人であったり、ベテランであったりに使う使い方となります。
「いぶし銀」の英語表記
「いぶし銀」の英語表現として2つの英語表現があります。「いぶし銀」の2つの英語表現の意味や使い方について例文でもご紹介していきましょう。
「いぶし銀」という英語での表現にはどんな英語表現になるのかチェックして下さい。「いぶし銀」を英語で表現できることはビジネスマンとして必要なスキルでしょう。
英語表現「sophisticated」の意味と使い方
「いぶし銀」の英語表現として「sophisticated」があります。「いぶし銀」の英語表現「sophisticated」の意味には「洗練された」という意味の英語表現になるのです。
使い方としては「彼女は洗練された女性だと呼ばれている」「彼女はいぶし銀だと呼ばれている」という日本語表現の英語での使い方として「She is called sophisticated woman.」となります。
英語表現「refined」の意味と使い方
「いぶし銀」の英語表現として「refined」があります。「いぶし銀」の英語表現「refined」の意味には「上品な」「精巧な」という意味があります。「いぶし銀」の英語表現である「refined」の使い方として「それは非常に精巧な作品だと思う」
「それは非常にいぶし銀な作品だと思う」の英語表現として「I think that it is a very refined piece of work.」という使い方になります。この他にも「いぶし銀」の英語表現として「quiet」「restrained」という表現があります。「quiet」は「静かな」、「restrained」は落ち着いたという意味です。
「いぶし銀」は「ベテラン」という意味
「いぶし銀」には2つの意味があります。1つは「光沢はないけれど深みのある灰色」という意味と「人に使う場合として特に目立つような華やかさはないが、実力があること」という意味があります。「いぶし銀」の語源には「燻(いぶ)した銀」が語源となっています。
これが語源となり「いぶし銀」の「キラキラ輝く華やかさはないが、奥深く味わいのあること」という意味になったのです。「いぶし銀」を使う場合は、女性や若い人には使うことはありません。
そして、自慢をしているような人に対して「いぶし銀」という使い方はしないのでご注意下さい。「いぶし銀」はビジネスでも使う表現でもあるのでしっかりと理解して使っていけるようにしていきましょう。