「旨」の意味と使い方まとめ!言い換えや英語表現などもまとめてチェック!

「旨」の意味と使い方まとめ!言い換えや英語表現などもまとめてチェック!

日常生活でよく目にする「旨」。この言葉はどんな意味を持っているのか。その意味の種類をケーススタディ。英語表現にした場合、言い換えて表現した場合、日常生活で置き換えて使う場合など、「旨」を多角的に分析してみました。これを読めば「旨」はマスターしたも同然!

記事の目次

  1. 1.「旨」の意味
  2. 2.「旨」の読み方
  3. 3.「旨」は会意文字
  4. 4.「旨」の言い換え
  5. 5.「旨」の使い方と例文
  6. 6.「旨」の英語表現
  7. 7.「旨」は考えている内容を意味する

「旨」の意味

日常生活の、特にビジネス上の会話で、よく耳にする「旨」という言葉とその意味。中には「使いたいけど正しい使い方ができるか自信がない」「そもそも意味は何だっけ」など、頻繁に目にし、耳にする「旨」をうまく活用できないケースが多くみかけます。今回は「旨」の意味、使い方、読み方、英語表現を例文を交えてご紹介いたします。

意味①考えている内容

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Photo byDanaTentis

1つ目の意味としては「考えている内容」という意味が挙げられます。「旨」を「考え(ている内容)」に言い換えればわかりやすくなります。「旨」を「考えている内容」の意味で使われる例文をいくつかご紹介いたします。では実際の使い方をご確認ください。

例文として「その旨承知いたしました。担当に伝えておきます」「その旨ご了承ください」などが挙げらまれます。「旨」を「考え」という意味に訳すと「その考えている内容を承知いたしました」「その考えの内容をご了承ください」となります。

上記例文に「その」があります。「その」は前文を指しています。上記の「その」の場合当てはまる例文としては「申し訳ありませんが、交通渋滞により会議に10分遅刻してしまいます」や「メールにて失礼いたします。従業員用の食材分が足りないので調達をお願い申し上げます」など、後の文章の意味を変化させず色々な前文があてはまります。

意味②述べたことの狙い

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2つ目の意味として「述べたことの狙い」という意味が挙げられます。「趣旨」と言い換えればわかりやすくなります。この「述べている狙い(趣旨)」の例文もいくつかご紹介いたします。

例文としては「その旨ご了承ください」「その旨、理解できました」などが挙げられます。「述べている狙い(趣旨)」の意味を当てはめてみると、「その趣旨をご了承ください」「その述べている狙いは理解できました」などとなります。

「その」は、前文を指しております。この場合の「その」の例文をいくつか当てはめてみます。「毎日連絡帳を交換をしたいと申し出たのは、その情報共有が当事者だけではなく、ご家庭の方にもできる点にあります」や「労をねぎらい、同期同士の距離感を縮めるために懇親会を開きたいです」となります。

意味③そのものの主となる大事な点

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3つ目の意味として「そのものの主となる大事な点」という意味が挙げられます。「重要な点(もの)」という意味に言い換えれば当てはめやすく、わかりやすくなります。こちらもいくつか例文をご紹介いたします。

例文として「弊社は安全第一を旨とする」「この本の旨となるチャプターだ」となります。「そのものの主となる大事な点(重要なもの)」を当てはめてみると、「弊社は安全第一を重要な点とする」「この本の重要なものとなるチャプターだ」となります。

3つめの意味は①考えている内容、②述べたことの狙いとは違い、前文・前段の存在の必要がなく「旨」の言葉自体が独自で意味を持ちます。

「旨」の読み方

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Photo by Veronique Debord

「旨」自体の意味は、単独で意味する場合もありますし、要旨・趣旨など熟語としての意味を形成する語としても使われます。「旨」単独で使われる場合と熟語として使われる場合は読み方が違ってきます。

「旨」という漢字は古くから使われている馴染み深い言葉です。次は「旨」を単独で使われる場合の読み方と熟語として使われる場合の意味・読み方についてご紹介していきます。

読み方・むね

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旨の読み方は「むね」でそれ単独で意味を持つ言葉です。先述した「考えている内容」「述べたことの狙い」「そのものの主となる大事な点」などの意味となります。

もうひとつの読み方として、旨の音読みは「シ」となります。要旨(述べられた事の大事な筋。要点をかいつまんだ内容)、趣旨 (ある目的で行う物事のねらいである中心的なおもむき)、本旨(本来の趣旨)、勅旨(天皇の意思)などの意味を持つ熟語として使われます。

旨「むね」を使った熟語は、本来「旨」の意味を含ませた熟語として数多く存在します。また、日本古来から使われており、「(朝廷の)命令を伝えるために出した文書」としての意味を持つ多くの熟語が存在しております。

「旨」は会意文字

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Photo byrawpixel

古来より使われてきた「旨」。そもそもこの漢字はどのように成り立ち、現在の意味を成したのでしょうか、その語源を辿ってみました。「旨(むね)」という意味ではない、もう1つの意味を持つ言葉であることもご紹介いたします。

会意文字とは2つの意味の字形を組み合わせて作られた漢字のことです。「旨」は「ヒ(さじ)」の意味を成す象形と「日(くち)」の意味を成す象形を組み合わせて作られています。「さじを口に運び、食物を流し込む」このことから「うまい」という意味が生まれたと言われています。

「旨」は「うまい」という読み方・意味もある

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「旨い」読み方は「うまい」。言うまでもなく「美味しい」という意味です。この言葉・意味は日常でもよく使われています。訓読みとして使われるこの言葉は飲食店の謳い文句やグルメレポートでもよく使われます。熟語としても「旨味(うまみ)」という湯桶読みでも使われることがあります。

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「旨(むね)」も「旨い(うまい)」も、同じ訓読みですが、読み方を識別することは簡単です。「この味噌汁旨いね」この一文を目にする時、前後の文章や使われているシーンで簡単に読み方を識別できます。飲食店の入り口に「旨!」などの広告を見かけたら、ぜひ「うま!」と読んでください。

「旨い(うまい)」は「旨(むね)」のようにフォーマルなシーンではなく、意味も古来のまま現在の日常生活でよく使われることが多いので、その語源も含めてご参考いただければ幸いです。

「旨」の言い換え

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Photo by e-magic

「旨(むね)」は日常の友達同士や家族間の会話ではあまりその使い方が多くはない言葉で、ビジネスシーンやフォーマルな催事・シーンなどでその使い方が多くある言葉です。では意味は「旨」そのままで、日常のくだけた会話や柔らかいニュアンスに言い換えてみると、どんな言葉が当てはるのか、次にその点を例文を交えてご紹介いたします。

①今の話の内容を

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ビジネスシーンで、会話「その旨、ご確認よろしくお願いいたします」を使用したとします。こちらの「旨」を「今の話の内容を」に言い換えてみます。

「今の話の内容、ご確認よろしお願いいたします」となり、全体的にくだけた表現にすると「今の話の中身、確認しておいてね」みたいな使い方になります。

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ビジネスメールで例文を挙げると「その旨を弊社で確認させていただきまして、折り返しお電話でご連絡させていただきますのでよろしお願い申し上げます」という一文があるとします。

こちらも「旨」を「今の話の内容を」に言い換えると「今の話の内容を弊社で確認させていただきまして、折り返しお電話でご連絡させていただきます」となり、日常のくだけた表現にすると「今の話の内容を会社に確認とって、折り返し電話するね」という使い方になります。

➁このことを

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次に「この旨、来週の会議で再度議題として取り上げますのでよろしくお願いいたします」という例文でビジネスシーンで使う機会を想定しました。「この旨」を「このことを」に言い換えてみます。

「このことを、来週の会議で再度議題として取り上げますのでよろしくお願いいたします」となります。中高生の部活動のミーティングに場を変えてくだけて使ってみると「このことを来週のミーティングに再度とりあげるんでよろしくね」のような使い方になります。

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また、催事などでメールにてアナウンスするケース「台風の接近により明日のイベントは急遽中止させていただく運びになりました。何卒この旨ご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます」というお詫びの文言を例文として設定いたしました。

「旨」を「このことを」に言い換えると「台風の接近により明日のイベントは急遽中止させていただく運びになりました。大変おそれいりますが、何卒このことをご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます」。仲間内のSNSなどでも「台風接近中だから、明日は中止だね。ここんとこよろしく」みたいな使い方になります。

「旨」の使い方と例文

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「旨(むね)」は使い方が1つではなく、意味もケースによっていろいろな意味合いに変化することがわかりました。では頻繁に使われるケースとはどういうケースで、その場合はどういった使い方が想定されるでしょうか?先述ご紹介しました意味を頻繁に使われるケースに当てはめ、例文を交えてご紹介いたします。

ビジネスシーンで頻繁に使用

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Photo byrawpixel

「旨」は先述でも触れたようにビジネスシーンで使われる言葉ですが、ビジネスパートナーとの関係性もシチュエーションごとに色々あります。

パートナーとの会話においては、「雑談」などの商談から脱線する取引に関係ないケースで使われることは少なく、むしろオフィシャルの場面やメールなどの事務的な商用などで使われるケースが多いです。以下にその具体的な使われ方をご紹介いたします。

①その旨を伝える

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A社がB社に仕事の依頼をしたい意向があると想定します。A社「○月○日までに、弊社でこのブランドについて打ち合わせをしたいと思いますがいかがでしょうか」のメールをB社に送り、そのメールに対して、B社は「かしこまりました。その旨を弊社担当○○に伝え、折り返しご連絡させていただきます」と返信をするという流れです。

このケースは代表窓口の「取り次ぎ」という業務で、ビジネスマンですと日常頻繁に目にするケースになります。

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どの企業も普通、窓口の代表電話番号やホームページ上に代表URLなどを備えています。B to B取引の中では、窓口機能が、発注・受注の円滑さではとても大切になってきます。その円滑な役割を担う「取り次ぎ」業務の中で「その旨」という言葉をよく使用します。

この場合の「その旨」は「考えている内容」の意味に言い換えればスムーズに解釈できます。「その考えている内容を弊社担当○○に伝え、折り返しご連絡させていただきます」となります。

➁参加の旨

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Photo by matthewvenn

もう1つのケースとしてA社がB社とC社とD社にコンペに参加して欲しい意向があると想定します。A社はB社、C社、D社にBCCで「関係社各位、この度○○についての企画のご提案をお願いしたい所存です。提出期限があまりなく恐れ入りますが、○○月○○日までに参加・不参加の旨をお知られいただければと思います」と一斉に送信いたします。

これもよくビジネスマンでしたら日常頻繁に目にする「一斉配信」という業務で、ビジネス上の1社が複数の会社にメールで送るケースです。

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Photo byninita_7

これを受けてB社、C社、D社はそれぞれの社内で条件を検討し、「参加」もしくは「不参加」の意向をメールで返信します。

このケースの場合「参加の旨」を「参加の考え」の意味に言い換えると、「〜○○月○○日までに参加・不参加の考えをお知らせいただければと思います」となります。

③その旨返信ください

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Photo byOpenIcons

上記の「一斉配信」は他の表現も可能です。「コンペ参加希望の際は、○○月○○日までに、その旨をご返信ください」となります。不参加の際は返信を要求せず、「希望する会社だけ」の条件を設定すれば、各会社の意思を確認することができます。

このようにビジネス上のフォーマルなシーンで「旨」をつかうケースが多いので、ぜひ活用してみてください。

「旨」の英語表現

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「旨(むね )」の意味・使い方を例文を交えてご紹介してきましたが、英語表現する場合はどうなるのでしょうか?英語表現も日本と同じようにビジネル上の「旨」を指す熟語がいくつか存在いたします。「旨」の英語表現の使い方をイディオムと一緒に例文を交えてご紹介していきます。

この趣旨でという意味

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「旨」の1つの英語表現として「to that effect」が挙げられます。例文としては「Please inform someone to that effect promptly. (至急だれかにその旨を知らせてください)」となります。

もう1つの英語表現に「the gist」がよく使われます。「Do you understand?(わかりましたか?)」「OK.I get the gist.(大丈夫。その趣旨はつかみました)」。などのフォーマルな会話でよく使われます。「the gist」は便利な英語表現ですが、心理学や哲学など、広義の概念には使われませんので注意が必要です。

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しかし、英語表現「to that effect」「the gist」を使わなくても文法的に「旨」の意味を含ませることが可能です。例文として「参加の旨」が含まれた一文を紹介します。


「Please tell us that you will attend the graduation ceremony.(卒業式に参加する旨をお伝えください)」。このようにthat以下で「旨」の内容が含まれている場合などは「to that effect」「the gist」などの英語表現を用いることなく、「旨」を表現いたします。

「旨」は考えている内容を意味する

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「旨(むね)」は会意文字で「うまい」が語源としてあり、そこから「考えている内容」「述べていることの狙い」「そのものの主となる大事な点」という意味で使われるようになりました。

「旨(むね)」はよく見かける言葉で使い方も結構広いですが、「考えている内容」という意味が基本にあり、そこから表現方法が派生していく流れは、日本語表現でも英語表現でも同じです。

ビジネスなどのフォーマルなシーンでこれからも使用する機会が多いであろう「旨(むね)」。実際に使用する際はぜひ参考にしていただければ幸いです。

SDA
ライター

SDA

本記事をお読みいただきありがとうございます。近頃はイベント自粛で何かと我慢な日々ですね。ただ最近は、家の中でも新たな発見があるものだと気づかされました。今後はインドアならではのお役立ち情報があれば、記事の通じてどんどん発信していきたいです。明るく取り組んでいきますのでよろしくお願い申し上げます。

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