香典のお金の入れ方まとめ!向きや中袋・中包みの包み方のマナーとは?

香典のお金の入れ方まとめ!向きや中袋・中包みの包み方のマナーとは?

急な通夜葬式ではどのように包んだら失礼がないか、香典袋のお金の入れ方や包み方に迷ってしまう方も多いはずです。中袋や中包みなど香典袋の種類に合わせたお金の包み方や、お金の入れ方のマナーや常識について詳しくご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.香典のお金の入れ方【お札の向き】
  2. 2.香典袋へのお金の入れ方【新札】
  3. 3.香典のお金の入れ方【中袋】
  4. 4.香典のお金の入れ方【中包み】
  5. 5.香典袋を包むふくさの使い方
  6. 6.香典の渡し方のマナー
  7. 7.香典の中袋・中包みの包み方マナーを覚えておこう!

香典のお金の入れ方【お札の向き】

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香典はお金の入れ方にもマナーがあります。一般的に、香典袋の表向きにお札の表面が来ないように入れます。お札は人が印刷された方が表ですので、表面を下向きにして、上下は人が印刷されている方を袋の下になるように入れます。

入れ方の理由には諸説ありますが、人が裏を向いているので悲しみに暮れている様子を表し、お悔やみの気持ちを表現していると言われています。また人の印刷部分が袋の下にくる入れ方だと、香典袋からお金を取り出した際に、お札の金額表記部分がすぐに見えて分かりやすいというメリットもあります。

お札の向きを揃える

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お金の向きは必ず揃えます。これは香典だけでなく、スーパー等でもお札を扱う際に心がけたい習慣です。お金の向きが揃っていると数えやすいので、お金をお渡しする方も、された方も数え間違いを防ぐ心遣いになります。

特に通夜葬式などは、たくさんのお札を数えなければならず、急な葬祭で慌ただしくしていらっしゃる親族や受付の方のためにも、最低限やるべき香典マナーです。お札の向きを揃えるのは一般常識と考えられるので、お札の向きが揃っていないと、非常識・失礼な人と思われるので注意しましょう。

お札の向きは地域・慣習の差あり

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香典でのお札の向きのマナーに関しては諸説あり、地域によっても異なります。香典袋には絶対のルールがあるわけではありませんが、可能であれば地域の方に事前に聞いておくことをおすすめします。

近年あまりにマナー違反でなければ、お金の入れ方は気にしない方も増えてはいますが、後々いろいろと言われてしまわないように、ご近所の方に合わせておくと良いでしょう。

香典袋へのお金の入れ方【新札】

香典のマナーの中でも抑えておきたいポイントに、お札の選び方があります。お札の枚数ですが、可能であれば千円札をたくさん包むのではなく五千円や一万円で包み、出来るだけ枚数が少なくするほうが良いでしょう。

連名でお金を集めて包む場合など、お札の枚数が多くなった場合はそのまま包んでも良いか迷いやすいポイントです。一般的に五千円や一万円にできる金額を千円札で何枚も包むのは、数える方にとって不親切ですので避けた方が良いですが、香典は急なことですので無理をする必要はありません。

新札は使わない

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香典の際には新札は避けます。新札はあらかじめ用意していたお金として見られるので、通夜葬式では旧札を入れるのがマナーとされてきました。しかしATMなどでお金がすぐに引き出せ、新札をすぐに用意できる時代になったことや、香典は受付ですぐに開封して現金と分けられるので、あまり気にしなくて良いという考え方もあります。

お札が新札かどうかこだわらない方も増えてはいますが、香典には旧札を用いるのがマナーであるという考えは一般的でありますし、新札・旧札どちらでもいいのであれば、古くからのマナーに従っておく方が良いでしょう。

新札しかない場合

どうしても新札が出てきてしまった場合などは、半分に一度折って折り目をつけてから入れるようにします。新札は折り目さえあれば旧札として扱えますので、新札が出てきてしまっても焦る必要はありません。ほんの少しの手間で旧札にできるとの理由からも、新札は避けるべきでしょう。

また新札は避けるべきとはいえ、あまりに折れ曲がったり、折り目から破れそうなボロボロのお札は失礼にあたりますので注意が必要です。

香典のお金の入れ方【中袋】

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香典袋は包む金額によって、使うべき袋の種類が異なります。包む金額が五千円以下の場合は、水引が印刷されたシンプルな香典袋で大丈夫です。三万円以下の場合は水引が黒白か双銀のもの、三万円以上は高級和紙で双銀の香典袋を使用します。包む金額より豪華な香典袋は不釣り合いですので、包むお金に見合う袋を選びましょう。

また宗教によって香典袋の表書きが異なるので、分かる場合は対応した表書きにします。どの宗教か分からない場合は、表書きを御霊前とするとすべての宗教に対応できます。仏教であることは分かるが、宗派が分からない場合には御香典とします。

香典袋の中身は大きく分けると3種類あり、不祝儀袋だけのタイプ・不祝儀袋の中に中袋があるタイプ・正式な香典袋である上包みの中に中包みが入るタイプがあります。

中袋のない香典袋とは

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中袋の無い香典袋とは、不祝儀袋1枚で構成されている香典袋のことです。不祝儀袋の裏側に住所と金額を書きます。香典袋の表書きは薄炭を使って名前等を書くようにします。薄墨は涙で炭が薄まってしまったという意味があり、お悔やみの気持ちを表現していると言われています。

安価な香典袋には中袋がないものも多いので、一万円以下の金額を包む場合の略式との考え方もあれば、中袋付きのものは袋が二重になるので不幸が重なる、縁起が悪いと考えてあえて使わない地域もあります。使うべき袋の種類も事前に調べておくと良いでしょう。

中袋のない香典袋は直接お金を入れて構いません。お金の入れ方はお札の表を裏に、人の印刷を下側にして包みます。香典袋の折り方は右・左・下・上の順番で折ります。

中袋へのお札の入れ方

中袋にお金を入れる際は、中袋の正面から見てお札が裏、人の印刷が袋の下側になるように中袋に入れます。中袋は糊づけなどで封をする必要はありません。お金を取り出しやすいよう封は開けておきましょう。

中袋には名前や住所を書く欄があらかじめ印刷されている袋も多くなっています。ないものもありますので、忘れないように注意します。

香典のお金の入れ方【中包み】

中包みは中袋のない香典袋を使用する際にお金の枚数が多い場合など、中袋の代わりにも使用できます。中包みを使用する場合は、中包みに金額や氏名などを記入します。

通常中包みは半紙などの白い紙を使用します。中包み単体での販売もされていますのでそちらを購入することもできます。入れ方は折り紙のような手順でお金を包んでいきますので、上手く包めるか自信のない方や時間の無い方は中包みでなく、中袋が入った香典袋を購入するようにしましょう。

中包みのお金の包み方の手順

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縦長の半紙を使用する場合、45度くらい半紙を回し真ん中の位置にお札を置きます。この時お札は裏向きで、右端に数字が読めるように配置します。お札の下辺に沿って半紙を折り、お札に重ねます。続いてお札の左側・右側・上側とお札に沿って折り重ねていきます。裏返しにすると先がすこし出っぱる所がありますので、折りたためば中包みの完成です。

香典袋を包むふくさの使い方

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香典はふくさに入れて持参します。結婚式や葬式でふくさを使わない方もいらっしゃいますが、一般的なマナーですので、一つ用意しておきましょう。ふくさは結婚式等の慶事用と、葬儀等の弔事用で包み方が異なりますので注意が必要です。弔事用のふくさは寒色の物を使用しますが、紫色のふくさは慶事も弔事も使用可能ですので迷ったら紫色を選びましょう。

ふくさの包み方

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二つ折りの袋タイプのふくさは左開きのものが弔事用で、右開きのものが慶事用ですので間違えないように注意が必要です。入れ方は香典袋の表側を裏にして入れます。

布状のふくさの包み方は、裏向きで角が上に来るように置き、香典袋の面を上にして右寄りに置きます。包み方の順番は右・下・上・左の順番でふくさをたたみ、最後左側を折って裏側に回します。

香典の渡し方のマナー

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香典を渡すタイミングですが、通夜と葬儀両方に参加される場合は通夜に持参します。その際は記帳を二度してしまうと、不幸が二度重なるという意味で失礼にあたりますので、葬儀の際に記帳するようにします。

どうしても葬儀に参列できない場合は、香典袋を現金書留で郵送する方法もあります。郵送する場合は出来るだけ早く送るようにしましょう。郵送の場合も葬儀場で渡す時と同様に、香典袋に差出人等を記載します。香典袋だけでなく、お悔やみの言葉と葬儀に参列できないことのお詫びを記した手紙を同封するのがマナーです。

香典を差し出す時にかける言葉

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受付で香典を渡す場合は、まず「このたびはご愁傷様です」と一言添えます。ふくさから香典袋を取り出したら、ふくさを折り畳んで上に香典袋を載せます。相手側から表書きが読める向きで、ふくさの上に乗せたまま「どうぞ御霊前にお供え下さい」と言葉を添え、両手で差し出します。その後記帳をし、一礼をしてから受付を去るようにします。

香典の中袋・中包みの包み方マナーを覚えておこう!

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香典袋には決まったルールはありませんが、マナーを心得ておけば急な通夜・葬式でも焦ることなく参列することができます。また香典袋は受付で開封される場合がほとんどですので、香典返しで親族の方が困ることがないよう名前・氏名がきちんと読める字で書いてあることも大切です。

葬儀は故人との最後のお別れができる大切な儀式です。身だしなみや所作だけでなく、正しいお金の入れ方や包み方でお悔やみの意が伝わるような香典袋を心がけましょう。

tsumutsumu
ライター

tsumutsumu

お出かけ好きのワーキングマザーです!ファッション・雑貨・インターネットショッピングが趣味です。

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