プロフィットセンターの意味や役割とは?コストセンターとの違いもチェック!

プロフィットセンターの意味や役割とは?コストセンターとの違いもチェック!

あまり耳慣れないプロフィットセンターという言葉があります。プロフィットという英語の意味や、プロフィットセンターに対するコストセンターの意味やそれぞれの役割、企業における営業というプロフィットセンターの課題などについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.プロフィットセンターとは?
  2. 2.プロフィットセンターとコストセンターの考え方
  3. 3.コストセンターからプロフィットセンターへ転換する意味
  4. 4.プロフィットセンターとコストセンターの具体例
  5. 5.今後のプロフィットセンターの課題
  6. 6.プロフィットセンターとコストセンターを分けないことがさらなる課題
  7. 7.プロフィットセンターとコストセンターの役割は考え方次第

プロフィットセンターとは?

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プロフィットセンターという言葉を聞いたことがあるという人はほとんどいないでしょう。プロフィットセンターという言葉は、会社を経営している人やその右腕的な存在であるという人や、その他経営に関する専門家などしか知らないと言っても良い言葉だからです。まずはプロフィットセンターとはどういう意味なのかについてご紹介しましょう。

英語「プロフィット」の意味

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それではまず、プロフィットセンターの「プロフィット」という英語はどういう意味なのかについてご紹介します。「プロフィット」というのは英語で、「儲け」「利益」「利潤」などを意味します。このことからプロフィットセンターという英語の言葉は、企業の中で利益や儲けを生み出す役割を持つ部門という意味になります。

「儲け」を表す英語には他にも「ゲイン」などがありますが、「プロフィット」という英語は「利益を表す英語」を検索すると真っ先に上がってきます。それは「プロフィット」という英語が「利回り」などの意味も持つ英語だからです。

コストセンターとの違い

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プロフィットセンターに対して、コストセンターという言葉もあります。企業の中で儲けや利益を生み出す部門がプロフィットセンターなら、コストセンターはその逆の役割の部門です。コストセンターは儲けや利益を生み出さない部門で、プロフィットセンターで生み出された利益を管理したり、プロフィットセンターの効率を考えたりするのが役割の部門です。

コストは英語で「費用」を意味しますが「費用を抑える部門」という意味で、コストセンターという英語の言葉になっています。

プロフィットセンターとコストセンターの考え方

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プロフィットセンターとはどういうものなのか、コストセンターとはどう違うのかをご紹介しましたが、次はプロフィットセンターとコストセンターの考え方についてご紹介します。企業の中でプロフィットセンターに当たる部門とコストセンターに当たる部門とでは、考え方を変えなければいけません。会社全体の利益を生み出すという点で役割が違うからです。

企業の中でプロフィットセンターがどう動くべきなのか、コストセンターがどう動くべきなのか、各々の役割の考え方についてご紹介しましょう。

プロフィットセンターの考え方

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先にもご紹介した通り、プロフィットセンターというのは企業の中で儲けや利益を生み出す役割を持つ部門の事ですが、仮にプロフィットセンターが工場であったとした場合、工場から生み出す利益を最大にするように考えなければなりません。例えば他の企業ではまだ作られていない最新の商品を生み出すためにたくさんの手間や莫大な費用が必要だとします。

ですがその最新の商品を売り出せば莫大な費用がすぐに取り戻せるという算段が付けば、すぐにでも取り組むべきだという動きをするというのがプロフィットセンターとしての役割の考え方になります。

コストセンターの考え方

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プロフィットセンターの役割の考え方に対して、コストセンターの役割の考え方はまた異なります。コストセンターではプロフィットセンターの費用を抑えることが役割ですので、工場がコストセンターである場合には出来る限り費用を抑えて効率的に製造するという考え方をします。

より良い設備を取り入れれば良い商品が製造できるとしても、コストセンターの場合は投資をすることより費用を抑えることを最優先するというのが重要な考え方になります。

捉え方によって企業部門の役割が変わる

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プロフィットセンターとコストセンターの考え方の違いについてご紹介しましたが、この捉え方によって企業部門の役割が変わると言えます。それは先に挙げた考え方の違いのためです。プロフィットセンターでは費用が掛かってもより企業に利益をもたらすことを最優先にしますが、コストセンターでは真逆で費用を抑えることを最優先します。

企業がその部門をプロフィットセンターとするかコストセンターとするかという捉え方次第で、利益最優先にするのか費用を抑えることが最優先にするのか、企業部門の役割が完全に変わってくるということです。

各企業でプロフィットセンターが流行?

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プロフィットセンターとコストセンターとではそれぞれ役割が違いますが、昨今では各企業でプロフィットセンターが流行の兆しを見せています。企業においてこれまでコストセンターだとされてきた部門、プロフィットセンターに変えていくといった動きをする企業も増えているということです。

これまでは完全にコストセンター部門だった部署でも工夫次第でプロフィットセンターにすることができるため、企業のさらなる利益のためにそういった転換をする動きがあるのは当然の事と言えます。

コストセンターからプロフィットセンターへ転換する意味

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先に、企業におけるコストセンターをプロフィットセンターへ転換するという動きについて少し触れましたが、コストセンターからプロフィットセンターへ転換する意味についてご紹介します。先にもご紹介したように、プロフィットセンターは企業において儲けや利益を生み出す役割を持つ部門です。

なのでコストセンターをプロフィットセンターへ転換すると、生み出す利益を増やすことが出来るということになります。コストセンターをプロフィットセンターに転換することの意味について、ご紹介しましょう。

コストセンターも運用次第でプロフィットセンターになる

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コストセンターの役割は企業において費用を抑えることですが、このコストセンターが儲けや利益を生み出すプロフィットセンターに変わればさらに利益を増やせる可能性が出てきます。そのため各企業において、コストセンターをプロフィットセンターに変えていく動きが出てきているということですが、あまり大きな変化は必要ありません。

コストセンターだった部署の運用の仕方を少し変えるだけで、コストセンターはプロフィットセンターに変えることができます。例えば企業のコールセンターなども、利益を生み出すプロフィットセンターに変えることができます。

コールセンターはコストセンター?

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企業におけるコールセンターというのは企業へのクレームなどを受け付けるコストセンター部門ですが、問い合わせや苦情などへの対応の徹底をすることによって、コールセンターはコストセンターの立場からプロフィットセンターへと立場を変えることもできます。迅速な対応や顧客を満足させる対応は費用を抑えるだけでなく利益を上げることもできます。

コールセンターは基本的に顧客からのクレームなどを受け付けて対応するコストセンターではありますが、顧客に対する対応が良かった場合顧客から気に入ってもらえて、新たな利益を生み出すこともできる部門ですのでプロフィットセンターに変えることも可能です。

このため企業のコールセンターをコストセンターからプロフィットセンターに変えていくために、コールセンターでの方針を変えていくという動きも少なくありません。

プロフィットセンターとコストセンターの具体例

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それでは次に、プロフィットセンターとコストセンターの具体例についてご紹介します。プロフィットセンターというのはこれまでにもご紹介してきたように、企業において儲けや利益を生み出す役割を果たす部門のことで、コストセンターは企業において費用を抑えるという役割を果たす部門のことです。

具体的にどのような現場がプロフィットセンターと言うのか、またはコストセンターと言うのかについてご紹介していきましょう。

具体例①生産部門の「工場」

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プロフィットセンターとコストセンターの具体例の一つ目は、生産部門の工場です。工場では色々な製品を製造し、企業に利益をもたらします。そのため工場は企業においてプロフィットセンターであると言えますが、同時にコストセンターでもあります。工場ではその企業の利益を生み出しますが、費用を抑える工夫をすることも可能です。

工場で働く個人個人の技量を上げたり、電灯をつける時間を減らすなどの工夫をすることによって、費用を抑えることもできます。そのため製品を製造するだけでも企業に利益をもたらす工場は、費用を抑える面でも企業に利益をもたらすことができると言えます。

このように工場は、プロフィットセンターとコストセンターの両方の役割を果たすことが出来る部門にもなり得ます。

具体例②情報システム

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プロフィットセンターとコストセンターの具体例の二つ目は、情報システムです。情報システムは企業においてコストセンターの役割を果たしますが、昨今の情報システムの発達により、情報システムの時代遅れはコストセンターの役割すら果たさなくなってしまうといったことも起きるようになりました。

常に最新の情報システムを導入して他者との競争に負けないようにしなければ、逆にコストをかけたり顧客を失ったりすることになってしまいますので、企業の情報システムはコストセンターにもならないということです。

企業の情報システムは常に最新のものを導入するということが、情報システムがコストセンターとしての役割を果たし続けるために重要なことだと言えます。

今後のプロフィットセンターの課題

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それでは次に、今後のプロフィットセンターの課題についてご紹介します。プロフィットセンターは企業において儲けや利益を生み出す役割を果たす部門ですが、工場で製品を製造するだけでは企業に利益は生じません。製造した製品を売らなければ企業に利益は生じないということですが、製品を売るためには営業職も重要になります。

ですがこの営業職に関しての課題が、プロフィットセンターの今後を左右する大きな課題ともなってきます。それでは今後のプロフィットセンターの課題についてご紹介しましょう。

プロフィットセンターの役割を担う営業職

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今後のプロフィットセンターの課題として、プロフィットセンターの役割を担う営業職が挙げられます。営業職というのは基本的に、企業で製造した製品を販売するために販売促進活動をしたり、足で売り込みに行ったりすることが重要な仕事となります。事実、営業職がいなければどんなに良い商品を作っても売ることが出来ず、企業に利益はありません。

より有能な営業職こそが企業に利益をもたらすプロフィットセンターと言えますが、有能な営業職が営業以外の雑多な仕事に振り回されるといった事態も起こっていて、そのために本来の仕事ができなくなるという羽目になる場合もあります。

企業の営業職の人間が本来の仕事に専念できるようにすることが、今後のプロフィットセンターの課題になると言えます。

営業の現場を苦しめる実情

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今後のプロフィットセンターの課題として、プロフィットセンターの役割を担う営業職の課題を挙げましたが、その営業職の課題を具体的にご紹介します。営業の現場では昨今、商品を売り込むなどの営業の本来の仕事以外の雑多な仕事が多く、それが営業職の人々を苦しめています。それは、クレームなどに対する対応や事務処理です。

クレームへの謝罪やそれらの事務処理がとても多いため、本来やるべき仕事がなかなか出来ないというのが昨今の営業職の現状だと言えますが、これらの問題は現代社会における人間の価値観の変化が原因です。現代は恵まれすぎて、理想が高くなっているからです。

様々なサービスが充実しているためサービスの充実で企業がしのぎを削っている昨今では一般顧客の要求も高まり、それらが営業職を苦しめていると言えます。

プロフィットセンターとコストセンターを分けないことがさらなる課題

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ここまでプロフィットセンターとコストセンターについてご紹介してきましたが、昨今ではプロフィットセンターとコストセンターを分ける考え方はもう古いという意見もあります。分けて考えない方が企業にとってより利益を生むということです。それでは、プロフィットセンターとコストセンターを分けないという課題についてご紹介しましょう。

プロフィットセンターとコストセンターを分けない考え方

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先にプロフィットセンターとコストセンターの具体例の所でご紹介しましたが、工場というのはプロフィットセンターとコストセンターの両方の役割を兼ねることが可能です。工場だけではなく企業におけるどの部門も、実はプロフィットセンターとコストセンターの両方の役割を果たすことができます。

工場でも個人個人の技術の向上や光熱費の節約を掲げて実行できれば費用を抑える部門にもなりますし、コールセンターが営業的な役割を果たすこともできます。

「工場部門と営業職はプロフィットセンターで、総務や事務はコストセンター」という考え方ではなく、企業内のどの部門もプロフィットセンターでありコストセンターであるという考え方をし、どの部門でも利益を生みながら費用を抑えることが大切です。

プロフィットセンターとコストセンターの役割は考え方次第

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プロフィットセンターとコストセンターについてご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。プロフィットセンターは利益を生み出す役割を果たす部門で、コストセンターは費用を抑える部門だとご紹介しましたが、この二つの役割は考え方次第です。柔軟な考え方を持つことで企業に大きな利益をもたらすこともできますので、柔軟に対応しましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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