「さもしい」の意味と使い方は？さもしい男女の特徴もチェック！

「さもしい」という言葉を聞いたことがあるでしょうが、改めて意味を考えると、わからないものです。ただ、いい意味で使われている言葉でないことは理解できるでしょう。そんな「さもしい」の意味を、辞書などの情報を参考に示します。ただ、意味がわかっても、そう頻繁に使う言葉ではないでしょうが、意味を知らないより知っているほうがいいです。

「さもしい」という言葉を辞書で調べると、最初に「心が卑しい」「浅ましい」という意味が出てきます。心の状態を表す言葉だとわかります。次に、「みすぼらしい」「見苦しい」という意味も載っています。この場合は、心の状態が外見にも表れている様子を示しています。いずれにせよ、いい意味はありません。

悪い意味で使われる「さもしい」という言葉には、いろいろな類語があります。その類語を見ることで、「さもしい」のイメージがより鮮明になるでしょう。と言っても、悪い意味が鮮明になるので、特に楽しいことではありませんが、実際に「さもしい」を使う場合は、そのイメージ通りにすればいいでしょう。

「さもしい」の意味を「浅ましい」としたので、これは当然類語です。「浅ましい」の意味を辞書で見ても、「さもしい」「卑しくて嘆かわしい」「見苦しい」などとなっているので、類語というよりも同義語と言ってもいいでしょう。それだけ、「浅ましい」もマイナスなイメージのある言葉です。

「卑しい」には、いろいろな意味があります。単に身分が低いという場合にも「卑しい」と言いますが、多くの場合は、「品が悪い」「下品」「意地汚い」「けちである」「みすぼらしい」という意味で使われます。そのほとんどの意味が、「さもしい」の類語と言えるでしょう。「卑しい」は、「さもしい」同様に悪い意味での使い方がされます。

「汚い」と言った場合、外見上不衛生なことを指しますが、その状態も「さもしい」の類語と言えます。「さもしい」には「見苦しい」という意味があるからです。しかし、その意味よりも「心が汚い」という言葉のほうが、より類語に近くなります。「心が汚い人」は、「卑しく」「浅ましい」からです。

むやみに使ってはいけない言葉であり、実際に使う人もあまりいませんが、「下衆（げす）」という言い方があります。本来は身分の低いものを軽蔑して言う言葉でしたが、転じて「品性が下劣な人」を指すようになりました。そういう意味では、「さもしい」の類語です。しかし、「さもしい」は現実に使えますが、「下衆」は現代的な用語ではありません。

「みすぼらしい」とは、「外見が粗末である・貧弱である」という意味ですが、これは「さもしい」が外の様子に現れた時の類語です。「心が汚い」という意味における「さもしい」の類語ではありません。それでも類語には違いなく、見苦しい人がいた時には「みすぼらしい格好をした奴」のような使い方がされます。

「醜い」は、「美しい」の反対語ですが、外見上のことだけでなく、心のさまを表す場合があります。「心が醜い」と言えば、「あさましい」「卑しい」という意味なので、「さもしい」の類語となります。「あの人は心が醜い」「心が醜い○○さん」などのような使い方がされます。もちろん、「醜い」にいい意味はありません。

「下劣」とは、「品性が卑しい」ということですが、かなり強烈な言葉です。「品性が下劣な奴」などのような使い方がされます。この強烈な言葉をさらに強調して、「下劣極まりない」などと言う場合もあります。「あの男は下劣極まりない奴だ」などのような例文もありますが、いずれにしろ「さもしい」の類語です。

「低俗」という言葉を、「さもしい」の類語と考えてもいいでしょう。低俗の意味は、「下品で、程度の低いこと」だからです。ただし、「さもしい」とは、一部使い方が異なる部分があります。たとえば、「低俗な番組」とは言えても、「さもしい番組」という使い方は普通しません。「さもしい」は人に対して使うのが一般的です。

「意地汚い」という言葉を使う場合がありますが、これには二つの意味があって、「食い意地が張っている」ということと、「貪欲である」ということです。「さもしい」と同じ意味の言葉ではありませんが、ニュアンスに似通った部分があります。したがって、これも類語と見ることができるでしょう。

「さもしい」の意味や類語に続いて、反対語を勉強しましょう。「さもしい」の反対語は、反対語と言われるだけに、いい意味を持つ言葉ばかりです。それを見れば、「さもしい」がいかに悪い意味の言葉であるかがわかるでしょう。そんな反対語をいくつか紹介しますが、「さもしい」よりも反対語を使いたいと思っている人も多いでしょう。

「さもしい」の第一の反対語は、「貴い」です。「貴い」と書いて、「たっとい」「とうとい」と読みます。この「貴い」には、「身分や地位が非常に高い」という意味もありますが、もう一つ「価値が高い」「貴重だ」という意味でも使われます。そういう意味では、「さもしい」の直接的な反対語ではありませんが、そう考えても差し支えないでしょう。

あまり日常会話では使わない言葉ですが、「高尚」も「さもしい」の反対語に加えられます。「高尚」とは、「気高く、立派な」という意味ですが、「低俗」の反対語です。「低俗」を「さもしい」の類語として紹介したので、「高尚」がそのまま「さもしい」の反対語となります。使い方は、「高尚な人」「高尚な話」などのようになります。

「崇高」とは、「気高くて、貴い」ということです。「貴い」より一段上品さが増している言葉です。これも、「さもしい」の反対語です。「さもしい」の類語として、「低俗」「下劣」などを取り上げましたが、その対極に位置する言葉だからです。「崇高」の使い方は、「崇高なる精神」「崇高な魂」「崇高な姿」などのようになります。

「極めて徳が高い人」を指して、「高徳の人」とよく呼びますが、これも「さもしい」の反対語です。「さもしい」には、「品性が卑しい」「浅ましい」などの意味がありますが、「高徳な人」はその正反対です。人格において、非常に優れたところがある「高徳な人」は、卑しい部分や浅ましい部分を微塵も感じさせません。

「さもしい心」を持った人は、浅ましく、卑しいので、こせこせしています。その対象となるのが「豊かな心」を持った人です。したがって、「さもしい心」の反対語が「豊かな心」ということになります。「豊かな」という言葉には、いくつかの意味がありますが、その中に「おおらかな」という使い方もあるので、「さもしい」の反対語になります。

「高潔な人」「高潔な性格」などのような使い方がされる「高潔」も「さもしい」の反対語に含めていいでしょう。「高潔」とは、「心が気高く、清らか」という意味だからです。「高潔」は、「卑しい」「浅ましい」「心が醜い」などとは対照的な言葉であり、立派な尊敬すべき人物を指す場合によく使われます。

「さもしい」の意味、類語、反対語を見ればわかるように、決して人を褒める言葉ではありません。ある意味侮辱し、けなす言葉であり、使い方には十分注意が必要です。特に面と向かって相手に「さもしい奴だな」などと言うのは避けたほうがいいでしょう。相手も相当傷つくし、かなり失礼な表現になるからです。

「さもしい」という言葉には、さまざまな使い方があります。その使い方を示す例文は次の章で解説しますが、使い方が多いだけにどのような場面で使うべきか考えることも出てくるでしょう。しかし、基本的には相手のいないところで、相手を批判するのに使うのがよく、それ以外の使い方は避けたほうが無難でしょう。

「さもしい」の使い方を知るために、例文を見ておきましょう。実際に「さもしい」という言葉を使う場合は、例文のようにすればいいです。ただし、繰り返しになりますが、使い方には十分注意し、場面を考える必要があります。それができれば、例文の通り話をしても、大きな問題にはならないでしょう。

最初の例文は、「外見からもある程度予想はできるが、彼女はさもしい気持ちを持っているのだろう」です。この例文のように、心の在り方や気持ちの状態を「さもしい」という言葉で形容して、言い表すことができます。ただし、くれぐれも相手に直接言ってはいけない例文であり、使い方に配慮が必要です。

次の例文は、「あの人はさもしい人だから、親友ができにくい」です。「さもしい男性・女性」の特徴については後程詳しく解説しますが、その特徴を見るまでもなく、このように言われた人に対しては決していい評価は下していません。直接「さもしい人」と言われなくても、陰で言われるようなことがあれば、人の信頼は得にくいです。

卑しい行動をする人を称して、「さもしい行動をする」と言うことができます。例文は以下の通りです。「○○君はいつもさもしい行動をしているが、恥ずかしくはないのだろうか」。このように言われた当人は意外に気にしていないのかもしれませんが、周囲の人は、その卑しい行動に冷たい視線を浴びせています。

人の根性の内容を表現するのに、「さもしい」という言葉を使えます。その場合、このような使い方の例文があります。「あいつはさもしい根性をした奴だ。付き合う気にもなれん」。よほど根性が卑しい人を取り上げているのか、かなりきつい言い方になっています。人は他人からこの例文のように言われないように注意する必要があります。

ただ単に「さもしいこと」という表現も使えます。この使い方はいくつもありますが、例文を示すとすると、「そんなさもしいことは私にはできん」「人前でさもしいことをしてはいけません」などです。「さもしいこと」という表現は単純ではありますが、さまざまな場面に応用ができます。

普通「さもしい」という言葉は他人に対して使うものですが、自分のことを卑下する場合に用いることができます。その場合は、「さもしい話ですが、景品をもらえるものだと思って、参加しました」のような例文になります。この場合の例文は、自分が対象なので、それほど使い方に気を使う必要はありません。

人の思考や考え方にも「さもしい」が使えます。たとえば、「彼はさもしい考え方をする人なので、周囲から敬遠されている」のように言えます。「さもしい考え方」＝「卑しい考え方」「浅ましい考え方」ということなので、人から嫌われるのもやむを得ません。この例文のように言われたくなかったら、考え方を正す必要があります。

少し変わった「さもしい」の例文を示しておきましょう。それは、「さもしい食事」という言葉を使った例文で、「昨晩は、朝の残りのおかずに冷や飯というさもしい食事だった」です。この場合の「さもしい」は、とても貧しい食事という意味ですが、他の意味よりも少しだけ悪いニュアンスが軽くなっています。

「さもしい浪人」という場合の「浪人」とは、大学受験に失敗した人のことではありません。そのような人相手に使うこともできますが、本来は浮浪人を指していました。その意味での例文ですが、「さもしい浪人が街を歩いている」です。これは、「卑しい浪人」「見苦しい浪人」などの表現に言い換えられます。

「さもしい感じ」と言えば、「見苦しい雰囲気をしている」「卑しい感じがする」という意味です。その「さもしい感じ」を使った例文は、「いかにもさもしい感じをした男に出会った」です。そのような雰囲気を漂わせた人が実際にいることは確かですが、だからと言ってその人に直接そのようなことを言ってはいけません。

ここからは、さもしい人の特徴を見ていきましょう。まず、男性の特徴です。男性の中にもさもしいと言われる人がよくいますが、実際にどんな特徴があってそう言われるのか詳しく考えてみましょう。そして、もしその特徴が自分に当てはまるようなら、反省をし、態度を改める必要があるかもしれません。

卑しい行動を取るさもしい男性は、その行動原理が自分を中心に回っています。つまり、自分が得をするか損をするかで判断をするのです。したがって、人付き合いにおいてもそれが判断基準になるので、人によって表裏を使い分けます。その程度がひどいために、真の人間関係はなかなか築けません。

「さもしい」の類語として、「意地汚い」を挙げましたが、お金に意地汚いのもさもしい男性の特徴です。特に簡単に儲けられるという話にはすぐに飛びつきます。したがって、利殖詐欺やネズミ講、マルチ商法などの餌食になりやすく、大損することもあります。人間は儲け話には弱いものですが、さもしい男性の場合はその特徴が顕著です。

「さもしい」の類語には挙げておきませんでしたが、「けちくさい」という意味もあります。そのけちくささは、さまざまな場面で表れますが、特に義理でお金を出さなければいけないという時でもそのような特徴が出てきます。たとえば、お世話になった上司にみんなでプレゼントを贈ろうということになっても、お金を出し渋るというケースもあります。

意地汚いさもしい男性は、自分ではお金を出さずに人にたかろうとします。この人ならおごってくれそうだと見ると、それを要求することを何とも思いません。普通の人は、むやみやたらと他人にたかることはしませんが、さもしい男性はそれを恥とは思いません。性格的特徴が非常に図々しいのです。

さもしい男性は、あまり遠慮をしません。厚かましいとも言えますが、それが対人関係にも表れます。遠慮なくずけずけと発言したり、もらえるものはすべてもらっておこうと考えたり、大変図々しいです。その遠慮なさを嫌う人も多いですが、当人はあまり気にも留めず、その性格的特徴を直そうとはしません。

さもしい男性は、少しのことでも見返りなしでは動こうとしません。意地汚いという性格的特徴のためですが、人のために何かをした場合は、必ずお返しを求めます。つまり、損得勘定抜きで行動するということができないのです。見返りを英語で「kickback」とも言いますが、この「kickback」をもらわないと気が済まないのです。

さもしい男性の中には、人を貶める人もいます。と言うのも、根が強欲なので、その欲望をかなえるためには少々人を傷つけても構わないと思っているからです。貶められた人にとっては非常に迷惑な話ですが、そのような場合は、「あいつはさもしい奴」と悪口を言うことになるでしょう。

言い訳が多い人ほど見苦しいものはありませんが、さもしい男性はこの言い訳をよくします。卑しいという特徴を持つさもしい男性は、言い訳で責任を転嫁したり、その場をごまかしたりしようとする傾向が強いです。そのため、周囲の人から尊敬されるはずもなく、軽んじられてしまいます。

卑しい心根のさもしい男性は、あきらめが非常に悪いです。人間時には潔く諦めることが大事ですが、さもしい男性は何らかの利益が得られるまで後に引こうとしません。見返りを求めるという特徴とも関係があり、自分が得をするまで気が済まないのです。粘り強いと言ってしまえばそれまでですが、悪く言えばしつこいのです。

さもしい男性は自分の利益のことばかり考えるけちくさい性格をしていますが、その性格的特徴のため、他人の失敗を喜びます。他人がへまをして、損をしたことを手をたたくように楽しむのです。つまり、非常に根性がねじ曲がっているとも言えますが、卑しいという特徴があるので、そうなってしまうのでしょう。

さもしい男性は、性格だけでなく、言動においても醜いことが多いです。言葉遣い一つとっても、礼儀正しい話し方ができません。行動においても品性が欠ける場合が少なくありません。つまり、心の問題だけでなく、実際の言葉や動きにも浅ましさが出てくるのです。そのため、周囲の人から信頼されません。

さもしい男性の中には、人の手柄を横取りする人がいます。持ち前の卑しい性格を使って，悪知恵を働かせ、他人が努力して得た成果を自分のものとしてしまうのです。人を貶めるという特徴とも共通する部分もありますが、そのような被害に遭った人は非常に迷惑を被ります。しかし、さもしい人はそんなことなどお構いなしです。

さもしいというと男性の特徴のようにも聞こえますが、女性にもさもしい人はいます。そのような女性は、友達もできにくいし、仕事場でも信頼が得にくいですが、女性のどのような特徴がさもしさとなって表れているのか考えてみましょう。それを見れば、女性としての理想の在り方も見えてきます。

けちくさいさもしい女性は、タダだとか割引だとかいう言葉に目を輝かせます。したがって、もしタダで参加できて、食べたり飲んだりできるということなら、遠慮がなくなります。もちろん、割引バーゲンなどにも目がないです。これらの特徴は、お金に意地汚いという性格が表れたものですが、度を超えると人から嫌われます。

さもしい女性は、心がひねくれているので、よく他人を妬んだり、嫉んだりします。それが一定以下のレベルなら、それほど目立ちませんが、さもしい女性の場合はかなり表に現れます。そのため、感情をあらわにしてむきになることもあるほどです。しかし、さもしい女性にとっては、他人の成功や手柄を素直には受け取れないのです。

さもしい男性は人を実際に貶める場合がありますが、女性の場合は、人を貶める言葉を使うことが多いです。これも卑しさから出た特徴の一つです。自分を人よりも上の立場にし、他人を低く見せたいという欲求が原因となっています。このような言葉を使われたほうはひどく傷つきますが、さもしい女性にとってはそれが狙い目なのです。

普通の人は恥の概念が発達しているので、人前での行動も控えめとなりますが、さもしい女性の場合は、恥を恥とも思わない厚かましさがあります。恥は、英語で「shame」と言います。この英語には、非難されても仕方がないことをしたという意味がありますが、そのような気持ちはさもしい女性にはありません。

男性に比べて、女性は品があるものだと思われていますが、さもしい女性にはこの品が欠けています。その特徴は、食事をする時、おしゃべりをする時、洋服を選ぶ時などに現れます。下品な女性は男性からモテません。しかし、それだけではなく、同性からもいい見方はされず、低い評価を受けます。

自分の利益ばかり考えるのがさもしい人の特徴ですが、そのせいか貧乏性の女性が多いです。余りものがあれば必ず持ち帰る、服はボロボロになっても買い換えない、穴の開いた靴下で生活し続けるなど損をしたくなという気持ちが高じて、極端な状態になります。本当に貧乏ならそれも致し方ありませんが、ただ性格的なものなら直したほうがいいです。

さもしい女性は、意地汚いので、人のものをむやみやたらと欲しがります。欲しいのなら、お店に行って自分で買えばいいのに、人から同じものをもらわないと気が済まないようです。そのような女性に取りつかれたら苦労しますが、欲しがっている女性のほうは夢中で、ほかのことに目が行きません。

これは極端な例ですが、さもしい女性の中には、人のものを盗む人がいます。他人のものが欲しいという気持ちが高じてそうなるのでしょうが、ここまで行くとかなり重症です。他人のものを盗んではいけないことはだれにでもわかるはずです。ところが、さもしい女性の中には衝動的にそのような行動に出る人がいるのです。

日本語特有の言葉である「さもしい」を英語に訳したらどうなるのかを考えてみましょう。「さもしい」のいい英語表現があるのか疑問に思っている人もいるでしょうが、英語にも似たような言葉はいろいろあります。それらを意味とともに一つ一つ紹介します。実際に英語で会話をする場合の参考情報にしてください。

「さもしい」の第一の英語表現は「mean spirited」です。「meanspirited」とくっつけて表記する場合もありますが、意味は同じです。その意味は、「悪意のある」「たちの悪い」ということです。「さもしい」に重なり合う英語表現と言えます。「mean spirited」は、人を悪く言う場合に使う表現で、使い方に注意が必要です。

「さもしい」の意味のところでは取り上げませんでしたが、「貧困な」とか「乞食のような」というニュアンスもあります。その意味を英語に訳すと、「needy」となります。「needy」とは、英語の辞書によると、「生活必需品がない」「とても貧乏」ということなので、「さもしい」の英語表現として適しています。

さもしい人は、自分の利益ばかり考えて行動するので、非常に利己的、自己中心的です。その意味での英語表現は、「selfish」です。「self-interested」とも言いますが、こちらはやや形式ばった表現です。いずれにせよ、さもしい人のわがままぶりがわかる英語表現で、強く非難したいときに使えます。

「stoop so low」は、さもしいことをするの英語表現となります。「stoop」とは、「身をかがめる」ということですが、転じて「落ちぶれて～をする」「品位を落としてを～する」「自分を卑下して～をする」という意味になります。それに「so low」という英語が加わっているので、かなり品位を落としているのでしょう。

「むさくるしい」「みすぼらしい」という意味の「さもしい」の英語表現は「seamy」です。「seamy」の「seam」とは、「縫い目」「継ぎ目」のことですが、「seamy」には「むさくるしい」「みすぼらしい」という意味があります。「seamy side」と言えば、「見苦しい側面」という意味の英語表現です。

さもしい人との付き合い方は難しいものですが、いくつかポイントがあります。まず、譲れることは譲ってあげましょう。多少のさもしさなら大目に見て、相手の立場を考えてあげるのです。これくらいならそれほど難しくはありません。

次に、相手によっては、自分がさもしいことをしていることをさりげなく自覚させることも大事です。ただ、あまりはっきり言うと、反発するでしょうから、あくまでもさりげなくです。それで態度を変えてくれれば、助かります。

もう一つの付き合い方は、適度な距離感を保つです。相手がいくらさもしい人でも、自分は距離を置いてそうならないようにします。多少の影響は受けますが、自分は自分と割り切って行動すれば、案外うまく行くものです。

ここまで、「さもしい」の意味、類語、反対語、使い方、例文、特徴、英語表現などについてお伝えしました。「さもしい」という言葉はいい意味では使われません。その意味は、「心が汚い」「心が卑しい」ということです。したがって、使い方によってはひどく人を侮辱した表現となるので、場面をよく考えて使いましょう。