ご多忙・ご多忙中の意味・例文まとめ!メールでの使い方やご多用との違いも解説!

ご多忙・ご多忙中の意味・例文まとめ!メールでの使い方やご多用との違いも解説!

「ご多忙」・「ご多忙中」の意味や使い方の例文をまとめてご紹介していきましょう。メールでのご多忙・ご多忙中の使い方や「多用」との違いも解説していきます。ご多忙・ご多忙中の正しい使い方を知り、ビジネスシーンで正しく使っていきましょう。

記事の目次

  1. 1.「ご多忙中」の意味
  2. 2.「ご多忙中」の類義語
  3. 3.「ご多忙中」の対義語
  4. 4.「ご多忙中」の使い方
  5. 5.「ご多忙中」の例文
  6. 6.「ご多忙中」とご多用の違い
  7. 7.「ご多忙中」の注意点
  8. 8.「ご多忙中」は非常に忙しいこと

「ご多忙中」の意味

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それでは、「ご多忙」「ご多忙中」の意味について解説していきます。「ご多忙中」の意味には「非常に忙しいこと」を意味しています。「ご多忙中」とは「非常に忙しい中」という意味となります。今回は、「ご多忙」「ご多忙中」について意味や使い方、例文、「ご多用」との違いについて詳しくご説明していきましょう。

メールでも「ご多忙」「ご多忙中」の使い方もご紹介していくので、正しい「ご多忙」「ご多忙中」の使い方を知りましょう。それでは、「ご多忙」「ご多忙中」の意味からご説明していきます。

非常に忙しいこと

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「ご多忙中」の意味「非常に忙しいこと」です。「ご多忙」の意味には「非常に忙しいこと」「非常に忙しいさま。」という意味があります。もとになる言葉に「多忙」という言葉があります。それに尊敬語である「お(ご)」を付け加えています。そして「ご多忙」という言葉になっています。

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「多忙」の使い方をして例文をご紹介しておきましょう。「上司の○○は現在多忙です。お会いできる時間がありません。」という使い方例文や「部長の○○さんはいつもご多忙です。」という使い方例文になります。他にも「ご多忙と思いますが、よろしくお願いいたします。」「ご多忙のところまことに申し訳ないのですが。」

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「○○さんはいつもご多忙で会えないんです。」「ご多忙でなによりです。」「ご多忙とのことで、何よりです。」という使い方もできます。この「ご多忙」に「とは存じますが」をつけて「ご多忙とは存じますが」という使い方もできます。この場合の意味としては「非常に忙しいとは思うのだけど」という意味になります。

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「存じます」は「思う」の意味の敬語表現です。「思う」の謙譲語「存じる」に丁寧語をひっつけて「存じます」といった敬語になっています。よって、「ご多忙とは存じますが」の意味は「非常に忙しいとは思うんですが」ということになるのです。よって、「ご多忙中」の意味「非常に忙しいこと」という意味となります。

「ご多忙中」の類義語

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それでは、「ご多忙」「ご多忙中」の意味が分かったところで「ご多用」「ご多用中」の類義語についてご紹介していきましょう。「ご多忙中」の類義語として「立て込む」「多事」となります。この2つの「ご多忙中」の類義語の使い方例文をご紹介していきましょう。

「ご多用中」の類義語が分かれば、より「ご多忙中」への理解が進むことでしょう。それでは、「ご多忙中」の類義語について詳しく見ていくことにしましょう。

立て込む

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「ご多忙中」の類義語「立て込む」です。「立て込む」の意味には「仕事が次々と入って忙しい様子」という意味となります。使い方例文としては「その週は、仕事が立て込んでいます。」「今月は予定が立て込んでいます。」「その日はちょっと無理ですね。この前と違いますので、勘弁して下さい。今週は仕事が立て込んでてんてこ舞なんですよ。」

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「こんなに仕事が立て込むとは思ってもいませんでした。先月とは全く違いのあるシフトですね。」「立て込んでるとこ悪いんだけど、これをちょっとどかしてくれないかな。」「今月は納期が押していて仕事が立て込んでいるんです。納期をずらすかどうか確認してみてくれないかな。」

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「こんなに立て込んだ仕事は最近ではなかったよね。仕事があるのは嬉しいことだね。」「立て込み中申し訳ありませんが、新しい犯人のアリバイが掴めました。さっきとかなり違いがあります。」といった使い方例文となります。

「多忙」「繁忙」と同じような意味の言葉になっています。よって、「ご多忙中」の類義語「立て込む」の意味と使い方例文についてご紹介してきました。

多事

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「ご多忙中」の類義語「多事」です。「多事」とは「たじ」という読み方をします。「多事」の意味には「仕事が多くて忙しいさま」という意味になります。毎日忙しいという意味の使い方例文をご紹介します。「皆様お元気でしょうか?私は、多事の毎日を過ごしております。」

「大学生となり娘は多事の毎日を過ごしております。毎日充実しているようで親としても嬉しい限りです。」

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「毎日多事と思いますが、お体変わりはありませんか?年末には帰れると思うのでその時にお会いできたらと思っております。こちらも毎日多事で嬉しい限りです。」といった使い方例文となります。よって、「ご多忙中」の類義語「多事」の意味と使い方例文をご紹介してきました。

「ご多忙中」の対義語

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「ご多忙」「ご多忙中」の類義語と類義語の使い方が分かったところで「ご多忙中」の対義語についてもご紹介していきます。「ご多忙中」の対義語には「暇」「手透き」「余暇」という3つの対義語をご紹介していきます。

それぞれの意味と使い方についてもご紹介していきます。また、例文もご紹介するので「ご多忙中」の対義語を知り、「ご多忙」「ご多忙中」の理解を深めていきましょう。それでは、「ご多忙中」の対義語「暇」からご紹介していきましょう。

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「ご多忙中」の対義語「暇」です。「暇」の読み方は「ひま」という読み方をします。「暇」の意味は「仕事がない」「手透きの様子」という意味となります。何もすることがなくて、手持ち無沙汰な様子の時に「暇」という言葉を使います。

「暇」を使った使い方例文をご紹介します。「毎日暇で仕方ありません。このままこの店を続けていていいのか不安です。」という使い方例文があります。この例文の意味は「毎日、仕事がない状態です。このままお店を続けていいのか不安です。」という意味の例文になります。

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「毎日暇で仕方ないよ。こんなことなら家族と一緒に旅行に行けばよかったよ。夏休みがこんなに暇で長いなんて思ってもいなかったよ。」「暇過ぎてどうにかなってしまいそうだよ。仕事ができない毎日なんて自分にとっては辛い毎日ですよ。どうか早くなんでもいいから仕事を下さいよ。」

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「暇暇言ってないで、ちょっとは勉強したらどうなのよ!あなたの仕事は勉強でしょう」「暇な時間にできることをしたいと思うのだけど、体がいうことを聞いてくれないんだよね。ずっと眠り続けてしまうよ。」という例文になります。よって、「ご多忙中」の対義語「暇」となります。

手透き

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「ご多忙中」の対義語「手透き」です。「手透き」とは「てすき」という読み方をします。「手透き」の意味には「指し当たってする仕事が途絶えた時間」の意味があります。仕事の勤務時間になって、色々な仕事をこなしていた人は、するべき仕事がなくなっている状態のことを表しています。

「手透き」の使い方例文として「お手透きの方は、こちらにおいで下さい。」という使い方例文ができます。この意味は「時間がある人はこちらに来てください。」という意味の例文となります。他の「手透き」を使った例文をご紹介しましょう。

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「手透きの際はご連絡下さい。我が社は現在新規採用を行っております。」「手透きなのできました。何かお手伝いできることはありますか?」「手透きの方はいませんか?こちらで最後の仕上げを行うので手透きの方は来て下さい。」「手透きになったところで私は帰ることにするよ。なんせ昨日は徹夜でろくに寝ていないもんでね。老体には辛いよ。」

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「手透きになったのでお手伝いに参りました。」「○○さんはいつでも手透きだよね。それにしてもいつも仕事が早くて関心してしまうよ。」となります。ビジネスのシーンで使うことがよくある言葉でもあります。よって、「ご多忙中」の対義語「手透き」について意味と使い方例文をご紹介してきました。

余暇

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「ご多忙中」の対義語「余暇」です。「余暇」の読み方は「よか」という読み方をします。「余暇」の意味には「仕事がない暇な時間」の意味になります。「余暇」を使った使い方例文をご紹介しておきましょう。「彼は今ハワイに行っています。有給を使って「余暇」を楽しみますと言っていました。」となります。

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この使い方例文の意味には「彼は今ハワイに行っています。有給を使って、仕事がない暇な時間を楽しみますと言っていました。」という意味となります。他の「余暇」を使った使い方例文をご紹介していきます。「余暇の楽しみはなんですか?私は、読書をすることです。最近は、ミステリー作品にはまっています。」

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「余暇に楽しみが何にもないんだよ。新しい習い事をしてみようかと考えているんだけど一緒に習わない?」「余暇があっていいよね。私は常に子育てに家事に仕事に余暇なんてこの何年もないのよ。あなたは1回でも私の余暇のこと考えてくれたことあるの?」「余暇を充実させることは社員のとって必要と考えております。」

「余暇には静岡に行く予定です。美味しいお茶が飲めるかと思って楽しみにしています。」「余暇ができたので久しぶりに温泉にでも行って来ようかと思っているんだよ。」といった使い方ができます。よって、「ご多忙中」の対義語「余暇」となります。

「ご多忙中」の使い方

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それでは、「ご多忙中」の使い方について詳しく見ていきましょう。「ご多忙中」の使い方は「目上の上司に使うフレーズ」となります。実際にどんな使い方をするのかについて詳しく解説していきましょう。「ご多忙中」はビジネスシーンで使う使い方をします。

正しい使い方で話すことが求められます。それでは、「ご多忙中」の使い方「目上の上司に使うフレーズ」について詳しく見ていきましょう。

目上の上司に使うフレーズ

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「ご多忙中」の使い方「目上の上司に使うフレーズ」です。「ご多忙中」という言葉は基本的に目上の上司に使うことができるフレーズになっています。使えるシーンとしてお願いであったり問い合わせなどのビジネスメールでも使うことができます。

また、商談や電話でも使うことができるのです。このように「ご多忙中」は目上の上司に使うフレーズであることを覚えておきましょう。それでは、「ご多忙中」の使い方例文をご紹介していきましょう。

「心待ちにしております」の使い方を解説!ビジネスシーンで使う例文や敬語は? | 副業・暮らし・キャリアに関するライフスタイルメディア
メールや手紙などで使われることがある「心待ちにしております」という言い方は、ビジネスでもプライベートでも使える敬語表現です。「心待ちにしております」の使い方の例文や、「心待ちにしております」の言い換えができる類義語をご紹介しましょう。

「ご多忙中」の例文

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「ご多忙中」の意味には「非常に忙しいこと」という意味があります。その「ご多忙中」を使った例文をご紹介していきましょう。「ご多忙中」の使い方例文として「問い合わせのビジネスメール」「商談や電話」2つの使い方例文についてご紹介していきましょう。

「ご多忙中」はビジネスメールでも使うことができます。正しい「ご多忙中」の使い方例文を知って、ビジネスメールや電話、商談での使い方を知りましょう。それでは、「ご多忙中」の使い方例文を2つご紹介していきましょう。

問い合わせのビジネスメール

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「ご多忙中」の例文「問い合わせのビジネスメール」です。上司や目上の方や社外取り引き先に何かお願いをする時や問い合わせをする時に「ご多忙中」を使うことができます。また、何か教えてもらう場合にも「ご多忙中」を使って聞くことができるのです。それでは、「ご多忙中」の例文「問い合わせのビジネスメール」をいくつかご紹介していきます。

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まず始めに何か教えてもらいたい時に送るビジネスメールの例文です。「ご多忙中とは存じますが、ご教示していただきますようお願い致します。」「ご多忙中とは存じますが、ご教示のほどお願い申し上げます。」となります。次に何かの会に参加、出席して欲しい時の使い方メールをご紹介しましょう。

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「ご多忙中とは存じますが、ご参加のほどよろしくお願い申し上げます。」「ご多忙中とは存じておりますが、ご出席いただければ幸いと存じます。」となります。また、何か対応してもらいたい時のメールでの使い方です。「ご多忙中とは存じますが、ご対応お願い申し上げます。」

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「ご多忙中とは存じますが、おとり計らいのほどお願い致します。」となります。また、メールなどの返信が欲しい場合は「ご多忙中と存じます。ご返信いただけましたら光栄です。」「ご多忙中とは存じますが、ご連絡頂けますようよろしくお願いいたします。」「ご多忙中とは存じますが、早めの回答をよろしくお願い申します。」となります。

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そして、何かしら送付して欲しい時には「ご多忙中とは存じますが、送付いただきますようよろしくお願いします。」「ご多忙中とは存じますが、早めの送付をおすすめします。」となります。ビジネスメールを送るときは、このような例文を結びや締めに付け加えてみましょう。相手にあなたの配慮が伝わって好印象を残せることができます。

今回ご紹介した例文は1部になります。お願いたい内容によっても色々ばパターンがあります。使うことでどんどんあなたのメールスキルも上がっていくことでしょう。よって、「ご多忙中」の例文「問い合わせのビジネスメール」について詳しくご紹介してきました。

商談や電話

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「ご多忙中」の例文「商談や電話」です。「ご多忙中」はビジネスメールでも使うことができますが、電話や商談であっても使うことができます。ビジネスメールでの使い方では、「ご査証下さい。」という言葉とは違います。使い方としては、「申し訳ないと思っています。」といった相手への配慮をこめた使い方になります。

商談や電話などのシーンで使うと丁寧な印象を相手にもってもらえることがあります。それでは、具体的に商談や電話での「ご多忙中」の使い方例文をご紹介していきましょう。まずは、電話対応の場合の「ご多忙中」の使い方です。

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「(取り引き先)「承知しました。それでは、ご依頼サンプルを明日中に手配いたします。お届けには1週間頂いております。あらかじめご了承下さい。(あなた)ご多忙中とは存じますが、よろしくお願いいたします。それでは、失礼いたします。(取引先)この度はありがとうございました。失礼いたします。」となります。

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ここで「ご多忙中」の例文「問い合わせのビジネスメール」「商談や電話」でご紹介した「ご教示」について意味を補足しておきます。「ご教示」の読み方には「ごきょうじ」という読み方をします。「ご教示」の意味には「教える事」という意味があります。「幸いです」という意味には「嬉しいです」という意味があります。

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「存じる」には「思う」という意味の謙譲語です。「いただけましたら」の意味には「いただく」という謙譲語に丁寧語の「ます」をつけた言葉に仮定表現である「たら」をつけた言葉となります。よって、「ご多忙中」の例文「商談や電話」について使い方と例文をご紹介してきました。

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「とりあえず」という言葉を使う際には注意が必要です。なぜなら、「とりあえず」は敬語ではないため、ビジネスシーンではマナー違反となるからです。本記事では「とりあえず」を敬語として使いたい場合の表現方法や例文を紹介します。

「ご多忙中」とご多用の違い

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「ご多忙中」の意味には「非常に忙しいこと」という意味があります。同じような意味として「ご多用」という言葉があります。「ご多忙中」と「ご多用」との違いについて詳しく解説していきます。「ご多用」と「ご多忙中」の違いを解説するために「ご多用を使用するケース」についてご紹介していきましょう。

「ご多用」は「文字として書き表す場合に使用」することになっています。「ご多忙中」と「ご多用」の違いについて正しい違いを知り、ビジネスでの正しい使い方をしていきましょう。それでは、「ご多忙中」と「ご多用」の違いについてご説明していきます。

ご多用を使用するケース

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「ご多忙中」とご多用の違い「ご多用を使用するケース」です。「ご多忙」と「ご多用」の意味の違いはあるのでしょうか。結論からいうと「ご多忙」と「ご多用」には大きな違いはありません。「ご多忙」を使った例文として「ご多忙な毎日ですね。」ということを聞いたことがあるでしょうか。

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一方「ご多用」を使って「ご多用な毎日ですね。」ということは聞いたことがないはずです。「ご多用」を使うのは冠婚葬祭の挨拶に使うことになっています。日本古来から伝わっている儀式で使うこととなっているのです。「ご多用」には改まった印象の表現です。

例えば「本日は、ご多用の所新しい船出に出発する若い2人のために、お越しいただきましたありがとうございました。」「本日はご多用にも関わらず、ご会葬およびご焼香を賜りまして、ありがとうございました。お陰をもちまして故○○の葬儀告別式を滞りなく済ませることができました。」というようになります。

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冠婚葬祭で「ご多用」を使うことになっています。他にご多用の使い方をご紹介しましょう。「ご多用とは存じますがよろしくお願い致します。」「ご多用中とは存じますが、よろしくお願いします。」「ご多用の折とは存じますが、よろしくお願いします。」「ご多用中大変恐縮ではございますが、よろしくお願いいたします。」

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「ご多用のところ大変恐縮いたします。」「ご多用の折、大変恐縮しております」という使い方になります。この場合に使った敬語を補足して意味をご紹介しておきましょう。「折」は「おり」という読み方をします。「折」には「季節」「時節」という意味があります。「存じます」というのは「ぞんじます」という読み方をします。

「存じます」の意味には「思います」の意味の敬語となります。謙譲語としても意味となります。「大変恐縮ですが」をより固い表現に言い換えると「大変恐縮ではございますが」という表現にすると、より畏まった表現になります。

文字として書き表す場合に使用

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「ご多忙中」とご多用の違い「ご多用を使用するケース(文字として書き表す場合に使用)」です。「ご多忙中」と「ご多用」の違いには、大きな違いはありません。お客様への手紙やインターネットでのイーメールなどには「ご多用」を使う場合は多くなっています。

ここで注意したいのが「ご多忙」の文字に使われている「忙」という字には、「心」のヘンである「りっしんべん」と「亡」の「なくなる」「うせる」「失う」「滅びる」「逃げる」という字でできた文字です。「忙」には「忙しくて心を失っている」「忙しいと心がなくなる」という意味になってしまいます。

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1部の人ではありますが、「ご多忙」の文字に抵抗がある人もいます。そのため「ご多用」とあえて使う人もいることを覚えておきましょう。このように「ご多忙」と「ご多用」の意味を理解しておくことが必要です。

ビジネスの文章を書く場合は自分と相手との関係性を考えて使うようにしていくようにしましょう。会社の上司や学生時代の恩師や先輩、職場のクライアントや親しい友人や会社の同僚や後輩、学生時代の友人というように見極めていく必要があります。

「ご多忙中」の注意点

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それでは、「ご多忙中」の使い方として注意点をご紹介していきましょう。「ご多忙中」の使い方の注意点として「暇な相手にも使用可能」「お願いする際の気遣いに使用」「忌み言葉だがメールで使用可能」ということになっています。

「ご多忙中」の使い方の注意点を知り、正しい「ご多忙中」の使い方をしましょう。注意点を知っていれば正しく「ご多忙中」が使えるようにしっかりと読んでみて下さい。

暇な相手にも使用可能

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「ご多忙中」の注意点「暇な相手にも使用可能」です。「ご多忙中」には本来の意味として「非常に忙しいこと」という意味があります。かといっても相手が本当に忙しい人でなくて暇な相手であっても使える言葉になっています。実際には相手への配慮をこめた意味があるので、メールを送る時には「ご多忙中」と使うことができます。

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例えば、あの人は毎日暇そうにしているから「ご多忙中」を使うと失礼かなということは全くありません。ビジネスメールで「ご多忙中」を使うのは相手が忙しくても、そうでなくても使うことができます。「いつもお世話になっております。」というような社交辞令のような表現でもあります。

社交辞令とは相手に気遣う時に使う言葉です。ですので、「ご多忙中」を使う場合は、相手の暇かそうでないかを配慮する必要がありません。よって、「ご多忙中」の注意点「暇な相手にも使用可能」ということについて詳しく解説してきました。

お願いする際の気遣いに使用

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「ご多忙中」の注意点「お願いする際の気遣いに使用」です。ビジネスは決して1人でするものではありません。自分の仕事を見回してみても、同僚、上司、クライアント、社長、社外のパートナーというようにたくさんの人とチームになって仕事をしています。そういった意味でビジネスメールでは「お願い」することが多くなってきます。

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「ご多忙中」とはそういった「お願い」をする時にちょっとした気遣いや心遣いに「ご多忙中」を遣うことで好感度をアップすることができます。

例えば、お客さんとアポイントをとる際に「10月12日に貴社でお伺いしたいと存じております。ご都合のほどはいかがでしょうか。ご多忙中とは存じます。ご検討よろしくお願い申しあげます。」といった使い方をします。よって、「ご多忙中」の注意点「お願いする際の気遣いに使用」について詳しくご説明してきました。

忌み言葉だがメールで使用可能

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「ご多忙中」の注意点「忌み言葉だがメールで使用可能」です。「忙」の文字は忌み言葉になっています。ビジネスマナーとして「ご多忙」「お忙しいところ」という使い方はビジネスメールには使わないようにと指導している人も少なくありません。

それは、「忙」の字には「亡くなる」という意味の文字が含むために、縁起の悪い文字であると考えているからです。こういう言葉を「忌み言葉」と呼ばれています。「忌み言葉」とは「いみことば」という読み方をします。しかし、ビジネスメールでは「忙しい」「ご多忙中」「ご多忙」という言葉を使っても何の問題もありません。

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どうしてかというと「忙しい」「ご多忙」「ご多忙中」にはよい意味もあるからです。「忙しい」「ご多忙中」「ご多忙」という言葉には2通りのニュアンスがあります。相手への配慮とともに「ビジネスがうまくいっている」というよい意味も含まれているからです。

ですので、ビジネスメールで「忙しい」と遣うのは問題もないですし、当たり前のことになります。ここで注意してもらいたいのは、「お見舞い」「結婚式」「出産」といった場面では「忙」は遣うことはできません。

この場面では「ご多用」を使うようにしましょう。よって、「ご多忙中」の注意点「忌み言葉だがメールで使用可能」について詳しく解説してきました。

「ご多忙中」は非常に忙しいこと

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「ご多忙中」について詳しくご説明してきました。「ご多忙中」の類義語として「立て込む」「多事」があります。そして対義語として「暇」「手透き」「余暇」があるのです。「ご多忙中」は目上の上司に使う言葉です。

また、「ご多忙中」と「ご多用」の違いについてもご紹介してきました。2つの意味には大きな違いはありませんが、時と場合によって使い分ける必要があります。「ご多忙中」はビジネスメールで使うことができる言葉です。相手への配慮をこめた言葉でもあるので、ビジネスメールの最後には付け加えたい言葉です。

大原 悦子
ライター

大原 悦子

食べることと、貯金が大好きです。最近は、断捨離をするのにはまり、本当に必要なもので暮らす生活に憧れる毎日です。断捨離のお陰で、生活のなかに「面白い」「楽しい」と思えることを発見することができるようになりました。

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