忘年会は最初の挨拶での掴みが重要!
年末になると忘年会を行う会社はとても多く、忘年会を楽しみにしている人も少なくありませんが、忘年会の幹事を任された場合、どのような挨拶をすれば良いのかと戸惑ってしまう人も結構多いです。
元々話術などに自信がない人などにとっては、忘年会の挨拶の文句を考えるだけで苦痛でしょう。ですが、忘年会の挨拶は最初の挨拶での掴みさえ何とかなれば、あとは何とかなりますのでそう難しく考える必要はありません。
忘年会の幹事を任された時にどのような挨拶をすれば良いのか、忘年会の挨拶についてご紹介していきましょう。
忘年会の主な流れ
まずは忘年会の主な流れについてご紹介します。会社にもよりますが、忘年会にはだいたいの流れがあり、それに従って忘年会を進行していくことが多いです。忘年会の幹事を任されたら、まずは忘年会の流れを把握しましょう。
とはいえ忘年会の挨拶などはとても短い時間ですので、忘年会のメインは歓談と飲食です。忘年会の時間のほとんどは歓談と飲食ですので、あと忘年会における単純な流れを把握しておけば大丈夫です。
忘年会の流れとはどのような流れなのか、挨拶なども含めて忘年会の流れについてご紹介しましょう。
開会の挨拶
忘年会の流れの一つ目は、開会の挨拶です。初めて幹事を任された場合、この開会の挨拶で緊張することも多いですが、開会のあいさつのコツは「元気に簡潔に」ですので、これに気をつければ開会のあいさつにふさわしい挨拶になります。
開会の挨拶は、忘年会の開始の宣言と簡単な自己紹介だけでOKです。ただし自己紹介と言ってもそう長々と挨拶する必要はありません。幹事であることと自分の部署名と名前を言って「よろしくお願いします」と言うだけです。
始めの挨拶
忘年会の流れの二つ目は、始めの挨拶です。開会の挨拶の言葉に引き続いて始めの挨拶をします。始めの挨拶ではまず、グラスにビールを注ぐことを促し、この後の乾杯に備えます。そして皆がグラスにビールを注いでいる間にまた短い挨拶をします。
忘年会に出席してくれたことへのお礼と、不慣れながら忘年会の進行を頑張る旨を伝えましょう。そして皆がグラスにビールなどを注いだことを確認し、その後の乾杯の音頭につなげます。
乾杯音頭
忘年会の流れの三つ目は、乾杯音頭です。始めの挨拶をしている間に皆に乾杯の準備をしてもらっていますので、グラスに飲み物を注いで乾杯の準備ができたかどうかを一応確認しておきます。その後忘年会の開始を宣言して乾杯の音頭を取ります。
忘年会の流れの中で、開会の挨拶から乾杯の音頭まではひとつの流れで一気に進めますので、テンポよく元気にはきはきと話しましょう。幹事にはこの後も色々と仕事がありますので、最初の挨拶はスムーズに進めておく必要があります。
歓談と会食
忘年会の流れの四つ目は、歓談と会食です。忘年会のメインは歓談と会食で、参加者は自由に飲んだり食べたり話をしたりできます。レストランなどの場合は席を移動してはいけない場合もありますが、和室の場合は席の移動は自由な場合が多いです。
皆が自由に飲み食いをしている中でも、幹事は余興に備えて準備をしなければなりません。さっと飲み食いをして、ある程度腹ごしらえができたら余興の準備をする必要があります。幹事は忙しいのでてきぱきと行動しましょう。
余興
忘年会の流れの五つ目は、余興です。大企業などの場合はビンゴゲームが余興の主流で、ちゃんと景品もありますが、中小企業などの場合にはそういうわけにもいかないこともあります。予算が限られているなら、カラオケなどを余興にすると良いでしょう。
社内にマジックなどが出来る人がいれば、そういう人に余興をお願いしておくことをおすすめします。忘年会の余興には、予算があればビンゴゲームがおすすめですが、予算がなければそれなりの工夫をすることが大切です。
締めの挨拶
忘年会の流れの六つ目は、締めの挨拶です。忘年会の時間は限られていますので、終わりの時間が近づいたら、幹事は締めの挨拶の準備をします。締めと言っても開会の締めではなく、一本締めの挨拶です。忘年会の締めには一本締めをすることが多いです。
忘年会の終わりが近づいたことを告げ、一本締めをすることを宣言したら「お手を拝借、よおー」と声掛けをして手を一回叩いて一本締めを全員でしましょう。この時点では酔っぱらっている人も多いので、できるだけ大きな声で呼びかけるのがポイントです。
閉会の挨拶
忘年会の流れの七つ目は、閉会の挨拶です。一本締めの挨拶をした後そのまま続けて閉会の挨拶をします。二次会の店などが決まっている場合は、その案内もしておきます。宴会場などを借り切っている場合、店の迷惑になりますのでさっさと店を出なければなりません。
閉会の挨拶は短く簡潔にして、皆に移動や帰宅を促します。忘れ物がないか呼びかけるなど、最後まで皆の様子に気を配るのも幹事の努めのひとつです。閉会の挨拶をして店を出れば幹事の仕事も終わりです。
一般企業の忘年会での幹事の挨拶
忘年会の流れについてご紹介しましたので、次は一般企業の忘年会での幹事の挨拶についてご紹介します。中小企業などは一般企業になりますが、一般企業と大企業とでは忘年会の規模なども異なりますので、挨拶も少し異なります。
一般企業の忘年会での幹事の挨拶はどのようにすれば良いのか、一般企業の忘年会での幹事の挨拶の例文をご紹介しましょう。
開会の挨拶の例文
一般企業の忘年会での幹事の挨拶の例文の一つ目は、開会の挨拶の例文です。まず「皆さん、お疲れ様です」という挨拶から始まって「今年も色々とありましたが、皆さんのおかげで乗り切ることができました」と皆への労いの言葉を言いましょう。
そして「今年もまだ数日残っていますが、今夜は食べて飲んで楽しみましょう」と、忘年会をこれから始めることを伝えます。元気よく簡潔に、開会の挨拶の言葉を述べるのがポイントです。
乾杯の挨拶の例文
一般企業の忘年会での幹事の挨拶の例文の二つ目は、乾杯の挨拶の例文です。まず「乾杯の音頭を取らせていただきます」と自分が乾杯の音頭を取ることを伝え、「皆さんどうぞグラスをお持ちください」とグラスを持つことを促します。
その後は「一年間本当にお疲れ様でした」と労いの言葉を述べて、「今夜は美味しい料理と美味しいお酒で一年の疲れを癒しましょう」などと言ってから「乾杯」と言いましょう。
締めの挨拶の例文
一般企業の忘年会での幹事の挨拶の例文の三つ目は、締めの挨拶の例文です。まず「お時間が迫っていますので、ここでいったん締めさせていただきます」と言い、二次会の予定があるなら二次会へのお誘いの言葉も言っておきます。
そして「皆様この一年本当にお疲れ様でした」「来年も皆で会社を盛り上げましょう」などと言った後、「それでは最後に一本締めを行いたいと思います」と一本締めを促し、掛け声をかけて一本締めをすれば終わりです。
中小企業などの一般企業の忘年会は、人数も少なくアットホームな雰囲気がありますので、そう堅い挨拶をする必要はない場合が多いと言えます。
大手企業の忘年会での幹事の挨拶
一般企業の忘年会での幹事の挨拶についてご紹介しましたので、次は大企業の忘年会での幹事の挨拶についてご紹介します。中小企業などの一般企業の忘年会とは違い、大企業の忘年会は規模がとても大きいことがあります。
中小企業などの忘年会は規模が小さくアットホームな雰囲気ですが、大企業の場合は少し改まった雰囲気も必要です。それでは、大企業の忘年会での幹事の挨拶の例文をご紹介しましょう。
開会の挨拶の例文
大企業の忘年会での幹事の挨拶の例文の一つ目は、開会の挨拶の例文です。中小企業とは違って大企業では少し堅い感じの挨拶をする必要があります。時間が来たら「お時間となりましたのでこれより忘年会を開会致します」などと挨拶をしましょう。
その後「本日司会進行を務めさせていただきます営業部のAと申します。どうぞよろしくお願い致します」などと自己紹介をしてから、皆に労いの言葉を述べたり、その年を振り返っての挨拶をします。
「皆様今宵は仕事のことは忘れて、飲んで食べて盛り上がりましょう」などと挨拶をしたら、乾杯の挨拶につなげます。
乾杯の挨拶の例文
大企業の忘年会での幹事の挨拶の例文の二つ目は、乾杯の挨拶の例文です。開会の挨拶とは別の人が乾杯の音頭を取る場合にはまず「ご指名を受けましたBでございます」と挨拶します。そして「僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます」と言います。
皆がグラスを持ったかどうか確認したら、「皆さんご唱和お願いいたします」「今年一年間本当にお疲れ様でした」「今夜は一年の疲れを癒して楽しみましょう」などと挨拶をした後、「乾杯」と言って皆に乾杯をしてもらいます。
締めの挨拶の例文
大企業の忘年会での幹事の挨拶の例文の三つ目は、締めの挨拶の例文です。まず「宴もたけなわではございますが、お時間が迫っておりますので締めの挨拶をさせて頂きます」と、忘年会がもう終わることを皆に告げます。
「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございました」とお礼を述べて、一年を振り返る言葉と来年に向けての言葉を簡潔に述べます。二次会の案内などをしたら「我が社の来年の一層の発展を祈念して一本締めを行います」と言いましょう。
掛け声をして一本締めを皆でしたら忘年会はここで終わりになります。一般企業でも大企業でも、忘年会の挨拶は短く簡潔に元気よくすることが大切ですので気をつけましょう。
忘年会の面白い挨拶
一般企業と大企業の忘年会の挨拶の例文をご紹介しましたので、次は忘年会の面白い挨拶についてご紹介します。会社には時々面白い人がいて、面白い挨拶を聞くことがあります。面白い挨拶は場を盛り上げますので、忘年会にぴったりと言えます。
ですが会社によっては忘年会で面白い挨拶などをすることが許されず、堅いきちんとした挨拶しかできないといった場合もあり、忘年会で面白い挨拶をすることができる会社と、面白い挨拶ができない会社とがあります。
ですが面白い挨拶ができそうなら、ぜひ面白い挨拶をしたいという人も少なからずいるでしょう。それでは、忘年会の面白い挨拶についてご紹介しましょう。
場の雰囲気に合わせて使ってみよう!
忘年会で面白い挨拶が許されるかどうかは場の雰囲気にあります。例えば開会の頃は面白い挨拶は受け入れられそうになくても、お酒が入った閉会の挨拶なら面白い挨拶を受け入れてもらえて、場が盛り上がる可能性が高いです。
閉会の挨拶で「皆さん、今年の嫌なことは忘れても、月曜に会社に来ることは忘れないで下さい」と言ったり、「この後帰る家を忘れたりしないで下さい」と言ったりするのは忘年会の面白い挨拶の鉄板ですが、皆が酔っていると結構笑いが取れます。
また、既婚者に対して「この後まっすぐ家に帰らないと奥様に叱られますよ」「奥様を怒らせるとお正月休みが針のムシロになりますからね」などというのも面白い挨拶です。
忘年会の挨拶スピーチのコツ
忘年会の面白い挨拶についてご紹介しましたので、次は忘年会の挨拶スピーチのコツについてご紹介します。初めて忘年会の幹事を任された人は、大勢の前で何をどう話せばよいのかわからず、色々と悩んでしまって当日まで頭を抱えていたりします。
普段から人と話すのすら苦手だという人ならともかく、普通に人と話して冗談など言えるのなら、忘年会の幹事を任されてもそう悩む必要はありません。忘年会の司会進行を任されても、普段話しているように緊張せずに話せば大丈夫です。
多少の向き不向きはありますが、余程人と話すのが苦手だという人でもなければ、忘年会の挨拶スピーチはそう難しくありません。
ユーモアや冗談を交える
忘年会の挨拶スピーチのコツとして、ユーモアや冗談を交えることが挙げられます。先にご紹介した忘年会の面白い挨拶などもそうですが、人を大笑いさせるユーモアや冗談でなくても、人をくすっと笑わせる程度のユーモアや冗談が言えれば場は盛り上がります。
普段から冗談を言って人を笑わせるのが好きだという人などは忘年会の幹事に向いていますが、そこまでではなくても普段から時々冗談を言うことができる人なら、忘年会でユーモアや冗談を交えた挨拶をすることができるでしょう。
忘年会の挨拶スピーチにおいてユーモアや冗談を交えることは、忘年会を盛り上げる上でとても大切ですので、ちょっとした冗談などを交えることをおすすめします。
忘年会の挨拶は雰囲気に合わせてきっちりきめよう!
忘年会の流れや、忘年会の挨拶や例文などを色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。忘年会は会社ごとにそれぞれ雰囲気が違いますので、堅い挨拶が通例なら堅く、砕けた挨拶が通例なら冗談を交えるなど、雰囲気に合わせてきっちり決めましょう。