恋愛ABCの意味を解説！続くHIJKについても合わせてチェック！

あなたは「恋愛ABC」というものを知っていますか？これはかなり古い言葉なので、20代、下手すると30代の人も知らないかもしれません。古い話になりますが1981年に沖田博之というアイドルが「E気持ち」という曲でデビューしました。

沖田博之は当時、原宿の歩行者天国で、竹の子族という特徴的な服装でダンスを踊っている少年少女たちの中で、注目されていました。そこからスカウトされ、芸能界に足を踏み入れます。

沖田博之は当時、不良っぽい青年のアイコンのような人でした。デビュー曲の「E気持ち」の中に、恋愛ABCが描かれていました。好きになったアノ子との恋の歌で「Aまで行った」「Bまで済んだ」「Cまでスムーズ」といったフレーズが並びます。

これはどういう意味なのでしょうか？タイトルの「E気持ち」のEは、「良い気持ち」と恋愛ABCをかけた言葉となっています。非常に意味深で、セクシーな歌でした。

また、同時代に横浜銀蝿というツッパリ風のルックスのバンドが「ツッパリ High School Rock'n Roll（試験編）」で、「今夜もお勉強、彼女とABC」と歌いました。これも英語の勉強をしていたという意味ではありません。

不良たちが親の目を盗んで、彼女といけないことをしているという意味でした。恋愛ABCは、当時ちょっと不良っぽかった少年少女たちが使っていた隠語です。

不純異性交際に大人たちが顔をしかめていた頃、大人の目を盗んで、少年少女たちは恋のタイミングを順序を踏んで進めていきました。恋愛ABCをリアルに使っていた世代は、現在のアラフォー、アラフィフ世代でした。

恋愛ABCのAの意味は、「キス」のことです。恋愛は、男と女が出会って、愛を育み、それぞれのタイミングでたどり着くステップのようなものがあります。1980年代の中学生や高校生たちは、「キスまで行った」ことを、「Aは済ませた」と言っていたようです。

この時代、キスであっても話題に上らせるのには恥じらいがありました。自分は彼氏、彼女とキスをする関係になったのだということを「Aまで」といった表現をしていました。

恋愛ABCのBの意味は、「ペッティング」です。この言葉自体、今はあまり使われなくなりました。恋愛ABCでは、Aが始まりで、Cがゴールのようなものでした。AとCの間のBというタイミングは、Cに行くまでの準備段階のようなものでした。

簡単に言えば、愛撫のことです。性行為を行う準備段階で、胸や性器に触れたり、髪を撫でたり、手を握ったりする一連の行為をペッティングと呼びます。

「Bまで行った」という言葉の意味は、恋愛においてAのタイミングのその先に進んだということです。恋愛でAより進んだという意味で、Bと名付けられたようです。

恋愛ABCのCの意味は、「セックス」です。今の時代の恋愛では、ペッティングとセックスの境界線は曖昧かもしれません。ペッティングだけで満足することなく、タイミングを置かずにセックスに突き進むのではないでしょうか？

その点、古い世代の恋人たちは、ペッティングからセックスに行くまで、1つの大きな段階としてとらえられていました。そのため、挿入行為のないペッティングと、挿入行為のあるセックスをきちんと分けて考えていたようです。

1980年代の古い世代の恋愛ABCでは、Cのセックスがゴール地点でした。時代は巡り、1980年代も古い時代となりました。もう恋愛ABCは古い言葉であり、死語に近いとも言われています。

今どきは、恋愛ABCではなく、恋愛HIJKと言われているようです。これも恋愛に関する隠語です。ではどういう意味なのでしょうか？ここに古い時代の恋愛観と今どきの恋愛観の意味の大きな変化があるようです。

今どきの恋愛に関する隠語は、恋愛HIJKとなっています。恋愛HIJKのHは「エッチ」です。古い恋愛ABCの「セックス」と呼ばないところが、非常に今っぽいのではないでしょうか？

古い言葉である恋愛ABCでは、キスから始まり、セックスがゴールでした。しかし恋愛HIJKでは「エッチ」から始まります。

恋愛HIJKのIの意味は「アイ（愛）が生まれる」です。Hを「エッチ」とし、Iを「アイ」としているところは誰もが納得なのではないでしょうか？

しかし恋愛ABCと違って、恋愛HIJKでは、まず体の関係から始まって、愛が生まれるのはその後ということになります。古い世代の恋愛の考え方から、大きな変化が出てきたと言えるのではないでしょうか？

恋愛HIJKのJの意味は「ジュニアができる」です。恋愛の段階におけるタイミングとしては、あまりにも順番通りなのは、非常に興味深いのではないでしょうか？

まずHの「エッチ」の後にI「愛が生まれ」、その次のタイミングでJの「ジュニアが生まれる」というのが今どきの順序のようです。

恋愛HIJKの最後のKの意味は「結婚する」です。言われればなるほどと納得してしまう、順序とタイミングなのではないでしょうか？恋愛ABCの頃の古い世代のお付き合いは、まず愛が生まれてから、キスをして、順序を踏んでいきます。

しかし今どきの恋愛は、身体の関係ができてから、愛が生まれ、その結果子供ができたので、結婚するという順序になっています。これは今では全然珍しいことではありません。

平成の頃には「できちゃった婚」などと呼ばれ、現在では「授かり婚」と名称も変わってきました。こうしたタイミングを踏んで、結婚に到達するカップルが増えているのは事実ではないでしょうか？

恋愛ABCだけでなく、恋愛HIJKのタイミングを踏んでゴールインするという、多種多様な恋愛のステップが存在する時代なのだと言えるでしょう。

恋愛ABCは恋愛のステップのそれぞれのタイミングについて言い表すものでしたが、恋愛HIJKは、単なる頭文字だったり語呂合わせだったりするものが多いようです。

Hの「エッチ」から始まる恋愛HIJKと違い、Aの「キス」から始まる恋愛ABCには、続きがあることを知っていますか？恋愛ABCでは、Cの「セックス」が恋人たちのゴールでありました。

しかし、Cの後にはその行為を行った代償のような重要な問題が起きます。Cだけで終わりではない恋愛ABCのその後を見ていきましょう。

恋愛ABCが隠語で使われていた1979年10月から1980年3月まで、「3年B組金八先生」のファーストシーズンが放送されました。海援隊の武田鉄矢が「金八先生」という熱血教師を演じ、主題歌の「贈る言葉」は卒業式の定番ソングとなりました。

また「金八先生」の生徒役だった田原俊彦や近藤真彦などがスーパーアイドルとなって旅立っていきました。そのような社会現象となった学園ドラマなのですが、その時に主題となったのが「15歳の母」でした。

中学三年生役の女優杉田かおるが、15歳で妊娠するという難しい役を演じて話題になりました。恋愛ABCではCのセックスがゴール地点のように考えらていました。しかし「金八先生」で少女が妊娠したことから、Dは「妊娠」という意味のが加わったようです。

「金八先生」では15歳の少女の出産までが描かれました。15歳の少年少女の間に子供が生まれるという衝撃的な内容でしたが、法律で男子は18歳まで結婚はできません。そのため、「金八先生」ではDの「妊娠」がゴールでした。

「金八先生」はスペシャルも含め、2011年まで放送されました。その中で卒業生たちのその後も描かれました。15歳で父と母になった少年と少女は、結婚できる年齢になると結婚します。

これがDの「出産」の次ですから、Eが「結婚」ということになります。ただ、E以降はあまり浸透したとは言えませんでした。中学生や高校生は性の問題に興味津々でしたが、現実問題として今の恋愛が結婚に結び付くと考えるには幼過ぎたのかもしれません。

Eの「結婚」の次のタイミングとして、Fが来るわけですが、意味は「家族になる」となります。こうして見ていくと、恋愛ABCの頃の古い世代の恋愛事情は、今とはだいぶ違うようです。恋愛HIJKと違って、まずキスまでが大きな1つのステップとなります。

好きになり、一緒に過ごすうちに、中身も含めて好きになって、キスをするという具合に順序を踏んでいきます。エッチから始まる恋愛HIJKと違い、恋愛ABCは段階を踏んで少しずつ相手のことを知っていくことが重要になってきます。

恋愛ABCがあるのなら、最後のZもあるのではないかと考えるかもしれません。恋愛ABCは地方でそれぞれに独自の進化を続けていきました。アルファベットの意味は地方によって変わっていきました。

そうなるとアルファベットの最後に当たるZはどういう意味になるのでしょうか？アルファベットの終わりであることから、Zは「終わり」の意味であることだけは、どこの地方でも共通だったようです。

しかし、その終わり方が何を示すのかは、地方によってバラバラでした。Zは「望まない妊娠」だったり、「できちゃった婚」だったり、「失恋」だったり、「離婚」だったり、果ては「家庭崩壊」という意味もあったと言われています。

子供世代がアラフォーやアラフィフに「恋愛ABCって何？」と聞いてみると、当時の甘酸っぱい思い出を思い出しながら、説明してくれるのではないでしょうか？

それでは恋愛ABCと恋愛HIJKとの違いは何なのでしょうか？ただ単に使われていた時代の違いというわけではなさそうです。

恋愛ABCが流行ったのは、1980年代です。今では古い言葉でもあります。恋愛HIJKができたのは、なぜでしょうか？

恋愛ABCが考え方や意味が古いものになったので、新しく出た言葉なのかもしれません。しかしアルファベットの羅列という点では、恋愛HIJKは恋愛ABCに倣ったものでしょう。

恋愛ABCはキスまでが最初のステップになります。カップルはお互いのタイミングをはかりつつ、1つ1つのステップを踏んで、恋愛を育んでいきます。ゆっくりとお互いを知って、距離を縮めていきます。

何より互いを大事にする気持ちが大きいのではないでしょうか？相手の気持ちをくみながらステップを踏んでいく恋愛ABCは健全な付き合いであると言えるのではないでしょうか？

恋愛ABCの段階において最終段階はセックスです。古い世代のカップルは少しずつ距離を縮めていき、少しずつ心を開いていきました。セックスは恋愛する2人の一大イベントでした。それはABCのCが最後だからではなく、互いを大切にした最終到達点になるからです。

いっぽうで恋愛HIJKでは、エッチから始まる恋愛となります。最近のカップルは気持ちで恋愛をするのではなく、肉体の相性を確かめることから始める傾向にあるのかもしれません。最初の段階のエッチの時、2人の間に愛はありません。エッチの後に愛が生まれます。

恋愛HIJKは、できちゃった婚を意味しています。エッチして、愛が生まれてから、Jでジュニアができ、Kでめでたく結婚となります。子供ができたことで結婚を意識していなかった2人が結婚を意識するというのは、最近ではよくあるパターンなのではないでしょうか？

子供ができてから結婚することは、今では珍しいことではありません。「順番が違うのでは？」と古い世代からは言われそうですが、世の中は当たり前のように、こうした愛の形を祝福しています。

恋愛ABCは恋愛隠語として、当時の若い人たちに親しまれてきた言葉です。ところで恋愛はアルファベット通りに辿るのが正解なのでしょうか？恋愛のステップというのは、その時代その時代の流れや空気感で変化していきます。

最初にキスがあって、それから次のステップに進まなけらばならないというものではありません。キスまでを1つのステップとする恋愛ABCは恋愛の順序ではありません。決してこうしなくてはならないというものでもありません。

現在使われている恋愛HIJKでは、キスではなくエッチが最初に来ています。隠語の順序に囚われるのではなく、何が重要かお互いの思いを尊重しながら、お互いのペースで愛を育んでいくのがよいのではないでしょうか？

キスら始まりセックスに到達する恋愛ABCは、最終的には結婚に向かって進んでいく考え方と捉えられるでしょう。結婚を意識したまま歳を経れば、焦る気持ちもでてくるのではないでしょうか？

しかし大事なのは、常に相手の心です。相手に結論を急がせるような行動は避け、お互いのペースに合わせて、恋愛を進めていくのが大事なのではないでしょうか？相手を尊重する意味でも、恋愛ABCの順序をもう一度考えてみるのもいいかもしれません。

理想のキスのタイミングとはどういったものでしょうか？こればかりは、人それぞれなのではないでしょうか？キスした男性は理想的なタイミングだったとしても、女性の側は「なんでここで？」と考えることもあるでしょう。

オーソドックスな理想のシチュエーションとして、ふとした瞬間に自然にして欲しいというものが多いのではないでしょうか？男性がキスをしようと考える場所は、2人きりになれるところが多いでしょう。

大人になっても忘れられないファーストキスや、今の恋人との思い出のキスなど、大事なキスの思い出はいろいろです。いまいちキスが盛り上がらないと感じている人は、いろいろな人の経験談を参考にしてみるといいかもしれません。

恋愛ABCの中でもBのペッティングは、Cのセックスに至るまでの重要な段階です。エッチから始まる恋愛HIJKでは考えられない行為かもしれませんが、男女が気持ちを確かめ合い、Cのセックスまで行く前のステップとして非常に重要な要素です。

ペッティングに求められることは、お互いが気持ちよくなるということなのではないでしょうか？愛し合う2人がお互いの全身にキスをしたり、舐め合うという行為はもっと見直されるべきなのかもしれません。

恋愛ABCで最後の到達点となるセックスですが、最適のタイミングはいつなのでしょうか？付き合ってすぐにセックスをすると、軽く見られるのではないかと不安に思うかもしれません。しかしあまり焦らし過ぎると嫌われてしまうかもしれないと悩むかもしれません。

男性がセックスをしたいと考えるタイミングは、意外に出会ったその日というのが少なくありません。ただ女性がセックスをしたいと考えるタイミングは、付き合って1ヶ月という声が多いのも事実です。

女性はプラトニックなデートも楽しみたいと考えている人が多いようです。男性は熱情のあまり、すぐに求めがちですが、こうした女性の気持ちも考えた上で、最高のタイミングを探してみましょう。

恋愛ABCについて見てきましたが、そもそもABCとはどういう意味なのでしょうか？よく「〇〇のイロハ」と言われることがあります。そもそもイロハとは、歌の最初の3文字です。

転じて仮名文字や、物事の初歩を示したり、基本を意味するものです。ABCもイロハと同じような意味があります。物事の基礎だったり、とりあえず始めてみる時の初歩の意味もあります。

そのため、恋愛ABC以外にも、「〇〇のABC」というものがいくつか存在します。恋愛ABCの他にある、「〇〇ABC」について見ていきましょう。

恋愛ABC以外の「〇〇ABC」の1つ目は、子育てのABCです。これはイタリアの子育て法が基本となっています。Aは「アモーレ・ミオ」です。子供を呼ぶ時の愛称のことで「マイラブ」といった意味があります。イタリアの人は子供をこうう呼びます。

「愛しているよ」といった意味が込められています。Bは「バーチ・エ・アッブラッチ」です。これはハグとキスを表します。愛情に溢れたスキンシップが大事という意味になります。

Cの「コンプリメンティ」です。褒めることを意味しています。子供を褒めて、自信を与えたり、愛されている実感を持たせるということです。

恋愛ABC以外の「〇〇ABC」の2つ目は、「エッチのABC」です。これは恋愛ABCに似ていますが、エッチの段階として捉えることができます。Aは「キス」です。Bは「前戯」です。Cは「挿入」です。

キスから始まり、愛撫をほどこし、挿入するというのは、エッチのステップとして通常のものと考えられることでしょう。

Bの「前戯」なしにCの「挿入」に進むと、女性は「え？」と感じるかもしれません。ABCの中で男性がもっとも感じるのはCで、女性がもっとも感じるのはBだとも言われています。

恋愛ABC以外の「〇〇ABC」の3つ目は、「ネットワークビジネスのABC」です。Aは「Adviser（アドバイザー）」の略です。自分に説明する役の人です、つまり紹介者やその上のアップのことを指します。Bは「Bridge（ブリッジ）」の略です。

橋渡しをする人のことです。見込み客を連れていく人のことを指します。Cは「Customer（カスタマー）」の略です。見込み客のことで、自分の友人や知人を指します。

まず自分をBと考えます。Bである自分が理由を作って友人Cをファミレスなどに誘うとします。そこに説明役のAが待っています。Bの自分はAにCを紹介します。Bの自分はビジネスの上では初心者なので、アドバイザーのAが代わってCに説明します。

AがCに話している間、BはAから話し方を学びます。将来的に自分はBからAになり、組織が広がっていくという仕組みです。このABCは古典的なリクルート手法と言えます。

しかし日本には特商法という法律があります。勧誘行為をする以前に会社名や内容を知らせておかなければなりません。しかし事前に詳しく説明をすれば、来る人はいないでしょう。

これがABCの実態であり、自分は友達を騙して連れてくるので信用を失います。また、自分が嫌になって続かない人が多いというのも実情です。

恋愛ABC以外の「〇〇ABC」の4つ目は、「料理のABC」です。料理にも、いわゆるイロハがあります。料理をする上で知っておく初歩の初歩という意味です。これはものの本によって、微妙に違ってきます。

料理をABCから始めて、極めていくという意味も含めた名称を付けた、ABCクッキングスタジオという料理スクールもあります。

恋愛ABCは確かに古い言葉であり、最近は恋愛HIJKになりつつあります。しかし、エッチまでの間に恋愛ABCのように時間をかけるのも悪くないのではないでしょうか？

なにより、自分らしい恋愛を楽しむことが一番大事です。最悪の「Z」に至らないように、上手に恋愛をしていきましょう。