桔梗の育て方【特徴】
「桔梗」とは、「ききょう」と読みます。今回は桔梗の育て方について、植え方や育てるコツだけでなく、増やし方や花期後の手入れについても解説します。まずは特徴から見ていきましょう。ここからは、桔梗の育て方【特徴】について紹介します。
桔梗は夏に咲く宿根草
1つ目に紹介する桔梗の育て方【特徴】は「夏に咲く宿根草」です。桔梗は秋の七草のうちのひとつですが、夏に咲く宿根草です。宿根草(しゅっこんそう)は、一度植えたら毎年楽しめる植物です。桔梗の蕾が紙風船のように見えることから、英名は「Balloon flower」と付けられました。
桔梗は日当たりと風通しの良いところでよく育つ
2つ目に紹介する桔梗の育て方【特徴】は「日当たりと風通しの良いところでよく育つ」です。地植えの場合は移動ができないため、日当たりと風通しの良い場所を選んで植えましょう。日当たりと風通しが悪いと、病気を引き起こす原因にもなります。
桔梗の育て方【植え方】
桔梗は苗や種を購入し、地植えか鉢植えで育てます。桔梗に合った用土も準備する必要があります。苗選びや種まき、用土などの選び方と植え付けのポイントをまとめました。ここからは、桔梗の育て方【植え方】について紹介します。
苗を選ぶポイント
1つ目に紹介する桔梗の育て方【植え方】は「苗を選ぶポイント」です。桔梗の苗から育てる場合は、元気な苗を選ぶことが重要です。具体的には、茎がしっかり丈夫で色鮮やかな葉っぱをつけており、桔梗の蕾がいっぱい付いている、全体的にボリュームのある苗を選びましょう。
種まきのポイント
2つ目に紹介する桔梗の育て方【植え方】は「種まきのポイント」です。種から育てる場合は、まず種まきの時期をチェックしましょう。桔梗の種まきの目安は2月上旬から4月上旬です。
桔梗の種をまいたら、目視できる程度に薄く土を被せることもポイントのひとつです。水やりは、桔梗の種が流れないよう霧吹きを使うか下から吸い込ませましょう。
桔梗を種から育てる場合は、初めの年はあまり花が咲きません。2~3年経つといっぱい花を咲かせてくれます。
桔梗に合った用土
3つ目に紹介する桔梗の育て方【植え方】は「桔梗に合った用土」です。桔梗は水はけのよい有機物が豊富な土を好み、土質は特に気にする必要はありません。
園芸店などで販売されている草花用の培養土のほか、地植えの場合は赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3、鉢植えの場合は赤玉土(小粒)と腐葉土と鹿沼土を5:3:2の割合で混ぜましょう。
植え付けのポイント
4つ目に紹介する桔梗の育て方【植え方】は「植え付けのポイント」です。桔梗の根は、太く真っすぐ下に伸びる「直根(ちょっこん)と言われる植物です。
根を傷つけてしまうと桔梗の成長に影響が出てしまいます。桔梗の苗を購入して植える場合や植え替えの際には、根を傷つけないよう周りの土と一緒に植えましょう。ただし、根が密集している場合は、少しばらしてあげましょう。
桔梗の育て方【育てるコツ】
桔梗を植えたら、きれいな花を咲かせるために心を込めて育てましょう。桔梗を育てるための適切な水やりの方法や肥料だけでなく、害虫や病気など育てるコツをまとめました。ここからは、桔梗の育て方【育てるコツ】について紹介します。
水やりは土が乾いたときにたっぷりと
1つ目に紹介する桔梗の育て方【育てるコツ】は「水やりは土が乾いたときにたっぷりと」です。桔梗の水やりは、土の状態をよく観察して行いましょう。地植えの場合は、日照りが続いたとき以外は雨だけで問題ありません。鉢植えの場合は、土が乾いているのを確認してからたっぷりあげましょう。
花が咲いたら小まめに摘み取る
2つ目に紹介する桔梗の育て方【育てるコツ】は「花が咲いたら小まめに摘み取る」です。きれいな花を長く楽しむためには、「花がら摘み」という作業が大切です。花がら摘みとは、咲きおわってしぼんだ花を摘み取ることです。
枯れ落ちるまで咲きおわりの花にも栄養が行くため、そのまま放置しておくと花付きが悪くなります。そのことから、株の寿命にも影響を与えてしまいます。
また、枯れ落ちた花がらをそのままにしておくと病気やカビの原因となるため、咲きおわりの花は小まめに摘み取りましょう。
肥料は緩効性肥料
3つ目に紹介する桔梗の育て方【育てるコツ】は「肥料は緩効性肥料」です。桔梗を植えるときには、用土に緩効性肥料を混ぜておきましょう。桔梗の根に直接触れないようにすることがポイントです。生育中は液体肥料を与えましょう。
桔梗につく害虫
4つ目に紹介する桔梗の育て方【育てるコツ】は「桔梗につく害虫」です。桔梗につく害虫は、「ハダニ・アブラムシ・クロウリハムシ・ヨトウムシ・アザミウマ」などです。4月~9月に発生しするので、見つけたらつまみ取って殺すか薬剤を使いましょう。
桔梗のかかりやすい病気
5つ目に紹介する桔梗の育て方【育てるコツ】は「桔梗のかかりやすい病気」です。桔梗のかかりやすい病気は、「立枯病・茎腐病・うどんこ病・斑点病」などです。日当たりと風通しが悪い場所で育てると立枯病になりやすいです。
桔梗の育て方【増やし方】
桔梗は植え替えや挿し木をすることで株を増やすことができます。鉢植えと地植えそれぞれの増やし方をまとめました。植え替えの時期ややり方などを見ていきましょう。ここからは、桔梗の育て方【増やし方】について紹介します。
鉢植えの場合は根がパンパンになったら植え替える
1つ目に紹介する桔梗の育て方【増やし方】は「鉢植えの場合は根がパンパンになったら植え替える」です。鉢植えで桔梗を育てている場合は、根がパンパンになったら植え替えます。植え替えの目安は1年に1回ですが、鉢の底の穴から根が伸びていればパンパンになっています。
桔梗についている土をきれいに落とし、ひとまわり大きな鉢に植え替えましょう。植え替えの時期は、春(3月)か秋(10月)です。
地植えの場合は株分けで増やしていく
2つ目に紹介する桔梗の育て方【増やし方】は「地植えの場合は株分けで増やしていく」です。地植えの場合は3年に1回を目安に植え替えしましょう。手で根をきれいに伸ばしながら株分けしましょう。株分けできない場合は、園芸はさみなどに殺菌剤を塗って使いましょう。
挿し木で増やすこともできる
3つ目に紹介する桔梗の育て方【増やし方】は「挿し木で増やすこともできる」です。桔梗を挿し木で増やす場合は、5月~6月に行いましょう。茎の先から5cmを目安にカットし、種まき用土に挿します。
半日陰で管理し、1週間後から少しずつ日当たりの良い場所に移動していきます。挿し木で増やす方法は難しいため、初心者には株分けをおすすめします。
桔梗の育て方【花期後の手入れ】
桔梗の花が咲き終わったあとも手入れが必要です。適切にカットすれば秋に2番花を咲かせることができます。また、来年きれいな花を咲かせるための手入れ方法をまとめました。ここからは、桔梗の育て方【花期後の手入れ】について紹介します。
適切にカットすれば秋にまた花が咲く
1つ目に紹介する桔梗の育て方【花期後の手入れ】は「適切にカットすれば秋にまた花が咲く」です。桔梗は切り戻しをすることで秋に2番花を咲かせます。花がすべて咲き終わったら、半分から1/3くらいの長さにカットしましょう。
冬に強い霜が発生するようなら腐葉土をかぶせる
2つ目に紹介する桔梗の育て方【花期後の手入れ】は「冬に強い霜が発生するようなら腐葉土をかぶせる」です。桔梗は寒さに強い植物ですが、強い霜が発生するようなら注意が必要です。腐葉土をかぶせて守ってあげましょう。
桔梗は適切な育て方で毎年楽しめる
桔梗は日当たりと風通しが良い適切な場所で育てることで、毎年楽しめる植物です。鉢植え・地植えどちらでも育てることができるので、育てやすい方で楽しみましょう。また、桔梗は切り花としても楽しむことができます。