アルテシーマの育て方を徹底解説!
観葉植物をインテリアとして部屋の中に飾ることがありますが、たくさんある観葉植物の中でもアルテシーマは人気のある品種の1つです。今回は、アルテシーマの育て方やお手入れをするときのポイントなどについて解説していきます。
アルテシーマとは?
観葉植物を部屋の中に飾ると室内が明るい雰囲気になり、気持ちが落ち着く空間となるためインテリアとして飾る人も多くいます。そして、観葉植物の中でも人気が高いのがアルテシーマという植物です。
では、アルテシーマとはどういった特徴のある植物なのでしょうか。アルテシーマの育て方やお手入れのポイントについて紹介する前に、アルテシーマとはどういった植物かを解説していきます。
鮮やかなコントラストがおしゃれな観葉植物
アルテシーマはクワ科フィカス属に属する植物で、ミャンマーやインドなどの東南アジアが原産地です。アルテシーマはゴムの木の仲間にあたり、ラテン語で最も背が高いという意味で、成長すると20m以上になることもあります。
また、正式な植物名はフィカス・アルテシーマですが、フィカスを略してアルテシーマと呼ぶのが一般的です。つやのある淡いグリーンをした葉が特徴的で、幹と葉のバランスが良いことから室内に置くだけで引き締まった雰囲気になります。
さらに、アルテシーマは生命力が強く日陰でも管理しやすいため、観葉植物を育てたことがない人でも扱いやすいのも特徴です。
アルテシーマの簡単に育てる方法
アルテシーマがどういった観葉植物かここまで紹介してきましたが、観葉植物を扱うにあたって大切になってくるのが育て方です。育て方を間違ってしまうとアルテシーマを枯らしてしまうこともあります。
続いては、初心者でも比較的簡単に育てられると言われているアルテシーマの育て方について紹介していきます。
置き場所
生命力の強いの特徴のアルテシーマですが、東南アジアなどの暖かい地域が原産地なこともあり、あまり寒い場所は好みません。そのため、最低でも5℃以上の室温を保てる場所であることが重要です。
特に、冬の寒い時期は気温に気を付けるようにしましょう。また、アルテシーマは耐陰性があるため基本的に室内でも問題なく育ちます。しかし、できるだけ日当たりのいい場所が置き場所としては望ましいです。
与える水の量
置き場所と同時に、水やりのタイミングや与える量もアルテシーマを育てていく中で重要になってくるポイントの一つです。アルテシーマの場合、土を触ったときにさらっと感じたら水やりをします。
そして、与える水の量は鉢底から水が出てくるくらいの量が理想です。もし、鉢底に受け皿を置いて育てている場合は必ず溜まった水を捨てるようにしてください。水が溜まったままの状態で放置すると根腐れの原因になってしまいます。
日当たり
アルテシーマは耐陰性があるため室内でも十分育ちますが、日光が好きな植物なのでできるだけ日光が届く場所に置くことが望ましいです。日光がしっかりと当たる場所に置くことによってアルテシーマの特徴である葉の綺麗な色を保てます。
しかし、長時間強い日光が当たると葉が日に焼けてしまうため、真夏は直射日光が当たらない場所に置くなどの工夫をしましょう。
適した用土と肥料
観葉植物に限らず、植物を育てて行く中で土も重要な要素になってきます。アルテシーマの場合、一般的に売られている観葉植物用の用土を使えば問題ありません。もし、自分自身でブレンドして土を作る場合、赤玉土が7で腐葉土が3の割合でブレンドします。
しかし、腐葉土を使うと独特な匂いが少しあるため、そういった匂いが気になるようであれば腐葉土を使っていない市販されている観葉植物用の用土を使ってください。
そして、アルテシーマの成長を促すために肥料を与える場合、毎年5月から9月の成長期に緩効性の化学肥料を月に1回置き肥します。液体の肥料を使う場合は10日に1回が目安です。
増やす方法
アルテシーマは生命力が強いことから初心者でも比較的簡単に増やすせることも特徴です。アルテシーマを増やしたい場合、挿し木もしくとり木の2種類の方法があります。
初心者がやる場合、とり木で増やす方が失敗が少ないです。また、とり木も挿し木も基本的に5月から6月にかけての期間に行うようにします。
挿し木
挿し木とはアルテシーマの生命力を活かして切った枝を土に挿して苗を作る方法です。この方法で苗を作ると複数の苗を作れるため、アルテシーマの鉢を複数に増やしたい場合に適しています。
もし、挿し木で増やす場合、まずは切れ味のいい園芸用のはさみと植木鉢、市販されている挿し木用の用土を準備します。
必要なものを準備できたらアルテシーマの一番丈夫で元気な枝を選び、葉を2枚程度残した状態で切ります。枝を切るときは節の下を切るのがポイントです。切った枝は吸水性を上げるために切り口を斜めに切ります。
その後、切り口についている樹液を洗い流してから切り口を水につけて半日程度吸水させ、土にしっかりと挿せば作業は終了です。あとは土が乾燥しないように水をあげてしっかりと根が張るようにするだけです。
とり木
とり木は幹の皮をはいだり傷つけたりして根を出させ、その部分を切り取って新たな苗にする方法です。とり木をする場合は切れ味のいい園芸用のはさみ以外に、水苔と切り口を覆うビニール、ビニールを固定する紐を準備します。
必要なものが準備できたらアルテシーマの切り落としてもいい枝や幹に10cm間隔で切り込みを入れ、皮をはがします。
あとは、そこに水で湿らせた水苔を巻き付け、乾燥しないようにビニールを巻き付け根がしっかりと生えてくるのを待つだけです。根がしっかりと生えてきたら枝を切り落とし、水苔をすべて取り除いて鉢に植え付けたら完成です。
アルテシーマのお手入れの注意ポイント
アルテシーマを育てる時の注意点をここまで紹介してきましたが、長い期間アルテシーマを楽しむためにはしっかりとお手入れを行っていくことが大切です。続いては、アルテシーマのお手入れをするときに注意するべき点を紹介します。
病害虫
アルテシーマのお手入れで注意したいポイント一つ目は、病害虫です。アルテシーマを育てていく中で気を付けたいのはハダニとアブラムシ、カイガラムシの3つになります。
これらの病害虫から守るためには、葉の乾燥を防ぐために霧吹きや湿らせた布などで葉水を行ったり、風通しのいい場所に置くように心がけたりするのがおすすめです。
剪定時期
葉や枝が伸びると見栄えが悪くなるだけではなく、風通しが悪くなって病害虫が発生する原因となるため定期的に剪定が必要です。剪定を行うタイミングは春先や秋口などの成長期に行うようにします。
そして、剪定は切れ味のいい園芸用のはさみを使って弱っている葉や重なり合ってる枝を切り落とすだけです。注意点としては樹液が皮膚につくとかぶれる場合があるということで、手袋をして剪定を行うようにします。
植え替え
定期的に植え替えを行うのもアルテシーマを長く楽しむために大切なお手入れのポイントです。基本的に1年から2年に1回のペースで植え替えを行うようにします。
2年以上植え替えを行わずそのままにしているとアルテシーマの根が根詰まりしてしまい、しっかりと水分を根から吸えなくなってしまうため、成長に大きく影響を与えます。
植え替えを行うのに適した時期は5月から7月にかけてですが、暖かい室内で行うのであればいつ行っても大丈夫です。そして、植え替えはアルテシーマを鉢から抜き出し、根がびっしりと絡まってない限りはそのまま大きめの鉢に植え付けます。
葉の様子を見ればアルテシーマの状態がわかる
アルテシーマをお手入れする時に注意したいのが葉の様子です。葉の様子を見ればアルテシーマが今どういった状態なのかを判断できます。特に、アルテシーマの葉が茶色くなってきたら、それは弱っているサインなので注意が必要です。
もし、手入れをしているときにアルテシーマの葉が茶色くなってきているなと感じたら置く場所が適切か確認したり、水やりが適切にできているかを確認したりするようにしましょう。
アルテシーマを育てておしゃれなインテリアにしよう!
今回は、観葉植物の中でも人気のあるアルテシーマの育て方や剪定などのお手入れ方法のポイントについて解説しました。アルテシーマは比較的初心者でも扱いやすい観葉植物ですが、正しい育て方をしないと枯れてしまうこともあります。
植え替えや剪定などの手入れを定期的に行い、元気な状態でアルテシーマを鑑賞できるようにしていきましょう。