襟足とはどこの部位を指す？脱毛やカットする時の注意点やコツを紹介！

襟足（えりあし）というのは、頭と首の付近に生える後ろの毛です。頭の前の髪の毛は前髪といい、横の毛はハチ、耳の根本から前側に生える毛をもみあげとよんでいます。

また、頭の頭頂部に関してはトップと呼び、顔と髪の毛の生え際についてはフェイスラインと呼んでいます。基本的にはそのような呼び方になりますが、別の言葉で言い換える場合もあります。

この項では、そんな襟足についてさまざまな事を学べる内容をまとめています。うなじとの違いや襟足の特徴、短めや刈り上げてカットするにあたっての注意点や、脱毛についてなど、ぜひご参考ください。

耳から後ろ側の、首と頭の境目に生える髪の毛についてが「襟足（えりあし）」と呼ばれています。なぜ「襟足（えりあし）」と呼ばれるようになったのかというと、髪を結い上げた時に左右に伸びる髪の姿がまるで脚のように見えたことから、襟足と呼ばれるようになったと言われています。

うなじと襟足、はたしてどこからどこまでがうなじで、どこからどこまでが襟足なのかを正確に応えられますか？実はこの線引きにも明確な理由や基準があります。辞書によれば、「首の後ろ」を意味した言葉とされています。

首の後方が「うなじ」とさだめられていることが分かりましたが、さらに追記すれば「髪の毛は含まれない」ということも条件に入ります。つまり、髪の毛が無い部分の首の後方をすべて「うなじ」と呼んでいるのです。

では、どうして首の後ろを「うなじ」と呼ぶのでしょうか？それは、「うな」という言葉がそもそも「首の後方部」を指す言葉で、首の後ろのさらに尻部位という意味で「うなじ（尻）」として呼ぶようになったと考えられています。

襟足には人それぞれ特徴があります。個人個人で生え方に特徴的な違いがあるのです。しかも、男性と女性にも特徴的な違いがあります。男性の襟足は全体的に下に向かって生えています。しかし、女性の多くは上に向かって襟足が生えている人が多いのです。

また、生え方にも形状の特徴ごとに4つに分類されます。それぞれに「W型」「WM型」「U型」「ぱっつん型」の特徴で分類され、理想的なうなじの形状として美しいと評価されているのは「WM型」と言われています。では、それぞれの形状の特徴についてひとつひとつ見てみましょう。

左右に一つずつ襟足の山が下に向かって現れるうなじの形状が特徴で、髪を結い上げた時に見られるかたちが「W」にみえることから「Wタイプ」として考えられています。とても自然で一般的な特徴で、多くの人にみられるうなじ・襟足です。

刈り上げたりアップにしたときにもとても自然な印象を与える形状で、一般的であるがゆえに深い印象を与えることもない形状だとも言えます。

トリプルボトムなどと形容される形で、襟足の山が左右と中央の合計三つ現れるうなじの形が特徴です。舞妓さんがおしろいを塗る形状としても知られていて、日本古来よりもっとも美しく、色気のあるうなじとして高く評価されています。

脱毛サロンなどでもおすすめされるうなじ、襟足の形状で、要望も多い襟足のスタイルです。もしもすでにこのスタイルをお持ちなのであれば幸運だといえます。

ゆったりとした下向きのアーチ形状のうなじで、襟足もまんべんなく広がる形が特徴です。髪をアップにした時に元気で若々しく見えることから、スポーティな印象を見る者にあたえる形状と言われています。やや子供っぽいという見方もあります。

自分ではなかなか見ることのできないうなじの形状としては、思っていた形と違っていることもままあります。ガッカリする必要もありませんので、今後どのようなスタイルにしたいかを考える機会と捉えましょう。

左右どちらともなく一直線にうなじを形成している特徴的なタイプです。刈り上げたりアップにした時にはっきりとした真一文字の方だけでなく、ややジグザグしながらも基本的には横一直線といった人もいます。形状を脱毛などでアレンジしやすい形とも言えます。

しっかりした毛髪の生え方をしている方に多いので、後々のコントロールが容易でスタイルの変更もしやすく、もしも気になる形状があれば気軽に試せるのも利点の一つと言えます。

襟足の形状は千差万別で、ひとそれぞれに特徴的な形状をしていますのでこれまで紹介したような形とはっきり断定できない物もあります。あくまでも参考として、こういった傾向になりやすいという程度に捉えてください。

続いては、襟足を自分でセルフカットする時に、参考にしたい髪型についてご説明します。具体的に紹介しているヘアスタイルがどのようなコンセプトでスタイリングとカットを行っているのか。襟足はどのような形状や長さなのか、短めの長さについてまとめています。

基本的には美容院や理容院でのカットを行うのがもっとも確実で美しい仕上がりになるでしょう。その際に、「襟足をどのようにするのか」と聞かれたときに、多くの人はいつもどおりに、もしくはお任せを選択されることでしょう。

しかし、襟足の長さを適切にすることで、清潔感や見栄えについてより美しく、そして適切な長さを知ることで、スッキリとした印象を与えることができます。

まず、襟足のカットに方法として、そのスタイルを知っておく必要があります。そのひとつが「ネーブレス」という襟足のカット方法で、やや短めの襟足のカットスタイルのことを意味します。ネーブ（襟足）をレス（少なく）するカットという意味です。

若い男性に好まれる髪型で、サイドやトップは出来るだけ短くそろえる事で、おしゃれで遊びのある髪型へと仕上がります。襟足の特徴を活かしたさわやかな清潔感を感じさせる髪型と言えるでしょう。

男性でも女性でも近年はカットスタイルとして選ぶ人の多い「ツーブロック」ですが、こちらも襟足の形状が密接に関係したカットスタイルだと言えます。襟足をどの程度まで短めに刈り上げてカットするのかによって、印象をガラリと変えられるカットスタイルです。

襟足とサイドをバリカンなどを使って刈り上げることで、夏場も風通しの良い涼やかな心地よさと、トップに残したロングで遊びをたのしめるヘアスタイルです。

かつて某世界的ロックバンドがメンバー全員で統一したことから、爆発的な人気を博すことになったヘアスタイルです。

前髪からサイド、後頭部までがまったく同じ長さで切り揃えられ、襟足から後頭部にかけての刈り上げが美しいグラデーションを形成することがポイントのカットです。

マッシュルームカットは、通称「モップ頭」とも呼ばれた髪型で、眉毛の上のあたりで前髪を切り揃え、全体を前髪のラインを起点にマッシュルームのように膨らませていった髪型です。後頭部まで綺麗に切り揃えられたラインが特徴的な髪型です。

短めの襟足の長さがどの程度を指すのかをしっておくと、美容院や理容院に足を運んだ時にカットオーダーのイメージをつかみやすいので覚えておきましょう。短めの襟足というのは、だいたい6ｍｍ程度の長さを指します。

美容院や理容院で襟足の長さを聞かれたときに、短めを希望する場合は「短めで」もしくは「6ｍｍでお願いします」と応えられると良いでしょう。ただ、毛量が少ない人は短すぎるとはげて見えるので注意が必要です。

短めの長さが6ｍｍ程度とすれば、長めとはどの程度の長さを指すのかも知っておきましょう。長めというのは9ｍｍ程度の長さを指します。オーダー時は短めの時と同じように刈り上げなどのカットオーダーをお願いしてみましょう。

短めにくらべて少し濃くなり、より襟足やうなじを印象づけることができます。やや毛の細い方や、毛量が少ない方は短めではなく、長めのうなじや襟足の長さが違和感のない印象を得られます。

バリカンなどをつかって刈り上げる襟足のカット方法です。あらかじめ短めの刃と長めの刃で段階をつくり、ハサミで段階を滑らかに調整していく方法が一般的です。全てをハサミを行う美容師さんがいたりと、刈り上げの仕上がりにこだわりをもつ方も。

刈り上げはセルフカットでも比較的挑戦しやすいスタイルですが、刈り上げ過ぎないように調整する方法がむずかしく、慎重さを必要とします。バリカンではなくシェーバーを使って刈り上げる方もいますが、同様に注意が必要です。

続いては襟足を自分で脱毛もしくはカットをするための方法について説明します。場所的にも難しいポイントなので、どのようなことに気をつけてカットすればいいのか、またどのようなことに気をつけて脱毛するべきなのか、をまとめています。

襟足は他の部位とくらべて比較的伸びやすいので、本来であれば理容・美容院に頼む方が良いのですが、部分だけならばセルフカットをした方が経済的です。

適切な長さにカットするには、襟足を指先で挟むようにつまんで、出た部分だけをカットするようにしましょう。

ある程度長さが揃ったところで、幅広に指ではさみ、一直線になるようにハサミを入れて全体の襟足を整えます。最後に微調整をすれば完成です。

脱毛することで半永久的にうなじや襟足のスタイルを整えるのはどうだろう？と考えられる方もいますが、襟足の毛は毛髪に相当するため脱毛ができません。脱毛サロンなどでお願いする場合も、同様に襟足付近の産毛のみが脱毛をお願いできます。

セルフで襟足の除毛する場合は、シェーバーなどである程度の毛をカットしたあとに、除毛クリームで脱毛するという手順になります。言うは簡単ではありますが、セルフカットでは三面鏡を使用しても見えづらく、難しい方法です。

そのため除毛クリームが髪の毛に付着して傷んでしまったり、襟足やうなじの肌はとても敏感なために、除毛クリームにまけて肌荒れを起こしてしまいかねないので、個人で襟足の脱毛を行うのはあまりおすすできません。

襟足を脱毛した場合にどのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。襟足やうなじはとてもデリケートな肌質をしていますので、脱毛後のケアにも気を付けたいところです。しかし、どのような点に気を付ければ良いのか、そうしたポイントをまとめています。

脱毛サロンで肌に正しい除毛クリームを使ったり、レーザーなどの脱毛を行った場合に、その後のケアとして注意しなければならないことにはどのようなものがあるのでしょうか。

知らなければ大変なことになりかねない事もありますので、しっかりと理解した上で、適切な処理とケアを心掛けて美しいうなじや襟足を維持することを心がけましょう。

襟足の毛穴に汗が付着することで、発生しやすいのは「あせも」です。汗が付着することで毛穴に雑菌が入り込んで、小さな炎症を引き起こし、あせもを引き起こすのです。襟足はしっかりとケアをして、あせもができないように気を使う必要があります。

汗は拭き取る方法では後述しますが別の問題を引き起こしかねないので、拭き取らずに押さえるなど適切に対処する必要があります。また、汗を抑えるシートなども活用しましょう。

また、外気にさらされることで気を付けたいことに、「紫外線の影響」が考えられます。直接日光の影響をうけるために襟足が薄黒くメラニンが分泌されてしまったり、襟足が乾燥してガサガサになってしまっては本当に勿体ないことになります。

日焼け止めのクリームを塗布する、帽子をちゃんとかぶる、スカーフなどで首筋を守るなど、ある程度うなじや襟足が安定するまでは、弱い部分なので大切にするよう心がけましょう。

また、あせもや日焼けなどだけではなく、いままで肌をそこはかとなく守ってきた襟足の産毛が失われることで摩擦に対する抵抗が失われます。それによって、タオルなどで頻繁に襟足を拭き取ったりしていると肌荒れを引き起こす可能性があります。

折角、綺麗に肌荒れをすることもなく脱毛したというのに、ケアを怠ることで肌荒れを引き起こして見せられないようなうなじや襟足になるのは残念です。美しい襟足をたもつ努力を心がけましょう。

アップスタイル時は頻繁に襟足付近をさわったりしないようにしたり、襟足の汗をふき取るときはこすったりせずに押さえて拭くように心がける。襟足に塗る日焼け止めクリームはオイルフリーの物を使用するなどの対策が、襟足のケアに有効です。

襟足を短めにカットしたり、襟足の脱毛をするなどに必要な機器は、ハサミやバリカン、シェーバーなど物を切る道具ばかりです。安全装置や安全に配慮した作りの物がほとんどではありますが、十分に注意したうえでセルフカットを行いましょう。

襟足を美しくすることは、素敵なヘアスタイル、とくに刈り上げのような襟足が目立つヘアスタイルではかなり見る人に影響を与える要素になります。清潔感のある襟足を維持するためにも注意を怠らないようにしましょう。

そして、セルフカットがどうしても難しいと感じた時は、面倒がらずに美容院や理容院であなた好みの襟足へカットをお願いしましょう。