ざっくばらんの意味とは?
普段皆さんが意識せずに使っている「ざっくばらん」という言葉の意味ですが、急に意味を尋ねられるとなかなか返答に困る言葉でもあります。
そんなざっくばらんという言葉の意味ですが「気取ったり、隠し事がないような状態」という意味になります。また、「相手に対して素直に対応する様子」という意味もあります。
ざっくばらんの類語
ざっくばらんにはいくつかの類語があります。類語の意味というのは、対象となる言葉と同じような意味で使われている単語になります。例えば「フランク」はざっくばらんの類語の1つになります。
フランクは「相手に遠慮せずに親しみやすい人物」という意味になるため、ざっくばらんと似ています。他にも「率直」という言葉もざっくばらんの類語になります。
率直の意味は「嘘を言わずにはっきり話す」と言う意味になるため、これもざっくばらんに似ています。このように類語は、同じような意味を持つ言葉の事を言います。
単刀直入
皆さんが会話の中でよく使われる言葉の中で「単刀直入」と言う言葉がありますが、これもざっくばらんの類語に当たります。意味は「遠回しの言い方をせずに、本題を話す事」と言う意味になります。
単刀直入という言葉は、1本の刀で敵がいる所に真っ直ぐに突き進む様を表した言葉になります。意味を考えるとこれもざっくばらんに似ているため、類語の1つになるようです。
また、使い方としては「単刀直入にお話しさせていただきます」などの例文が作れます。このように、遠回りせず、真っ直ぐに話をしたいときによく使われている表現方法の1つになります。
ざっくばらんの使い方・例文
ざっくばらんの意味や類語が理解できたところで、ここではざっくばらんの使い方を例文と一緒に見ていきます。例文を使う事でより使い方がわかりやすくなるはずです。
今回は例文を4つ使い、紹介していきます。どれも日常でよく使われているざっくばらんの使い方なので、ここでしっかりと覚えていきましょう。
例文①
まず、始めに紹介していくざっくばらんの使い方は「ざっくばらんに話す」です。これは「率直に話す」「単刀直入に話す」という意味になります。
例文としては「今回の件については、ざっくばらんに話す」というような使い方ができます。友達同士での会話や同世代での会話の時に役立ちます。
しかし、ビジネスの場面では、ざっくばらんを使ってしまうとカジュアルな側面が出てしまいます。そのため、先ほど紹介した「単刀直入」や「率直」を使うようにしましょう。
例文②
2つ目に紹介させていくざっくばらんの使い方は「ざっくばらんな性格」です。これは「真っ直ぐな性格」という意味になります。
例文としては「彼は、ざっくばらんな性格です」というような使い方ができます。これは、相手の性格を聞かれた際に、真っ直ぐな性格できどらない人柄を表すような表現方法になってます。
例文③
3つ目に紹介していくざっくばらんの使い方は「ざっくばらんに言わせてもらう」です。これは「率直に言わせてもらう」という意味になります。
例文としては「ざっくばらんに言わせてもらうとここが問題です」というような使い方ができます。ここでは、相手に対して遠慮をせずに話がしたいという意味が含まれています。
類語を使うと「単刀直入」という言葉もありますが、あれは相手に対して固い印象を与えてしまい、相手との会話が本音の話ができなくなってしまう恐れがあります。
例文④
最後に紹介していくざっくばらんの使い方は「ざっくばらんな人間」です。これは「遠慮のない人間」という意味になります。
例文としては「私はざっくばらんな人間です」というような使い方ができます。他の3つとは違い、相手に対してではなく自分に対してのざっくばらんを使った表現方法になります。
ここで使われているざっくばらんは、自分が遠慮なく相手に対して伝えられる性格を表現しています。そのため、受け手にとってはあまりいい性格ではない場合もあるため、使う時は注意しましょう。
ざっくばらんと大雑把の違い
類語の所でざっくばらんの似たような意味の言葉を紹介していきましたが、この「大雑把」という言葉もよくざっくばらんと同じような意味を持っているように思われています。
しかし、ざっくばらんと大雑把は意味が少し違っていきます。ここでは、大雑把の意味を紹介していきます。
大雑把は「おおまかで細かい事を気にしない」という意味
大雑把というのは、細かい事は気にしない様子や物事に対して抽象的に行う様子の意味を表しています。例えば、会話をしている際に相手に伝えようとする表現が曖昧だったとします。
そういった際に「あの人は大雑把な人だ」という使い方になります。また行動が細かくなく、大体の感覚でやるような人も大雑把という表現が使えます。
このように考えていくとざっくばらんには「率直」や「単刀直入」という意味も含まれていくため、大雑把とは意味が少し違うようになります。
ざっくばらんを使う際の注意点
ざっくばらんの意味や使い方がわかってきた所で、ここではざっくばらんを使う際に気をつけなくてはいけない事を紹介していきます。
どんな言葉でもそうですが、使い方を間違えてしまうと自分が伝えたい意味とは逆の意味で相手に捉えられてしまう恐れがあります。そういった事がないようにここでしっかりと覚えていきましょう。
ビジネスの場面では使えない
ざっくばらんを使う際に注意しなくてはいけない事は、ビジネスの場面では使えないです。これは、ざっくばらんの意味が関係しているからです。
冒頭でも説明させていただきましたが、ざっくばらんの意味は「気取ったりせず、素直な対応をしている様子」です。また、遠慮がなくはっきりと物事に対して言える強みもあります。
ただ、ビジネスの場合はそれがネガティブな側面を出してしまうことがあります。また、目上の人に対してのざっくばらんの使い方は難しいからです。基本的には、友達同士で使うことを心がけた方がいいです。
ざっくばらんの由来・歴史
ざっくばらんの言葉の由来や歴史を調べるには、その言葉の語源を調べなくてはいけないです。語源というのは、その言葉ができるようになったきっかけや言葉の成り立ちを意味します。
ここでは、ざっくばらんの由来と歴史を紹介していきます。知らない人も多いはずなので、ここで覚えていきましょう。
由来
ざっくばらんの由来を調べていくと、そこには語源が深く関係しているようです。それは「四角張った」という言葉の語源が由来に関係しているようです。そして、今も皆さんが使っているざっくばらんという言葉に変化したようです。
では、その四角張ったという言葉の語源がどういう意味で、今も皆さんが使っているざっくばらんに変化していったのかを紹介していきます。
四角張ったは「堅苦しい」という意味
四角張ったという言葉は「堅苦しい」という意味になります。これは、四角く張っている状態が、型にはまり苦しそうな様子の意味を表していると言われています。これが、ざっくばらんの由来であり、語源の1つになります。
その言葉を否定すると「四角張ってない」となります。それがさらに変化して「四角張らん」となったようです。そして、それがさらに変化して「ざっくばらん」となったようです。
堅苦しいという意味が否定になるため、ざっくばらんは「堅苦しくない」という意味になります。そのため、遠慮せずに気取らないという意味になったようです。
歴史
ざっくばらんの言葉の歴史を調べていくと江戸時代まで遡ります。その時代では、ざっくばらんという言葉はまだなく、代わりにある言葉が話の中でよく使われていたようです。
それは「ざっくり」や「ぱらり」という言葉です。この言葉を組み合わせることで、今も皆さんが使うようになったざっくばらんという言葉ができたそうです。
「腹をざっくりと割り、ぱらりと話す」という意味
「腹を割って話す」という言葉がありますが、それと同じように江戸時代では「ざっくり」や「ぱらり」という言葉を使い、遠慮せずに話すという意味の文化があったようです。
その時に使われていたのが、「腹をざっくりと割り、ぱらりと話す」という言葉です。これが、ざっくばらんの語源の1つに当たります。ここで使われていた言葉が省略され、今のようなざっくばらんになったようです。
また、同じぐらいの時代の時にざっくばらんの原型となるざっくばらりというような言葉も使われていたようです。
ざっくばらんは気取らず素直に対応するという意味
普段から使われているざっくばらんという言葉ですが、意味や使い方を覚えることで、より日常生活で使いやすくなったはずです。また、由来や歴史を友達に教えても面白いはずです。
また、今回一緒に紹介した大雑把はざっくばらんと間違えられやすいので、使う際は意味を考えながら気をつけて使いわけるようにしましょう。